銀河戦記/鳴動編トップメニュー
2022.08.31

PC版ホームページからの移行ブログです。
最近はスマホが流行し、今後は主流となると思います。
そこで、スマホでは表示が見にくいPC版を、
こちらへと転載していこうと思います。
ルナリアン戦記
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銀河戦記/脈動編
ファンタジー系はこちらです


序章
索敵 
士官学校 
模擬戦闘 
情報参謀レイチェル 
独立遊撃艦隊 
カラカス基地攻略戦 
不期遭遇会戦 

第八章~十章は、稚拙ながら推理小説仕立てとなっております。
殺人犯は誰なのか? お楽しみください(*'▽')

犯罪捜査官 コレット・サブリナ 
コレット・サブリナ 犯人を捜せ! 
コレット・サブリナ 氷解 
スハルト星系遭遇会戦 
テルモピューレ会戦 
ハンニバル艦隊 

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銀河戦記/脈動編 第十一章・共同戦線 Ⅱ
2022.08.13

第十一章・共同戦線




軽巡洋艦スヴェトラーナ
 精神感応(テレパス)=族長ドミトリー・シェコチヒン
 念動力(サイコキネシス)=ローベルト・ポルーニン
 遠隔念動力(テレキネシス)=チムール・オサトチフ
 瞬間移動(テレポート)=エヴゲニー・ドラガノフ
 精神治癒(サイコセラピー)=アンナ・ネムツォヴァ

高速戦艦サラマンダー
 指揮官 =ウォーレス・トゥイガー少佐
 副官  =ジェレミー・ジョンソン准尉
 航海長  =ラインホルト・シュレッター中尉
 言語学者=クリスティン・ラザフォード
 ミュー族=エカテリーナ・メニシコヴァ


 数時間後、全参謀が揃って会議が始められた。
 トゥイガー少佐が開口一番、事情を知らない者にとっては突拍子もない発言をする。
「ここにおられるのが、ミュータント族の長であるドミトリー・シェコチヒンだ。そのなんだ……色々とあったが、これからミュー族と共闘して、アルビオン軍を蹴散らしてクラスノダールを取り戻す」
「共闘ですって?」
 これまで三度も戦ってきた相手と共闘するなどと、思いもよらない事態であった。
「彼は、テレパスで君達が何を感じて何を思っているかは、手に取るように分かるらしい。ゆえに嘘偽りは一切通じない」
 旗艦艦橋勤務の者とダグラス・ニックス大尉以外は、信じられないという表情をしていた。
「私を信じて、彼のことも信じて欲しい」
 得体のしれない連中はともかくも、信頼する上官から信じてくれと言われれば、信じるしかないだろう。
「分かりました。少佐殿を信じます、なのでそちらの方も信じることにします」
 一同、頷いて反対する者はいなかった。
 少佐に絶大なる信頼を抱いているようだった。
「ありがとう」

 賛同も得られたことで、シェコチヒンを交えての作戦会議が行われた。
 テレパスのシェコチヒンにしてみれば、以心伝心で作戦を伝えることができるのであるが、一般人のサラマンダーの人々には声を出し、図面を指し示しながらでないと意思が通らない。


 会議を終えて、軽巡洋艦に戻ったシェコチヒン。
「お疲れさまでした」
『ああ、疲れたな。アンナ、頼むよ。いや、ドラガノフを先に癒してくれ』
「分かりました」
 精神治癒能力のあるアンナ・ネムツォヴァが、椅子に座ったドラガノフに背後から近寄って、彼の耳元から目隠しするように両手で覆う。
「目を閉じてください」
「分かった」
 ドラガノフが言われた通りにすると、静かに瞑想するアンナ。
 彼女の精神治癒は、三日三晩不眠不休で働いて精神クタクタに疲れた脳を、すっきり爽やか気分にさせることができる。但し、肉体的疲労は癒すことはできない。

 治療が終わって、一同に作戦を伝えるシェコチヒン。
 テレパスの彼にとっては、一同に集まって会議などする必要はない。
 能力者のいない随伴艦の乗員達には、精神波増幅装置によって伝えることができる。

 数時間後、併進する軽巡洋艦スヴェトラーナと高速戦艦サラマンダー。
 それを取り囲むように、両国の艦隊が展開して突き進む。

 サラマンダー艦橋。
「まさか、戦い合った国家と共闘することになるとは、思いもしませんでしたよ」
 副官ジョンソン准尉が、感慨深げに言った。
「かと思うと、紳士的な国家と思っていた奴が、簡単に寝返ったからな」
「通常人には、相手の腹の中までは探ることはできませんからね」
「ともかく、今回の共闘作戦の指揮官は自分が執る。彼らはサボート役に回ることになっている」
「しかし、このサラマンダーはさんざんやられて、原子レーザー砲しか使えませんよ」
「まあ、やりようはいくらでもあるさ」
 アルビオン軍艦隊は、側方に砲を並べた戦列艦で射程も短い。
 原子レーザー砲で遠距離射撃だけでも、艦隊を粉砕できるだろう。
「まもなくクラスノダールに到着します」
 航海長ラインホルト・シュレッター中尉が報告する。
「戦闘配備せよ! 族長にも連絡を入れてくれ」
 トゥイガー少佐が下令すると、ジョンソン准尉が復唱する。
「全艦、戦闘配備! ミュー族に打電」
 オペレーターが全艦に打電する。
「総員配置に着け!」

 一方のミュー族の方も戦闘態勢に入っていた。



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銀河戦記/脈動編 第十一章・共同戦線 Ⅰ
2022.08.06

第十一章・共同戦線




軽巡洋艦スヴェトラーナ
 精神感応(テレパス)=族長ドミトリー・シェコチヒン
 念動力(サイコキネシス)=ローベルト・ポルーニン
 遠隔念動力(テレキネシス)=チムール・オサトチフ
 瞬間移動(テレポート)=エヴゲニー・ドラガノフ

高速戦艦サラマンダー
 指揮官 =ウォーレス・トゥイガー少佐
 言語学者=クリスティン・ラザフォード¥
 ミュー族=エカテリーナ・メニシコヴァ

 貴賓室に移動して懇談を続けるシェコチヒンとトゥイガー少佐。
『我々は、一万年の時を越えて繋がっている家族であるな』
 と感慨深げに言葉を発するシェコチヒン。
「その通りです」
 トゥイガー少佐も相槌を打つ。
『あなた方の軍の最高司令官が、我々の開拓移民時の総裁だったとはね。意外というべきか、ちょっとした歴史の悪戯だ』


 インターフォンに秘書官から連絡が入った。
『エカテリーナ・メニシコヴァが来ました』
 トゥイガー少佐が応答する。
「通してくれ」
 扉が開いて、車椅子に乗ったエカテリーナ・メニシコヴァとクリスティン・ラザフォードが入室してくる。
『おお、カチェーシャじゃないか。無事だったのだな』
「はい。この艦の人々に助けて頂きました」
『捕虜ではないようだな』
「客人として遇して頂いています」
『そうか、良かったな』
「この艦の人々は悪い人ではありません」
『分かっている』


『ともかくアルビオン共和国が信用ならぬことは、身をもって実感していただけだろう』
「一万年隔絶されている間に先祖返りして文化を失って、元々は同じ国家だったのに、両国は敵対国家となってしまったようですね」

 移民したての頃は、まだみんな仲良く開拓に勤しんでいた。ところが開拓地を広げるうちに同一民族だけが集まったコロニーが出来始めた。だが如何せん人口が極端に少ないので、人口殖産のために人工授精からクローンまで、ありとあらゆる方法で人口を増やそうと努力したコロニーがあった。それが祟って障碍者を多数出して、やがて遺伝子まで異常をきたすようになって、常態的に障碍者が出るようになった。
 障碍者は迫害され、ますます隔絶感が広まっていき、反乱を起こして唯一の開拓移民船を略奪して、宇宙へと飛び出した。
 遺伝子異常の者同士の交配が続いている事が、稀に超能力を持つ者を生む出す要素となった。

『さてここで提案だ』
「提案ですか?」
『アルビオンは我々の宿敵、そして君達も奴らのやりようを知ったはずだ。ここは共闘して、クラスノダールの奪還をしようじゃないか』
「共闘ですか? それで奪還なった時の惑星の処遇はいかに?」
『知っての通り、クラスノダールは地表には居住できない。地下都市を築きたくても我々では技術力が足りない。せいぜい洞窟内に基地を建設する程度だ。君達に全権を与えても良い』
「それでよろしいのですか? 私達は、どちらかと言えば侵略者ですよ」
『私はテレパスだ、君たちの国家や民族の素性は潜在意識まで含めて読み取った。アルビオンとどちらと共闘を結ぶかと言えば、答えは一つだ』
「なるほど、信じていただけるというわけですか」
『うむ。アルビオンより遥かにな』
「分かりました。我々も、あなた方を信じましょう」

 数時間後、本隊と合流したサラマンダー。
「申し訳ありませんでした」
 クラスノダール駐留艦隊を指揮していたダグラス・ニックス大尉は平謝りする。
「構わんさ。命令を守り、艦隊に大した損傷も受けていないしな」
「再度奪還すると聞きましたが?」
「ああ、参謀達を集めて会議を行う。手配してくれ」
「かしこまりました」

 数時間後、会議室に集まった参謀達。
 シェコチヒンを交えて、事の次第を参謀達に説明するトゥイガー少佐。
「その方が、テレパスというのは本当ですか?」
 信じ難いといった表情で尋ねる一人の参謀。
「ためしてみるか? そうだな……、君の秘密を聞いてみるがよい。例えばお尻にいまだに青あざがあるとかなんとかな」
「子供じゃあるまいし、ありませんよ」
 憤慨する質問者。
「例えばだよ」
 その受け答えに感ずることがあったのか、
『いいだろう。君の秘密は、臍の上あたりに一本毛が生えている、だろう?』
 と彼の秘密を暴露してみせるシェコチヒンだった。
「あ、当たっている……」
 驚く質問者だったが、もっと深読みされれば誰にも知られたくない本当の秘密も知られるという事を心配するのだった。



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