冗談ドラゴンクエストⅢ 冒険の書・25
2020.07.28

冗談ドラゴンクエストⅢ 冒険の書・25


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南の洞くつ

勇者「ともかくラーの鏡だ。偽国王の化けの皮を剥がしてやる」
ナレ「サマンオサを抜け出して、南東の洞くつへと向かう」
コンラト「ここって、海賊のアジトに行く途中に見えた毒沼の洞くつですよね」
勇者「そうみたいだな。ここの洞くつに、ラーの鏡があるんだよな」
リリア 「その通りです」
勇者「よし、入るぞ。毒地があるが一歩だけだから無視だ」
ナレ「中に入ると早速魔物の出迎えを受けた。ゾンビマスター2匹とガメゴンが現れた」
勇者「何はなくとも、ゾンビマスターから叩くぞ。仲間を呼んだり復活させたり、おまけ
にMPを奪うからやっかいだ」
ナタリー「おやすみなさい:*:・{[(。-_-。)]}zzzZZZ・:*:・」
勇者「なにを!こんな時に寝るなよ!」
コンラト「違いますよ。ガメゴンの眠り攻撃を喰らったのです」
勇者「まぎらわしいぞ(`A´)」
ナレ「魔物を倒せば、眠りから覚める」
ナタリー「あれ?ここはどこ?あたしは誰?」
勇者「遊ぶなよ」
ナタリー「冗談よ。それにしても、この階には何もないわね」
リリア 「あそこに下への階段があります」
勇者「よし、降りよう」
ナレ「地下二階。そこには無数の宝箱が落ちていた」
コンラト「これは……罠ですね。さもありげに置かれてますけど。たぶんほとんどがミミック
だと思います」
勇者「しかし、中には有益なアイテムも潜んでいるんじゃないのか?」
リリア 「それはそうですけど……今はパスして、もっと最深部へ行きましょう」
コンラト「そうですね。もっとレベルを上げてから取りに来てもいいんですし」
リリア 「はい、ここのことはメモしておきますね( ..)φカキカキ」
ナレ「地下三階に降りました」
勇者「お、地下水脈だ。ノアニール南西の洞くつを思い出すな」
リリア 「あそこでは、エルフの娘と人間の青年が駆け落ちして、入水自殺されました」
勇者「パターンの使いまわしかよ」
ナタリー「それは言わないの!水脈の縁と、中洲に宝箱が一つずつあるわ」
コンラト「中洲の方が本命でしょうね」
リリア 「しかし、水脈に囲まれていて行けませんよ」
勇者「ふむ……どうやら、例によって上の階から落ちてくる必要がありそうだな」
リリア 「では、この宝箱は?」
勇者「開けるさ。ミミックだったとしても、1個くらいなら大丈夫だ」
ナタリー「ぬいぐるみ、が入っていたわ」
勇者「ぬいぐるみ?なんか特殊効果とかあるのか?ちょくら着てみよう」
ナレ「勇者はぬいぐるみを着込んだ。すると姿が猫になった」
リリア 「猫の着ぐるみですね」
勇者「猫に変身する一種のジョークアイテムか?」
ナタリー「可愛いわよ。そのまま着てなさい」
勇者「暑苦しいし、動きづらいぞ。一応守備力は35もあるけどな」
ナレ「勇者は、ぬいぐるみを外した」
勇者「さてと……そいじゃ、中洲の宝箱だ。上の階に戻ろう」
ナレ「地下二階に戻り、宝箱の合間を縫って抜け穴を探す」
リリア 「MAPを見れば、下の中洲に相当するのはここら辺りなんですが……」
ナレ「と、地下二階入り口の階段のそばを探す」
勇者「壁とかに地下への道を開く仕掛けとかあるのか?」
ナレ「壁を調べようと、近寄った瞬間」
四人「きゃあああ!!Σ( ̄□ ̄|||)」
ナレ「落とし穴に落ちた」
勇者「びっくりしたぜ。壁際に落とし穴とは……お、目のまえに宝箱だ」
コンラト「丁度中洲の上でしたね」
リリア 「ラーの鏡が入ってました!!」
ナタリー「やはり無数の宝箱が目隠しになっていたわね。欲があれば当然宝箱の方へ視線が向
くから、すぐそばの落とし穴に気づかれない」
コンラト「盲点でした」
勇者「よっしゃあ!ともかくリレミトで脱出だ」
リリア 「それしか方法がないですものね」
勇者「おうよ。リレミトなしかMP尽きてれば、ここでゲームオーバーだ。リセットして
やり直しだ」
ナタリー「ゲームオーバーとかリセットとか言ったら、ナレーションが怒るわよ」
勇者「気にしない、気にしない」
ナレ「……というわけで、地上に戻った一行」
コンラト「これから、偽の王さまと対峙することになりますが……」
勇者「その前にどこかの城で回復と、冒険の書に記録しておこう」
ナタリー「そうね。サマンオサはルーラのリストに入っているから、いつでも来れるわね」


夜のサマンオサ城

ナレ「ルーラで、サマンオサに再び舞い戻ってきた一行」
勇者「やみのランプを使って、夜中にこっそり忍び込むぞ」
ナレ「前回のように、城の勝手口から入城する」
兵士「もぐもぐ……ぐっ!うっ、げほっげほっ!す、すまん、このことはどうか王さまに
は…このところ、ちゃんとした食事をとってないんだ。だから、つい……」
飯炊「ひ!王さま!なにとぞお許しを!ぐうぐう……」
勇者「立ったまま寝てるぜ。器用だな」
リリア 「よっぽど疲れているのでしょう。しかし、横になっているところを見られたら死刑
ですから」
勇者「無意識に身体を硬直させて立っている技を覚えたということか」
飯炊「ああ、神さま!今日も命がありました」
コンラト「この人たちのためにも、一刻もはやく偽国王を退治しましょう」
勇者「目指すは東の尖塔から入れる王さまの部屋だ」
ナレ「城郭の東階段を昇り展望台のような所から飛び降りる」
国王「だれじゃ、わしを起こすのは?むにゃむにゃ……。明日にせい。明日に……」
勇者「見つかったと思ったら、寝言かよ。おどかすなよ」
リリア 「ここで、例のラーの鏡を使うんですよね」
ナレ「勇者はラーの鏡をのぞきこんだ。なんと鏡には、眠っている化け物の姿がうつしだ
されている!」
国王「見~た~なあ!けけけけけっ!生きて帰すわけにいかぬぞえ」
ナレ「国王は正体を現した。ボストロールが現れた」
勇者「よっしゃあ!いくぜよ」
ナレ「激しい戦闘の末にボストロールを倒した」
勇者「なぬ!?戦闘シーンを端折りやがったな!最近手抜きが多いぞ」
ボス「ぐげげげ……お、おのれ……うぐあーっ!!」
ナレ「勇者によって、ニセの王さまは倒され、すぐさま本物の王さまが助け出された……
そして夜が明けた!目の前には宝箱が」
勇者「お、宝箱だ!こいつも宝箱の化身だったのか」
ナタリー「やったあ!へんげのつえが入ってたわよ」
勇者「ラーの鏡……そうか!これまで、鏡の前で『わたしきれい?』とか問答やってたの
は伏線だったんだな」
ナタリー「今頃気がついたの?」
リリア 「そうです。鏡は心の潜在意識を映すこともあるということね」
勇者「……まあいいや。早速、グリーンランドのじじいの所へ行こう」
ナレ「お待ちください」
勇者「何だよ。邪魔するのか?」
ナレ「いえ、へんげのつえがあれば、エルフの里でお得な買い物ができます」
勇者「お得?」
ナレ「はい。へんげの杖でホビットに変身すれば、買い物ができます」
勇者「何が買えるんだ?」
ナレ「魔物を眠らすことのできる『ねむりのつえ』MPを回復できる『いのりのゆびわ』
などです。特にねむりのつえは便利ですよ。ともかくふなのりのほねと交換する前に」
勇者「なるほど、それは便利そうだ」
ナレ「ということでエルフの里へ行き、へんげのつえを使ってホビットに変身して、道具
屋にて、ねむりのつえといのりをゆびわをありったけ買った」
勇者「たまには、良い情報をくれるのだな」
ナレ「ちなみに、FC版ではつえを持ったものをバシルーラで飛ばして、つえがあった場
所に行けば、改めてもう一本手に入れることができました」
勇者「つまりもう一本で、エルフの里の道具屋で買い物が、ずっとできるというこか」


氷の氷原

勇者「例のじいさんのいる氷原地帯に舞い戻って来たぞ。オアシスともいうべき、草原の
ある場所へGO!だ」
リリア 「少し右に歩いてから、ひたすら北へ進むんでしたよね」
老人「おお!それは、へんげのつえ!わしも欲しかったのじゃ。ものは相談じゃが、この
ふなのりのほねと、へんげのつえをとりかえっこせぬか?」
勇者「ダメ!」
老人「やっぱりだめか。そうじゃろうのう……わっはっはっ」
リリア 「あの、ここに何のために来たのですか?」
勇者「冗談だよ、いつものこと。いいだろう、取り替えてやるぜ」
老人「なんと、まことか!?なんでもいってみるものじゃ。では、ふなのりのほねをわた
そう!」
ナレ「勇者は、へんげのつえをふなのりのほねとこうかんした!」
老人「いやー、ありがたい!わっはっはっ」
勇者「物々交換も終わったことだし、ショニンの町に行くか」


商人の町4度目の訪問

ナレ「商人の町にやってきた。四度目の来訪である」
勇者「うひゃあ~!また大きくなったなあ……見違えるようだ」
町娘「ショニンパークにようこそ。ここはショニンさまがつくった町ですわ」
リリア 「この町、本当にショニンが一人で造成したのでしょうか?」
勇者「ともかく時計回りに情報集めだな」
コンラト「南の大きな屋敷からですね。確かショニンさんは、ここに劇場を造ると言ってまし
たが」
案内「どうぞ、お通りくださいな」
娘 「キャー!こっち向いてー!」
男 「うっとり……」
酔人「ひっく……ぼく、よっぱらっちゃいました~」
商人「う~む……私には、彼らの歌のどこがいいのか、よくわかりませんな。まあ、顔が
いいのは認めますがね」
店主「いらっしゃい。お酒なら、いっぱいあるよ。ゆっくりしていってくれ」
芸人「(A)なんだいキミたちは、ぼくたちのファンかな?ステージにはあがらないで。ぼくた
ちからのお願いだよ(B)ぼくらは、ふたり~で~手と手取りあ~って~」
勇者「舞台袖の箪笥から、うさみみバンドとガーターベルト見っけ(*^^)v」
ナレ「屋敷を出ようとした時だった」
案内「お帰りですね?それではお代をちょうだいします。しめて50000ゴールド。はらっ
ていただけますね?」
勇者「ああ、いいとも」
ナタリー「ちょ、ちょっとお!そんなお金持ってないわよ」
勇者「皿洗いでもするか?」
ナタリー「ばか!」

案内「あら?ショニンさまのお知りあいでしたの?あらら、これはこれは……」
コンラト「こうなることを知っていたのですか?」
勇者「いやなに、50000ゴールドなんぞ持ってねえから、どういう反応を見ただけさ」
リリア 「いい加減ですね」
商人「私は、ときどき品物をとどけに、ここへ来るんですが……見ちがえるほど大きくな
りましたなあ」
男 「ランシールの村には、大きな神殿があるらしいな。その神殿から、ブルーオーブの
ある洞くつに行けるらしいぜ。でも、なにかとてつもない試練がまってるって話だ」
コンラト「そのようですね……(勇者をチラリと見る)」
勇者「ここは看板がないが……確かあの老人が住んでたところだよな」
店主「ここはどうぐ屋です」
勇者「なんだ……お、裏に扉と階段がある」
ナレ「裏に回って、道具屋に入って店主に話す」
店主「ん?じいさまなら、外へ出とるがのう」
勇者「そうか……二階は……何もないじゃないか」
老人「おお、あなた!わしわし!ここ、はじめからいた、じい!ショニンよくやる。しか
しやりすぎ……町の者、よく思ってない。わし、とても心配」
勇者「そうなのか?会ってみるしかないな」
町男「ショニンさまは、私たち町の人間を働かせすぎる!このままでは、私たちはたおれ
てしまいますよ」
勇者「南西の建物は……なにもないな。建設中かな?」
ナタリー「次は北西の大きな屋敷ね」
門番「ここは、ショニンさまのおやしきだ」
勇者「ほお~。こんな頑丈な扉を作って、門番をおいているとは、よほど恨まれているの
だな」
ショニン「よく来てくれたわ。どう?この町もやっと、それらしくなってきたでしょ?でも、
まだまだこれから。まあ、見ててちょうだい」
勇者「おお、そうかい。そいじゃ、両脇の宝箱見せてくれよな。きんのクチバシと小さな
メダル見っけ(*^^)v」
コンラト「ショニンさんは頑張っているみたいですけど、町の人々の印象は悪いですね」
リリア 「何かよからぬことが起きなければいいんですけど」
勇者「まあ、なるようになるしかないさ」
リリア 「後は宿屋です」
宿人「うわさでは、シルバーオーブは、ネクロゴンドのほこらに……。しかし、そのほこ
らは、あのネクロゴンドの山のいただきにあるといいます。あんなところに、たどりつけ
る者がいるとは思えません」
勇者「ネクロゴンドか……どうやって行くんだろうな?」
リリア 「テドンの兵士が言ってましたよ。テドンの岬を東にまわり、陸ぞいにさらに川を上
ると、ひだりてに火山がみえるだろう。その火山こそがネクロゴンドへのカギ。ってね」
コンラト「ショニンの町に三度目に訪問した時に会った剣士もこう言ってました」
剣士「ガイアのつるぎ……大地をつかさどるその剣は、巨大な山をもゆるがすという……。手
に入れたい!しかし、どこにあるのか、さっぱりわらぬのだ」
コンラト「関連があると思いますが?」
勇者「なるほど、ガイアのつるぎを手に入れる必要があるということか……」
リリア 「ガイアのつるぎを持っているのは、サイモンという方です」
コンラト「その行方は幽霊船にありそうです」
勇者「幽霊船か……ふなのりのほねが関係あるということだが……ほねを【つかう】して
みるか」
ナレ「勇者は、ふなのりのほねを糸でつるして持った。ふなのりのほねは、ぐるぐるとま
わりだし……南に15、東に65 の方向をさししめした」
勇者「なるほど、こいつは幽霊船の現在地を示してくれるのか」
コンラト「その位置だと、地中海の方向ですね」
勇者「よし、地中海へGO!」

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冗談ドラゴンクエストⅢ 冒険の書・24
2020.07.27

冗談ドラゴンクエストⅢ 冒険の書・24


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オリビアの岬

ナレ「ロマリアの西にある祠に入り、最後の鍵で開けた扉の先にある旅の扉に飛び込む」
勇者「ここはどこだ?ちょっと外に出てみよう」
ナレ「そこは、氷の大地だった」
ナタリー「さ、寒い!氷の世界じゃない。何もないわね」
リリア 「戻りましょう」

コンラト「我々は西の旅の扉から来ましたが、北側と東側に旅の扉がありますね」
勇者「とりあえず、東側に行ってみよう」
ナレ「飛んだ先は、教会のようだった。またもや東に最後の鍵の扉の中に旅の扉がある」
勇者「ふむ、我々は教会の西の扉から出てきたわけだ。しかし、旅の扉が次々と現れて
迷子になりそうだな」
神父「うわさでは、サマンオサの王が人がわりしたらしい。勇者サイモンが右の扉より追
放されたのも王の命令と聞く。サマンオサは、このほこらの西。山ぞいをぐるりと西にす
すまれるがよかろう」
ナタリー「サイモンですってよ」
勇者「ここを出ればサマンオサらしいが、ちょっくら東の扉の先をのぞいてみようぜ」
ナレ「飛んだ先には、もう一つの旅の扉と、最後の鍵の扉があった」
勇者「旅の扉は後回しにして、ここがどこかを調べなきゃな」
ナレ「最後の鍵を開けて出た所は、宿屋だった」
リリア 「泊まりますか?」
勇者「いや、外に出てみよう」
ナレ「そこは二つの湖が連なった細い岬の祠」
勇者「ここがどこか、世界地図を見て確認しよう」
コンラト「こ、ここは?ずっと南に下ればバハラタですよ」
リリア 「ノルドの洞くつをでて、南へ行けばバハラタ。北へ行けばここに来れたのですね」
勇者「ううむ……この湖はカスピ海?それともアラル海かな。ロシア領内だな」
リリア 「あそこを見てください!湖の中に島が見えますよ。祠もあります」
ナタリー「船がないと、あそこへは行けないわね。宿屋に戻りましょう」

兵士「うわさでは、この湖のまんなかに、ほこらの牢獄があるらしい。とらわれた者たち
のたましいが、今でもさまよっていると聞く」
勇者「北側に最後の鍵の扉があるな。その先はどうなっているんだ?」
詩人「ここは、オリビアの岬。嵐で死んだ恋人を思い、オリビアは身を投げました。しか
し、死に切れぬのか行く船を呼び戻すそうです。もし、恋人エリックとの思い出の品でも
捧げれば、オリビアの魂も天に召されましょうに。うわさでは、エリックの乗っていた船
も、また幽霊船としてさまよっているそうな」
コンラト「繋がりましたね。幽霊船にすべての謎ありです」
勇者「つまりこうか?ガイアの剣を持っているサイモンは、幽霊船に乗せられてほこらの
牢獄に入れられている可能性あり?」
リリア 「幽霊船となってさ迷っている理由は分かりませんが……。元々はちゃんとした護送
船だったのが、嵐にあって座礁や沈没するなどして幽霊船になったとか」
勇者「ともかく、あの祠に行く必要があるようだな」
コンラト「北の海に繋がってそうですから、船で川を遡って来ることになりますね」
リリア 「そろそろ、サマンオサに行きますか?」
勇者「そうだな」
ナレ「先ほどの教会に戻って、外へ出て西へ向かうとサマンオサ城が見えてくる」


サマンオサ

勇者「よし、道なりに調べて行こうか」
町男「ここは、サマンオサの町です」
勇者「宿屋の横の樽に小さなメダル見っけ(*^^)v」
リリア 「宿屋の隣は教会ですけど……。牧師さんがいないわね」
ナタリー「あら、隣の墓地に人が集まってるわよ」
子供「ねえ、もう父ちゃんは帰ってこないの?どこかへ行ったの?」
姉?「おーい、おいおい……(泣いている)」
母親「あんたあ~なんで死んだのよお~うっうっ……」
リリア 「お葬式だったようですね」
勇者「牧師が邪魔で、後ろの建物に入れないな」
リリア 「お葬式が終わるのを待つしかないみたいです」
ナレ「墓地の南側で、くるくる回りながら走り回っている子供がいる」
子供「いっちにっ、いっちにっ!ぼく、りっぱなおとなになって、父ちゃんのかわりに母
ちゃんを守るんだ!だから、からだをきたえてはやく大きくなるんだ。いっちにっ!」
勇者「そうか。頑張れよ!p(*^-^*)q がんばっ♪」
男A「プレナンよおー。おまえは、いいヤツだったのにな~」
男B「王さまの悪口をいっただけで、死刑だなんてあんまりですよ!これじゃ、おちおち
商売もできませんよ!」
牧師「天にましますわれらが神よ。戦士ブレナンのめいふくを祈りたまえ」
町娘「多くの人たちが、毎日牢に入れられたり、死刑になっているんです。昔は、おやさ
しい王さまだったのに……」
勇者「この家はなんだ?ともかく……壺の中にちからのたね見っけ(*^^)v」
主婦「今は、あの子が大きくなることだけが、心のささえなんです。さあ、おいしいごは
んをいっぱいつくらなきゃ!」
コンラト「この建物は?階段が二つありますよ。北を上がってみましょう」
剣士「どうやら、店の者は葬式へ参列しているらしい」
ナタリー「店主がいないんじゃ、用はないわね。他を当たりましょう」
住民「あんたも命がおしいなら、お城には行かないほうがいいよ」
老人「魔王が世界をほろぼすなんてうわさもあるし、長生きなぞするんじゃなかったわい」
老婆「王さまは、夜になると2階でひとりで寝ているそうじゃ。城内とはいえ不用心だと
思うがのう」

ナタリー「町の情報も集まったし、そろそろ宿屋で寝ましょう」
ナレ「ということで夜が明けた」
勇者「お、葬式も終わったようだな。さっきの墓の建物に入ってみるか」
ナタリー「たぶん火葬場か納骨堂かなんかよね。あまり行きたくないんだけど……」
コンラト「煙突がないから、火葬場ではないみたいですけど」
男 「ここだけの話、王さまがおかしくなったのは、へんげのつえのせいだ。オレは、そ
う思うんだが、あんたどう思う?」
ナレ「はい、いいえ、で答えてください」
勇者「突然、問われても分かるわけないだろ。いいえ、だな」
男 「う~ん、やっぱりなあ。あんたは、そういうと思ったよ。ところで、バシルーラさ
れた仲間はルイーダの酒場にもどっているって話だぜ」
勇者「ほおう……。ちなみに、はいと答えても同じ返答が帰ってくるぞ」
リリア 「やはり、へんげのつえが次なる重要アイテムのようですね」
コンラト「どうやら、ここは墓守の家だったようですね」

ナタリー「墓地に誰かいるわ。喪主の母親ね」
母親「どうして、こんなことに…。夫もさぞや無念だったと思いますわ。うっうっ……」
勇者「俺が男だったら、『奥さん!僕と一発せえへんかあ』とか迫るような気がする」
ナタリー「ああ、それは間違いないわね」
勇者「墓石のそばに、すばやさのたね、小さなメダル見っけ(*^^)v」
リリア 「町の中の情報集めはこんなものだと思います」

勇者「そうだな。そろそろ、城の方に行ってみるか」
ナレ「町の南西の場所にある橋を渡ると、サマンオサ城に入る」
剣士「私は、サイモンの息子。ゆくえ知れずになった親父をさがして、旅をしている。う
わさでは、どこかの牢屋に入れられたと聞いたのだが……」
勇者「サイモン……。どっかで聞いたような名前だな」
ナタリー「馬鹿ねえ、ガイアの剣を持っていて、幽霊船に乗っているかも知れない人よ」
コンラト「牢屋に入れられたということは、オリビアの岬から見えた湖の中の牢獄ということ
でしょうね」
勇者「ふむ。城に入ろうぜ」
番A「ここは、サマンオサの城だ」
番B「王さまに呼ばれてきたのか?」
ナレ「はい、いいえ、で答えてください」
勇者「もちろんだ!」
門番「うそをつくな!おまえのようなヤツが来るなど、知らされておらぬ!」
ナレ「体よく追い出される一行」
勇者「しようがねえなあ……。どこか別の入り口があるか探してみよう」
リリア 「見てください!城門の右手の方に、門番がいる扉がありますわ」
勇者「よし、行ってみよう」
兵士「ここは、城の勝手口だ。ご用聞きの者か?」
ナレ「はい、いいえ、で答えてください」
勇者「へえ、そうでがんす。新鮮な魚をお届けに参りやした」
兵士「いつもの人と違うな。まあいい。では、入るがよい」
ナタリー「さっきの物腰、板についてたじゃない。魚屋になれるんじゃないの?」
勇者「うるせえ!」
飯炊「ここはお城の台所。ご用のない方は、ご遠慮くださいませ」
飯炊「邪魔をしないでください。食事がおくれると、私たち、死刑になってしまいますっ」
ナタリー「ひどいわね」
勇者「ここの最後の鍵の扉の中にいる兵士はどうかな?」
兵士「うわさでは、魔王という者が世界をほろぼそうとしているらしい。もしかして王さ
まは魔王に心を売ってしまわれたのであろうか……」
ナタリー「階段があるわね」
兵士「ここは牢獄。立ち去られよ」
勇者「おい。牢屋に入れられている人たちに聞いてみたいのだがな」
リリア 「だめのようですね。あきらめましょう」
ナレ「城内北側の園庭にいる女性に話しかける」
王女「あんなにやさしかったお父さまなのに……。姫にはお父さまが、別人のように思え
てなりませんわ」
リリア 「王女さまのようです。王さまの心変わりは本当のようですね」
勇者「北東の階段は?上がってみるか」
コンラト「どうやら尖塔のようですね」
ナタリー「最上階に登ってみたけど何もないわよ」
勇者「……ん?なんか壁に切込みがあるが……気になるな」
リリア 「え?まさか」
勇者「もちろん!ここから飛び降りるぞ!」
三人「またですかあ!」
ナレ「そこは屋上のようなところだった」
勇者「あれ?あそこ、なんか豪華な部屋あるぞ」
ナレ「屋根伝いに、その部屋に入る」
リリア 「どうやら、王の間のようです。誰もいませんね」
コンラト「昼間は、謁見の間にいるのでしょう」
勇者「そこの階段を降りてみるか」
ナタリー「先は謁見の間に続いているけど、衛兵が扉の前に陣取って中に入れないわ」
衛兵「ここは、サマンオサ城だ」
勇者「それは分かっている。こんな城の中で言うことか?城の門番ならともかく」
リリア 「てこでも動かないですね。戻るしかないようです」
ナレ「ということで、謁見の間に戻ってきた」
女A「王さまのためなら、私たちなんでもいたしますわ。おほほほ」
女B「王さまは、とってもりっぱなかたですわ。おほほほ」
勇者「よっしゃ。王にご面会といくか」
ナタリー「謁見でしょ」
勇者「どうでもいいや」
ナレ「と、国王に向かって一歩前に踏み出した途端」
国王「うぬらはどこから入ってきたのじゃ?あやしいヤツめ!この者らを牢にぶちこんで
おけい!」
近衛「ハッ!さあ、来るんだっ!」
ナレ「両脇を抱えられて、引きずられていく一行。北西の階段にて」
近衛「おりろ!」
牢番「さあ、こっちだ!」
ナレ「牢の前にて」
牢番「入るんだ!」
ナレ「牢屋に入れられてしまいました」
牢番「おとなしくしているんだぞ!」
ナレ「と、元の所定位置に戻る牢番」
勇者「ふむ……。牢屋か……最後の鍵は……あるな。では、こっそりと」
ナレ「牢やぶりを実行する」
コンラト「おかしいですね。普通、牢屋に入れる時には所持品検査しますよね?」
ナタリー「そうね。身ぐるみ剥がされて、囚人服着せられるわよね」
勇者「ま、いいじゃないか。さて、ちょっくら囚人達から、情報を集めるか」
詩人「私は、旅の詩人です。はるかロマリアの北東、湖のほこらの牢獄でくちはてたサイ
モンのように、わたしもここで一生を終えるのでしょうか?ああ!」
リリア 「サイモンという人が湖の祠の牢獄に捕らえられたのは、ほぼ確定しましたね」
娘 「きっと魔物たちが人にとりつきはじめたのですわ。おお、こわい……」
リリア 「この女の人は、どんな罪状で牢に入れられたのでしょうか?」
勇者「さあな。食事が遅れただけでも死刑になるらしいからな」
コンラト「可哀そうですね。いずれ死刑に?」
勇者「わからん。つぎの牢にいるのは……骸骨か。一応調べておくか」
骸骨「返事がない。ただのしかばねのようだ……」
勇者「なにもないな。普通は、なんか書置きを残していってもよさそうなのだが……テド
ンの牢屋の人のように」
剣士「真実の姿をうつす、ラーのかがみというものが、南の洞くつにあるそうだな。そし
て、この話を人にしたとたん、オレは牢に入れられたのだ。くそっ!どうなっているの
だ!」
勇者「ラーの鏡か……。どこかで聞いたような気がするな……Ⅱだったか」
リリア 「とりあえず、メモしておきます( ..)φカキカキ」
コンラト「誰もいない牢があります。しかも、南に通路が続いています」
勇者「行ってみよう」
ナレ「突き当りに階段があり、降りるとそこは別の牢獄であった」
勇者「なんだ?地下の地下牢か……」
コンラト「あそこに貴賓ある男性がいますよ。やつれてはいますが、もしかした本物の王さま
とか?」
勇者「なんでだよ。王さまがこんなところで寝ているとは」
ナレ「鉄格子を開けて、国王?の前に立った」
勇者「あ!足元に、いのちのいし見っけ」
国王「だれか、そこにおるのか?わしは、この国の王じゃ。なに者かが、わしからへんげ
のつえをうばい、わしに化けおった。おお、くちおしや……」
コンラト「本物の王さまのようですね。ここに幽閉されているのでしょう」
リリア 「助けられないかしら」
ナタリー「今は無理ね」
勇者「しかし、ジパングのヒミコみたいに、なんで殺さないんだよ。生かしておくから足
が付くだろ」
ナタリー「助け出したら、セーブ王になるからじゃないの?」
勇者「はんあ!?冒険の書に記録してくれる王様だから生かしているだと?それでいいの
かよ。え?ナレーションよ」
ナレ「私は知りません('ω')ゲームマスターに聞いてください」
コンラト「ともかく……まずは偽の王さまを倒すのが先決でしょう」
勇者「そうだな……。で、左の方に何かありそうだが……」
ナタリー「通路は……だめね。壁があって行き止まりよ」
勇者「となると牢の中だ。調べろ!」
リリア 「あ、左側に隠し通路がありました」
ナレ「ずんずんと通路を進んだ先に階段があった」
コンラト「この上には何があるのでしょうか?」
勇者「当たって砕けろ!だ」
ナレ「階段を昇ると地上の墓場だった」
勇者「な、なんだ!なんでこんな所に出るのだ?」
ナタリー「とにかく脱出成功ね」

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冗談ドラゴンクエストⅢ 冒険の書・23
2020.07.26

冗談ドラゴンクエストⅢ 冒険の書・23


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海賊のアジト

ナタリー「もっと他の町村を訪問して情報を集めましょうよ。まだ行っていない地方は?」
勇者「そうだな(世界地図を見る)南アメリカ大陸だな」
ナレ「テドンの村を出て西へ、大西洋のアメリカ大陸の海岸にたどり着く」
コンラト「南アメリカですけど、山脈が連なっていて、上陸場所がありませんね」
ナレ「さらに南下して上陸できる場所に出た」
勇者「よし、上陸して探索開始だ!」
リリア 「あそこに、沼の中に毒地に囲まれた洞窟があります」
コンラト「橋が架かっていますから、向こう岸から洞くつに入れます」
ナタリー「とは言っても、向こう岸へどうやって行くの?」
勇者「船は使えないし、移動用カヌーでもない限り無理だな。FFⅡかⅢなら、アイテム
として手に入れられるのにな」
ナタリー「FFねえ……。まさか、冗談ファイナルファンタジーとかやらないでしょうねえ。
あっちもメンバーが丁度四人だし」
勇者「(ヾノ・∀・`)ナイナイ」
ナレ「洞窟を諦めて、さらに南へと移動すると」
コンラト「村?が見えて来ましたよ」
ナレ「その村に入る」
住民「このさきのいえは、海賊たちのすみか。近づかないほうがいいですよ」
勇者「そう言われると入りたくなる」
リリア 「でも、海賊だそうですよ」
勇者「だからといってな。ここでひき返したら、なんのために来たか分らんだろ」
ナレ「中に入ると目の前の壁に武器が飾られている(FC版ではただの壁)」
勇者「剣に盾に槍か。ううむ……取れねえぞ」
コンラト「誰もいませんね」
リリア 「たぶん出かけているんでしょう」
ナタリー「夜になれば帰ってくるんじゃないの?」
コンラト「やみのランプを使って夜にしますか?」
勇者「そのまえに……」
ナタリー「分かってるわよ。家探しでしょ。住人がいなけりゃ安心だもんね」
勇者「左奥は……海賊旗が壁に掛かっているな。箪笥からルーズソックス見つけた」
ナタリー「ルーズソックス?女子中学生でもいるのかしら」
コンラト「まさか。ただの獲物でしょう」
勇者「階段があるな、降りてみよう」
コンラト「どうやら、地下牢のようですね。誰かいますよ」
勇者「最後の鍵で開けてと」
囚人「夜になると、海賊どもが帰ってくるぞ。もっとも、あんたなら強そうだから、海賊
どもにも負けないかもな」
勇者「あ、床に小さなメダル見っけ(*^^)v」
リリア 「この人、どうして牢屋に入れられているのでしょうね」
ナタリー「獲物をくすねたりしたんじゃないの?」
コンラト「海賊どもと言ってますから、仲間ではないみたいですけど」
勇者「じゃあ、この秘密のアジトを知られたから逃げられないようにだろう」
リリア 「それなら、わたしたちも捕らえられちゃうかも」
勇者「大丈夫さ。万が一の時はルーラで逃げる。もうここには用はない。出るぞ」
コンラト「この人助けないのですか?」
勇者「助けるも何も、すでに牢の鍵は開けてあるんだ。出たけりゃ勝手に出ていくさ」
ナレ「地下牢を出る一行。家探しを続ける」
勇者「狭い通路の奥の部屋に、樽と壺が6つ並んでいるな。おお、樽の中に小さなメダル
見っけ(*^^)v」
ナタリー「確率六分の一ね。ま、あるだけで良しね」
勇者「ここは寝室か。壁に剣が飾られているな。う~んむ……やっぱり、取れねえや」
ナレ「こっちの寝室のオノも取れないわね」
勇者「ちぇっ!見掛け倒しか……ま、こんなもんかな。ちょっとせこいけど」
コンラト「そろそろ、やみのランプを使って夜にしましょうか。たぶん海賊たちが帰ってくる
とおもうから」
勇者「そうだな……ゴシゴシ(ランプを擦っている)」
ナタリー「ランプの精は出ないわよ」
勇者「分かっているよ。ちょっと試しただけだ」
ナレ「勇者は、やみのランプに火をともした。ランプから暗闇がしみわたり、あたりを夜
にそめた!」
ナタリー「夜になるのはいいけど、町の入り口まで戻さるのは難点ね」
勇者「そりゃ当然だろ。その場で夜になったら、住民の前に突然俺たちが現れるというこ
とになるからさ。入口に戻すことで、つい今しがた町に入ってきたぞと思わせられるから
な」
コンラト「なるほど、言われてみればそうですね」
ナタリー「でも逆に言うと、ランプを使った瞬間に、目のまえから突然消えることになるわよ
ね?人がいなけりゃいいけど、いた場合はびっくりするわよ」
勇者「さあ、海賊たちも戻ってきているだろう。屋敷に入るぞ」
リリア 「あ、はぐらかしましたね」
ナレ「屋敷の中には、昼間いなかった海賊たちがたむろしていた」
賊A「オレたちは、7つの海をまたにかける男だ」
賊B「オーブを探している?そういえば、昔、盗んできた中に、それがあったな。どこへ
しまったっけ……」
賊C「ここは、おかしらのへやだ」
頭領「おんなのあたいが、お頭だなんておかしいかい?」
勇者「いいえ、と答えたら?」
頭領「ふん。あたいは、おべっかつかいはきらいだよ!」
勇者「なんだと!じゃあ、はいと答えたらどうなんだ?」
頭領「ずいぶん、はっきりといってくれるじゃないの。でも、そこが気にいったよ。ルザ
ミの島を知ってるかい?ここから南に行って、ちょいと西のほうさ。あたいら以外であそ
こを知ってるヤツは、まあいないだろうね。ところであんた、魔王をたおすために旅をし
てるってホントかい?」
勇者「今度こそ、はいだな」
頭領「そうか!ホントなんだね!それが実現するかどうかは、わかんないけど……もした
おせたあかつきには、ぜひまた寄ってくれよな」
勇者「ああ、またな。お、樽に小さなメダル見っけ(*^^)v」
ナレ「おかしらとの会話を終えて、他の海賊からの情報集めに戻る」

商人「邪魔をしないでください。商売の話をしているんですから」
賊D「ちっ。もっと高く引き取ってくれてもよさそうなのによ」
勇者「盗品を捌く買取屋か。いずれオークションとかメルカリとかに出品されるのかな」
剣士「アリアハンには、何回か行ったよ。あそこはいいところだな!」
リリア 「この方一般人ですよね?なぜこんなところに?」
勇者「用心棒じゃないのか?」
コンラト「ここは宿坊のようですね。二人ベッドに横になってます」
賊E「昔、海をさまよう幽霊船を見たことがある」
賊F「ふなのりのほねを、使ったから幽霊船に出くわしたのだろう。ほねは、グリンラッ
ドのじじいにくれてやったよ」
リリア 「ふなのりのほね?それで幽霊船ですか……メモしておきますね( ..)φカキカキ」
勇者「ここでの用は済んだようだが……。ちょっくら周囲を見て回るか」
ナレ「と、アジトを見て回る」
勇者「おや、なんか岩が、さもありなんという感じで置いてあるな」
コンラト「動かしてみますか?」
勇者「そうだな。カザーブやエジンベアの時みたいにな」
ナレ「岩を動かしてみると……」
勇者「お!『!』マークが出ているぞ。さすがスマホ版、親切設計だ。FC版だと、足元
を調べるコマンド使わなきゃ見過ごす所だぞ」
ナタリー「こういう時こそ、例の『やまびこのふえ』が活躍するのよ。攻略本ばかりに頼って
はダメということ」
勇者「うるさいなあ……( `ー´)ノ」
ナレ「勇者が足元を調べると階段がみつかった!」
ナタリー「あら、宝箱が3個あるわ」
ナレ「勇者は、ヘビメタリング、ちからのたね、そしてレッドオーブを見つけた」
コンラト「やりましたね。また一つオーブが増えましたよ」
ナタリー「で、またショニンの町へ?」
勇者「いや、ここから南にルザミの島があるらしい。来たついでに寄ってみよう」
ナレ「船に乗り込み、さらに南へと向かう。途中、テンタクルスとかいう巨大タコに遭遇
する。やたら硬い皮?のせいか、攻撃してもHPを削れない」
勇者「なんで、こんなに硬いんだ。巨大とはいえ、たかが軟体動物じゃないか」
リリア 「でもイカの皮って結構硬くて、食べるのに苦労することがありますよね」
ナタリー「そうそう、なかなか噛み砕けなくて顎が疲れて、適当に飲み込んじゃったりするわ
ね。レンジでチンすると破裂するし」
勇者「とにかく、ここいらはいわゆる南極還流があるあたりだろ?クジラならともかくイ
カの大群が棲息しているとは思えないんだが……まっいいか。ところで、南極還流が南極
大陸を氷の世界に変えたのを知っているか?」
ナタリー「知らないわよ」
勇者「かつて、ゴンドワナ超大陸があった頃は暖かい気候で草木も茂っていたという。そ
れが超大陸の分離で、インドやオーストラリアは北へ、南極大陸はより南へと移動を始め
た。その時離れて行った間隙に対して一定方向の海流が流れるようになった」
リリア 「それで?」
勇者「それが南極還流の始まりだ。ぐるぐる回る還流が、北の方からの暖流を遮断するよ
うになって、南極はどんどん冷えていったのだ」
コンラト「分かりますよ。工場や店舗などの入り口にあるエアカーテンの原理と同じですね。
空気の流れで外気を遮断します」
勇者「近くを暖流が流れる土地というものは、通常よりも暖かくなる。例えば、イギリス
などはかなり高緯度に位置するが、カリフォルニア暖流が流れ込んでいるせいで、同緯度
のノルウェーなどよりも平均気温が高くなっている」
コンラト「北からのラプラドル寒流とぶつかって、漁場を形成するとともに、霧や雨が多く発
生しますよね」
ナレ「などと言っているうちに、小さな島が見えてきた」
勇者「おお、あそこがルザミとかいう島か?村もあるようだ」


ルザミの島

村娘「ここはルザミ。忘れられた島ですわ。あなたがたの前に旅人がおとずれたのは、も
う何年前のことだったかしら……」
勇者「ここは店?看板がないけど?」
店主「せっかく来ていただいたのに、売る物がなにもありません。そうだ…私が、昔聞い
たうわさをお売りしましょう。ガイアのつるぎは、サイモンという男が持っていたそうで
す。……お代?いりませんよ」
勇者「店の隣の墓のそばでラックの種をみつけた!」
コンラト「ここって、離れ小島が橋でつながった変わった村ですね」
ナタリー「時計回りとか関係なく、橋を渡るごとに建物があるわね。はい、次の家」
勇者「本棚に、ちからのひみつ、かいうんのほん、を見つけたぞ!」
老人「わしは預言者。そなたらがここに来るのを、ずっと待っておった。魔王の神殿は、
ネクロゴンドの山奥!やがて、そなたらは火山の火口にガイアのつるぎを投げ入れ……み
ずからの道を開くであろう!」
コンラト「テドンの村の兵士が言っていたネクロゴンドのことみたいですね」
リリア 「あそこに穴?がありますよ」
勇者「調べてみよう……小さなメダル見っけ(*^^)v」
コンラト「別に落とし穴とかじゃないですね」
ナレ「南東の家を訪れる」
ナタリー「ここは何?屋上に望遠鏡があるみたいだけど」
勇者「行ってみればわかる」
学者「地面は本当は丸くて、ぐるぐる回っているのです。地面が回っているから、お星さ
まやお日さまが動いているように見えます。でも、だれも信じてくれず、私はこの島に流
されました。しかし……それでも地面は回っているのです!そして丸いのです!」
勇者「そうか、この人はコペルニクスだったんだ!」
学者「というわけで、この島より南にすすむとすぐにある氷の大陸には……おかしな老人
の住む小さな草原がありました。今も住んでいるでしょうから、よおくさがしてみなさ
い」
勇者「そいじゃ、さらに南の氷の大陸に向かおうじゃないか」
ナレ「船を出し、一路南へと向かう。やがて氷に覆われた場所に到達する」
コンラト「世界地図で確認しますと、ここが海賊の言っていたグリンラッドみたいですね」
勇者「グリーンランドという所か……待てよ!!南極大陸は!?」
ナタリー「そうね。あんたの熱弁していた南極大陸がなかったわね。南半球からいきなり北半
球にワープしたみたいね」
勇者「なぬおお??」
リリア 「ほらほら、氷原の中にぽつんと草原がありますよ。行ってみましょう」
ナレ「その平原に入ると、やたらただっ広い場所だった」
ナタリー「なにこれ?どこまで行っても草原ばかりじゃない!」
ナレ「まっすぐ北に進むと外に出てしまった」
勇者「戻れ。真っすぐ進まず、斜めに進むんだろう」
ナレ「北東の方角に建物が見つかった」


氷の大陸

老人「こうして、人に会うのは何年ぶりじゃろう。おお、そうじゃ。いつぞや海賊たちが
おかしな骨を置いていって以来じゃな。まあ、よい。ところで、おまえさんたち、へんげ
のつえを知っておるか?」
勇者「知らん!」
老人「サマンオサの王が持っていると聞いておるが……。さいごのかぎがあれば、旅の扉
を使いサマンオサに行けるというぞ」
勇者「念のために、知っていると答えると?」
老人「なんと、まことか!?実はわしは、あれが欲しいのじゃ。わっはっはっ」
リリア 「意味深ですね。一応メモしておきます( ..)φカキカキ」
勇者「箪笥から、シルクハットと小さなメダル見っけ(*^^)v」

リリア 「これまでの情報を総合すると、
 ①魔王の神殿は、ネクロゴンドの山奥。シルバーオーブもそこにあるらしい。
 ②火山の火口にガイアの剣を投げ入れよ。
 ③ガイアの剣は、サイモンが持っている。
 ④ふなのりのほねを使えば、幽霊船がみつかる。
 ⑤ふなのりのほねを、この老人が持っているらしい。
 ⑥老人が欲しがっているへんげの杖はサマンオサの王が持っている。
 ⑦サマンオサへは、旅の扉から行ける。
 というところです」
勇者「その③と④の間の繋がりがわからんな」
コンラト「幽霊船に、サイモンという人物が乗っていれば、全部繋がりますよ」
リリア 「まずは、へんげのつえを手に入れるために、サマンオサが次の目的地ということで
すね」
勇者「旅の扉に片っ端から飛び込んでいけば、いずれサマンオサに到着できるということ
だな?」
ナタリー「そうなるわね」
勇者「簡単に言うけど、その旅の扉はどこだよ?アリアハンの二つの旅の扉、朝鮮半島に
繋がるテドンのそばの祠。みなサマンオサには通じていないぞ」
リリア 「ちょっと待って下さい。今まで行った所で、後回しにしていた場所がないか、メモ
を調べてみます……。あった!ロマリア西の祠にある最後の鍵の扉です」
コンラト「そういえば、ポルトガに行く途中でしたね。当時は鍵がなかったですからね。調べ
てみる必要があるでしょう」
勇者「よし、ロマリアへ行こう。あ、王様には会わないからな。また女王にされるのはか
なわん。あの時は、ひどい目にあったぞ」

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銀河戦記/鳴動編 第二部 第八章 トランター解放 II
2020.07.25

第八章 トランター解放


II


 戦艦サジタリウムの艦橋内。
 正面スクリーンには、アレクサンダー皇太子率いる帝国・解放軍連合艦隊が迫っている
姿が投影されている。
「帝国軍、停止しました」
「敵艦隊より降伏勧告が打電され続けています」
 通信士のその言葉には、早く結論を出してくれという悲哀にも似た感情が込められてい
た。
 目の前にいる艦隊は、総督軍二百五十万隻を打ち破った艦隊である。
 しかも、あの共和国同盟の英雄と称えられているアレックス・ランドール提督が率いて
いるのだ。
 誰が考えても勝てる見込みはないと思えるだろう。
 そう……。
 司令官でさえ、そう思っているのだから。
 それを踏み留めさせているのは、連邦軍から派遣されて同乗している監察官の存在があ
るからである。
「司令官殿。判っておいでですよね」
 彼の名は、ユリウス・マーカス大佐。
 その手には拳銃が握り締められている。
 武器の持込が禁じられている艦橋において、監察官だけは武器の所持が許されている。
 そして今、その武器を構えて司令官に徹底抗戦を指図しているのだ。
 監察官の任務として、トランター総督府統帥本部からの指令を忠実に守ろうとしている。
 連邦軍三十万隻の将兵達は、本国において革命が起きた以上、ここを死守しなければ帰
る場所はない。
 しかし旧共和国同盟軍の将兵達にとっては、銀河帝国は友好通商条約国であり、ラン
ドール艦隊は同胞である。
 できれば戦わずに済めば良いと考えるのは至極当然のことであろう。
「私達に、あのランドール提督と戦えと命ずるのですか?」
 司令官のアンディー・レイン少将が念押しする。
「その通りだ」
 マーカス監察官は冷酷に答える。
 彼とて勝算はないことは判りきっていることである。
 ワープゲートを奪取されたと判った時に、奪還のために迎撃に出ることも考えたが、現
れたのは銀河最強のアル・サフリエニ方面軍六十万隻である。残存の百万隻を持ってして
も勝ち目のない相手である。
 そうこうするうちに遠征軍をものの見事に看破して、目の前に押し並べてやってきた。
 もはや逃げも隠れもできない切羽詰った状態である。
 まさか二百五十万隻の艦隊が百五十万隻の艦隊に敗れようとは思わなかったから、留守
居役を任されたとしても、気楽に考えて何の策も講じていなかった。
 結局、ランドールは百二十万隻の隠し玉を用意していて、都合二百七十万隻の艦隊で当
たったのだから勝つのは当たり前。
 残された道は、降伏か玉砕かであるのだが……。
 この際、かつての同胞同士で戦ってもらおうじゃないか。
 はっきり言って、旧共和国同盟がどうなろうと知ったこっちゃないというのが本音であ
ろう。
「どうした? 出撃命令を出さないのか」
 拳銃を握る手先に力をこめるマーカス監察官。
 その時、指揮官パネルが鳴った。
 付帯している通話機に入電である。
 即座に艦隊リモコンコードによる緊急連絡であると気づくレイン少将。
 相手は誰か?
 艦隊リモコンコードによる緊急連絡を行える艦艇は、この付近にはいないはずである。
 同様の艦政システムを搭載していて、アクセスできる相手となると……。
 ランドール提督座乗のサラマンダーしかない。
 おもむろに送受器を取るレイン少将。
「わたしだ」
 あくまでも艦内連絡かのように振舞うレイン少将。
 この連絡手段を知らないであろうマーカス監察官に気取られないためである。
『解放軍司令のランドールです』
 感が当たった。
「ああ、君か。今忙しいのだ。用件は手短にしてくれないか」
『なるほど。そばに監察官がいるのですね。それも連邦軍で、徹底抗戦を?』
「そのとおりだ」
『まさか同胞同士で戦うつもりはないでしょう?』
「確かにそう願いたいものだよ」
『では、こうしませんか。こちらから艦隊リモコンコードを送信します。それを全艦隊に
再送信して同調させてはくれませんか』
「するとなにか、君は徹底抗戦を進言すると言うのだな。勝てる見込みがあるというの
か」
『おまかせください』
「判った。そうしよう」
『では、艦隊リモコンコードを送信します』
 レイン少将は指揮パネルを受信にセットした。
 ややあってコードは受信完了した。
 そしてマーカス監察官に向かって言った。
「部下の一人から意見具申がありました」
「で?」
「帝国軍は遠征軍と一戦交えた後で、兵士達も疲弊しているはず。しかもランドール提督
にとっては、同胞同士の戦いは避けたいと考えるのが常識。そこが付け目で、十分互角に
戦えるはずとね」
「ふん」
「というわけで、あなたのご意向通りに戦闘開始することにしました」
「そう願いたいものだな」
 マーカス監察官は、レイン少将とランドール提督との密約に気づいていない。
 これから起こることに目をむくことになるだろう。
 その後逆上した監察官が取りうる行動は予想だに難しくないが、将兵達の命を救うため
にも、自らを犠牲にするもやぶさかではない。
「全艦戦闘配備! これより送信する艦隊リモコンコードに同調させよ」

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11
冗談ドラゴンクエストⅢ 冒険の書・22
2020.07.25

冗談ドラゴンクエストⅢ 冒険の書・22


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悲しみの村テドン

ナレ「ポルトガを再出発してすぐ、海峡の南に祠を発見する」
勇者「おや?今まで気がつかなかったが、ジブラルタル海峡の南の岬に、何やらあるじゃ
ないか?」
ナタリー「あら、今更気がついたの?」
コンラト「そうですね。大航海時代は、アメリカ大陸発見だ!とかなんとか言ってポーズまで
とって、さっさと西に向かいましたからね」
勇者「どうでもいいじゃんか。ともかく上陸して調べてみようぜ」
ナレ「ちなみに大昔には、ジブラルタルの両端は陸続きで、地中海は内海にして塩湖でし
た。やがて533万年前に一帯が海に沈んで現在のごとくとなりました」
勇者「祠かと思ったが、灯台だったな」
ナレ「あ、説明を聞いてないでしょ!」
勇者「(´・ω・`)知らんがな」
防人「この灯台に来たのは、正解だったぜ。海の男のオレさまが世界のことをおしえてや
る!ここから南、りくにそって船をこげば、やがてテドンの岬をまわるだろう。そして、
テドンの岬から、ずっと東へゆけばランシール。さらにアリアハン大陸が見えるだろう。
アリアハン大陸からずっと北へ船でゆくと、黄金の国ジパング」
勇者「話が長い!字数制限があるんだから、もっと短く簡潔に言え!!」
ナタリー「あんたこそ、話の腰を折らないでね」
防人「で、世界のどっかにある6つのオーブをあつめた者は、船を必要としなくなるって
話だ。とにかく、南へいってみな。おっと、それから今のオレの言葉をよおく心にきざみ
こんでおけよ」
勇者「なるほど、よおく分かったぞ」
リリア 「何が分かったんですか?」
勇者「要するに、船を手に入れたらまず最初にここへ寄るべきだった、ということ。航海
後に立たずだ」
ナタリー「後悔先に立たずでしょうが!」
勇者「そうとも言うな」
ナタリー「何がそうとも言うなよ(*'へ'*)ぷんぷん」
勇者「ところで、1階の階段脇に最後の鍵の掛かった扉があったな。どこに通じているの
かな?」
コンラト「行ってみれば分かりますよ」
ナレ「ということで、扉を開けて旅の扉に飛び込むと……さらに最後の扉があって、開け
て出てみると森の中」
勇者「おや?見たことあるような場所だな」
ナレ「外に出てみると、アリアハンのレーベの村の南にある、いざないの洞くつへの近道
であった」
勇者「そうか、あの時は見向きもしなかったが…ここに居てもしょうがないから戻ろう」
リリア 「あの時は、最後の鍵を持ってませんでしたからね」
ナレ「灯台を出発してさらに大陸沿いに南下する。途中に祠を発見する」
修女「ここは、まよえる船人たちがたちよる小さな教会。昔はテドンの村人たちも、よく
来ていました。でも、今は……」
勇者「テドンの村か……」
リリア 「後ろに旅の扉がありますけど、その先はどうなっているのでしょうか?」
コンラト「テドンの村でしょうか?」
勇者「行ってみれば分かるぞ。旅の扉に飛び込め!」
ナレ「旅の扉に飛び込んだ先、最後の鍵で開けた所は、どこかの宿屋のようであった」
宿人「われは、日いづる国より来たもの。国では『やまたのおろち』なる怪物がおりもう
して、みなこまっていまする」
勇者「やまたのおろちか……やはり巡る順番を間違えたようだな」
ナタリー「外に通じているわね。ちょっと出てみましょうか」

ナレ「宿屋を出たところは……」
勇者「うむ、ここは、朝鮮半島だな」
ナタリー「はい。ここを読んでいる方のために、解説しなさい」
勇者「ええと……。ここは中国大陸の出っ張りにあって、朝鮮人が『東海』などと抜かす
日本海を挟んで、東にあるのがジパングだ。先の宿人が言っていた、日いづる国というこ
とだ」
リリア 「ご苦労様でした。よく分かりましたよね?」
勇者「おちょくってるのか?」
コンラト「とんでもない。勇者さんの博識に感動しているだけです」
勇者「そうは思わんが……まいいや。元に戻るのもアレだから、地図の色塗りのために、
ちょっくら西に向かってみるか」
ナレ「というわけで、ジパングを後ろ見に、西へと進む」
勇者「なあ、今進んでいるのは中国大陸だよな?」
リリア 「そうだと思います」
勇者「大航海時代の中国と言えば、明から清というところだろ?」
コンラト「時代的に、そうなりますね」
勇者「北京はどこだ?紫禁城はないのか?」
ナタリー「町や村はないし、長江も黄河もないわよ。ただ平原が広がっているだけで、砂漠す
らないわよ」
勇者「つまらんなあ……。楼蘭もロプノールもないとは。せめてBGMは、喜多朗のシル
クロードテーマ曲『絲綢之路』にしてくれよ」
ナレ「西へ西へと、魔物退治しながら進んでいくと」
ナタリー「なんか、どこかで見たような場所に来たようだわ」
コンラト「神殿が見えてきました。あれは?」
勇者「なんだ、ダーマの神殿じゃないか。もうこんな場所にたどり着くとは、中国大陸
というには恥ずかしい限りだな。中国とインドシナ半島を合わせて、ギュッと凝縮させた
みたいだな。中国共産党がこのMAPを見たら、日本大使を呼びつけて激しく抗議をする
ぞ」
ナタリー「現世界ならね」
勇者「ダーマの神殿そばを流れる川は、さしずめメコン川か」
リリア 「ダーマの宿屋で休息しましょうか?一人2G、安いものね」
勇者「そうだな。休んで冒険の書に記録してもらって、もう一度さっきの祠からさらに南
下してみよう」
ナレ「それからポルトガから再出発して、アフリカ沿岸を南下し、前回の祠を横に見なが
ら、さらに南下する」
勇者「ちょっと待て!ここら辺りの陸地が色塗りされていないじゃないか。未踏破という
ことは、何かあるかも知れないな」
コンラト「そうですね。あ、川が流れていますよ。ここを遡ればいいんじゃないですか?」
勇者「スーの村もそうだったよな。よし、川を遡上しようぜ」

ナレ「大西洋から川を遡って陸地の奥へと向かう」
勇者「な、なんだよ。やけに魔物の出現率が半端ないぞ。しかも強敵揃いだし」
リリア 「それだけ重要なものがあると思われますね」
ナレ「仲間を呼んだり、死んだ仲間を復活させるというシャーマンに苦戦しながらも、な
んとか村が見えてきた」
リリア 「夜になりましたね」
勇者「ああ、夜になれば魔物の出現率もレベルも上がるから、さっさと村に入ろう」
村人「ようこそ、テドンの村へ」
兵士「テドンの岬を東にまわり、陸ぞいにさらに川を上ると、ひだりてに火山がみえるだ
ろう。その火山こそがネクロゴンドへのカギ。しかし、よほどの強者でもないかぎり火口
には、近づかぬほうが身のためだろう」
リリア 「ネクロゴンド、メモしておきますね( ..)φカキカキ」
勇者「なんだよ、夜だというのに、ここの連中はやけにピンピンしているじゃないか。眠
くならないのかな?」
コンラト「アッサラームも夜の町でしたよ」
リリア 「それにしても、なんかあちこち建物が崩れていますね。毒沼もあります」
コンラト「おそらく魔物に襲われたのでしょう。例のギアガの大穴の近くのようですし」
勇者「しかし、ここまでの道のり強敵だらけで疲れたよ」
リリア 「宿屋がありますから、休憩しますか?」
勇者「そうだな……。ここはルーラで来れるリストにないしな。また来なければならなく
ならないように、宿屋で休息を取りながら徹底的に調査しよう」
宿屋「ひと晩、4ゴールドですがお泊りになりますか?」
勇者「や、安いな。泊まろうぜ。情報集めは翌朝からにしよう」
宿屋「それでは、ごゆっくりおやすみください」
ナレ「一行が目ざめた時、村の様子が一変していた。村人が誰一人いなくなっていたのだ」
勇者「な、なんだよ一体!?」
リリア 「これはまるで……一晩で無人の廃墟になった?」
コンラト「ゆめ……をみているのでしょうか?」
勇者「と、とにかく情報集め……はできないから。何かないか探索しよう」
ナレ「宿屋を出て探索を開始する」
ナタリー「とはいっても誰一人いないから」
勇者「毒沼の先に階段があるな、行ってみよう。あ、沼の中に小さなメダル見っけ(*^^)v」
ナレ「地下に降りた所には、棺桶が二つ並んでいた」
リリア 「ゾンビとか入っていないですよね(;'∀')」
ナレ「勇者は、そっとカンオケのなかをのぞいてみた……死んでいるような…生きている
ような…しかし、やはりただのしかばねのようだ…」
勇者「あれ、棺桶のそばに、いのちのきのみ、が落ちてたぞ。なんか、侘しく感じるな。
これを使えば、この人も少しは長生きできたのかもな」
コンラト「ここは、牢屋みたいですね。中には亡骸が……」
勇者「いわゆる獄死というやつか。牢屋に入れられているということは、何らかの重要な
情報を持っていそうなのだが。死んでいては、聞くにも聞けないな」
ナレ「武具屋の看板のある店には誰もいない。二階に上がると」
リリア 「ベッドに誰かが……」
ナレ「返事がない。ただのしかばねのようだ……」
リリア 「成仏してください(手を合わせる)」
勇者「くろずきん、やみのランプがあったぞ!」
ナタリー「あんたは、何があっても家探し優先なのね」
勇者「それが俺の生きがいだからな。で、くろずきんは防具だろうけど、やみのランプは
何に使うのか?」
コンラト「試しに、使ってみたらいかがですか?」
勇者「使ったらどうなる?擦ったりすれば、ランプの精が現れて、三つの願いをかなえて
くれるのか?」
ナタリー「それは、アラジンと魔法のランプでしょが!」
勇者「その三つのお願いってどんなか知っているか?」
リリア 「知ってますよ。1つ目が王子さまになること」
コンラト「2つ目は海に溺れたアラジンを助けること」
ナタリー「最後は、ランプの奴隷となっていた、ジーニーの解放でしょ。そして念願だった人
間になるのよね」
勇者「願い事については、人を殺さない、人を生き返らせない、人の心を操ってはいけな
いという原則があるのを知っているか?」
ナタリー「あら、そうなの?」
勇者「アラジンという物語は、『心を解放することで何でも願いは叶う。ただし願いは愛
に関係すること』という愛の道理を訴える物語だそうだよ。愛ある道理にかなったことを
心から信じて願えば、願いは何でも叶うということを、アラジンの物語は伝えている」
リリア 「でも、1つ目の願いの王子さまになるって、愛ある道理にかなっていないと思いま
すけど」
勇者「そりゃ誰でも最初から仙人になれるわけがないように、冒険を重ねていくうちに真
理に気づくというわけさ。主人公の心の成長を物語っているんだ。RPGゲームと同じだ」
コンラト「なるほど……」
ナレ「そろそろ……\(・_\)ソノハナシハ (/_・)/コツチニオイトイテ」
ナタリー「で、そのやみのランプを使ってみたら?」
勇者「そうだね。使ってみよう」
ナレ「勇者は、やみのランプに火をともした。ランプから暗闇がしみわたり、あたりを夜
にそめた!」
勇者「お!夜になったぞ!?しかも人がいる!」
コンラト「村人が……戻ってきた?」
リリア 「なんか……怖いんですけど」
ナタリー「ま……まさか……幽霊じゃないでしょね」
勇者「おまえら、三点リーダーが多いじゃないか。たぶん、そのまさかじゃないのか」
リリア 「脅かさないでください」
勇者「幽霊だろうが、なんだろうが。情報を集めるためには、当たって砕けろだ!」
村人「魔王は北の山奥、ネクロゴンドにいるそうです。近いせいか、ここまで邪悪な空気
がただよっているように感じます」
村娘「ああ、空を飛べたら、どんなにステキかしら!そうすれば魔物におびえることもな
く、行きたい所へ行けるのでしょうね」
コンラト「ほら、鉄格子に入れられた人がいますよ」
牢番「ここは牢ごく。立ち去られ!」
勇者「とは、言っても。最後のカギ持ってるもんね。牢番を無視して、鉄格子を開けて中
の人と会おう。昼間は死んでるんだから今のうちだ」
囚人「おお!やっと、来てくださいましたね。私は、このときを待っていました。運命の
勇者が、私のもとをたずねてくださるときを……。さあ、このオーブをおうけとりくださ
い!」
ナレ「勇者は、グリーンオーブを手に入れた」
囚人「世界にちらばるオーブを集めて、はるか南のレイアムランドのさいだんにささげる
のです。あなたがたになら、きっと新たなる道がひらかれるでしょう」
勇者「ふむ。グリーンオーブか……これと同じものを集めるのがゲームクリアの条件とい
うわけだ」
ナタリー「冒険だよ。忘れないでね」
リリア 「レイアムランド……メモしておきますね( ..)φカキカキ」
老人「たとえ、魔王がせめて来ようとも、わしらは自分たちの村を守るぞい!」
リリア 「でも……滅ぼされたんですよ」
老人「よいか、旅のお方。まず牢屋のトビラをも開く、さいごのかぎを見つけられよ。バ
ハラタのはるか南の島、ランシールにゆくがよい」
コンラト「なるほど、このご老人の話を聞いてから、最後の鍵を手に入れて、戻ってきて牢屋
の人からグリーンオーブを貰う。というのが正規ルートだったのですね」
勇者「何をいまさら。もう遅いよ。それにしても……どうやら、この村の人々は、自分が
死んだということに気がつかずに彷徨っているようだ」
リリア 「可哀そう……」
勇者「そうか(掌を拳でポンと叩いて)今思い出したぞ。ボーア戦争だよ!」
ナタリー「何よ、いきなり。ボーア戦争?」
勇者「イギリスとオランダ系移民ボーア人との植民地戦争だよ。何せこのあたりには、ダ
イヤモンドや金鉱が発見されていたからな」
リリア 「この地は、その植民地戦争で廃墟になったというの?」
勇者「まあ、史実ではそういうことなのだが。その後復興しているしな……ゲーム上では
魔王軍にやられたという設定にしたのだろう」
ナレ「設定なんて言わないでください」
コンラト「それで、勇者さんのお得意な現世界の地図との照合は?」
勇者「そうだな……キンバリーかヨハネスブルグかな。渡って来た川はオレンジ川だ」
ナレ「真偽のほどはともかく、テドンの村へ来るには現時点では船を使って川を上って来
るしかありません。しかも、ポルトガやバハラタから寄り道しないで来ると、必ず夜にな
ります。そして宿屋で朝を迎え村人が一人もいなくなるという恐怖のイベントに遭遇する
というわけです」
勇者「テドンの村の人々、アラジンと魔法のランプが示すように、生き返らせることはで
きないけど……。せめて、大魔神を倒してその魂を解放してやりたいものだ」
リリア 「そうですね。きっと魂も救われることでしょう」
ナレ「こうして悲しい物語を秘めたテドンの村に別れを告げるのだった。やみのランプに
込められた真相もまた……」
勇者「……さてと、またショニンの町へ行こう。また変わっているだろうからな」
ナレ「ちなみに、グリーンオーブをくれた囚人は、その後に来訪すると、こんなメッセー
ジを残しています」
遺体「返事がない。ただのしかばねのようだ……。しかし、壁にらくがきを見つけた。生
きているうちに、オーブを渡せてよかった……」

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