冗談ドラゴンクエストII 冒険の書・5
2020.01.10

冗談ドラゴンクエスト II 冒険の書・5



ナレ「北西の湖の洞窟に入るには、王子のレベルが5以上となって、キアリーを覚えるま
では、とレベルアップに励む二人だった」
勇者「これでどうだ!」
ナレ「モンスターを倒した。チャリラリラン♪王子はレベルアップした、キアリーを覚え
た」
勇者「よっしゃあ!これで毒攻撃にも安心だな」
王子「恐縮です」
勇者「洞窟に再チャレンジするぞ」
ナレ「北西の湖の洞窟に再び挑戦し、ついに『ぎんのカギ』を手に入れたのだった」
勇者「よおし、銀の扉を片っ端から開けるぞ」
王子「ルリザに一つありましたね」
勇者「ルーラシアにもあったな」
ナレ「ルリザの武具屋の横の銀の扉を開けると、福引所だった……あ、ちなみにこの辺か
らFC版ドラクエじゃなくて、スマホやWii版のドラクエに変わっています」
勇者「そうだよな。FC版は復活の呪文が面倒だからな。画面の文字の読み間違いすると、
復活できない」
王子「それに、イベントも増えていますし」
ナレ「というわけで続きます」
福引「ここは福引き所です。福引きをいたしますか?」
勇者「ふくびきけんが三枚あるな。三回引くぞ」
王子「結局三回とも外れでしたしたね」
勇者「次の扉に行くぞ」
ナレ「ルーラシア城の銀扉は、サンペタとまもりのすずの情報と、地下牢はろうやのカギ
が必要か……ちなみにルーラシア城南の祠を尋ねてみると」
祠主「……へ?もう、ぎんのカギは手に入れたですと?いや、さすが勇者さま。おそれい
ったわい」
勇者「ふむ、この地方では銀の扉は、情報しか手に入らないのか」
王子「次の地方というと、サンペタですね」
勇者「おうともよ。姫のいる地方だ」
王子「自分、心もとないので、もう少しレベルアップさせてくれませんか?」
勇者「しようがないな」
ナレ「レベルアップを兼ねて、各洞窟内の取りこぼした宝箱探しに出かけることにしたの
だった」
勇者「そろそろ、行くか?」
王子「行きましょう」
ナレ「ルリザ西方の海岸沿いにある祠に入り、衛兵が守るローラの門を開けてもらって対
岸の祠に渡る。そこから出たところが、サンブルグ地方である」
勇者「まずはサンペタの町で情報収集だな」
王子「気をつけてください。この辺には、ギラという全体呪文唱える奴が現れますから」
勇者「よく知ってるな」
王子「子供の頃、父王に連れられてサンブルグに行く途中で見かけたんです」
勇者「そうか。気をつけよう」

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あっと!ヴィーナス!!第二部 第一章 part-6
2020.01.09

あっと! ヴィーナス!!第二部


第一章 part-6

 愛が連れ去られた!
 しかも羽根が生えた黒服の天使?によって空の彼方へと。
 天使、天使、天使……。
 天使といえば天上界。
 天上界といえば、ヴィーナス!?
「まさか、ヴィーナスの差し金か?」
 大急ぎで、自宅へと駆け出す弘美。
 息咳切りながらたどり着いた自宅に駆け上がり、台所に飛び込む。
 そこには、相も変わらず酒びたりのヴィーナスがいた。
「ヴィーナス!愛ちゃんをどこへ連れて行った!!」
「なんのことらろ?」
 呂律の回らない口調で問い返すヴィーナス。
「愛ちゃんが連れ去られたんだよ!」
「つれはられた?」
「羽根の生えた天使のような黒服に空の上に連れ去られたんだよ!」
「なんらろ?」
「天使は、おまえの仲間だろうが。おまえが指示したんだろ?」
「なんのことらあ?」
 へべれけに酔っていて、意思の疎通ができない。
「まったく肝心な時に役に立たない奴だなあ」
 どうするべきかと悩む弘美。
 こうしている間にも、愛が何をされているか……。
「なんで、愛ちゃんがさらわれなきゃならないんだよ」
 憤りいきどおりを収めきれない。

 その時だった。
「お困りのようだな」
 どこからともなく声がした。

 その声は母ではなく、もちろんヴィーナスでもなかった。
 ヴィーナスの方を見ると、すでに昏睡状態のようで話しかけることはできないだろう。
 あたりを見回したが、自分とヴィーナス以外は、ここにはいなかった。
 では、誰の声だ?
「うふふふ……」
 まただ。
 姿は見えないが、確かに誰かがいて話しかけている。
「もしかして、ディアナですか?」
 姿が消せるということは、神の部類以外に無い。
 ヴィーナスに初めて会った時に、天空の女神ディアナのことを、口を滑らしていた。
「ほほう……。記憶力は良い方だな」
 と言いながら、スーーと姿を現した。
「ヴィーナスが話していましたからね。女神は他にはいない」
「なるほど。改めて、天空の女神ディアナだ」

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あっと!ヴィーナス!!第二部 第一章 part-5
2020.01.08

あっと! ヴィーナス!!第二部


第一章 part-5

 数日後。
 ファミレスのバイトを始めた二人。
「ありがとうございました」
 バイトの仕事にも慣れて、そつなくこなしている。

「いらっしゃいませ!」
 客が入店してくる。
 その客の姿を見て、ヒソヒソと店員たちが耳打ちしている。
 それもそのはずで、来店客は黒眼鏡に頭から足まで黒ずくめの衣服を着ていたからだ。
「なにあれ。少年探偵コナンのコスプレ?」
 客が席に着いて、テーブル担当の店員が注文を取りにいく。
「これとこれと、それからこれ」
 と注文した品は、調理に時間のかかるものばかりだった。
「これとこれと、それからこれ、でよろしいですね」
「ああ、たのむ」
「かしこまりました」
 一礼して、オーダーを出しに厨房へ伝えに行く店員。
「オーダー入りました!これとこれと、それからこれ、です!」
 客は、お冷を一口飲むと、ポケットから何かを取り出した。
 写真のようだった。
 それをジッと見つめたかと思うと、店員と見比べている。
「何、あの客。うちらのこと見つめたりして、気色悪いわあ」
「もしかしたら、興信所の人?」
「ええ?じゃあ、誰かを調べているの?」
「よく観ると、新人の方を見ているみたいよ」
 確かに客は、新人である弘美と愛の動きを追っていた。
 やがて注文した料理が届くと、一口入れては観察、一口入れては観察。
 咀嚼の間中は二人を交互に観察していた。

 そうこうする内に、二人の勤務時間の終了となる。
「お疲れ様でした!」
 更衣室で制服から、自分の服に着替えて、店を出る二人。
「ふうっ!疲れたあ」
 大きく伸びをする愛。
「それにしても……あの人、なんだろうね」
「例の客?まだ食べているのかな」
「ううん……どうかな。もう食べ終わってるんじゃない?」
 談笑しながら帰り道を歩く二人。

 その時、一陣の風が吹いた。
 スカートの裾が舞い上がり、慌てて両手で抑える。
「酷い風ねえ」
 砂が目に入ったのか、目を擦っている弘美。
「きゃあ!」
 悲鳴を上げる愛。
 目を開けると、愛を抱えて走り去る黒尽くめの男。
「ああ、あの変な客だ!」
 なんて言ってる暇は無い。
 黒尽くめを追いかける弘美。
「待ちなさい!愛をどこへ連れていくの!!」
 人一人抱えて走りづらいはずなのに、黒服は軽々と走り続ける。
 じりじりと差を詰めていく弘美。
 あと一歩!
 手を伸ばした瞬間だった。
 ふわりと黒服が宙に浮かんだのだった。
 見ると黒服の背中から真っ白な羽根が生えている。
 その羽根をバサバサと羽ばたかせて、空高く舞い上がってゆく。
「天使!?」
 羽根の生えた黒服は、すでに空の彼方に消え去っていた。

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