冗談ドラゴンクエスト 冒険の書 34
2019.07.31


冗談ドラゴンクエスト


冒険の書 34


04/15 22:59 ナレ1「一同が村内を見渡すと、そこここに猫がたくさんいるが、村人は
人っ子一人見当たらない」


04/15 23:01 ナタリー「村人全員が猫になっちゃったとか?」


04/15 23:02 リリア「まさか(改めて抱いている猫を見つめる)」


04/15 23:03 コンラッド「宿屋は後回しにして、村人がどこへ消えたか原因を突き止め
ましょう」


04/15 23:05 ナタリー「そうね。とりあえず道具屋を訪ねてみましょう。そこに誰もい
なければ……」


04/17 03:37 ナレ1「人っ子一人いない村の中を道具屋を探す一行。道具屋がどこにあ
るか尋ねる村人がいないので難儀する」


04/17 03:38 ナレ2「やがて薬草らしき絵柄の看板が掲げてある店を見つけるリリア」


04/17 03:39 リリア「あれがそうじゃない。きっと道具屋だと思うわ」


04/17 03:39 ナタリー「そうみたいね。行ってみましょう」


04/17 03:40 コンラッド「主人が猫に変えられていなければいいんですけどね」


04/17 03:41 リリア「大丈夫みたいですよ。煙突から煙が上がっています。人がいる証
拠です」


04/17 03:41 コンラッド「なるほど。言われてみればその通りです」


04/17 03:44 ナレ1「煙突から煙の上がっている家の中へ入る一行」


04/17 03:44 ナタリー「こんにちは!」


04/17 03:45 ナレ1「ナタリーが声を掛けると、家の奥から主人らしき人物が現れた」


04/17 03:46 リリア「猫じゃないですね。この村ではじめて出会った人間です」


04/17 03:47 道具屋「いらっしゃいませ。どうやらこの村の異変に気が付いたみたいで
すね」


04/17 03:48 リリア「ええ。人がいなくて猫ばかりがいます」


04/17 03:48 ナタリー「あなたは?」


04/17 03:48 ナレ1「道具屋の女主人の顔を見て驚くナタリー」


04/17 03:58 ナタリー「あなたの妹さん、とある王国の城下町南門で道具屋をやってら
っしゃいますよね」


04/17 03:59 道具屋「ええ、妹が道具屋をやってますけど……。とある王国って?」


04/17 04:00 ナタリー「あはは……。ナレーションの説明不足でまだ王国の名前を発表
していないのよ」


04/17 04:01 道具屋「あら、まあ!」


04/17 04:03 ナレ1「これは済まぬことをした。作者は思いつくままに書いているので、
つい忘れてしまったようだ」


04/17 04:04 ナレ2「とりあえずファンタリオン王国ということにしておこう。うん
♪」


04/19 03:29 ナタリー「妹さんにそっくりなのですぐに判りました」


04/19 03:37 道具屋「妹に会ってここへいらしたということは、何か頼みごとを依頼さ
れませんでしたか?」


04/19 03:38 ナタリー「そうそう、これこれ」


04/19 03:41 ナレ1「そう言いながら、懐中袋から小箱を取り出した」


04/19 03:41 ナタリー「妹さんから、これを姉のあなたに届けるようにと依頼されまし
た」


04/19 03:42 道具屋「ありがとうございます。これを待ち望んでいたのです」


04/19 03:44 コンラッド「それはいったい何なんですか?かなり大切なものらしいです
けど」


04/19 03:46 ナタリー「飛行船を使っちゃだめだの、移動魔法もだめ。と釘をさされま
したからね。28000マイラもの道のりを地べた這いずり回ってきたんですから」


04/19 03:55 道具屋「並々ならぬご苦労をお掛けして申し訳ありませんでした」



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冗談ドラゴンクエスト 冒険の書 33
2019.07.30


冗談ドラゴンクエスト


冒険の書 33


04/14 00:18 リリア「冒険の書? 何ですかそれは」


04/14 00:31 コンラッド「これまでの旅の記録を神様が記録してくれているんです。ま
あ、旅のアルバムというところでしょうか」


04/14 00:33 リリア「そうなんだ……。良く判りませんけど、理解することにします」


04/14 00:34 ナタリー「道具屋から貰った地図によると、間違いなくモトス村よ」


04/14 00:35 コンラッド「モトス村ですか」


04/14 00:36 ナタリー「クエストを請け負ってから、地べたを這いずり回ること28000
マイラ。ようやくたどり着いたのよ(再び感涙)」


04/14 03:25 リリア「おめでとうございます」


04/14 03:27 ナタリー「荷物を届け終わるまでは安心できないわよ」


04/14 03:37 コンラッド「その通りです。最後まで油断なく行動することが、クエスト
達成の大原則です」


04/15 02:50 ナレ1「と言っているそばから、はぐれメタルが現れた」


04/15 02:50 ナタリー「リリア、聖水を出して」


04/15 02:51 リリア「それが……。さっきので最後でした」


04/15 02:51 ナタリー「そんなあ……」


04/15 02:52 リリア「でも、まだこれがありますから」


04/15 02:53 ナレ1「と言いながら、ポシェットから細長い針のようなものを取り出し
て、はぐれメタルに突き刺した」


04/15 02:54 ナレ2「毒針だ。はぐれメタルの急所を貫いた」


04/15 02:55 ナレ1「はぐれメタルを倒した。10000Pの経験値!」


04/15 02:56 ナタリー「いいもの持ってるじゃない。もう1本ないの?」


04/15 03:00 リリア「この1本だけです。売り物用の花を摘む場所には、毒蜂・毒虫・
毒蛇などの毒をもったものがいますから、それらを捕まえて毒を集めていたんです。血
清といって毒には毒の治療方法があるんです。それで毒針も作っていました」


04/15 03:07 ナタリー「たかが花売りと馬鹿にするもんじゃないわね。広い知識も持ち
合わせているんだ」


04/15 03:10 コンラッド「この辺りにははぐれメタルが、うようよいるようです。モト
ス村へ急ぎましょう」


04/15 03:11 ナタリー「そうした方がいいみたいね。急ぎましょう」


04/15 03:11 ナレ1「こうしてモトス村へ駆け込むようにして入る一行だった」


04/15 03:14 ナタリー「いちばん! モトス村に着いたわよ」


04/15 03:52 コンラッド「やれやれ、やっとですね」


04/15 03:53 ナタリー「あたしは、荷物の届け先の道具屋を探すわ。あなた達は、今夜
泊まる宿屋を探してね」


04/15 22:51 リリア「判りました」


04/15 22:52 ナレ1「と解散しようとした時、1匹の猫がリリアの足元にじゃれつい
た」


04/15 22:53 リリア「あら、可愛い(猫を抱きかかえる)」


04/15 22:54 コンラッド「それにしても……(いぶかしげな表情)」


04/15 22:54 リリア「(猫の頭を撫でながら)どうしました?」


04/15 22:55 コンラッド「まだ日が高いと言うのに、村人が一人も出歩いていないとい
うのは変ではありませんか?」


04/15 22:56 ナタリー「言われてみればその通りね。皆、教会にでも集まっていると
か?」


04/15 22:58 リリア「午前中ならともかく……。一人もいないというのは、やっぱりお
かしいですわね」



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冗談ドラゴンクエスト 冒険の書 32
2019.07.29


冗談ドラゴンクエスト


冒険の書 32


04/13 03:14 ナレ1「身づくろいを終えたリリアと共に次の目的地へと出発する一行だ
った」


04/13 03:15 ナタリー「誰かに挨拶する必要はなかったの?」


04/13 03:16 リリア「あったとしても、この姿じゃ……」


04/13 03:17 ナタリー「それもそうね」


04/13 03:25 ナレ1「突然、はぐれメタルが現れた」


04/13 03:26 ナタリー「やっかいなのが出たわね」


04/13 03:26 コンラッド「戦うまでです」


04/13 03:27 ナレ1「コンラッドは剣で切りかかったが、ダメージを与えられない」


04/13 03:27 ナタリー「しようがないわね」


04/13 03:28 ナレ1「ナタリーが呪文を唱えるが、まるで利かない」


04/13 03:29 ナレ2「はぐれメタルはベギラマを唱えた。一行にそれぞれ80Pのダ
メージを与えた」


04/13 03:30 ナタリー「やっぱりだめね。逃げるわよ」


04/13 03:31 ナレ1「しかしはぐれメタルは素早く動いて逃げられない」


04/13 03:32 コンラッド「攻撃が当たらないし呪文も利かない。そして逃げるもかなわ
ずです」


04/13 03:32 ナタリー「こいつには、じっと我慢して退散してくれるのを待つしかない
わ」


04/13 03:33 コンラッド「もしくはまぐれ当たりを期待して攻撃を続けるか」


04/13 03:33 ナレ1「はぐれメタルはベギラマを唱えた。一行にそれぞれ80Pのダ
メージを与えた」


04/13 03:34 ナレ2「リリアがポシェットから何かを取り出して、はぐれメタルに投げ
かけた」


04/13 03:35 ナレ1「はぐれメタルは溶けるように消滅した」


04/13 03:36 ナレ2「一行は10000Pの経験値を得た」


04/13 03:37 ナレ1「リリアのレベルが5上がった。HPが……(以下略)」


04/13 03:37 ナタリー「すごいじゃない。何を使ったの?」


04/13 03:47 リリア「聖水です。メタルスライムとかに効果がありますよ」


04/13 03:47 コンラッド「なるほど、これは便利だ。剣一筋の私ですが、勉強になりま
した」


04/13 03:53 リリア「村から出るときは必ず持ち歩くことにしているんです。弱い魔物
を寄せ付けない効果もありますからね」


04/13 03:55 ナレ1「さてここで疑問に思っている方もいるかも知れないが。町や村の
中には魔物が出ないのに、一歩外にでれば魔物に出くわすのはなぜか?」


04/13 03:57 ナレ2「この世界においては、町や村には必ず教会が存在する。神聖にし
て魔物を寄せ付けない結界が教会にはある。これが魔物を近づけないわけである」


04/13 03:58 ナレ1「と解説している間にも、一行の旅は進んでいく」


04/13 03:59 ナレ2「一行の目の前に村が見えてきた」


04/14 00:14 ナタリー「うううう……(感涙している)」


04/14 00:14 リリア「どうしたのですか?(首をかしげて)」


04/14 00:16 ナタリー「勇者と関わりを持って旅立ってから冒険の書も32P目。やっと
最初のクエストを達成できそう」



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銀河戦記/機動戦艦ミネルバ 第四章 新型モビルスーツを奪還せよ XI
2019.07.28


 機動戦艦ミネルバ/第四章 新型モビルスーツを奪回せよ


                 XI

 見合わせる三人。
 突然、大声を出して笑い転げる。
「何がおかしい」
「何がおかしいって……。ハイネだぜ、ハイネ」
「その筋骨隆々の身体で、ハイネはないだろう」
「俺は、シュワルチェネッガーかと思ったぜ」
「そうそう、女の子みたいな名前は似合わないわよ」
 怒り出すハイネ。
「俺のオヤジが付けた名前だ。しようがないだろ」
「しかしよお……」
 とまた笑い出すジャン。
 再び計器が鳴り出した。
「ほら、呼び出しよ」
「わかっている」
 無線機を操作すると、別のポップアップが画面が開いて、あの隊長が映し出された。
背後に複雑な計器類が並んでいるところから、モビルスーツのコクピットにいるらしい。
「おまえら、何をしている!」
「実は、例の二人組みのガキがモビルスーツに……」
 ハイネが弁解する。
「あらら、隊長さん、モビルスーツを運転できるの?」
「当然だ。残しておくのももったいないので、拝借することにした」
「いつの間に……」
 つい先ほどまで、ジープから機関銃を掃射していたはずである。臨機応変に行動する
実行力のある人物のようである。
「とにかく議論をしている暇はない。港まで突っ走れ! ミネルバが回収してくれる」
「了解」
 新型が二台と旧式が二台。
 機銃を装備している旧式が一斉掃射しながら突破口を開いていく。その後を新型が追
従する。
 しかしながら、アイクとジャンの機体は、「よっこらせ」という状態で、思うように
動かせないでいた。
「もう、何やっているのよ。どんどん引き離されていくじゃない」
「しようがねえだろ。新型だから、駆動系がまるで違うんだから」
「加速装置とかないの?」
「もう、じれったいわね」
 というと、手を伸ばして機器を手当たり次第に、押しまくった。
「ば、馬鹿。何をする!」
 突然、椅子に押しかけられるような加速を感じる一行。
「なんだ? どうしたんだ」
「知るかよ」
 サリーがスクリーンを指差しながら、
「見て、見て。これ、空を飛んでるんじゃない?」
 と叫んでいる。
「う、嘘だろ?」
 事実のようであった。
「こいつ、飛行タイプだったのか……」
「どこまで行くのよ」
「知るかよ。こいつに聞いてくれ」
 どんどん加速して上昇していく機体。
 操縦方法などまるで知らないのでなすがままだった。
 地上に残された隊長たち。
 呆然と見送っている。
 やがて雲の彼方へと消え去ってしまう。


ちなみに「ハイネ」という名は、ドイツで不通に男子の名前として使われている。
アニメ、「王室教師ハイネ」がありますね


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銀河戦記/鳴動編 第二部 第三章 第三皇女 XII
2019.07.27


第三章 第三皇女


                 XII

 それはアレックスが昇進し大艦隊を指揮統制できるようになっても独立遊撃艦隊とし
て、二百隻をそのまま自分の直属として配下に置き続けたきたからである。
 幾度となく死線を乗り越えてきた勇者の余裕ともいうべき雰囲気に満ちていた。
「P-300VXより入電! 敵空母より艦載機が発進しました。その数およそ三万
機」
 オペレーターの声によって、艦橋は一気に緊迫ムードに包まれた。
「おいでなすったぞ。全艦、対艦ミサイル迎撃準備。CIWS(近接防御武器システ
ム)を自動追尾セット。各砲台は射手の判断において各個撃破に専念せよ」
 戦闘機は接近戦に入る前に、遠距離からのミサイル攻撃を仕掛けるのが常套である。
そこでまず最初に、そのミサイルに対する防御処置を取ったのである。とはいえ、各機
がミサイルを一発ずつ放ったとしても、総数三万発のものが襲い掛かってくることにな
る。まともに相手などしていられない。
「ミサイル接近中!」
「全艦急速ターン用意」
 ここはミサイルの欠点を突くしかない。宇宙空間では、ミサイルは急速ターンができ
ず、ホーミングによって追尾しようとしても旋回半径が非常に大きい。そこでタイミン
グよく急速移動すれば、何とか交わすことが可能である。
「よし、今だ! 急速ターン!」
 ミサイルと違って、ヘルハウンド以下の艦艇には、舷側や甲板・艦底などに噴射ジェ
ットが備えられており、急速ターンや平行移動ができる。ミサイルを目前にまで近づけ
ておいて、一気に移動を掛けるのである。
 目標を失ったミサイルは頭上を素通りしていった。そこをCIWSが一斉に掃射され
て破壊してゆくのである。
 こうしてミサイル群を見事に交わしきってしまったサラマンダー艦隊は、さらに前進
を続ける。
「敵艦載機、急速接近!」
 ミサイルよりはるかに手ごわい相手の登場である。
「提督。ちょっと遊んでもいいですか?」
 操舵手が許可を求めてきた。
 余裕綽々の表情である。
 三万隻を相手にして遊んでやろうという自信のほどが窺える。
「ほどほどにしてくれよ」
「判ってますよ」
 わざとらしく腕まくりをして、操作盤に向き直った。
「全艦に伝達。戦闘機のコクピットは狙わずに、後部エンジンに限定して攻撃せよ。パ
イロットが緊急脱出できるようにしておけ」
 今回の作戦は、敵艦隊を殲滅させることではなく、空母アークロイヤルに座乗してい
るマーガレット皇女を保護し、反乱を終結させ和平に結びつけることにある。その他の
将兵達には極力手出ししないようにしたかったのである。
 仮に目的のためには手段を選ばずで、手当たり次第に殺戮を行えば、後々まで遺恨を
残して、和平にはほど遠くなってしまうだろう。
 とにもかくにも、サラマンダー艦隊と戦闘機との壮絶な戦いが繰り広げられていた。
 ランドール戦法、すなわち究極の艦隊ドッグファイトを見せつけられて、目を丸くし
ている戦闘機パイロット達がいた。
 何せ機動力では、はるかに戦闘機の動きを凌駕していたのである。
 舷側などにある噴射ジェットを駆使して、まるで曲芸飛行を見せつけてられているよ
うだった。その場旋回やドリフト旋回など、戦闘機には不可能な動きで、簡単に背後に
回ってロックオン・攻撃。もちろんCIWSなどの対空砲火も半端なものではなかった。
次々と撃墜されてゆく戦闘機編隊。戦闘開始十分後には一万機が撃ち落されていた。
 パイロット達は、すっかり戦闘意欲を喪失しまっていたのである。


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