冗談ドラゴンクエストⅢ 冒険の書・34
2020.09.10

冗談ドラゴンクエストⅢ 冒険の書・34


メニューへ

ドラマに戻る


メルキド

勇者「あれ?ゴーレムがいないな??まっ、いいか」
兵士「ここは城塞都市メルキド。しかし、こんな城塞など魔王の手にかかれば、ひとたま
りもないだろう……」
勇者「ともかく、時計回りに情報集めするか」
兵士「魔王をおそれ、絶望のあまり人びとは働かなくなってしまったのだ」
コンラト「そういえば、まったく活気のない町ですよね」
リリア 「ここの壁の切れ目はなんでしょうか?」
ナタリー「入ってみましょう」
ナレ「狭い通路の先に階段があった。降り立った一行が目にしたものは?」
コンラト「モンスター闘技場ですね」
勇者「なんか……ロマリアにあったものとほとんど同じようだな。中にいる連中も変わら
んようだし……さては、メモリーを節約したな」
ナタリー「さあ未成年は、とっとと退散しましょうね」
リリア 「それにしても、店構え造りなのに店員がいませんね。開店休業でしょうか」
コンラト「このアレフガルド世界は朝が来ないということですね。それで店を閉じているので
しょう」
ナタリー「しかし、やたら壁が続いていますね」
勇者「隠し通路があるのだろう。壁伝いに探そう」
リリア 「ありましたよ。というか、吊り天井になっているようです」
勇者「吊り天井?」
街男「魔王の島に渡りたいなら、この町の神殿に住む老人を訪ねることだな」
勇者「神殿か……。なんか何もない広場のような所があるな……あ、小さなメダル見っけ
(*^^)v」
リリア 「南の方にそれらしき場所がありますよ」
ナタリー「なによ!バリアーで囲まれているじゃない!?」
勇者「ほれ、あんたの出番だよ。トラマナ頼む」
ナタリー「なに、その言い草は?」

神官「魔王の島に渡るには、たいようのいし、あまぐものつえ、せいなるまもり、この3
つをたずさえ、聖なるほこらへむかうがよい」
リリア 「せいなるまもり?初耳ですね。太陽と雨だけでは、だめということでしょうか?」
勇者「今は分からんな。ここはなんだろうな。二階に上がってみよう」
学者「わしは、魔法のちからで動く人形の研究をしている。巨大な人形をつくって、この
町をまもらせようと思っておるのじゃ。そうじゃ!そいつの名前はゴーレムにしようぞ!
うむ、強そうでよい名前じゃ!」
勇者「こいつが、ドラクエ I でメルキドのゴーレムを作った奴か!で、本棚から、まけ
たらあかん、ごうけつのひけつ、あたまがさえるほん、しゅくじょへのみち、やさしくな
れるほん、を見つけたぞ。さすが学者本持だな」

主婦「こんな世界に生まれたばっかりに…。わたしはこの子がふびんでなりませんわ……
うっうっ」
子供「おねえちゃんたち強そうだね。おねえちゃんたちなら、魔王を……ううん、なんで
もないんだ。ごめんね」
旦那「どうせ死ぬんです!働いてもしかたありませんよ!」
コンラト「なるほど、それでどこの店も開店休業となっているのですね」
勇者「そのわりには、箪笥にパーティードレスなんて置いているなんてな」
リリア 「パーティードレスは、盗賊か遊び人の女性用の服ですね」
勇者「よし、俺が転職して遊び人になった時のためにとっておこう」
ナタリー「だめよ!勇者は、遊び人に転職できないの!」
勇者「そうなのか?」
コンラト「その通りです」
勇者「北西隅のこの一角はなんだ?なにもないぞ」
リリア 「建設途中で放棄されたのでは?」
勇者「そうか……。お、小さなメダル見っけ(*^^)v」
ナタリー「宿屋の看板が掲げてあるここはどうかしら?」
宿屋「旅人の宿屋へようこそ。こんな夜ふけにまでおつかれさまでした。一晩100ゴール
ドですが、お泊りになりますか?」
コンラト「珍しくこの宿屋は営業中でしたね」
勇者「旅人にとっては、体力を回復できなきゃ命取りになるからな。休むことはできない
だろうさ。お、泊まっている奴がいるな」
ガライ「うん?ぼく?ぼくはガライ。旅のぎんゆう詩人さ。楽器かい?ぼくは、たてごと専
門なんだけどね、家においてきちゃったよ。あの『ぎんのたてごと』の音色は、ちょっと
キケンなんだ」
勇者「箪笥からヘビメタリング見っけ(*^^)v」
コンラト「一応、一通り情報集めが終わったようです。これからどちらへ?」
勇者「そうだな。例の『せいなるまもり』を探すことだろうけどな」
リリア 「地図を見ると、歩いていけるところで残っているのは、北西の端だけですね」
勇者「行ってみるか」
ナレ「ルーラでラダトーム城へ飛び、MPを回復してもらい、国王に冒険の書に記録して
もらってから、大陸の北西へと向かった」
ナタリー「祠があるわね」
ナレ「祠に入ると二人の男女がテーブルの前に座っていた」
主婦「息子のガライには、こまっていますのよ。うたをうたいながら、旅をすると家を出
たままもどってきませんの」
リリア 「ドムドーラで出会ったガライさんの親御さんみたいですね」
旦那「ぎんのたてごとなら、息子のガライが持っていたと思うが……」
勇者「聞いてないことを答えたな。テレパシー能力でもあるのか?箪笥の中に、モヒカン
のケと小さなメダル見っけ(*^^)v」
ナタリー「裏庭の方に階段があるわね。見てみる?」
勇者「もちろん」
ナレ「地下室があり、宝箱が一つポツンと置かれていた」
勇者「ちぇっ!空っぽじゃないか(-_-メ)」
ナレ「と戻ろうとした時」
勇者「なんだ?宝箱のそばに落ちていたじゃないか。『ぎんのたてごと』ゲットだぜ」
ナタリー「それ、なんかの役に立つの?」
勇者「そうさな。ガライも危険だと言っていた通り、これを奏でるとすぐに魔物が寄って
来て戦闘になるんだよ」
リリア 「物騒ですね。捨てた方がいいんじゃないですか?」
勇者「いやいや。回復の泉がある所で使うと経験値稼ぎに便利だぜ。それにドラクエIで
は、あまぐものつえと交換する貴重アイテムでもあるんだ」
ナタリー「なんで知っているのよ」
勇者「今、思い出したんだ」
ナタリー「都合よく思い出すのね」
コンラト「あと行っていない場所は、ドムドーラへ行く途中にあった洞窟だけですね」
勇者「かったるいな……。ナレーション頼む」
ナレ「え?……一行は洞窟を探検して、はかいのつるぎ、じごくのよろい、いのりのゆび
わ、小さなメダルを手に入れた……でいいですか?」
勇者「ああ、それでいいよ」
ナタリー「なによそれ!?手抜きじゃないの"(-""-)"」
勇者「時短だよ。ゲームクリアに関係ない洞窟だからな」
コンラト「歩いての探検はここまでのようですね」
リリア 「地図を見れば船でしか行けない大陸があります」
勇者「そいじゃ、船に乗って次の大陸へ行くとしよう」

ポチッとよろしく!

11
冗談ドラゴンクエストⅢ 冒険の書・33
2020.09.09

冗談ドラゴンクエストⅢ 冒険の書・33


メニューへ

ドラマに戻る



ドムドーラ

ナレ「ということで、ようせいのちずを頼りにして、地下世界アレフガルドの冒険を続け
るのだった」
勇者「かったるいな……」
ナタリー「しっかりしなさいよ」
ナレ「魔物、まおうのかげ・キメラが現れた」
勇者「まおうのかげ?かげってことは、何らかの魔物が化けてるやつか?」
ナタリー「そうみたいね」
勇者「はぐれメタルの化けならありがたいんだが」
ナレ「まおうのかげは、ザキ(瞬殺)を唱えた!が、ナタリーは呪文をかわした」
ナタリー「あ、危なかった( ;∀;)」
ナレ「まおうのかげは、行く先々で一行に襲い掛かった」
コンラト「山脈の麓に洞窟がありますよ」
勇者「パスだ!今は城や町を探す方が先(-_-メ)まおうのかげのザキに冷や冷やさせられ
て喉もカラカラだ」
ナレ「ぶつぶつ言いながらも冒険の旅を続ける。平原を歩き、橋を渡り、森を抜けて、さ
らに砂漠の地へとやってきた」
コンラト「あ!砂漠の中に町が見えました」
勇者「蜃気楼じゃないだろうな。俺の喉を癒してくれるオアシスはまだか?」
リリア 「行ってみるしかないですね」
ナレ「そこは蜃気楼ではなかった」
町男「さばくの町、ドムドーラにようこそ」
勇者「よ、よし。時計回りに情報集めだ」
剣士「大魔王をたおさぬかぎり、この世界に朝が来ることはないだろう」
勇者「道具屋はどこも同じだからパスして、はす向かいの武器屋に寄ってみよう」
武具「ここは、武器と防具の店だが、いま生まれてくる子どもの、名前をかんがえてるの
で……。ゆきのふ……。うーん、いまいちかなあ……」
勇者「職務怠慢だな、商売する気がないなら看板を下ろせよ。ん?ゆきのふ、といえばド
ラクエIの武具屋にそんな名前の奴がいたな」
コンラト「裏手に武具屋の入り口が見えてますよ。行ってみますか?」
ナタリー「でも木々が邪魔でグルリと回り道しなくちゃ」
ナレ「ということで、入り口付近に戻り、今度は反時計回りに向かう」
町娘「なんだか、今日もひえるわね。光をうしなってからは、この町もさむくなるいっぽ
うだわ」
リリア 「光をうしなってから、ということはこの娘さんの生きている間に、朝が来なくなっ
たということですね」
武具「ここは、武器と防具の店だ。どんな用だい?」
コンラト「そろそろ武具を買い替えましょうか?」
勇者「そうだな。おい店主、見せてみろ」
武具「ドラゴンキラー、ふぶきのつるぎ、まほうのほうい、ドラゴンメイル、ちからのた
て、あぶないみずぎ、でございます」
コンラト「どれもこれも絶品ですね。大魔王との決戦には是非とも買い揃えておきたいところ
です」
勇者「金があればな……。むむむ!あぶないみずぎ……ってなんだ?」
ナタリー「78000Gですってよ。金が足りないわね」
リリア 「防御力も【1】しかありません。お遊びアイテムのようです」
勇者「着替えると、グラフィックが水着姿になるだけのようだな」
コンラト「何か買いますか?」
勇者「今いちなんだよな。次の町で買うことにしよう」
剣士「わたしは、オリハルコンをさがして旅をしている。この町にあると聞いてきたのだ
が……」
勇者「オリハルコン?手塚治の海のトリトンの主人公の持つ剣がオリハルコンだったな。
ポセイドン族を皆殺しにする禁断の最終兵器。海底火山まで噴火させてポセイドン族の海
底都市まで壊滅してしまうという」
ナタリー「それって、いつの頃の話よ」
勇者「1972年だから、約48年前のアニメだな」
ナタリー「あんたの歳は?また、前世の記憶?」
勇者「映画化権を、宇宙戦艦ヤマトの西崎義展が得てアニメ化したんだが、原作とは違う
大どんでん返しをやって、手塚から『私の作品ではない』と顰蹙(ひんしゅく)を買った
と言われる」
コンラト「ちょっと……。アニメの話は……」
勇者「ともかく、オリハルコンとはそれだけ、破壊力のある武器になるということだよ」
ナレ「先ほどの怠慢武具屋の裏から入室して二階へ上がる」
主婦「わたしに、赤ちゃんができたんです!それで、うちのひとったら、ずっと名前をか
んがえてばっかり!」
勇者「箪笥の中に『おしゃぶり』があったぞ。さすが妊婦のいる部屋だ」
リリア 「おしゃぶりは、性格が甘えん坊になるアイテムらしいです」
勇者「あ、そう……。南隣は宿屋だな」
ナレ「宿屋の二階に上がる」
レナ「あたしは、昔アッサラームで人気だった、おどり娘のレナよ。でも、いやなお客に
せまられてにげて来たの。座長はお元気かしら?もし会うことがあったら、よろしくいっ
ておいてね」
勇者「おお、伝えておくよ。で……箪笥の中に、うさみみバンド見っけ」
ナレ「ということで、アッサラームに飛んだ」
ナタリー「な、なにしてんのよ。いきなりアッサラームに戻ってくるなんて」
勇者「いいからいいから、劇場の楽屋裏に行くぞ!」
主婦「お客さんのなかには、わたしたちのカラダを見るのが楽しみっていうだけのひとも
多いけど…わたしたちには、ダンサーとしてのプライドがあるもの!練習だって手を抜い
たりしないのよ」
座長「おや、私になにかご用ですか?……え?昔、うちのおどり娘だった、レナちゃんに
会った?そ、そうですか!いや、ずっと心配してたんですよ!いったい今彼女はどこに?
……あ、いや聞かないほうがいいですな。彼女はもう自由の身なんですから…。
でも、どこいようと元気でやっていてくれて、本当によかった!そうそう、知らせてくれ
たお礼にこれをさしあげましょう」
ナレ「勇者は『まほうのビキニ』を手に入れた」
勇者「こいつは、守備力40もあるのか。まほうの…とついているけど、魔法耐性はない
のだな。ま、着替えて水着姿のグラフィックを堪能できるということか」
座長「私も、昔は東で大きなげきじょうを開くなんていう夢をもっていましたっけ。あの
頃がなつかしいなあ」
勇者「ふむ、最初にあった頃とは違う心境になったのか……さあ、出発するぞ」
ナタリー「あら、鏡に向かって『あたしってきれい?』ってやらないの?」
リリア 「そうですね。前回来たときにやってましたよね」
勇者「ば、ばかいうな!(顔が赤くなる)ドムドーラに戻るぞ」
ナレ「ドムドーラは、意外と見落としがちだが、南街区というべき地域が南に広がってい
た」
勇者「おうよ。南側の塀の切れ目を見落とすとこだったぜ。こっちも時計回りに行く」
ナレ「井戸の側に立つ娘がいる」
町娘「やみの世界なのに、ときどき牧場のほうで、きらりとひかるのを見たことがありま
す。ええ、しげみのなかだったと思いますわ」
コンラト「オリハルコンを探している剣士の話を考えるともしかしたら?」
勇者「おうよ。牧場へレッツッGO!だ。と、その前に、井戸の中を覗いてみよう」
ナレ「井戸の中にはロープが垂らされており、スルスルと降りてみると男がいた」
男 「だめだ、ほとんどひあがっちまってるぜ。この町も長くねえかも知らねえな。もっ
ともその前に、まものおそわれて全めつなんてこともあるけどな」
勇者「実は、ドラクエIでは確かに廃墟になってるよ。もっとも、ゆきのふとやらが、ロト
の鎧を隠しているんだがな……。お、水辺の淵に小さなメダル見っけ(*^^)v」
ナタリー「地上に戻るわよ」
青年「町を出て、南にくだり橋をこえて、しばらく東へ旅をするとメルキドの町へつきま
す。高いカベにかこまれた町ですから、すぐにわかると思いますよ」
リリア 「道案内、ありがとうございます」
ナタリー「次の目的地が決まったわね」
ナレ「牧場へとやってきた」
勇者「ここにオリハルコンがあるかもだから、徹底的に探せ!」
コンラト「茂みの中に、オリハルコンがありましたよ」
勇者「でかしたぞ!」
コンラト「でも、ただの金属の塊ですが……」
勇者「なあに、ドラクエⅡでも『みずのはごろも』を、材料を集めて作ってもらったんだ
ぜ。こいつも、どこかで誰かに武器に作ってもらうのだと思う」
コンラト「なるほど」
勇者「お!厩舎の中に小さなメダル見っけ(*^^)v」
ナレ「牧場のとなりの家に入る」
剣士「この空の上に、さらなる世界があり、そこには『ひかりのたま』とよばれる物が存
在するらしい。ひかりのたまをもっていれば、この世界にも光をもたらすことができるの
であろうか……」
勇者「ひかりのたまなら持っているが……。竜の女王がくれたものだからな、何かしらの
効果をもたらしてくれると信じているぞ」
コンラト「たぶん、取り忘れている場合に、地上にあるから取ってくるように注意してくれて
いると思います」
ナタリー「それだけ重要なアイテムなのね」
リリア 「ここの連棟の家で最後ですね」
町娘「おとなりには、やたらくしゃみをする、おかしなおじいさんが住んでるよ」
老人「はくしょん!はくしょん!はくしょん!だれか、わしのうわさをしとるな。はくし
ょん!」
勇者「それは隣の娘じゃないのか?鶏が先か卵が先かのアレになるけど……。お、箪笥に
ユーモアのほん、壺の中に小さなメダル見っけ(*^^)v」
コンラト「これで情報集めが終わりました。メルキドへ行きますか?」
勇者「そうだな」
ナレ「ドムドーラを後にして、砂漠を渡り、山岳地帯を越え、橋を渡り沿岸を進む」
勇者「やたらキメラがいるな」
ナタリー「まおうのかげもいるわよ」
ナレ「沿岸を進み、最初に見えた橋を渡ると、やがて毒沼の中に祠が見えてくる」
勇者「この祠はなんだ?」
ナレ「そこは、精霊のほこらと呼ばれていた」


精霊のほこら

エルフ 「人間はきらいだけど。オルテガはすきよ。きっと大魔王をたおしてくれるわ」
ナタリー「ここの主は二階みたいね」
ナレ「二階に上がると広い空間があり、玉座に妖精が鎮座していた。歩み寄ろうと数歩進
んだ所の床に」
勇者「お、小さなメダル見っけ(*^^)v」
妖精「わたしは、その昔ルビスさまにおつかえしていたようせいです。そして、あの日
12月24日、ルビスさまにかわり、勇者によびかけたのもこのわたし。あの時は、ずい
ぶんと失礼なことをいったかも知れません。許してくださいね」
ナレ「字数制限の水入りです」
妖精「しかし、勇者はついにここまで来てくれました。わたしの想いをこめ、あなたにこ
の『あまぐものつえ』をさずけましょう」
リリア 「あまぐものつえ!これで、太陽と雨が揃いましたね。これで、虹の橋が架かるので
しょか?」
妖精「どうか、ルビスさまのためにも、この世界をおすくいくださいまし」
勇者「任せておけ!……がしかし、これだけ広いんだ。他に何か隠されているかもだ」
ナレ「歩き回る勇者。と北東の花畑の中に」
勇者「ぎんのロザリオ、見つけた(*^^)v。ノアニール西の洞窟にもあったやつだ」
ナレ「精霊の祠を出る一行」
コンラト「見てください!山脈の向こう側に町が見えます」
リリア 「あれがメルキドの町のようです」
ナタリー「さっきの橋のさらに北側に行くみたいね」
ナレ「先ほどの橋に戻り、さらに北へと向かう一行をメイジキメラの群れが襲い掛かる」
勇者「げげっ!」
ナレ「メイジキメラは、メダパニ(攪乱)マホカンタ(呪文反射)ベホマ(全回復)など
という呪文を駆使してくるやっかいな魔物だった」
コンラト「ふうっ。何とか倒せましたね。魔物が何か落としましたよ」
ナタリー「ふしぎなぼうしだわ。MP消費が3/4になるのよ。あたしに頂戴ね(*^^)v」
勇者「しょうがねえな。しかし確立1/64という代物だぜ。運が良かったな」
ナレ「さらに北の橋を渡ってメルキドの思しき町へと進む」
勇者「ここは確か……ドラクエIでは、ゴーレムとかいう化け物が入り口を守っていたん
だよな」
ナレ「ということで、体制を固めて慎重に町に入る一行だった」

ポチッとよろしく!

11
冗談ドラゴンクエストⅢ 冒険の書・32
2020.09.04

冗談ドラゴンクエストⅢ 冒険の書・32


メニューへ

ドラマに戻る



ラダトーム城北の洞くつ

コンラト「さて、これからどちらへ?」
リリア 「ラダトームの住民が言ってましたよね」
町男「北の洞くつの奥には、すべてのものをこばむ底なしのひびわれがある。それこそが
魔王のツメあと。魔王がこの世界に現れた時にできたらしい」
リリア 「行ってみますか?」
勇者「行くに決まっているさ」
ナレ「ラダトームの北方へほどなく行ったところにある洞窟」
コンラト「すべてをこばむとか魔王とか言ってましたけど、どういう意味でしょうね?」
ナタリー「それを調べるために行くのよ」
ナレ「ということで、洞窟に入る一行」
勇者「マドハンドの群れが厄介だな」
コンラト「仲間を呼びますからね。一気に片を付けないと」
リリア 「それに大魔神も呼ぶのが困ります」
ナタリー「まあ、経験値稼ぎにいいんだけどね」
勇者「ここが地上で、余裕があればだろ?」
ナタリー「参ったわ。呪文が効かないじゃない」
リリア 「洞窟全体が呪文を封印されているようです」
ナレ「トロルキング、サタンパピー、ヒドラ、サラマンダーなどが次々と襲い掛かる」
コンラト「回復呪文が効かないのは辛いですね。薬草をたくさん持ってくるべきでしたね」
ナレ「サタンパピーがメラゾーマの呪文を唱えるもかき消された」
勇者「ふうっ。びっくりしたぜ」
リリア 「こちらが呪文を使えないように、魔物も使えないみたいね」
ナタリー「でも、サラマンダーの激しい炎は、呪文じゃないから有効なのよね」
コンラト「出会ったら、炎攻撃される前に倒すしかないです」
ナレ「苦戦しながらも、地下3階にたどり着いた」
勇者「宝箱が5個あるぞ。どれから開ける?」
ナタリー「あなたの論理では、一番遠くのものに重要アイテムありだったっけ?」
勇者「そういうこと。ゆうしゃのたて、ゲットだぜい!俺専用だから、装備っと(^^♪」
コンラト「ゆうしゃというからには、勇者さんの最強装備でしょうね」
勇者「たぶんな。後はミミック、1016G、960G、そして小さなメダル見っけ(*^^)v」
リリア 「ミミックも初遭遇の時は苦戦しましたけど、今は楽勝ですね」
勇者「割れ目があるな……飛び込んでみるか?」
ナタリー「やめなさいよ」
勇者「えいっ!」
ナレ「止めるのも聞かずに、割れ目に飛び込むと……地面が揺れたかと思うと、吐き出さ
れるように、舞い戻ってきた」
勇者「まるで、下からの突風で吹き戻されたみたいだったな」
コンラト「何かの条件が揃えば、この割れ目に入れるのかも知れないですね。ギアガの大穴の
時のように」
リリア 「後は地上に戻るだけですが……」
ナタリー「リレミトの呪文も使えないから」
コンラト「強力な魔物に遭遇しないように祈りましょう」
ナレ「何とか無事に地上に戻り、ラダトームに帰還した」
勇者「さてと、ピカピカ爺さんにMP回復してもらったし、次の目的地は?」
リリア 「ありません」
勇者「ない?」
リリア 「はい。ラダトーム城二階テラスの神父さんが」
神父「ようせいのちずを見て、大陸をくまなく歩けば、きっと道はひらけましょうぞ」
リリア 「と、おっしゃってました。それだけです」
コンラト「つまり、これからは地図を見ながら歩き回って探しなさい……ということでしょう
ね」
勇者「なんだよ。不親切だな……。どっかで攻略本でも売ってないかな?」
ナレ「攻略本と言わずに、せめて『旅のガイドブック』と言って欲しいですね」
勇者「あるのかよ?」
ナレ「ありません!」
ナタリー「あんたの記憶があるじゃないの。FC版ドラクエ Ⅲ をやったんでしょ」
勇者「30年前のことなんか、覚えてねえよ」
コンラト「歩き回って探せというんだから、そうしましょう。魔物と戦い続ければ、レベルア
ップにもなりますからね」
リリア 「どうせ、ラスボスと対戦する時に、レベル不足になるんですから」
勇者「しようがねえなあ……」

ポチッとよろしく!

11
冗談ドラゴンクエストⅢ 冒険の書・31
2020.09.02

冗談ドラゴンクエストⅢ 冒険の書・31


メニューへ

ドラマに戻る



ラダトーム

町娘「ラダトームの町にようこそ」
勇者「ラダトームか……なんか実になつかしい響きだ」
ナタリー「FC版ドラクエIの思い出でしょ」
勇者「もう、それを言うな。忘れてくれ。時計回りに情報集めしようぜ」
リリア 「広い城下町ですね」
町娘「魔王バラモスをたおしたですって?でも、バラモスなど大魔王ゾーマの手下のひと
りにすぎませんわ」
町男「われらの祖先は、ギアガの大穴を抜け、この地にうつり住んだそうだ」
リリア 「ここは教会ですね」
牧師「こんな夜ふけに、わが教会になんのご用じゃな?」
勇者「何もないよ。ただの顔見せだ。またな」
牧師「では、お気をつけて。神のご加護のあらんことを」
コンラト「夜ふけ?ここの世界には朝が来ないようです」
勇者「二階があるのか。上がってみよう」
ナタリー「牢屋みたいね」
リリア 「教会に牢屋?あら、中に足枷(あしかせ)付けられている人がいますわ」
勇者「(。´-_・)ン?どっかで見たことのある奴だな」
カンタタ「やや、あなたさまは!?私です。カンダタです!悪いことはできませんなあ。こん
な世界に落とされて、今ではマジメにやってますよ。そうだ!昔のお礼にいいことを教え
ましょう。ラダトームのお城には【たいようのいし】ってヤツがあるらしいですよ」
勇者「マジメにねえ……足枷はめられての牢屋入り。どう考えてもマジメになったとは言
えねえだろ。ちなみに、『かんだた』を漢字変換すると『犍陀多』になるな」
コンラト「犍陀多というと、芥川龍之介の『蜘蛛の糸』の主人公ですね。どちらにしても悪党
です」
ナタリー「次行きましょう」
町女「ここアレフガルドは、閉じられた闇の世界。ただ絶望があるだけですわ」
勇者「あれ?町の片隅にじっとしてる奴がいるな。立ちションか?」
町男「北の洞くつの奥には、すべてのものをこばむ底なしのひびわれがある。それこそが
魔王のツメあと。魔王がこの世界に現れた時にできたらしい」
勇者「魔王のツメあとか……。行ってみる必要があるな」
リリア 「ここの連棟の家は?」
子供「ぼく、呪いをとく勉強をしてるんだよ。みんなが呪いにかかったら、ぼくがといて
あげるんだ」
勇者「そうか……頑張れよ。ドラクエIのプレイヤーのためにな」
老人「雨と太陽があわさるとき、虹の橋ができる。古い言い伝えですじゃ」
コンラト「雨と太陽ですか。太陽の方は、カンダタの言っていた【たいようのいし】のことで
しょうか?」
勇者「うむ」
剣士「魔王は、絶望をすすり、にくしみを喰らい悲しみの涙でのどをうるおすという。わ
れらアレフガルドの人間は、魔王にかわれているようなものなのか……」
勇者「ここは宿屋か。泊まっている人がいるな」
宿人「くっ苦しい……!」
リリア 「どうしましたか?わたしが手当てしましょうか?」
宿人「ごはんの食べすぎで、おなかが苦しい……」
勇者「しばいたろか!ほっておけ!!」
剣士「ここを道ぞいに歩けば、、ラダトームのお城です」
勇者「よし、ラダトーム城へ行くぞ……と思ったけど、街道の南に建物があるな。
見落とすとこだったぜ」
町女「いのちのゆうびわは、生命の源。ゆびわをはめていれば、歩くたび体力がよみがえ
りましょう」
リリア 「その指輪、体力の低いナタリーさんにぴったりですね」
ナタリー「てか、どこにあるかも分からないのに?」
勇者「おい、ナレーション。どこにあるか、知っているか?」
ナレ「秘密です(^^♪」
勇者「だとよ。自分で探せってか……」


ラダトーム城

衛兵「ラダトームのお城にようこそ」
娘 「きっと、この国にも朝が来ると信じていますわ」
青年「このお城と海をはさんで、むこうに見えるのが大魔王の城です」
男子「お城の宝だった武器や防具を、魔王がうばって隠してしまったんだ」
女子「魔王でもこわいものがあるのかなあ……」
ナレ「宝箱が三つある部屋がある」
勇者「ちぇっ!空っぽだぜ」
リリア 「男の子の言ったとおりですね」
ナレ「西側階段を昇った所は宿屋のようであった」
宿主「かつては、ここにも多くの勇者さまがお泊りでした。だけど誰も帰ってこなくて、
空き部屋ばかりで……。うっうっ……」
宿人「うう…ギアガの大穴にもどって、このことをほうこくしなければ…だが、おそろし
くて外へなど出れない…うう……」
リリア 「この人、あのギアガの大穴にいた兵士のお仲間みたいですね」
ナレ「1階に戻る」
コンラト「北側の壁の切り欠きから外へ出られそうですよ」
男 「アリアハン!?どこかで聞いた名前だな。そうだ!そういえば、そこから来たって
いうおっさんが1人いたな!」
勇者「おっさんって誰だ?まさか……」
ナタリー「オルテガさんじゃないの?」
衛兵「この国は、精霊ルビスさまがつくったと聞きます。しかし、そのルビスさまさえ、
魔王の呪いによって、封じこめられたそうです」
リリア 「封じられた精霊ルビスさま……一応メモしておきますね( ..)φカキカキ」
炊事「ここは、お城の台所ですわ」
勇者「腹が減ったぞ。飯食わせてくれよ。かつ丼がいいな」
コンラト「最後の鍵の扉の先、バリアーの向こうに兵士がいます」
勇者「バリアーのあるところ重要情報ありだな。ナタリー、トラマナだ!」
ナタリー「うるさいわね!」
ナレ「トラマナ(ダメージ床回避)の呪文を使って、兵士の所へと行く」
兵士「大魔王ゾーマをたおすなど、まるで夢物語だ。しかし……かつて、この城にあった
という、おうじゃのけん・ひかりのよろい・ゆうしゃのたて。これらをあつめられればあ
るいは……」
勇者「おうよ。集めてやろうじゃないか!」
リリア 「ここの扉はなんでしょうか?」
コンラト「外に通じているようですね。台所のそばだから、勝手口?」
ナレ「外に出てみると東庭園とも呼ぶべき場所に出た」
リリア 「猫ちゃんがいるわ」
猫 「にゃ~ん」
勇者「なんだ。ただ鳴くだけかよ。情報とかアイテムとかくれねえのか」
ナタリー「でも、猫のいる場所を見てよ」
勇者「場所?」
ナタリー「ほら、城の内堀から1マス外れた場所にいるでしょ」
コンラト「そうですね。内堀に沿って歩けそうです。行ってみましょう」
ナレ「内堀沿いに歩いてゆくと、階段が見つかった」
勇者「なるほど、そういう仕掛けだったのか。たった1マスの罠というか、これに気付か
なければ永遠に謎は解けないというやつだ」
リリア 「猫ちゃんが、目印になっていたのね」
ナレ「階段を下りた部屋」
男 「なに?たいようのいし?そんな物は、ここにはないぞ。しかし、おかしなものじゃ
な。わしは、夢を見たのじゃ。この国に朝が来たとき、誰かがわしにその石をあずけに来
る夢をな……」
ナタリー「たいようのいし、ですってよ」
勇者「例の3つのアイテムの一つだな。う……む、俺の感だとこの城のどこかに隠されて
いると思うのだが」
ナタリー「ガンダタが言っていたわよね」
コンラト「城の中を良く観察してみましょう。隠し通路があるかもしれません」
リリア 「ちょっと台所の南側の壁がやけに厚いんですけど、変じゃありませんか?」
勇者「よし、調べてみよう」
ナレ「手探りで壁を調べると……」
リリア 「ありました!隠し通路です」
勇者「でかしたぞ。昇り階段があるな」
ナレ「二階の隠し部屋の宝箱から、勇者は『たいようのいし』を手に入れた」
勇者「こっちの樽の中から、550Gとすばやさのたね見っけ」
コンラト「そろそろ、王様に謁見しませんか?」
ナレ「ということで、謁見の間に続く二階への階段に戻ってきた」
勇者「その前に、ピカピカおじさんに会っておこうぜ」
MP翁「おお、はるか国より来たれり勇者たちに光あれ!(ピカピカ!)」
ナレ「一行のMPが全回復した」
勇者「よしよし、この爺さんはI・II・Ⅲと、いつもこの場所で頑張っているんだよな」
リリア 「でも、数百年にも渡ってご存命しているのかしら」
ナタリー「まさか、何世代にも渡って家系の仕事としてやってるんでしょ」
コンラト「さて、そろそろ……」
勇者「わかった。王様に会うとしようか」
ナタリー「謁見ね」
国王「うん?見知らぬ顔じゃな。そうか、そなたらもまた上の世界から来たと申すか。わ
しがこの国の王ラルスじゃ。わしの所に来るまでに、人々の話からおおよそのことは、聞
きおよんでいるであろう。もはや、この国には絶望しか存在せぬ……。しかし、そなたら
が希望をもたらしてくれるというなら、待つことにしよう。勇者が次のレベル…以下略」
ナレ「謁見を終えて階段を降りようとした時」
コンラト「あれ?南に門がありますよ」
勇者「よし、行ってみよう」
ナレ「そこは城の二階テラスのようであった」
神父「おや、見ない顔ですね。なんと、魔王をたおすため、上の世界からっ!?」
勇者「そうだよ」
神父「おお、やはり!しかし、不慣れな土地で、さぞや苦労をなさいましょう。おお、そ
うじゃ!これをもってゆきなされ!この地図があれば、すこしは役にたちましょう」
ナレ「勇者は、ようせいのちずをうけとった!」
神父「ようせいのちずを見て、大陸をくまなく歩けば、きっと道はひらけましょうぞ」
勇者「ようせいのちずか……。上の世界の地図とはまた別になっているのか」

ポチッとよろしく!

11
冗談ドラゴンクエストⅢ 冒険の書・30
2020.08.26

冗談ドラゴンクエストⅢ 冒険の書・30


メニューへ

ドラマに戻る


ゾーマ登場

勇者「あれ?なんか……お出迎えがきてるが」
男 「おおっ、勇者が、帰ってきたぞ!」
剣士「勇者だ!勇者が、魔王バラモスをたおしてもどってきた!」
少女「わーい、わーい!」
老人「これで…これで平和がやってくるのじゃな……」
町娘「おつかれさま……そして、ありがとう、勇者さん!」

剣士「さすが、オルテガの娘!若き英雄のたんじょうだ!」
少女「もう、魔王バラモスはいなくなったんだよねっ。これで魔物も、いなくなるのかな
あ。そしたら外へ遊びに行けるのに」
町娘「アリアハンにようこそお帰りなさいまし!バラモスをたおしたといううわさは、す
でにここにもとどいていますわ!」
老人「魔王バラモスをたおしてしまうとは……そなたこそ、まことの勇者じゃ!」
町男「さあはやく、お城に!王さまもきっとおよろこびでしょう!」
勇者「ちょっくら自宅に寄るぜ」
リリア 「王さまより先に、おかあさんに報告するのね」
ナタリー「マザコンだな」
勇者「ちがうわい!母の反応をみるだけだ」
祖父「勇者くらい、りっぱな勇者はおらん!このじいのマゴじゃ!」
母親「お帰りなさい、勇者。母さんは、うれしくてうれしくて……今のおまえの姿を父さ
んに見せたかったわ。ああ、勇者……」
ナタリー「ママのおっぱいはどうだった?」
勇者「うるせえ!」
青年「さあはやく、お城に!王さまもきっとおよろこびでしょう!」
勇者「ルイーダの酒場にも寄っていくか」
コンラト「あの、王さまに……」
剣士「おう!いっしょにいっぱいやるかい?冒険のあとの酒はかくべつにうまいぞ!オレ
も若かったころのは、武闘家、盗賊、僧侶を連れて、旅をしたもんよ。そのときの僧侶が
わがままで、けっこうこまったけどな」
ルイータ「バラモスをたおしたんですって?すごいじゃない!さすが、私がみこんだだけのこ
とはあるわね」
修女「これで世界中の人びとがすくわれることでしょう。心より、感謝いたしますわ」
勇者「二階に上がろう」
剣士「さすがオルテガの娘!若き英雄のたんじょうだ!」
詩人「あなたこそ、まことの勇者です!」
兵士「バラモスがいなくなったって、オレの仕事はかわらないのさ」
勇者「城下町はこれくらいでいいだろう。城の中に入るか」
ナタリー「やっとこさか」
ナレ「城に入る勇者達」
大臣「これでまたアリアハンの名が世界にとどろくだろう!めでたい!実にめでたい!」
国王「おお、勇者よ!よくぞ魔王バラモスをうちたおした!さすがオルテガの娘!国中の
者が勇者をたたえるであろう。さあ、みなの者!祝いのうたげじゃ!」
ナレ「宴がはじまろうとした瞬間!」
勇者「な、なんだ!地震かあ!?」
ナレ「城内が激しく揺れ動く。そしてどこからともなく……」
声 「わははははははっ!よろこびのひと時に、すこしおどろかせたようだな。わが名は
ゾーマ。闇の世界を支配する者。このわしがいる限り、やがてこの世界も闇に閉ざされる
であろう。さあ、苦しみ悩むがよい。そなたらの苦しみは、わしのよろこび……」
勇者「話が長い!字数制限があるんだから、簡潔明瞭にしろ!」
ゾーマ「す、すいません(*- -)(*_ _)ペコリ……ちがう!!」
ナレ1「つづきます」
ゾーマ「命ある者すべてを、わが生けにえとし絶望で世界をおおいつくしてやろう。わが名
はゾーマ。すべてをほろぼす者。そなたらが、わが生けにえとなる日を楽しみにしておる
ぞ。わははははははっ…………」
ナレ「やがて震動はおさまり静かになった」
国王「なんとしたことじゃ……。やっと平和がとりもどせると思ったのに……。闇の世界
が来るなど、みなにどうしていえよう……。勇者よ、大魔王ゾーマのこと、くれぐれも秘
密にな……。もうつかれた……。さがってよいぞ……」
大臣「おいたわしや。王さまは、すっかりおちからをなくされたようじゃ。王のかわりは、
しばらくわしがすることにしよう。勇者が次のレベル……」
勇者「ふう……。ゾーマか……裏ボスの登場ってやつか?また最初からか……」
リリア 「各地を巡って情報集めが必要ですね」
青年「バラモスは、本当にたおされたんですよね?」
勇者「もちろんだ!!」
青年「そうですよね。では、この消しようのない不安は、なんなのでしょう」
コンラト「どうやら緘口令(かんこうれい)が敷かれているようですね、ゾーマという大魔王が現れたことは、
町民には内密にされているようです」
老人「たしかにバラモスはいなくなったが……それで平和が戻ったっといえるのじゃろう
か?」
四人「…………」
勇者「さて、ポルトガに寄ってみるか。いや、なんとなくだが」


ポルトガ

カルロス「ふたたび、サブリナの顔を見られるなんて。聞けばすべて、あなたがたのおかげ
とか…本当にありがとうございました」
サブリナ「ああ、私のカルロスに、また会えるなんて……。ありがとうございました。そうで
すわ!お礼に、この『ゆうわくのけん』をさしあげましょう。私の家に昔から、伝わるも
のですけれど…ゆうわくのけんは、女だけが使える不思議な剣なのです」
ナレ「勇者は、ゆうわくのけんを手に入れた!」
勇者「これこれ、これなんだよ!このゲームで女性が有利な点だよ。ただ、俺には装備で
きないのが難点なんだが……ほれ、コンラッドにやる!」
コンラト「ありがとうございます(装備した)」
カルロス「私が少しばかり剣のウデに自信があったために、いい気になって魔物に戦いをいど
み…しかし、とうてい魔王のところまではたどりつけず、結局恋人までまきこんでしまい
ました。恋人ひとり守ることもできずに、なにが剣士でしょう。あなたがたこそ、まこと
の勇者。心よりそんけいいたします」
ナタリー「なあ、勇者」
勇者「なんだよ」
ナタリー「バラモス倒してイの一番にここへ来て、ゆうわくのけんを手に入れたわね。さては
攻略本持ってるわね」
勇者「持ってねえよ。というか、FC版プレイした経験だよ」
ナタリー「はん?FCプレイした事あるなら、バラモスやゾーマの事も知ってたでしょ?」
勇者「いやなに、何せプレイしたのが30年以上前だかんな。忘れもするさ」
ナタリー「30年前って……あんた今何歳よ」
勇者「こうみえても16歳の女の子だぜえ。どうだ参ったか('ω')ノ」
ナタリー「なによ、+14歳はどこから持ってきたのよ」
勇者「そ、それはだな……前世からだよ」
ナタリー「前世ねえ……だったら、30000Gの借金も覚えているわよね」
勇者「なんのことだよ?」
ナタリー「冗談ドラゴンクエストIを読めば分かる」
勇者「w(゜o゜*)wマジ!?……覚えてねえよ。別の世界の前世じゃないのかよ」
ナタリー「(-_-メ)……まあいいわ。で、これからどうすんのよ」
勇者「そ、そうだな……ショニンの町に行ってみよう」


商人の町(革命後)

ナレ「ということで、商人の町にやってきた」
勇者「ショニンがどうなったか確認しようぜ」
コンラト「まだ、牢屋でしょうか?」
ナレ「牢屋はもぬけの殻だった」
リリア 「すると屋敷の方かしらね」
ナレ「屋敷では、ショニンを囲んで相談事の真っ最中だった」
男 「では私に、この町を?」
ショニン「そうなの。わたしのかわりに、ここをお願いしたいのよ」
男 「しかし……」
老人「おまえならできる。町のみんな協力する、いってくれた」
男 「そうですね…わかりました!私にどこまでできるかわかりませんが……」
ショニン「ありがとう。よろしくたのむわね」
男 「はい!」
勇者「おお、どうやらショニンが解放されたみたいだな」
男 「私はショニンさんをそんけいしています。この町は、私たちが必ず守っていきます
よ」
老人「わしとショニンつくったこの町、ここまで大きくなった。そろそろ親もとはなれて
ひとり立ちするとき」
ショニン「勇者…私は、この町を出ようと思うの。この町には、もう私のちからはいらないみ
たい。ねえ勇者、私をもう1度あなたの仲間にいれてもらえないかしら?アリアハンのル
イーダの酒場でまってるから……もし連れていってくれるのなら、声をかけて。じゃあ、
またあとで…ね」
ナレ「ショニンはそういうと、席をはなれて出ていった」
ナタリー「……ですってよ。どうする?仲間の誰かを外してショニンと入れ替える?」
勇者「そうだな……俺が外れるから、おまえら仲間にしてやれよ」
リリア 「だめですよお。勇者はパーティーから抜けることはできませんわ」
勇者「そうか……残念だな。ではゲームクリア後に考えることにしよう」
コンラト「なんのことですか?」
勇者「いや、なんでもない……さて、これからのことだが……」
ナタリー「リリア、これまで集めた情報から、何かヒントになるものはない?」
リリア 「ちょっと待ってください…………………………」
勇者「長いな……」
コンラト「当たり前ですよ。これまでの膨大な情報から探り当てるのですから」
リリア 「ありました!」
勇者「なんだ?」
リリア 「最後の鍵を持っていた、浅瀬の祠の骸骨さんが言っていました」
骸骨「私は、いにしえを語りつたえる者。イシス砂漠の南、ネクロゴンドの山奥にギアガ
の大穴ありき。すべての災いは、その大穴よりいづるものなり」
リリア 「すべての災いとは、魔物たちも含まれていると思います」
コンラト「なるほど、自殺の名所が魔物たちの巣窟に続いているというわけですね」
ナタリー「調べる必要があるわね」
勇者「よし、行ってみよう」


ギアガの大穴

ナレ「ということで、ギアガの大穴へとやってきた」
兵士「大変だ!ものすごい地ひびきがして、ひびわれが走ったのだ。なにか巨大なものが
この大穴を通っていったようなのだ!そして、私のあいぼうがこの穴に……ああ!」
勇者「よし!俺らも穴に飛び込んでみよう」
ナレ「そこは船着き場になっていた」
船頭「おや?またお客さんか。そうか!あんたも上の世界から、やってきたんだろう!こ
こは闇の世界、アレフガルドっていうんだ。おぼえておくんだな」
勇者「アレフガルド?どっかで聞いたような名前だな。といいつつ箪笥の中から、ラック
のたね、見っけ!」
少年「ここから東に行くとラダトームのお城だよ。あのね。父さんが、船なら自由に使っ
ていいって」
勇者「船を使ってもいいとな!?」
リリア 「ご厚意に甘えて、使わせていただきましょうよ」
勇者「そうだな。全員乗り込めえ~!」
ナタリー「東へGO!よ」
ナレ「船着き場を東へ出ると、まだ名も知らぬ大陸のそばに浮かぶ小島だった」
コンラト「ここがアレフガルド?」
リリア 「そうみたいね」
勇者「世界地図を見てみるか」
ナタリー「だめね。世界が違うから、前の世界地図は役に立たないわね」
勇者「となると手探りということか……」
ナタリー「上陸して、お城なり町を探しましょう」
ナレ「船を大陸沿岸に接弦させ、上陸する一行。と早速の魔物の襲撃に出くわした」
勇者「うごくせきぞうとサラマンダーか。いてこましたれや!!」
ナレ「サラマンダーの激しい炎攻撃に苦戦するも何とか倒した」
勇者「ふうう……。やっと倒せたぜ。さすが、銀河戦記/鳴動編のアレックスの旗艦の
守護神だけあるぜ」
ナタリー「なに言ってんのよ!」
ナレ「やがて、目の前に荘厳な城が見えてきた」

ポチッとよろしく!

11

- CafeLog -