銀河戦記/鳴動編 第二部 第十四章 アクティウム宙域会戦 V
2021.08.18

第十四章 アクティウム海域会戦





 戦況は一進一退を続けていたが、アレックスは冷静沈着であった。
「第二戦線の方はどうかな? そろそろ戦端が開始される頃だと思うが……」
 第二戦線という名称で有名なのは、対独戦争における米英軍のノルマンディー上陸作戦である。当時独軍は東部戦線(ソ連方面)に兵力を集中していたが、ソ連はその勢力を分散させるよう同盟国である米英に背後からの攻撃を要請した。

 その第二戦線。
 カスバート・コリングウッド提督率いる部隊は、摂政派軍の側面攻撃のために船の墓場を迂回しつつ進軍していた。
 突然、警報が鳴り響く。
「前方に戦闘機多数出現!」
「戦闘機だと?」
「後方に空母アークロイヤルを確認しました」
「敵艦隊は、第二皇女マーガレット様のもよう」
「馬鹿な! 敵の方が数が少ないというのに、勢力を分散させてこちらに回ってくるなんてあり得ない! 自滅を早めるだけじゃないか」
 勢力分散など兵力に余裕のある時というのが提督の持論のようだ。
 数万機の戦闘機群に取り囲まれる別動隊。
 戦列艦を主体としているだけに、艦載機を搭載した空母など一隻もいなかった。
 護衛の戦闘機なしでは、いかに火力のある戦列艦とて歯が立たなかった。

 空母アークロイヤル艦橋。
「やはり別動隊が動いていたようですね」
 というマーガレット皇女の呟きに、司令長官のアーネスト・グレイブス提督が応答する。
「はい。殿下の先見の明は確かでした」
「さすが殿下というしかありませんね」
「どうやら勝利は時間の問題です」
「敵将は誰か分かりますか?」
「カスバート・コリングウッド提督のようです」
「同じ帝国軍です。降伏を進言してください」
「かしこまりました」

 それから数時間後、カスバート・コリングウッド提督は降伏し、別動隊は進軍を停止した。あまつさえ、説得に応じた従順な指揮官達がマーガレット皇女の配下に入ったのである。
 そして今度は、摂政派軍への側面攻撃に向けての逆進行を開始した。


 第二戦線からの報告を受けたアレックス。
「そうか想定通りだったな。それに比べてこちらは大変だ……」
 皇太子派軍は第二皇女艦隊六十万隻が抜けて、百四十万隻で戦っていた。対する摂政派軍は戦列艦が抜けたとしても総勢二百六十万隻と、相変わらずの圧倒的優勢である。
 第二皇女が戦域に到着して側面攻撃を開始するまでは持ち堪えられそうにない。
「そろそろ頃合いかな……」
 戦闘が順調に続いて、帝国の将兵たちも戦闘慣れしてくる頃だった。
「ウィンディーネに突撃命令を出せ! 敵陣に飛び込んで中央から分断せよ!」
 その命令を、パトリシアがウィンディーネのゴードンに伝える。

「閣下! 提督から突撃命令が出ました!」
「よおし! 待っていたぞ、全艦突撃開始せよ!」
 立ち上がって下礼するゴードン。
「今度こそ、汚名を晴らす好機である。与えられたチャンスを逃すことなく、ウィンディーネの底力を見せつけてやれ!」
 ゴードンの奮起に、
「おおお!」
 と、歓声を上げるオペレーター達。

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2021.08.18 06:46 | 固定リンク | 第二部 | コメント (0)
銀河戦記/鳴動編 第二部 第十四章 アクティウム宙域会戦 Ⅳ
2021.08.07

第十四章 アクティウム海域会戦





 およそ八時間後、カスバート・コリングウッド提督率いる摂政派の艦隊がアクティウム海域にたどり着いた。
「前方に感あり!」
「敵艦隊多数!」
「警報鳴らせ!」
「全艦戦闘態勢を取れ!」
 矢継ぎ早に指令が飛び交う。

 戦端を開く前に、総司令官のコリングウッド提督は、各艦隊司令官を集めての作戦会議を開いていた。

「兼ねてよりの計画通りに、本隊から戦列艦を主体とした部隊を分離編成、別動隊として船の墓場を迂回、敵の側面から奇襲攻撃を敢行する」
 戦列艦とは、太古の海戦で主流だった艦の側面に多数の大砲を並べた艦種である。
 海で出会った戦艦同士が側面を向けあって、大砲を打ち合ったという戦法向けに開発されたものだ。
 現代戦ではほとんど姿を消したが、紡錘陣形による敵陣中央突破戦法には絶大なる効果を期待できるので、最後の切り札として艦隊編成に加えている。
 今回の作戦では、その戦列艦を主力とした艦艇を集めて一個艦隊として再編成して奇襲攻撃部隊を派遣するということだ。
「戦列艦ヴィル・デ・パリスから私が指揮する。本隊の指揮は、サー・ジョン・ムーア提督に任せる」
 知ってか知らずか、アレックスがテルモピューレ会戦で使った回り込み作戦を実行しようとしているようだ。

 本隊より別れて船の墓場迂回ルートへと向かう別動隊。

 その行方を見送った戦艦レゾリューション座乗のサー・ジョン・ムーア提督は、本隊に対して指令を下した。
「よおし! 戦端を開くぞ! 戦闘開始せよ!」
 副長が応える。
「全艦全速前進!」


 迎え撃つ皇太子派軍旗艦インヴィンシブル。
 今なお、アレックスは旗艦をサラマンダーに移していなかった。
 サラマンダーは共和国同盟軍の旗艦である。
 この戦いが、銀河帝国内紛であり皇太子派軍として挙兵している以上、帝国旗艦としての立ち位置が必要であると考えてのことであった。
 サラマンダー以下の旗艦艦隊の指揮は、スザンナ・ベンソンに委ねていた。
「摂政派軍が動き出しました。こちらも前進しますか?」
「いや、動かないでよい。この位置のまま戦う。FPL{最終防御砲撃線}を動かすのは面倒だからな」
 帝国艦隊は未だ戦闘未熟な艦艇が多いので、いちいち指揮官が命令を下すことなく、各艦の艦長の判断のみで攻撃を開始・続行できるようにFPLを設定していた。
 最終防護射撃の要点は、敵艦を個別に狙って撃つのではなく、事前に設定された地域に敵を発見、あるいは敵の気配を察知したら、視界のいかんにかかわらず、その場所に徹底的に大量のミサイルや砲撃を加えて、そこに存在するであろう敵艦が確実に撃沈するだけの火力を投入することで、確率論的に敵艦を殲滅することを目標としている所にある。
「目標戦艦を、先頭を行く戦艦に設定。射程内に入り次第、戦闘開始!」
 先頭戦艦を確認して、艦名を添えて復唱するジュリエッタ皇女。
「目標戦艦を戦艦デヴァステーションに設定せよ!」
「了解! 目標戦艦、戦艦デヴァステーションに設定」

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2021.08.07 07:55 | 固定リンク | 第二部 | コメント (0)
銀河戦記/鳴動編 第二部 第十四章 アクティウム宙域会戦 Ⅲ
2021.07.31

第十四章 アクティウム宙域会戦




 巡洋戦艦インビンシブル艦橋。
 貴賓席に腰を降ろし、艦隊の指揮を執るアレックスことアレクサンダー皇太子。
 傍らにはジュリエッタ皇女が、副官よろしく控えている。
 帝国艦隊を指揮するには、サラマンダーにいるより都合が良いと判断してのことである。攻撃空母のアークロイヤルは防御面で難があるので、万が一を考えてより安全な方をとの皇女達の勧めであった。

「摂政派の艦隊が動き出しました」
 ジュリエッタが報告する。
「やっとこさか。双方の予想進撃ルートを出してみてくれ」
「かしこまりました」
 正面スクリーンに、広大な星図が表示され、双方の艦隊が進むルートが表示された。
 アルビエール侯国から帝国本国に向かうには、銀河渦状腕の縁に沿っていくことになる。かつて銀河開拓時代に、銀河の腕に沿って通ったシルクロードみたいなものだ。
 途中には、 銀河渦状腕間隙の一部が支流のように枝分かれして帝国内に食い込んでいる宙域がある。いわば流れる川の側にできた三日月湖みたいなものであり、ここに侵入した艦艇は航行不能になる。船の墓場と化しており、かつては多くの艦艇が漂流していた。
「双方が遭遇するのは、アクティウム海域と思われます。船の墓場を回り込むように進む難所となっております」
「船の墓場か……。言いえて妙だな」
「この宙域に入り込むと、確実に動けなくなりますから」
「そうだな……」
 しばし考え込んでいたが、
「このアクティウム海域を決戦場とする!」
 と、宣言した。
「御意!」
 姿勢を正して、全艦に下礼するジュリエッタ皇女。
「進路をアクティウム海域にとれ! 全速前進!」


 その頃、摂政派軍は足並み揃わないまま、よろよろと進軍していた。
 カスバート・コリングウッド提督は頭を悩ます。
 かつて第一次内紛では、摂政派のジュリエッタ皇女について戦った味方同士であった。
 ところが皇太子のまさかのご帰還以降は、皇女達は皇太子派に転身。袂を分かつこととなった。
 身の振り方を考える間もなく公爵が反旗を翻(ひるがえ)して、気が付けば自らは摂政派に取り込まれ、総大将に祭り上げられてしまったのだ。
 コリングウッド提督と同じ思いをしている将兵も数多く存在しており、それがゆえに士気の低迷となって表れていた。
 一糸乱れぬ行軍など不可能な状態なのである。
 相手は皇太子かつ共和国同盟の英雄であり、味方の将兵に願わくば敵前逃亡など起こしてくれるなという心境に近かった。


 一足早くアクティウム海域に到達した皇太子派軍。
「敵さんはまだのようだな」
「そのようです。さらに先に進撃も可能ですが?」
「いや、ここで良い。ここで布陣しよう」
「かしこまりました」
 向き直って、
「全艦停止せよ!」
 命令を下す。
「全艦停止!」
 復唱がなされて、静かに艦隊は停止した。
「敵艦隊の到着予定時間は?」
「八時間ほどだと推定されます」
「そうか……。総員に交代で休息を取らせよう」
「では、三時間ずつで交代させます」
「よろしく頼む」

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2021.07.31 09:42 | 固定リンク | 第二部 | コメント (0)
銀河戦記/鳴動編 第二部 第十四章 アクティウム宙域会戦 Ⅱ
2021.07.24

第十四章 アクティウム宙域会戦





 アルデラーン宇宙港。
 宇宙空間に浮かぶ戦艦の元へと、次々と連絡艇が発進している。
 その様子を遠巻きに見つめている帝国市民がいる。
「どうやら本格的な戦争に突入するようだ」
「摂政派と皇太子派、どっちが勝つのかな?」
「三百万隻対二百万隻だろ? 数で言うなら摂政派の勝利は確実だね」
「皇太子は共和国同盟の英雄だろ? 十倍の敵に対しても勇猛果敢に戦って勝利したというじゃないか。俺は皇太子派に賭けるね」
「その摂政派というのは止めないか? 摂政のエリザベス皇女さまは、内乱には関わっていないんだろ? 公爵派と言うべきだよ」
「しかし公爵の言動に対して、黙して語らずを貫いている以上、その責任は免れないんじゃないかな」
「やばい! 見回りが来るぞ、逃げろ!」
 ちりじりに散会する人々。
 見回り、正確に言えば治安部隊(Security Force)の要員のことである。
 クーデターを起こした為政者は、必ずといっていいほど治安部隊を組織する。
 古代地球史においては、国防軍備予算よりも治安維持予算の方が多いという国もあった。他国からの侵略よりも、国内暴動などを抑える方が先決というわけである。


 アルタミラ宮殿謁見の間。
 玉座に座るロベール皇帝と、その両脇にロベスピエール公爵とエリザベス皇女が着席している。
 その御前で、大臣たちがひそひそと話し合っている。
「静まれ!」
 デュプロス公爵の一声で沈黙する大臣たち。
「ご報告いたします」
 と、国務大臣が前に出る。
「反乱軍二百万隻が、この帝都に向けて進撃を開始しました」
「ついに来たか! 我が軍の方はどうなっているか?」
 その問いには、国防大臣が答える。
「艦隊編成に手間取っておりまして、反撃体制に入るにはもうしばらくかかるかと」
「何をほざいておるのか! これまで十分時間はあったはずだろうが。儂が出芸命令を出すまで何をしていたのか?」
「そうは申されましても、これまで戦など経験したことないのです。艦隊編成などまともに行ったこともありません」
「ドレーク提督がいなくなったのが痛かったな……。これなら候女誘拐の任に着けるべきではなかった……誘拐などという、海賊行為は彼が一番適任だと思ったのだがな……」
 海賊の頭領をやっていただけに、船の動かし方や乗員の扱い方に精通していたので、第一艦隊の提督に迎えたのだった。
 帝国でもっとも優秀な指揮官を、自分の判断ミスで失ったことは辛かった。
 頭を抱える公爵だった。


 宇宙空間。
 帝国艦隊が集結して出撃の時を待っていた。
 旗艦である戦列艦ヴィル・デ・パリスでは、カスバート・コリングウッド提督が指揮を執っていた。志願兵からのたたき上げの提督で、男爵の爵位を与えられている。
「提督、公爵閣下より入電です」
「繋いでくれ」
「繋ぎます」
 正面パネルスクリーンに、ロベスピエール公爵の姿が映し出される。
「出撃準備はどうなっておるか?」
「はい。つい先ほど完了しました。まもなく出撃します」
「そうか。頼んだぞ」
 通信が途絶えて、映像も消えた。
 ため息をつく提督。
 そんな中、兵士たちが囁きあっていた。
「頼んだぞか……。聞いたかよ。我らの公爵様は、安全な場所でご観戦のようだ。皇太子殿下は、自ら陣頭指揮に出て艦隊の最前線に出ておられるというのに」
「しいっ! 司令官に聞こえるぞ」
「聞こえたって構わんさ。どうせ俺たちゃ死ぬんだから」
「随分と悲観的だな」
「悲観的にもなるさ。相手は共和国同盟の英雄だぞ! 戦歴も華々しいものばかりだ。それに引き換え俺たちはまともな戦もしたことない甘ちゃんだ」
 兵士たちの憤懣(ふんまん)やるかたない気持ちは抑えようがないものだった。
 どうせなら皇太子派の戦艦に配属されたかったと思う。

 アレックスの艦隊に送れること二日と三時間後。
 摂政派の艦隊がやっと動き出した。

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2021.07.24 09:46 | 固定リンク | 第二部 | コメント (0)
銀河戦記/鳴動編 第二部 第十四章 アクティウム宙域会戦 Ⅰ
2021.07.18

第十四章 アクティウム宙域会戦





 アレクサンダー皇太子が動き出したという情報は、すぐさまロベスピエール公爵の知るところとなる。
「反乱軍が動いたというのか?」
 首都星を抑えている摂政派から見れば、皇太子派の方が反乱軍である。
「皇女艦隊百四十万隻に、皇太子率いる共和国同盟軍六十万隻、総勢二百万隻に及びます」
「ハロルド侯爵の軍は動かないのか?」
「はい。アルビエール侯国軍は、総督軍の残存部隊が侵入してくるのを監視するために残してきたようです」
「わが軍の総数は三百万隻だったな」
「左様にございます」
「戦術理論など考えずとも、正面決戦に誘い込んでガチンコ勝負で挑めば、数の戦いで勝てるのではないか?」
「その通りでございます」
「よし。全艦に迎撃準備をさせろ!」
「かしこまりました!」
 公爵の命令によって、摂政派に属する艦隊の集結と提督らの招集がなされた。

 アルデラーン宮殿謁見の間に、ロベール皇帝(ジョージ親王)の御座たてまつって、出陣式が行われている。
 居並ぶ将軍たちの前で、玉座の傍に立つ公爵が宣言する。
「反乱軍がついに、我らが聖都に向けて艦隊を差し向けてきた!」
「おお!」
 その言葉にしばし騒めく宮中の将軍たち。
「がしかし! 慌てる必要はないぞ。我が軍三百万隻に対して、反乱軍は二百万隻であるから恐れるに値はない。正々堂々と戦って蹴散らしてくれようぞ」
 再び喝采があがる。
「艦隊の総指揮官には、カスバート・コリングウッド提督にやってもらう」
 指名されて、一同の最前列中央に進み出るコリングウッド提督。
 彼は、ジュリエッタ皇女艦隊の司令長官ホレーショ・ネルソン提督の片腕だった人物で、乗艦は戦列艦ヴィル・デ・パリスである。
 公爵が彼を総指揮官に任命したのは、ネルソン提督とのライバル意識を利用しようと考えたのだろう。
 ワゴンが運ばれてきて、将軍たちに酒入りのグラスが手渡される。
「この一戦に皇太子派の殲滅を! 乾杯!(Cheers!)」
 公爵がグラスを高く捧げ持って乾杯の音頭を取る。
「Cheers!」
 将軍たちも同様に乾杯の仕草を真似て、そしてグラスを床に叩きつけて割った。


 摂政派が行動を起こした報を受けて、皇太子派も動く。
「出陣式が行われたようです。この後、二三日中に出動開始となるでしょう」
「二三日中ねえ……まあ、戦争したことのない連中じゃ仕方ないか」
 と含み笑いを漏らすアレックス。
「我が艦隊なら六時間以内には動けますよ」
 マーガレットが応答する。
「同様です」
 ジュリエッタも同意する。
 ランドール艦隊ならどうかというと、士官学校時代模擬戦闘の頃から時間厳守が守られてきているから、出撃発動から三十分以内には行動できるだろう。

 数時間後、ランドール配下の艦艇の出撃準備は完了した。
 サラマンダーの側方にインヴィンシブルとアークロイヤルが仲良く並んで出撃命令を待つ体制に入っている。
「全艦、足並み揃いました」
 パトリシア報告する。
「よろしい。全艦微速前進せよ!」
「了解、全艦微速前進!」
 復唱するパトリシア。
「微速前進!」
 二百万隻の艦艇が静かに帝国本星に向けて静かに動き出した。

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2021.07.18 08:57 | 固定リンク | 第二部 | コメント (0)

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