銀河戦記/鳴動編トップメニュー
2021.11.30

PC版ホームページからの移行ブログです。
最近はスマホが流行し、今後は主流となると思います。
そこで、スマホでは表示が見にくいPC版を、
こちらへと転載していこうと思います。
ルナリアン戦記
第一部後半はこちらです
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第二部後半はこちら
銀河戦記/脈動編
ファンタジー系はこちらです


序章
索敵 
士官学校 
模擬戦闘 
情報参謀レイチェル 
独立遊撃艦隊 
カラカス基地攻略戦 
不期遭遇会戦 

第八章~十章は、稚拙ながら推理小説仕立てとなっております。
殺人犯は誰なのか? お楽しみください(*'▽')

犯罪捜査官 コレット・サブリナ 
コレット・サブリナ 犯人を捜せ! 
コレット・サブリナ 氷解 
スハルト星系遭遇会戦 
テルモピューレ会戦 
ハンニバル艦隊 

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銀河戦記/脈動編 第三章・第三勢力 Ⅳ
2021.11.27

第三章・第三勢力





 司令   =ウォーレス・トゥイガー少佐(英♂)
 副長   =ジェレミー・ジョンソン准尉(英♂)
 艦長   =マイケル・ヤンセンス大尉(蘭♂)
 航海長  =ラインホルト・シュレッター中尉(独♂)
 操舵手  =ジャクソン・フロックハート中尉(英♂)
 通信士  =モニカ・ルディーン少尉(瑞♀)
 レーダー手=フローラ・ジャコメッリ少尉(伊♀)
 軍医   =ドミニクス・ビューレン(蘭♂)


 基地で亡くなっていた遺体を収容して、サラマンダーに戻ってきた。
「調査を終了。基地に帰還する」
 ゆっくりと衛星を離れるサラマンダー。
 その瞬間だった。
 激しく震動する艦内。
「な、なんだ!」
「後方に未確認艦! 第二衛星の陰に隠れていたようです」
 レーダー手のフローラ・ジャコメッリ少尉が確認して報告した。
「そいつらが基地を襲った奴らか?」
 副長が興奮して叫ぶ。
「戦闘配備! 艦首を敵艦に回せ!」
 トゥイガー少佐が、すかさず戦闘態勢を下す。
「警告もなく攻撃を仕掛けてくるなんて、例の好戦的な国家勢力の艦でしょう」
「たぶんな。交渉も不可能だし、やるしかない。原子レーザー砲用意!」
「原子レーザー砲への回路接続。レーザー発振制御超電導コイルに電力供給開始」
「BEC回路に燃料ペレット注入開始します」
*BEC=ボーズ・アインシュタイン凝縮
「原子レーザー砲、エネルギーゲイン95%」
「敵艦との軸線、右へ五度転回して下さい」
 砲手が姿勢変更依頼を出す。
「了解。右五度転回します」
 と、操舵手のジャクソン・フロックハート中尉。
 原子レーザー砲などの艦首エネルギー砲は、正面軸線上の敵艦しか撃破できないために、照準は艦体の方を動かすしかない。
「敵艦との距離230デリミタ」
「モニカ、念のため全周波で交信を試みてみろ」
「了解!」
 通信機器を操作するモニカ・ルディーン少尉。
「返答がありません。通信システムが違うのかも……」

「それにしても、奴らは我々がここにいることをどうして知ったのでしょうかね」
「そりゃ、我々が未知の周波数の電波を探って、滅亡都市を発見したように、交信電波を逆探知したんだよ。通信の内容は分からなくても、電波が来ていることは探知できるからな」
「ああ、なるほどね」

「原子レーザー砲、発射準備完了しました!」
「よし、撃て!」
 サラマンダーから一条の軌跡が走り、敵艦に襲い掛かる。
 まばゆい輝きとともに一瞬にして蒸発する敵艦。
「え? あっけなく轟沈してしまいましたよ」
 驚く副長だった。
「防御シールドがなかったのか、それとも艦体の素材が弱かったのか……」
「適度に損傷を加えて、敵を捕虜にすることもできない。どんな姿形しているか見たかったのに」
「索敵が目的だったとしても、この広大な宇宙でたった一隻で行動していたのも理解できません」
「仕方がない。残骸を漁って敵に繋がる、船の破片とか肉片とかを拾っておくか」

 基地に戻ってきたサラマンダー以下の艦艇。
 早速、司令官のメレディス中佐に報告するトゥイガー少佐。
「敵の残骸を科学部で鑑定しております」
「ご苦労だった。下がってよし」
 敬礼して退室するトゥイガー少佐。
 通路に出ると、ジョンソン准尉が待っていた。
「敵艦隊が現れたことで、惑星開拓の方も暗雲が立ち込めましたね。生物兵器を使う物騒な奴もいますし」
「そうだな。その辺のところは、評議会の方で議論しているらしい」
「その辺のところは上に任せて、私たちは酒でも飲んで疲れを癒しましょう」
 ということで、連れ立ってパブリック・パブへと向かうのだった。


 評議会議場。
 これまでの事件から、敵対する国家勢力の存在を鑑みて、今後の惑星開拓の方針を議論することとなった。
「先の調査で、好戦的な種族のDNA鑑定の報告が上がってきており、我々の遺伝子にかなり近いことが判明した。おそらく我々よりはるか以前に移住してきた者の子孫だと思われる。滅亡都市の住民共々な」
「何とかして、どちらかの国と友好的な関係を築いて、他方の国との交戦を有利にできれば良いのだが」
「好戦的な勢力でも、相手勢力をダシにすれば、友好国となりうるかも知れない」
「ともかく、我々が惑星探索と移民を続ける限り、両勢力との接触は避けられない」

 基本的方針が定められた。

・発見した惑星が無主地の場合は自国領として開拓する。
・既に居住の地となっていた場合は、外交官を送って通商条約などの交渉を行う。
・上記において、交渉に応じず有無を言わさずの戦闘となった場合は、これと戦い勝利占領して自国領とする。

 他、細々とした内容が決められた。

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銀河戦記/脈動編 第三章・第三勢力 Ⅲ
2021.11.20

第三章・第三勢力





 司令   =ウォーレス・トゥイガー少佐(英♂)
 副長   =ジェレミー・ジョンソン准尉(英♂)
 艦長   =マイケル・ヤンセンス大尉(蘭♂)
 航海長  =ラインホルト・シュレッター中尉(独♂)
 通信士  =モニカ・ルディーン少尉(瑞♀)
 レーダー手=フローラ・ジャコメッリ(伊♀)
 軍医   =ドミニクス・ビューレン(蘭♂)


 地上から、軌道エレベーターを昇るトゥイガー少佐とジョンソン准尉。
 副長も一階級昇進していた。
 到着したのは、建造なったばかりの宇宙ステーション。
 宇宙港にハイドライド型高速戦艦改造Ⅱ式、サラマンダーが停泊している。
 トゥイガー少佐とジョンソン准尉が乗り込んでゆく。
 乗艦管理員のチェックが入る。
「ウォーレス・トゥイガー少佐及びジェレミー・ジョンソン准尉、乗艦許可願います」
 二人、胸に付けていた徽章バッチを外して管理員に渡す。
 管理員は徽章を機械に通して、人物確認と乗艦処理を行い、バッジを返しながら、
「ウォーレス・トゥイガー少佐とジェレミー・ジョンソン准尉、確認しました。乗艦を許可します」
「ありがとう」
「乗員は全員揃っています。すぐそこのエレベーターを上がった所が、艦橋です」
「分かった」
 二人がエレベータ前に着くと、自動的に扉が開く。
 徽章は階級・身分を示すと共に、艦内の主要施設を使用できるキーアイテムともなる。

 艦橋に入る二人。
 一斉に立ち上がって敬礼するオペレーター達。
「出港準備完了しております」
 艦長のマイケル・ヤンセンス大尉(蘭♂)が報告する。
「ご苦労様」
 艦橋の指揮官席に陣取るトゥイガー少佐。
 副長のジョンソン准尉はその脇に立つ。
「随伴艦の艦長お二人から通信が入っております」
 通信士は、モニカ・ルディーン少尉(瑞♀)だ。
「繋いでくれ」
 正面スクリーンに二人の艦長が映りだされる。
「戦艦ビスマルク号、艦長ハーゲン・ネッツァー大尉であります」
「装甲巡洋艦フィルギア号、艦長ジェラール・プルヴェ大尉です」
「新たなる任務だ。よろしく頼む」
「はっ!」

「しかしサラマンダーと言えば、七万隻の艦船を統率した旗艦、銀河随一の名艦中の名艦だったのに……。今は、たった三隻の小隊クラス。寂しいですね」
「ハイドライド型高速戦艦改造Ⅱ式で、こっちに来ているのはこの艦だけだしな。そもそも民間船や民間人ばかりで、軍関係はほとんど来ていない」

 オペレーター達は、指揮官の合図を待っている。
「よし、行こうか!」
 下令と共に動き出す。
「エンジン始動。係留解除」
 ジョンソンが具体的な指令を出し、オペレーター達が復唱する。
「エンジン始動します」
「係留解除」
 艦が少し揺れた。
「よし、微速前進!」
 サラマンダーが動き出し、二隻の随伴艦も追従する。
「コース設定、α34β134ベンチュリー恒星系」
「コース設定しました」
「機関出力最大、全速力へ!」
「機関出力最大!」
「全速力!」
 次第に速力を上げるサラマンダー。
「ワープ設定しました」
「ワープ!」
 異空間へと飛び込む艦隊。


 宇宙空間に現れるサラマンダーと随伴艦。
「目標地点近くに着きました」
「付近に船はいないか?」
「いないようです」
 レーダー手のフローラ・ジャコメッリが答える。
「よし、索敵機を出してみようか」
「手配します」
 副長のジェレミー・ジョンソン准尉が、索敵機の手配のために艦載機発着場へと向かった。
「航海長、この恒星系の星図を出してくれないか」
「分かりました。スクリーンに出します」
 航海長のラインホルト・シュレッター中尉が機器を操作して映像を出した。
 青白く明るく輝く主星と赤色巨星からなる連星(ベンチュリーA・B星)が、中央に表示されており、それらを楕円軌道の焦点となすガス状惑星が公転している。
 三重連星以上の恒星系には、軌道が安定できないために惑星は存在できないとされている。なので惑星探査の候補から三重連星以上は外されている。

 その惑星を回る衛星の資源調査を行っていた探査艇が、不審な船を見かけたというのだが……。
「本艦を衛星方向に回してくれ」
「了解。周連星惑星ベンチュリーABbに向かいます」
 周連星惑星とは、連星をなす恒星Aと恒星Bの周りを回る惑星。恒星名A+Bに小文字bと付属名を付けるのが慣例である。多数ある場合はABcなどとなる。

 衛星に到着した。
「先に来ていた調査隊がどうなっているか調べる必要がある。上陸舟艇を出してくれ」
 数時間後、調査隊の活動拠点となっていた基地付近に宇宙服を着て降り立つ。
 随行員として少佐の他は、副長そしてドミニクス・ビューレン軍医である。
 その目に映ったのは、完全に破壊された基地だった。
「酷い有様ですね」
「ああ、どっちの国家勢力がやったのか?」
「問答無用に攻撃されてますから、滅亡都市国家と敵対する方でしょうね」
「ともかく生存者がいないか探してみよう」
 少佐の指示で、基地内を捜索する。
「少佐、この人生きています! 早急の手当てが必要です」
 軍医が早速生存者を見つけた。
 艀をもう一隻呼び寄せて、軍医と共に帰還させて、副長と一緒に捜索を続ける。
 乗ってきた艀を使うと、万が一の時の退避手段がなくなるからである。敵の存在がある以上、当然の措置であろう。
「よし、もう少し探ってみよう」
 敵に関わる何かが落ちていないかと、辺りをさらに詳しく探し始める。
 しばらく歩き回っていると、不発弾と思われるミサイル弾が地面に突き刺さるように埋没していた。
「敵の兵器か……。科学力の水準を見極めることができる」
 工兵隊を呼んでミサイル弾を回収する。

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