骨粗鬆症と大腿骨頭壊死症
2020.01.07

○月○日 骨粗鬆症と大腿骨頭壊死

 ステロイド剤は、骨の成長を阻害する。

 骨粗鬆症と大腿骨頭壊死症を引き起こすことが知られている。


骨粗鬆症


 骨は毎日新陳代謝を繰り返して、2年ほどで総入れ替えすると言われる。
 破骨細胞が骨を溶かして吸収し、骨芽細胞が隙間を埋めるように骨を再形成する。
 これがバランスよく働いていれば、骨は健康状態を維持できるのだが。

 閉経した女性など、ホルモンバランスが崩れたりすると発症することが知られている。

 これを引き起こす病気として、

 難病の関節リウマチ症。
 骨ベーチェット病。
 副甲状腺機能亢進症。

 などがある。

 そして、ステロイド剤の長期服用。

 日頃の対策としては、カルシウムとビタミンDの摂取。
 4週に一度飲む、ミノドロン酸錠50mg
 さらに毎週(104週)筋肉注射する、テリパラチド(テリボン)注射液もある。
 大学病院まで毎週電車とバスを乗り継ぎするのは大変だと、大学病院の非常勤の医師が
地元で開業している病院を紹介してくれた。


 膠原病患者にとって、ステロイド剤は必要不可欠なものである。
 薬による効能と副作用とを、両天秤に掛けて、効能の方がより有用ならば、使用する
のが医者の判断というものである。


大腿骨頭壊死症


 ステロイドの大量投与や長期服用によって、大腿骨関節や膝関節が壊死を起こすこと
があります。
 骨粗鬆症でも述べたように、骨の成長を阻害する作用がある。
 関節付近の血液循環が滞って、次第に壊死を引き起こすのだ。

 検査には、X線では発見することが難しく、MRIを使ってはじめて診断が可能。

 壊死が進んで、骨が破壊されていくと、やがて歩行困難となり、杖の介助が必要となる。

 壊死した骨は、再生しません。


 病魔は、今なお繰り返しておりますが、取り敢えず……。
 長らく投稿していた健康問題は、今回で終了です。
白内障とステロイド剤
2020.01.06

○月○日 白内障とステロイド剤

 腎臓の上に乗っているのが副腎という臓器で、皮質から各種ステロイドホルモン、髄質
からはアドレナリンなどが分泌されます。
 自己免疫疾患者にとっては、皮質からの副腎皮質ホルモンが特効薬になります。
 合成薬のプレドニゾロン(プレドニン)が有名。
 急性期には、メチル・プレドニゾロンの大量投与(ステロイドパルス療法)500mg~
1000mgを3日間、点滴投与します。
 まあこれで、治療しなけりゃ余命3年?とか言われた最悪状態から脱出できたのだが。
 それが終了しても、毎日定量(50mg程度)を経口投与するが、量を少しずつ減らしてい
くことが薦められる。(2~4週ごとに5~10mg)

 全身性エリテマトーデスの特効薬?ではあるが、ステロイド剤には幾多の副作用が存在
する。

 その一つが白内障である。


 視力が落ちて眼鏡が合わなくなったようなので、眼鏡屋さんで新調しようと思ったら、
検査機で異常が出て、
「眼科で診て貰った方がいいです」
 と言われた。
 なんだかなあ……。
 と思いつつも、眼科へ行くと、
「白内障ですね」

 がーん!

 この歳で白内障?
 耳を疑ったが、ステロイドの長期服用で年齢に関係なく白内障になるそうだ。
 とある病院を紹介してくれたが、
「あ、そこは……大学病院に行きます」
 診療代踏み倒している病院には行けないし、そもそもの原因はステロイドを処方した大
学病院だし、諸々の診療カルテも揃っている。

 再び、大学病院の人となる。
 白内障の手術は、予約が一杯で随分待たされることとなった。
 そして予約日に入院する。

 ところがところがである。
 満を持して手術を待っていたところ、急な発熱があったので、念のために血液検査を
行ったところ、膠原病による諸症状があるとの診断が出た。
 帯状疱疹の時より、免疫抑制剤を一時中断していた影響か?
 白内障手術は中止、順延となった。
 再び、膠原病治療が開始された。
 角結膜炎の時と違って、膠原病は伝染しないので個室移動はなしだ(残念)


○月○日 今度こそ白内障手術


 一ヶ月と少し待って、改めて白内障の手術のために大学病院に入院した。
 そして今度こその手術となる。
 両目を一度にやると具合が悪いので、まずは右目だけ。
 移動用の台に乗せられて、病室から手術室へと向かう。
 目に麻酔用の点眼を何度もする。
 頃合いを見て、透明なシートを眼球に貼り付けるように被せる。
 目玉が動かないようにするためか。
 眼球にメスを入れて、黒目の堺付近に小さな切開して、
 白濁した水晶体を、超音波などで乳化して吸引する。
 空いたスペースに、単焦点眼内レンズ(保険適用)を挿入する。

 手術が終わったら、保護メガネを掛ける。

 後日に、左目の手術を行って、白内障から解放された。


○月○日 後発性白内障。


 最近目がかすむなあ。
 と思いついたのが、後発白内障というものだった。
 眼内レンズを収めている内嚢じたいが濁ってしまうもの。
 コレを治すには、レーザー照射治療というものがある。
 治療自体は、ほんの数秒で終わる。
 大学病院へ行くほどのこともないので、近場の眼科を受診した。


 どんな薬でも、長期服用を続けると副作用に苦しむのは、覚せい剤のことを挙げるまでも
なく、よく知られていることである。
 スポーツマンが筋肉増強のために、ステロイド剤(男性ホルモン)を使用することがある
が、女性選手達がまるで男性のように変貌したりするし。
 男性でも、それを止めたがために、女性化することが多々ある。(女性化乳房など)
 人体は、各種のホルモンを分泌するが、薬で補うことを続けていると、ホルモンを産生し
なくなってしまう。
 男性は、男性ホルモンを分泌しなくなって女性化してしまうのである。

帯状疱疹と免疫抑制剤
2020.01.05

○月○日 帯状疱疹と免疫抑制剤(病魔はまだまだ続く)

 自己免疫疾患の人々にとって、かつては生命を脅かす難病だったが、免疫抑制剤の登場
によって、劇的に症状の緩和を成し遂げることとなった。
 しかし、特効薬は諸刃の剣でもある。

 副作用の問題である。

 
 免疫抑制剤(エンドキサン)によって、免疫機能が抑えられているので、風邪などのち
ょっとした病気でも大病になることがある。今世間で問題となっている風疹のように、一
度掛かると免疫抗体ができて二度と掛からないはずであるが……。
 帯状疱疹に掛かってしまったのである。
 この病気は、幼少の頃に良くかかる【水痘(水疱瘡)】ウィルスによって発症する。
 一般的に水痘にかかると免疫ができて、二度と掛からないと思われているが。
 幼少期に罹患して直ったとしても、水痘ウィルスは死滅したのではなく、神経叢の奥深
くで休眠状態に入っただけである。
 患者が高齢となるなど、免疫力が低下すると、再び活性化して悪さを始めるのである。
 神経に沿って皮膚表面へと這い上がってくるので、その名のごとく病巣は帯状となり、
しかも体表面の片側だけに発症する。それは神経が脊椎から左右に別れているからである。
 初期には激しい痛みが襲って歩けなくなることがある。数日してポツポツと皮膚表面に
発疹が出て、やがて広範囲に水脹れ状態を呈するようになる。

 病院を訪れて、まずはリウマチ・膠原病科を受診した。膠原病と関わりがあるかもだし、
常用している免疫抑制剤の影響かもと思ったからだ。膠原病科の医師は、水疱を見るなり、
「あ、帯状疱疹だね。皮膚科を紹介するから。そっちで診てもらってください」
 と丸投げした。
 いそいそと皮膚科へ向かうと、水疱を診るなり、
「あ、帯状疱疹だね」
 と、皮膚科の医師は一言の元に即断した。
「免疫抑制剤常飲してました」
 と自分の判断を伝えると、
「なるほど、それはありますね」
 軟膏を塗って、衣服が汚れないように軽く包帯を巻いて終わり。
 検査とかは一切なしだ。
 後は処方箋を出して診察終了。
 抗ウィルス剤と、帯状疱疹用軟膏。

 膠原病科では、帯状疱疹の発症原因の一つである、免疫抑制剤(エンドキサン)の当面
処方中止となった。
流行性角結膜炎
2020.01.04

○月○日 流行性角結膜炎。

 入院生活も終わりが近づいていた。

 食事も粥から全飯となり、点滴の針からも解放された。
 もうすぐ退院かなあ……という時に、ソレは起きた。

 やたら目やにが出るし熱もある。

 それを診た医師が、

「流行性角結膜炎ですかね」

 という診断を出し、眼科医の診断確定で、急遽六人部屋から個室への移動が行われた。
 この病気は流行性というくらい伝染力が強く、隔離が必要とされたからである。
 六人部屋の自分のいたベッドは徹底消毒された。
 ここで問題となったのは、隔離に掛かる個室部屋料金のことである。
 個室は保険のきかない全額負担。
 しかし入院患者の発症ということで、院内感染の疑いあり!
 個室部屋料金は、病院側負担ということになった。
 まずは、一安心だが。

 行動制限が行われた。
 病室から出るのも許可がいるし、出たら出たで、どこにも触らないようにとの厳命。
 人気の多い場所(受付ロビー)には行かないこと。
 しかも、看護師の付き添いが付くのである。
 エレベーターの釦も自分では押すことができない。
 マスク着用厳守のうえに、売店などでの買い物には、
「あれと、それを、買います」
 と指定して、看護師が手に取って会計をする。

 個室部屋での入院生活が続く。
 伝染病なので、病衣を着替えたら、ビニール袋に入れて、病原菌が拡散しないようにす
る。
 まあそれでも、冷蔵庫・トイレ・バス付帯で使い放題であるし、TVは音消ししないで
視聴できる。ただし、TVは1時間100円必要なので、もっぱら携帯ワンセグだが。

 そんなこんなで、ついに退院の日を迎えたのであった。ヽ(^o^)丿
たまにはこういう話も……白い巨塔?
2020.01.03

〇月〇日 たまにはこういう話も(*^^)v

 ある日、看護師が、
「今日は回診があるので、出歩かないでください」
 と言う。
 なんのことかと……?
 普段には、主治医などは手の空いた時に、しょっちゅう顔を出しているが……。
 実はこれ。
 教授の総回診というやつである。
 大学病院なので、医療スタッフには当然、大学教授以下の医局部員がいる。
 わざわざ教授が診にくるので、部屋に居てくれということだ。
 やがて教授が、ぞろぞろと配下の者を引き連れて、病棟医長ないしは看護師長の案内の
下、担当診療科の各病室を回っていく。
 見たこと聞いたことありませんか?
 そうですよね。

 白い巨塔

 というドラマ・映画の有名シーンです。
 あのドラマのように仰々しくはないし、
「財〇教授の総回診です」
 というアナウンスが病棟に流れることもないですが、実際に行われます。
 基本的には、大学病院であれば、大概行われているらしい。
 少なくとも、埼玉医科大学総合医療センターでは……。

 メンバーは勤務医の他、医学部生や研修医、看護師なども付き添います。


〇月〇日 メンタルクリニック

 全身性エリテマトーデスは、脳神経をも冒す。

 なので、メンタルクリニック(脳と心の病気)が必要となることがある。

 まず最初に、行われるのが、認知症でもおなじみの認知機能検査(スクリーニング検査)。
 今日の日付から始まって、生年月日、ここはどこ?などの基礎質問。
 いくつかの言葉を覚えてください。から、さらに質問を重ねて、さっきの言葉はなんですか?と戻る。
 MoCA(Mentreal Cognitive Assensment)検査。

 医師は、患者のためを思ってやっているのだろうが、

 鉛筆をかざして、何本に見えますか?

 などのようなことを、繰り返し質問されると、ハッキリ言ってウザイ!!

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