冗談ドラゴンクエストⅢ 冒険の書・27
2020.08.06

冗談ドラゴンクエストⅢ 冒険の書・27


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ネクロゴンド

勇者「よっしゃあ!ギアガの大穴だかネクロゴンドだかへ出発するぞ!」
リリア 「テドンの情報では……」
兵士「テドンの岬を東にまわり、陸ぞいにさらに川を上ると、ひだりてに火山がみえるだ
ろう。その火山こそがネクロゴンドへのカギ。しかし、よほどの強者でもないかぎり火口
には、近づかぬほうが身のためだろう」
リリア 「とありますが……」
コンラト「世界地図を見ると、アッサラームから南下すれば早道みたいです」
ナレ「ということで、ルーラでアッサラームへ飛び、船に乗り込んで南下する」
勇者「ここは何という海かな……。アッサラームがイラン・イラクならペルシャ湾という
ところだろうけど、ここの世界はかなり歪曲されているからなあ」
コンラト「南アフリカ沿岸が見えて来ました」
ナタリー「サハラ砂漠も見えてるわね」
勇者「な、なに!?これはまた……アラビア半島を縮めて、ペルシャ湾と紅海を繋げてし
まっているじゃないか」
コンラト「中国の時みたいですね」
リリア 「火山があります。目指す火山でしょうか?」
勇者「行ってみればわかる」
ナレ「紅海?と思しき海域に入り、注ぎ込む河川に進入する」
コンラト「この川の名前は?」
勇者「(´・ω・`)知らんがな。この辺りは、もう現世界とはまるで違う。川も火山の名
前も見当もつかん」
ナタリー「投げやりになってきたわね」
ナレ「川を遡ってすぐに火山に到達した。が行き止まりだった」
コンラト「火山の向こう側に広がる平原の先に目的地がありそうですが……」
勇者「この火山を登って、そしてまた降りよということか?」
リリア 「情報では、ガイアの剣を火口に投げ入れよ、ということですが?」
勇者「なんか、もったいない気がするのだが……」
ナタリー「ゲームクリアーのためよ。気前よく捨てなさい」
勇者「それを言うのかよ。しかたない諦めよう」
ナレ「勇者は、ガイアのつるぎを火口に投げ入れた。地響きとともに噴火が起き、溶岩が
流れて側の川を堰き止めて道を開いた」
コンラト「溶岩道の近道ができましたよ」
勇者「なあ、近道っつったって溶岩だろ?まだ靴が溶けるほど熱いんじゃないか?」
リリア 「大丈夫みたいですよ。川の水で冷やされているから」
勇者「溶岩流って、そんな簡単に冷えるものなのか?」
ナタリー「うだうだ言ってないで、さっさと渡りなさい!」
ナレ「勇者の背中を押して、先に進ませる」
ナタリー「ほら、みなさい。ちゃんと渡れたじゃない」
勇者「何を言うか!俺を先に行かせて、石橋を叩いて渡らせやがって」
ナレ「火山の先に広がる平原を進む一行」
勇者「なあ、ここはアフリカ東部だよな」
コンラト「ですよね、たぶん」
勇者「なんで、東海岸を山脈が塞いでいるんだ。おかげで上陸できないじゃないか」
ナタリー「そうね。この平原の西側も山脈が続いているし、さっきの火山の所が唯一の侵入口
になってるわね」
勇者「まあ、西側は分かるんだよ。地理歴史的にみても『大地溝帯』と呼ばれる造山運動
が盛んな地域だからな。が、東は……」
ナタリー「単に、ゲームマスターが簡単に上陸させないよう障害物を造ったんじゃないの」
ナレ「ゲームって言わないでください」
勇者「ほれみろ、ナレーションが怒ってる」
ナタリー「などと言いながら平原を進んでゆく。途中の毒沼のある森林地帯を抜けると」
コンラト「洞窟が見えましたよ」
リリア 「山脈の先北側にも洞窟が見えます」
ナタリー「南側の洞窟から北の洞窟に繋がっているようね。トンネルよ」
コンラト「その北側の洞窟の先に、川と山脈に囲まれた城が見えます」
勇者「どうやら、ついにラスボスの城を見つけたということか?」
コンラト「ラスボスの城が間違いないなら、この先の洞窟が最後のダンジョンということにな
りますね」
勇者「おうよ。気を引き締めて行くぜ!!」
ナレ「勇躍、最後のダンジョンへと突入する一行だった。地下1階に降ります」
勇者「なんか知らんが、剣を持った像が通路の両側に列をなして並んでいるな」
ナタリー「まさか、通過したら実体化して襲ってこないでしょうねえ」
コンラト「かも知れませんから、用心していきましょう」
ナレ「おそるおそる進み、何事もなく上への階段に着いた」
勇者「なんだよ、像は単なるブラフかよ」
ナレ「上の階、1階に上った」
勇者「地下1階は導入部というとこか。この階からが本番だな。マップ頼むぞ」
リリア 「はい。しっかり記入しています」
勇者「まあ、とりあえずダンジョンの基本の片手壁伝い歩きで行こう」
ナレ「右手を壁に当てて、離さないように壁伝いに歩いてゆく」
コンラト「宝箱がありました。小さなメダルが入っていました」
勇者「うむ、まあまあだ」
ナレ「続いて二つの目の宝箱」
コンラト「いなずまのけん、が入ってました!」
勇者「おお!ドラクエⅡ最強の剣じゃないか!!ラスボスが近い証拠だ」
コンラト「いなずまのけんは、道具として使うとイオラ(全体攻撃)の効果がありますよ」
勇者「ラストダンジョンなら最強の武具があるのが常識だからな。この調子でもっと探そ
う」
ナレ「さらに進むと、三つ目の宝箱」
勇者「やいばのよろい、ゲットだぜい(^^♪」
コンラト「この鎧は、敵の打撃攻撃の半分を打ち返す機能があります。うまい具合にはぐれメ
タルが打撃してくれば、反撃で倒すことができて経験値ガッポリです」
勇者「なるほど、それは便利だな」
ナレ「やがて上に上る階段に着いた」
リリア 「この階のマップは完成していませんけど……」
勇者「MPの問題もあることだし、先に進もう」
ナレ「2階に上がり、引き続き右手壁伝いで、途中落とし穴があるも無事に上への階段に
着いた」
勇者「なんだなんだ?この階には、どこにも階段がないじゃないか」
リリア 「引き返しますか?」
勇者「それもありだが……。気になるのは、この地割れだよ。その先に通路と階段が見え
るじゃないか。かと言って、アクションゲームみたいにジャンプして飛び越えられないか
らな」
ナタリー「ははん、つまり地割れに飛び込めと?」
リリア 「まあ、今までにも行き詰った時に、地割れや落とし穴に落ちて、先の道にたどり着
きましたものね」
ナレ「ということで、地割れに飛び込む。東側2階に落ちました」
勇者「なんだよその、東側2階ってのは?デパートなんかにある東側分館みたいな……」
コンラト「北の方に上り階段と、南西に落とし穴があります」
勇者「ここは無難に階段だろ」
ナレ「階段を上ると、先ほどの地割れから見えた通路に出た」
ナタリー「なるほどそういうカラクリになってたわけね。上り階段があったわ」
ナレ「迷わず階段を上る一行。目の前には水脈が流れていた」
リリア 「地下水脈?というよりも水路ですかね」
勇者「そうだな。橋も掛かっているし、人工的に作られたダンジョンのようだ。出口は近
いぞ」
ナタリー「しかし、やたら分岐路やシャドー処理されていて、非常に分かりづらい迷路だわ」
ナレ「悪戦苦闘しながらも、やっとこさ反対側の洞窟の地上に出られた」
コンラト「目の前に謎の城です。川と山脈が邪魔で、やはり空から行くしかないようです」
リリア 「北東に祠が見えます」
勇者「祠へ行ってみよう。もしかしたら地下通路で城と繋がっているかもだ」
ナレ「と、祠の方に歩いてゆくと、さらに北東に川に囲まれた洞窟が見えた」
ナタリー「あの洞窟はなにかしら?」
リリア 「これまでの情報を調べると……あそこがギアガの大穴ではないでしょうか?」
勇者「かもな、今はここの祠に入ってみよう。それからだ」
ナレ「祠の中は神殿のようであった。中に一人の神官が佇んでいた」
神官「なんと!ここまでたどりつく者がいようとは!さあ、このシルバーオーブをさずけ
ようぞ!」
ナレ「勇者は、シルバーオーブを手に入れた」
神官「そなたなら、きっと魔王をうち滅ぼしてくれるであろう!伝説の不死鳥ラーミアも
そなたらの助けとなってくれるであろう」
リリア 「ここのオーブを加えて、5つのオーブが揃いました。6つあるというオーブも後一
つですね」
勇者「そうみたいだな。目の前の城も気になるが、空からでないと行けない以上後回しに
するしかない。一応また、ショニンの町に寄ってみるか」
ナタリー「あれからまた町は発展したのかしらね」

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冗談ドラゴンクエストⅢ 冒険の書・26
2020.08.02

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幽霊船

ナレ「地中海に入り、ふなのりのほねの指し示す方角へと舵を切る」
コンラト「またマストに登りましょうか?」
勇者「いや、その必要はないだろう。ほねが案内してくれるのだからな」
リリア 「あ!右手に船が見えます!」
勇者「よし、面舵一杯だ!」
ナレ「やがて幽霊船とおぼしき船に横づけする」
勇者「ものどの、かかれ!宝は一つ残らず分捕れ!!」
ナタリー「まるで海賊が襲い掛かるみたいな物言いね」
勇者「いやなに、ちょっと気分を出しただけだ」
ナレ「幽霊船に乗り移る」
勇者「とにかく、虱潰し(しらみつぶし)に調べよう」
ナタリー「うひゃあ!中は至る所ボロボロじゃない。よくこれで浮いてられるわね」
勇者「とりあえず、甲板からだな」
コンラト「大砲があります。一応軍船のようです」
勇者「この部屋はなんだ?」
コンラト「操舵室のようですね。舵の周りを骸骨が動き回っています」
ナタリー「もしかしたら、船長だった人じゃない?」
船長「どんな嵐が来ようと、わしの船はぜったいに沈まないのだ!わはははは」
勇者「たとえ沈んでいなくても死んで骸骨になっては同じだろうが」
コンラト「死んだことが分からず、彷徨っているんでしょうね」
リリア 「テドンの村人を思い起こします」
勇者「あそこに樽があるな。中に何か入っているかも」
コンラト「しかし、魔物が邪魔してますよ」
勇者「やるしかないだろう」
魔物「ひひひっ…。幽霊船には、しかばねがふさわしかろう。おまえも死ぬがいい!」
ナレ「ミニデーモンが現れた」
勇者「冷たい息か……たいしたことないな」
ナレ「あっさりとミニデーモンを倒して樽を調べる」
勇者「やた!小さなメダル見っけ(*^^)v」
コンラト「船尾は休憩室でしょうか?ベッドがあります」
リリア 「人がいますよ。生きている?」
剣士「おや?あなたは亡霊ではなさそうだ。さては、あなたも財宝がおめあてですね?で
も、この船にいるのは亡霊ばかり……まいりましたよ」
勇者「幽霊船だからな。さて、甲板はこんなもんか……次は下だな」
ナレ「船倉に降りる」
ナタリー「なにこれ?骸骨とか亡骸ばかりじゃない!」
骸骨「船をこぐのはドレイか罪人の仕事なのさ」
亡骸「返事がない。ただのしかばねのようだ」
勇者「ううむ、完全に腐敗して骨だけになった奴は動いて喋ってる、が死んだばかりで、
まだ肉が残っているヤツは動かず喋らない。おかしいじゃないか」
骸骨「つれーよお……」
骸骨「おれたちゃ、ドレイよ!ギーコギコ!」
勇者「箪笥からガーターベルトみつけた!」
骸骨「死んじまっても、船がこげるなんて知らなかったよ。ハハハ……」
ナタリー「見て!この人、まだ生きてるわよ」
囚人「おら、人を殺しちまったでな。どんな死にかたしたって、しかたねえって思うだよ。
でも、そこにいたエリックてやつは、無実の罪だったって…かわいそうになあ……」
エリック「オリビア…もう船が沈んでしまう…キミにはもう永遠に会えなくなるんだね…でも
ぼくは永遠に忘れないよ…キミとの愛の思い出を……せめてキミだけは…幸せに生きてお
くれ……」
勇者「こいつ……。見た目にはそこいらの亡骸と同じようだが……。生きているのか、死
んでるのか?喋ったからには生きているのか?」
リリア 「この人、オリビアって言いましたけど、サマンオサの途中に寄った岬の宿に泊まっ
ていた人が言っていたオリビアの岬。その人のことじゃないですか?」
ナタリー「関係ありそうね」
人魂「おぼれて死ぬのは苦しい…!いやだ!死にたくねえよお!」
人魂「あ、嵐が来る……風が…波が……ああ!」
コンラト「やはり嵐に遭遇して、こうなってしまったようですね」
勇者「この部屋には、宝箱が5個、樽が6個、壺が4つあるな」
リリア 「また、ミミックの罠?」
コンラト「かも知れませんので、情報集めを終わってからにしませんか?」
ナタリー「その方がいいわね」
ナレ「とりあえず宝箱を後回しにして、船尾へと向かう」
勇者「ここも休憩室のようだな。1個だけ宝箱があるぞ、こいつが目当ての物らしいな」
ナレ「なんと!あいのおもいでをみつけた!」
勇者「あいのおもいで?何に使うんだこれは??てっきりガイアの剣が入っていると思っ
たんだがな」
リリア 「もしかしたら、オリビアさんとエリックさんに関わるものでは?」
勇者「まあいいや。あとは、宝箱だけだな」
ナレ「最初の宝箱はミミックだった。だが、すでに十分なレベルに達していたので楽勝で
あった」
ナタリー「どくばりがあったわ。でもすでに持っているから必要ないわね」
勇者「まあ、今は必要なくても、いずれパーティー編成変えた時に使えるかもな。とって
おこう。樽の中から、ちからのたね、小さなメダル見っけ(*^^)v」
ナタリー「後は、まんげつそう、ちからのたねが入っていたわ」
勇者「ここはもう手に入れるものはなくなったな。次の目的に行こう」
リリア 「オリビアの岬の先の祠の牢獄のある小島ね」
コンラト「おそらく、北極海の方から回り込んで、川を遡るのでしょう」
リリア 「北極海なら、エジンベアからの出発になりますね。海岸線をたどりながら遡上でき
る川を探しましょう」
勇者「例の超硬い巨大イカの群れに遭遇はいやだがな」
リリア 「巨大イカなら、わたしのザキ系呪文で瞬殺できますよ」
勇者「どうして分かる?」
リリア 「前回戦ったときに気づきました」
勇者「それを早く言えってえの!」
リリア 「言いませんでしたか?」
ナタリー「聞いてないわよ」
ナレ「エジンベアから西へ西へと突き進んでいくと、河口らしき場所に祠があるのを見つ
けた」
勇者「祠か……この川が例の場所へ通じていることを暗に示しているということだな」
ナタリー「しかも、エジンベアから真っすぐ西に進んで、突き当りにある大陸だものね」
リリア 「シベリア大陸のどこかは分かりませんが。ともかく、祠を調べてみましょう」
ホビト「旅の者か……そなたらを見ていると、わしの若いころを思い出すのう。わしもオル
テガという勇者さまのおともをして冒険をしたものじゃ。オルテガさまは、火山の火口に
落ちて亡くなったそうじゃが、わしにはまだ信じられぬ」
コンラト「その火口って、ギアガの大穴に通ずるという場所ですね」
リリア 「猫ちゃんがいるわね。(オイデオイデする)」
左猫「にゃ~ん」
リリア 「可愛いわね」
右猫「にゃ~ん?」
ナレ「はい、いいえ、で答えてください」
勇者「なんだよ突然。はいと答えたらどうなんだ?」
右猫「では、ここから南。4つの岩山の、まんなかを調べてみてください。にゃ~ん」
ナタリー「喋ったわ!!」
リリア 「その場所へ、行ってみましょう」
ナレ「猫の指示に従って南へと進んでゆくと、まず最初の一つ目の岩山にあたった」
勇者「4つの岩山って……どこだ?」
リリア 「もう少し南に行ってみましょう」
ナタリー「見えたわ!もう一つの岩山」
コンラト「となると……少し東に歩いてみましょう」
勇者「あるな。東の岩山だ……今度は西へ歩くと?」
リリア 「見えました!西の岩山です」
ナタリー「東西南北にある岩山が、ちょうど菱形になっているわね」
コンラト「つまり……猫の指示した場所は、菱形の対角線の交わる地点ということですね」
勇者「おお!せかいじゅの葉(生き返り薬)があったぞ!」
リリア 「でもどうして猫ちゃんが知っていたのでしょうか?」
勇者「いわゆる招福猫だったんじゃないか」
コンラト「なるほど」
ナレ「世界樹の葉を手に入れて祠に戻る」
リリア 「猫ちゃん(ナデナデしながら)ありがとね(≧◇≦)」
右猫「にゃ~ん」
勇者「さて、出発するぞ!」
ナレ「船に乗り込み、川を遡上する」
コンラト「ちょっと右舷の方向を見てください。山脈に囲まれた城が見えます」
勇者「そうだな……しかし、徒歩では行けないようだし、船でも行けないぞ」
リリア 「テドンの村人がこう言ってました」
村娘「ああ、空を飛べたら、どんなにステキかしら!そうすれば魔物におびえることもな
く、行きたい所へ行けるのでしょうね」
リリア 「あの言葉が伏線だとしたらどうでしょうか?」
勇者「つまり、空を飛べるアイテムがあるってことか?」
ナタリー「ありうるわね。もしかしたら、オーブを集めると手に入るとか?」
リリア 「ともかく、あの城のことをメモしておきますね( ..)φカキカキ」
勇者「そうだな、空を飛べるようになったら一番に訪れる必要があるようだ」
ナレ「城を横目にさらに内陸部へと船は進む。やがて、どこかで見かけたような湖に到着
した」
コンラト「ここって、オリビアの岬のある湖ですよ。祠も見えます」
勇者「念のために上陸して祠に入ってみようぜ」
ナレ「一行が祠にはいると、まさしくオリビアの岬の宿屋だった」
ナタリー「間違いなかったわね」
勇者「よし!早速、あの島の牢獄に行くぞ!!」
ナレ「船に戻って、オリビアの岬を航行しようとしたが……船が押し戻されてゆく」
勇者「な、なんだ!?船が前に進めないぞ!」
ナレ「どこからともなく、悲しげな歌声が聞こえる……」
勇者「げげっ!船が引き戻されちまったぜ!」
コンラト「いわゆるセイレーンとかの仕業でしょうか?」
リリア 「もしかしたら、ここで『あいのおもいで』を使うのではないでしょうか?オリビア
の岬にいた吟遊詩人が『恋人エリックとの思い出の品でも捧げれば、オリビアの魂も天に
召されましょうに』と言ってましたから」
勇者「なるほど……」
ナレ「勇者は、あいのおもいでを、空にかざした!エリックとオリビア、ふたりの愛の思
い出があたりをあたたかくつつむ。(織姫と彦星の話のように)岬を挟んでエリックとオ
リビアが登場する」
オリヒア「ああ、エリック!私の愛しきひと。あなたをずっとまっていたわ」
エリック「オリビア、ぼくのオリビア、もう君をはなさない!」
オリヒア「エリックーッ!」
ナレ「二人の魂が、くるくると円舞しながら、天へと舞い上がってゆく。そして、オリビ
アの呪いがとけた!」
勇者「よっしゃあー!これで海峡を通れるようになったぞお!」
ナレ「船が進んだ先には、小さな小島に祠があった。そこは監獄島」

勇者「上陸して探検してみよう」
ナレ「祠に入る一行。すぐに炎のような人魂が出迎えた」
人魂「ここは、さびしいほこらの牢獄……」
ナレ「十字路を東に行くと、空き牢屋。西に行くと骸骨が横たわっている」
骸骨「返事がない。ただのしかばねのようだ」
勇者「壺の中に小さなメダル見っけ(*^^)v」
ナレ「十字路から南へ突き当りを東に行くと、牢屋にまた骸骨」
骸骨「返事がない。ただのしかばねのようだ」
勇者「残る西の牢獄が最後だな」
ナレ「そこにはゆらめく人魂が」
人魂「私は、サイモンのたましい。私のしかばねのそばを調べよ……」
勇者「しかばね?」
リリア 「亡骸が2体ありましたよね。そのどれかではないかと思います」
ナレ「そこから東の骸骨のところに戻り、周囲を調べた」
勇者「あった!ガイアのつるぎ!!」
コンラト「これでテドンのそばにあるという火山に行けますね」

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銀河戦記/鳴動編 第二部 第八章 トランター解放 Ⅲ
2020.08.01

第八章 トランター解放




 サラマンダー艦橋。
「総督軍艦隊、リモコンコードを受信完了しました」
「各艦の指揮管制系統へのコードのセット完了を確認しました」
「よし。そのままで待機」
 というと、アレックスは指揮パネルの通信機を取った。
 通信相手は、サジタリウムの司令官である。
「私だ」
 受信機からアレックスの声が届いている。
「ああ、君か。準備は完了したぞ。この後はどうする。判った、任せる」
 通信を切ると同時に、
「全艦各砲台、コンピューターに指示された攻撃目標にセット・オン」
 すると砲撃管制官が声を上げる。
「しかし、この目標は?」
「復唱はどうした。言われたとおりにしろ!」
 怒鳴り散らすレイン少将。
「りょ、了解しました」
 通信士が報告する。
「サラマンダーより映像回線で通信が入っております」
「全艦隊に流せ」
「全艦隊にですか?」
「そうだ」
「了解」
 映像回線で通信が行われ全艦隊に放送された。
 そして、各艦の映像スクリーンに投影されたのは、まぎれもなくアレックスだった。
 スクリーンのアレックスが静かに語りだす。
『共和国同盟解放戦線最高司令官、アレックス・ランドールである』
 その姿に総督軍将兵のほとんどが叫喚した。
 なぜランドール提督が?
 全員がそう感じたはずである。
「どうしたんだ。なぜ敵将が出ているんだ?」
 監察官が叫んだ。
 平然とレイン少将が応える。
「軍事ネットをハッカーされたのでしょう。向こうにはハッカーの天才がいますからね」
 トランターの軍事ネットがハッカーされ偽情報に惑わされて、首都星の防衛艦隊が留守
にしている間に、ワープゲートを奪取されて敵艦隊の侵入を許したのは、つい数時間前の
ことである。
 そして解放戦線・帝国連合軍が目の前に迫っていることも事実だった。
 納得する以外にはなかった。
 アレックスの声は続く。
『共和国同盟軍の将兵たちよ。今こそ立ち上がって連邦軍を蹴散らして、虐げられた国民
達を解放し、この手に平和を取り戻すのだ』
 総督軍ではなく共和国同盟軍と呼称したアレックスの言葉に将兵たちは奮い立つことと
なった。
『全艦隊、連邦艦隊に対して攻撃を開始せよ!』
 アレックスの攻撃開始命令にレイン少将も即座に対応する。
「全艦、攻撃開始!」
 一斉に連邦艦隊に対して砲撃を開始する共和国同盟艦隊。
 連邦軍艦隊は、ほとんど不意打ちを食らった状態で、指揮系統も乱れてやられ放題とな
っていた。
 まさかの寝返りになす術もなかった。
 その戦況はサジタリウム艦橋のスクリーンに投影されている。
「どういうことだ!」
 なおも事態を把握しかねている監察官。
「見ての通りですよ」
 平然と答えるレイン少将。
「共和国同盟艦隊の指揮系統はランドール提督に移ってしまったんです」
 ここではたと気づく監察官。
「さっきの通信か?」
「その通りです。艦隊リモコンコードというものをご存知ですか?」
「聞いたことはある」
「行軍や戦闘行動を整然と行うために、艦隊コントロールを旗艦に同調させるシステムで
す」
「それを作動させたということか」
「そうです。総督軍として再編成したとしても、艦の運用システムは旧共和国同盟軍のも
のをそのまま使用していた。それが裏目に出たわけです。システムの総入れ替えを行うべ
きでした」
 戦術コンピューターのクリーン再インストール。
 それはアレックスが一番気を使っていることであった。
 艦艇はコンピューターで動く。
 搾取した艦のコンピューターには、何がインストールされているか判らない。
 バグがあったり、ウイルスが仕込まれているかも知れない。
 アレックスが戦闘に勝利して搾取した艦は数知れず、しかしそのまま自軍に編入するこ
とはしなかった。必ずシステムをクリーンインストールしてきた。
 では総督軍の編成が行われた時に、なぜ連邦軍はそれを実施しなかったのか?
「それはできなかった。トランターに残っていたランドール配下の艦隊が、パルチザンと
して反乱行動を起こして、その対処に翻弄されていたからだ」
「先見の明ということですね。ランドール提督は、この日のためにメビウス部隊を残した
のです」
「そんなことはどうでもいい! 指揮系統を元に戻せ!」
「だめですよ。一度指揮権を移動すると、相手側が解除しない限り元に戻すことはできま
せん」
「なんとかしろ。死にたいのか」
「私を殺しても無駄ですよ。すでにすべての艦隊の戦闘命令系統はランドール提督の指揮
下にあります」
「馬鹿なことを言うな」
「共和国同盟艦隊の戦術コンピューターはランドール提督の旗艦サラマンダーに同調され
ているのです。戦術システムがそういう具合になっているのです」
「解除しろ!」
「お断りします」
「死にたいのか?」
「お好きなように」
「ならば死ね」
 銃の引き金に掛けた指に力を入れる監察官。
 突然、監察官に覆いかぶさった者がいた。
 副官である。
 監察官に気づかれないように、こっそりと近づき飛び掛ったのである。
「何をする!」
 暴漢に拳銃を撃とうとするが、直前に叩き落されてしまった。
 拳銃は床を転がってレイン少将の足元に転がった。
 その拳銃を拾い上げながら、
「形勢逆転ですね」
 監察官は副官によって床に押さえつけられて身動きが取れなくなっていた。
「拘禁しろ!」
 連絡を受けてやってきたSPに連れ出される監察官。
「やっと、厄介者がいなくなりましたね」
 副官が歩み寄ってきて語り掛けた。
「君のおかげだ」
「当然のことをしたまでですよ」
 スクリーンに投影される戦闘状況に見入る二人。

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