冗談ドラゴンクエスト 冒険の書 4
2019.06.10



冗談ドラゴンクエスト


冒険の書 4

11/29 19:32 道具屋「支度金として50Gを支払います。改めて引き受けていただけま
すか?」


11/29 19:34 勇者「ところでだ。姉のところに届けると言っていたが、君と同じくらい
の美人か?」


11/29 19:35 通行人女「いいでしょう。引き受けましょう」


11/29 19:36 道具屋「ありがとうございます。助かります」


11/29 19:36 勇者「おい!」


11/29 19:37 道具屋「道案内となるように、この国の地図を差し上げましょう」


11/29 19:38 勇者「俺の言うことくらい聞けよ」


11/29 19:40 通行人女「地図があれば迷子にならなくて済みそうだわ。うん、できれば
コンパスもあれば助かるのだけど」


11/29 19:40 勇者「頭にくるなあ……」


11/29 19:41 道具屋「申し訳ありません。あいにくと品切れしているんですよ」


11/29 19:42 通行人女「品切れなら、仕方がないわね」


11/29 19:50 勇者「というわけで、俺は帰る!」


11/29 19:52 通行人女「そうはいかないわよ。あなたにはぜがひでもこの仕事を貫徹し
てもらうからね」


11/29 19:56 ナレ1「出て行こうとする勇者の首根っこを捕まえて、身動きできないよ
うにする」


11/29 19:56 通行人女「それで届ける期限はどれくらいなの?」


11/30 19:10 道具屋「モトス村へは普通に旅して10日ですから、12日くらいで届け
ていただければ結構です」


11/30 19:12 通行人女「判ったわ。それまでには届けられるでしょう」


11/30 19:12 道具屋「それでは、よろしくお願いします」


11/30 19:15 ナレ1「というわけで、モトス村への荷物運びの依頼が正式に契約成立と
なった」


11/30 19:19 通行人女「それじゃあ、身支度を整えてモトス村へ向かうわよ」


11/30 19:26 勇者「おう! 道中気をつけて行けや」


11/30 19:41 通行人女「何をふざけたことを言ってるのよ。あなたが行かなきゃ始まら
ないの!」


11/30 20:57 勇者「誰がそんな事決めたんじゃ!」


11/30 20:58 通行人女「あたしよ、あたし。悪い!? いい加減にしないと、おしおき
しちゃうわよ!」


12/01 05:50 勇者「おしおき? レザーのガーターベルトに網タイツとかをはいて、相
手をロープで縛り上げてローソクたらして、ハイヒールで頭を小突きながら『女王様と
お呼び!』とかいうやつか?」


12/01 05:58 通行人女「やってあげましょうか?」


12/01 05:59 勇者「断るね。俺はノーマルだ」


12/01 20:45 通行人女「それは残念。とにかく! 荷物運びよ。その荷物を受け取って、
モトス村へ出かけるわよ」


12/01 20:48 勇者「ぶつぶつぶつぶつぶつぶつ……ぶつぶつぶつぶつ……あったく、こ
んな女に関わったたのが、けちのつきはじめだ。運命の女神の悪戯じゃ」


12/01 20:49 通行人女「ほれほれ、出かける準備をしなさい」


12/01 20:49 勇者「出かける準備?」


12/01 20:51 通行人女「あなた、丸腰で旅に出るつもり? 武具を買い揃えなきゃだめ
でしょ。武具屋に寄っていくわよ」


12/02 05:47 ナレ1「というわけで、武具屋に向かう二人だった。」



銀河戦記/機動戦艦ミネルバ 第四章 新型モビルスーツを奪還せよ IV
2019.06.09


 機動戦艦ミネルバ/第四章 新型モビルスーツを奪回せよ


                IV

 隊長がテントに入ってくるのを見て、通信士が早速声を掛けた。
「あ、隊長。今、暗号文の解読を終えたところです」
 と、通信士が暗号文を記したメモを手渡した。
 暗号が入電したとのことで、各班の班長が集まってきていた。
 暗号文を読み終えて、苦々しい表情で部下に伝える。
「面倒な任務が一つ増えたぞ」
「新しい任務ですか?」
 そばにいた兵士が聞き返した。
「ああ、ミネルバからの依頼だ。トーチカを守っているエネルギーシールドを何とかし
てくれとのことだ」
「ミネルバとは、空と陸からの両面からの共同作戦を行うはずでしたよね」
 共同作戦とは、バイモアール基地を空からミネルバが奇襲を掛けて、敵が空に気を取
られている隙に、地上から基地に潜入してモビルスーツを奪回するというものだった。
「何とかしてくれと言われても堅牢なトーチカを攻略するには、我々の装備では不可能
かと思いますが」
「トーチカそのものではない、エネルギーシールドだ。電力の供給元を絶てば簡単に済
むことだ」
「変電所でも爆破するのですか?」
「そんな危険な作戦はやらない。おい、変電所とトーチカを結ぶ電力線の記された基地
の見取り図を出してくれ」
 隊長が別の兵士に指示するのを聞いて納得していた。
「そうか、電力ケーブルですね。変電所などの施設に入るには危険が伴うが、山腹に埋
設された電力ケーブルの切断なら、人知れず任務を果たせるというわけですね」
「ありました。基地内の電力ケーブルの埋設図です」
 鞄から埋設図を取り出して机の上に広げられた。
 図面には、無数の配線がトーチカのある山腹に至るまで、緻密な網の目状に引かれて
いて、素人には何が何だが見当がつかなかった。
「トーチカに連なるケーブルはどれだ。それも大容量高電圧のやつだ」
 おそらく電気技術士官なのであろう、緻密な配線の中からエネルギーシールドに電力
を供するケーブルを探し当てた。
「あった。これです」
 といいながら図面のケーブルに蛍光ペンで色を塗った。
「よし。爆発物処理班を召集だ。君も一緒にきてくれ」
 電力ケーブルが埋設されている正確な位置を知るには、図面に詳しい電気技術士が同
行した方が良いに決まっている。
「もちろんですよ」
 快く承諾する技術士。
「指揮はわたしが執る!」
 爆破の専門家とケーブルを掘り出す工兵要員が速やかに集められて、隊長の指揮の下
に山腹へと移動をはじめた。

 トーチカへと続く丘の中腹。
 木々の茂みを掻き分けて特殊部隊が移動している。
「この辺りにケーブルが埋設されているはずです」
 見取り図と位置情報機器と見比べながら、電気技術士が指差していた。
「よし。早速掘り起こそう」
 隊長が指示すると、シャベルを持った兵士が、土を掘り起こしはじめた。
 保守点検を考えるならば、道沿いに埋設するのが常道なのであろうが、軍事機密とし
てわざわざ道なき所に埋設されているのであろう。
 その軍事機密である電力ケーブルの見取り図を、いとも容易く手に入れることのでき
た情報部の底力を知らされた。
「レイチェル・ウィング大佐か……」
 パルチザン組織にとって死活を征するのは、正確な情報をいかに早く収集し、極秘裏
に必要とする部署に的確に配信できるかである。
 特殊部隊が任務を遂行するのに必要な情報が、見事なまでに揃っていた。
 その情報能力を高く評価して、ランドール提督が送り込んできただけのことはあった。

 近くを通る山道を登ってくる自動車のエンジン音が聞こえてきた。
「静かに! 身を隠せ」
 穴掘りを中断して、茂みに隠れる兵士達。

「おい、止めろ!」
 山道を登っていた四輪駆動車の助手席の兵士が制止した。
「どうした?」
 運転手が尋ねる。
「今、茂みの中で何かが動いたんだ」
「見間違いじゃないのか? こんな山道、めったに通らないぞ。獣だろう」
「いや、人影だ。見てくる」
「気をつけろよ」
「判っている」
 車を降りて、銃を構えて茂みに入っていく兵士。

 茂みに身を隠して、近づく兵士を窺いながら、
「気づかれたみたいですよ」
 と、銃を取り出していた。
「銃はいかん。ナイフを使え」
 発砲すれば車に残った兵士に聞こえ、本部に連絡されてしまう。
 作戦発動までは、特殊部隊の活動を知られては、すべてが失敗となる。
 言うが早いが、隊長はナイフを手に取り、兵士の背後に回って急襲して見事に倒した。
 
「車にも一人残っていますよ」
 誰かが車の方を指差す。
「まかせてください」
 そう発言した兵士は、ナイフ投げの達人と呼ばれる人物だった。
 特殊部隊なら最低一人くらいはいるものである。
 達人はナイフを持つと、投てきの体勢を取り、車の方に向かって投げ放った。
 放たれたナイフは真っ直ぐ突き進んで、車で待機していた兵士を倒した。
「お見事!」
 何人かが手を叩いて賞賛した。
「誰か、車の方を片付けてくれ」
「わかりました」
 一人が車に向かった。
 車と倒れている兵士をその場に残しておいては、次に来る者に発見されてしまう。
「急ごう。作戦発動に間に合わなくなって、夕飯を食べる時間がなくなるぞ」
 穴掘りを急がせる隊長であった。
「それは大変だ! 急ぎましょう」
 賛同してシャベルを再び握る兵士達だった。
 作戦を遂行するのも大切であるが、腹ごしらえはもっと大切である。


11
銀河戦記/鳴動編 第二部 第三章 第三皇女 V
2019.06.08


第三章 第三皇女


                 V

「共和国同盟の婚姻制度は非常に複雑なのですが……。他国の制度でみれば結婚状態に
あると言えます」
「婚姻制度のことは、私も存じております。そうですか、ご夫婦ということですね」
「そう考えていただいて結構です」
 アレックスが二人の間柄を結論づけた。
「ということであれば、お休みなられるお部屋もご一緒でよろしいですね」
 艦隊内では別室である二人だが、夫婦であることを認めた以上、断る理由もなかった。
 インヴィンシブルが首都星へ着くまでの間、三人はそれぞれの国家における風習や、
出来事などについて語り合った。
 そして出生についての話題が持ち上がった。
「つかぬことをお聞きいたしますが、提督の瞳ですが……。エメラルド・アイは銀河帝
国皇家にのみに、遺伝的に継承されてきたことをご存知ですか?」
「存じております。それを有するものは、帝国皇族に繋がる血統の証でもあると」
「その通りです。エメラルド・アイは限定遺伝する特殊な例の一つで、瞳をエメラルド
に誘導する発色遺伝子をX性染色体に持ち、かつまたその遺伝子を活性化させる遺伝子
をY染色体に持っています。そしてこの両遺伝子が揃ってはじめて、エメラルド・アイ
が出現するのです。ゆえに必ず男性のみに遺伝していきます。その出現率は非常にまれ
で、血縁同士の婚姻が常識のようになっている皇族においてこそのものなのです。つま
り私と提督とは親戚関係にあると言えます」
 その言葉は将来にも関わる重大な事実を意味するものであった。
 実際にもジュリエッタは、アレックスの人となりを考えると、銀河帝国の祖である
ソートガイヤー大公にも似た面影を見出していたのである。その戦闘指揮能力はもちろ
んのこと、人を活用させる術にも長けていることなども……。

 首都星アルデランが近づいてきた。
 さすがに首都星を守る艦艇の数も増えてくる。
「総勢百万隻からなる首都星の防衛を担う統合軍第一艦隊です。銀河帝国摂政にして第
一皇女のエリザベス様の指揮下にあります」
 やがてインヴィンシブルは、ゆっくりと首都星アルデランへと降下をはじめた。そし
て皇族専用の宇宙港へと着陸態勢に入った。
 宇宙港には、物々しい警備体制が敷かれており、空を対空砲が睨み、蟻一匹入れない
ように戦車隊や歩兵がぐるりと周囲を取り囲んでいた。
 戦争のない平和なはずの首都星における厳重な警備に、タラップを降りてきたアレッ
クスも、驚きの声を上げるしかなかった。
「この状況はどういうことですか?」
 思わず尋ねるアレックスだが、
「その件に関しましては、摂政の方からお話があると思います」
 ジュリエッタ皇女は、即答を避けた。
 何やら複雑な事情があるようだ。
 一行はインヴィンシブルに横付けされている皇室専用大型ジェットヘリに移乗し、宮
殿へと向かうことになった。
 数分後、眼下に広大な敷地を有した豪華な宮殿が見えてきた。
「アルタミラ宮殿です」
 立憲君主国制を敷く帝国における政治と軍事の中枢であり、皇族たちの住まいでもあ
る。

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