白内障とステロイド剤
2020.01.06

○月○日 白内障とステロイド剤

 腎臓の上に乗っているのが副腎という臓器で、皮質から各種ステロイドホルモン、髄質
からはアドレナリンなどが分泌されます。
 自己免疫疾患者にとっては、皮質からの副腎皮質ホルモンが特効薬になります。
 合成薬のプレドニゾロン(プレドニン)が有名。
 急性期には、メチル・プレドニゾロンの大量投与(ステロイドパルス療法)500mg~
1000mgを3日間、点滴投与します。
 まあこれで、治療しなけりゃ余命3年?とか言われた最悪状態から脱出できたのだが。
 それが終了しても、毎日定量(50mg程度)を経口投与するが、量を少しずつ減らしてい
くことが薦められる。(2~4週ごとに5~10mg)

 全身性エリテマトーデスの特効薬?ではあるが、ステロイド剤には幾多の副作用が存在
する。

 その一つが白内障である。


 視力が落ちて眼鏡が合わなくなったようなので、眼鏡屋さんで新調しようと思ったら、
検査機で異常が出て、
「眼科で診て貰った方がいいです」
 と言われた。
 なんだかなあ……。
 と思いつつも、眼科へ行くと、
「白内障ですね」

 がーん!

 この歳で白内障?
 耳を疑ったが、ステロイドの長期服用で年齢に関係なく白内障になるそうだ。
 とある病院を紹介してくれたが、
「あ、そこは……大学病院に行きます」
 診療代踏み倒している病院には行けないし、そもそもの原因はステロイドを処方した大
学病院だし、諸々の診療カルテも揃っている。

 再び、大学病院の人となる。
 白内障の手術は、予約が一杯で随分待たされることとなった。
 そして予約日に入院する。

 ところがところがである。
 満を持して手術を待っていたところ、急な発熱があったので、念のために血液検査を
行ったところ、膠原病による諸症状があるとの診断が出た。
 帯状疱疹の時より、免疫抑制剤を一時中断していた影響か?
 白内障手術は中止、順延となった。
 再び、膠原病治療が開始された。
 角結膜炎の時と違って、膠原病は伝染しないので個室移動はなしだ(残念)


○月○日 今度こそ白内障手術


 一ヶ月と少し待って、改めて白内障の手術のために大学病院に入院した。
 そして今度こその手術となる。
 両目を一度にやると具合が悪いので、まずは右目だけ。
 移動用の台に乗せられて、病室から手術室へと向かう。
 目に麻酔用の点眼を何度もする。
 頃合いを見て、透明なシートを眼球に貼り付けるように被せる。
 目玉が動かないようにするためか。
 眼球にメスを入れて、黒目の堺付近に小さな切開して、
 白濁した水晶体を、超音波などで乳化して吸引する。
 空いたスペースに、単焦点眼内レンズ(保険適用)を挿入する。

 手術が終わったら、保護メガネを掛ける。

 後日に、左目の手術を行って、白内障から解放された。


○月○日 後発性白内障。


 最近目がかすむなあ。
 と思いついたのが、後発白内障というものだった。
 眼内レンズを収めている内嚢じたいが濁ってしまうもの。
 コレを治すには、レーザー照射治療というものがある。
 治療自体は、ほんの数秒で終わる。
 大学病院へ行くほどのこともないので、近場の眼科を受診した。


 どんな薬でも、長期服用を続けると副作用に苦しむのは、覚せい剤のことを挙げるまでも
なく、よく知られていることである。
 スポーツマンが筋肉増強のために、ステロイド剤(男性ホルモン)を使用することがある
が、女性選手達がまるで男性のように変貌したりするし。
 男性でも、それを止めたがために、女性化することが多々ある。(女性化乳房など)
 人体は、各種のホルモンを分泌するが、薬で補うことを続けていると、ホルモンを産生し
なくなってしまう。
 男性は、男性ホルモンを分泌しなくなって女性化してしまうのである。

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