帯状疱疹と免疫抑制剤
2020.01.05

○月○日 帯状疱疹と免疫抑制剤(病魔はまだまだ続く)

 自己免疫疾患の人々にとって、かつては生命を脅かす難病だったが、免疫抑制剤の登場
によって、劇的に症状の緩和を成し遂げることとなった。
 しかし、特効薬は諸刃の剣でもある。

 副作用の問題である。

 
 免疫抑制剤(エンドキサン)によって、免疫機能が抑えられているので、風邪などのち
ょっとした病気でも大病になることがある。今世間で問題となっている風疹のように、一
度掛かると免疫抗体ができて二度と掛からないはずであるが……。
 帯状疱疹に掛かってしまったのである。
 この病気は、幼少の頃に良くかかる【水痘(水疱瘡)】ウィルスによって発症する。
 一般的に水痘にかかると免疫ができて、二度と掛からないと思われているが。
 幼少期に罹患して直ったとしても、水痘ウィルスは死滅したのではなく、神経叢の奥深
くで休眠状態に入っただけである。
 患者が高齢となるなど、免疫力が低下すると、再び活性化して悪さを始めるのである。
 神経に沿って皮膚表面へと這い上がってくるので、その名のごとく病巣は帯状となり、
しかも体表面の片側だけに発症する。それは神経が脊椎から左右に別れているからである。
 初期には激しい痛みが襲って歩けなくなることがある。数日してポツポツと皮膚表面に
発疹が出て、やがて広範囲に水脹れ状態を呈するようになる。

 病院を訪れて、まずはリウマチ・膠原病科を受診した。膠原病と関わりがあるかもだし、
常用している免疫抑制剤の影響かもと思ったからだ。膠原病科の医師は、水疱を見るなり、
「あ、帯状疱疹だね。皮膚科を紹介するから。そっちで診てもらってください」
 と丸投げした。
 いそいそと皮膚科へ向かうと、水疱を診るなり、
「あ、帯状疱疹だね」
 と、皮膚科の医師は一言の元に即断した。
「免疫抑制剤常飲してました」
 と自分の判断を伝えると、
「なるほど、それはありますね」
 軟膏を塗って、衣服が汚れないように軽く包帯を巻いて終わり。
 検査とかは一切なしだ。
 後は処方箋を出して診察終了。
 抗ウィルス剤と、帯状疱疹用軟膏。

 膠原病科では、帯状疱疹の発症原因の一つである、免疫抑制剤(エンドキサン)の当面
処方中止となった。
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