冗談ドラゴンクエストⅢ 冒険の書・31
2020.09.02

冗談ドラゴンクエストⅢ 冒険の書・31


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ラダトーム

町娘「ラダトームの町にようこそ」
勇者「ラダトームか……なんか実になつかしい響きだ」
ナタリー「FC版ドラクエIの思い出でしょ」
勇者「もう、それを言うな。忘れてくれ。時計回りに情報集めしようぜ」
リリア 「広い城下町ですね」
町娘「魔王バラモスをたおしたですって?でも、バラモスなど大魔王ゾーマの手下のひと
りにすぎませんわ」
町男「われらの祖先は、ギアガの大穴を抜け、この地にうつり住んだそうだ」
リリア 「ここは教会ですね」
牧師「こんな夜ふけに、わが教会になんのご用じゃな?」
勇者「何もないよ。ただの顔見せだ。またな」
牧師「では、お気をつけて。神のご加護のあらんことを」
コンラト「夜ふけ?ここの世界には朝が来ないようです」
勇者「二階があるのか。上がってみよう」
ナタリー「牢屋みたいね」
リリア 「教会に牢屋?あら、中に足枷(あしかせ)付けられている人がいますわ」
勇者「(。´-_・)ン?どっかで見たことのある奴だな」
カンタタ「やや、あなたさまは!?私です。カンダタです!悪いことはできませんなあ。こん
な世界に落とされて、今ではマジメにやってますよ。そうだ!昔のお礼にいいことを教え
ましょう。ラダトームのお城には【たいようのいし】ってヤツがあるらしいですよ」
勇者「マジメにねえ……足枷はめられての牢屋入り。どう考えてもマジメになったとは言
えねえだろ。ちなみに、『かんだた』を漢字変換すると『犍陀多』になるな」
コンラト「犍陀多というと、芥川龍之介の『蜘蛛の糸』の主人公ですね。どちらにしても悪党
です」
ナタリー「次行きましょう」
町女「ここアレフガルドは、閉じられた闇の世界。ただ絶望があるだけですわ」
勇者「あれ?町の片隅にじっとしてる奴がいるな。立ちションか?」
町男「北の洞くつの奥には、すべてのものをこばむ底なしのひびわれがある。それこそが
魔王のツメあと。魔王がこの世界に現れた時にできたらしい」
勇者「魔王のツメあとか……。行ってみる必要があるな」
リリア 「ここの連棟の家は?」
子供「ぼく、呪いをとく勉強をしてるんだよ。みんなが呪いにかかったら、ぼくがといて
あげるんだ」
勇者「そうか……頑張れよ。ドラクエIのプレイヤーのためにな」
老人「雨と太陽があわさるとき、虹の橋ができる。古い言い伝えですじゃ」
コンラト「雨と太陽ですか。太陽の方は、カンダタの言っていた【たいようのいし】のことで
しょうか?」
勇者「うむ」
剣士「魔王は、絶望をすすり、にくしみを喰らい悲しみの涙でのどをうるおすという。わ
れらアレフガルドの人間は、魔王にかわれているようなものなのか……」
勇者「ここは宿屋か。泊まっている人がいるな」
宿人「くっ苦しい……!」
リリア 「どうしましたか?わたしが手当てしましょうか?」
宿人「ごはんの食べすぎで、おなかが苦しい……」
勇者「しばいたろか!ほっておけ!!」
剣士「ここを道ぞいに歩けば、、ラダトームのお城です」
勇者「よし、ラダトーム城へ行くぞ……と思ったけど、街道の南に建物があるな。
見落とすとこだったぜ」
町女「いのちのゆうびわは、生命の源。ゆびわをはめていれば、歩くたび体力がよみがえ
りましょう」
リリア 「その指輪、体力の低いナタリーさんにぴったりですね」
ナタリー「てか、どこにあるかも分からないのに?」
勇者「おい、ナレーション。どこにあるか、知っているか?」
ナレ「秘密です(^^♪」
勇者「だとよ。自分で探せってか……」


ラダトーム城

衛兵「ラダトームのお城にようこそ」
娘 「きっと、この国にも朝が来ると信じていますわ」
青年「このお城と海をはさんで、むこうに見えるのが大魔王の城です」
男子「お城の宝だった武器や防具を、魔王がうばって隠してしまったんだ」
女子「魔王でもこわいものがあるのかなあ……」
ナレ「宝箱が三つある部屋がある」
勇者「ちぇっ!空っぽだぜ」
リリア 「男の子の言ったとおりですね」
ナレ「西側階段を昇った所は宿屋のようであった」
宿主「かつては、ここにも多くの勇者さまがお泊りでした。だけど誰も帰ってこなくて、
空き部屋ばかりで……。うっうっ……」
宿人「うう…ギアガの大穴にもどって、このことをほうこくしなければ…だが、おそろし
くて外へなど出れない…うう……」
リリア 「この人、あのギアガの大穴にいた兵士のお仲間みたいですね」
ナレ「1階に戻る」
コンラト「北側の壁の切り欠きから外へ出られそうですよ」
男 「アリアハン!?どこかで聞いた名前だな。そうだ!そういえば、そこから来たって
いうおっさんが1人いたな!」
勇者「おっさんって誰だ?まさか……」
ナタリー「オルテガさんじゃないの?」
衛兵「この国は、精霊ルビスさまがつくったと聞きます。しかし、そのルビスさまさえ、
魔王の呪いによって、封じこめられたそうです」
リリア 「封じられた精霊ルビスさま……一応メモしておきますね( ..)φカキカキ」
炊事「ここは、お城の台所ですわ」
勇者「腹が減ったぞ。飯食わせてくれよ。かつ丼がいいな」
コンラト「最後の鍵の扉の先、バリアーの向こうに兵士がいます」
勇者「バリアーのあるところ重要情報ありだな。ナタリー、トラマナだ!」
ナタリー「うるさいわね!」
ナレ「トラマナ(ダメージ床回避)の呪文を使って、兵士の所へと行く」
兵士「大魔王ゾーマをたおすなど、まるで夢物語だ。しかし……かつて、この城にあった
という、おうじゃのけん・ひかりのよろい・ゆうしゃのたて。これらをあつめられればあ
るいは……」
勇者「おうよ。集めてやろうじゃないか!」
リリア 「ここの扉はなんでしょうか?」
コンラト「外に通じているようですね。台所のそばだから、勝手口?」
ナレ「外に出てみると東庭園とも呼ぶべき場所に出た」
リリア 「猫ちゃんがいるわ」
猫 「にゃ~ん」
勇者「なんだ。ただ鳴くだけかよ。情報とかアイテムとかくれねえのか」
ナタリー「でも、猫のいる場所を見てよ」
勇者「場所?」
ナタリー「ほら、城の内堀から1マス外れた場所にいるでしょ」
コンラト「そうですね。内堀に沿って歩けそうです。行ってみましょう」
ナレ「内堀沿いに歩いてゆくと、階段が見つかった」
勇者「なるほど、そういう仕掛けだったのか。たった1マスの罠というか、これに気付か
なければ永遠に謎は解けないというやつだ」
リリア 「猫ちゃんが、目印になっていたのね」
ナレ「階段を下りた部屋」
男 「なに?たいようのいし?そんな物は、ここにはないぞ。しかし、おかしなものじゃ
な。わしは、夢を見たのじゃ。この国に朝が来たとき、誰かがわしにその石をあずけに来
る夢をな……」
ナタリー「たいようのいし、ですってよ」
勇者「例の3つのアイテムの一つだな。う……む、俺の感だとこの城のどこかに隠されて
いると思うのだが」
ナタリー「ガンダタが言っていたわよね」
コンラト「城の中を良く観察してみましょう。隠し通路があるかもしれません」
リリア 「ちょっと台所の南側の壁がやけに厚いんですけど、変じゃありませんか?」
勇者「よし、調べてみよう」
ナレ「手探りで壁を調べると……」
リリア 「ありました!隠し通路です」
勇者「でかしたぞ。昇り階段があるな」
ナレ「二階の隠し部屋の宝箱から、勇者は『たいようのいし』を手に入れた」
勇者「こっちの樽の中から、550Gとすばやさのたね見っけ」
コンラト「そろそろ、王様に謁見しませんか?」
ナレ「ということで、謁見の間に続く二階への階段に戻ってきた」
勇者「その前に、ピカピカおじさんに会っておこうぜ」
MP翁「おお、はるか国より来たれり勇者たちに光あれ!(ピカピカ!)」
ナレ「一行のMPが全回復した」
勇者「よしよし、この爺さんはI・II・Ⅲと、いつもこの場所で頑張っているんだよな」
リリア 「でも、数百年にも渡ってご存命しているのかしら」
ナタリー「まさか、何世代にも渡って家系の仕事としてやってるんでしょ」
コンラト「さて、そろそろ……」
勇者「わかった。王様に会うとしようか」
ナタリー「謁見ね」
国王「うん?見知らぬ顔じゃな。そうか、そなたらもまた上の世界から来たと申すか。わ
しがこの国の王ラルスじゃ。わしの所に来るまでに、人々の話からおおよそのことは、聞
きおよんでいるであろう。もはや、この国には絶望しか存在せぬ……。しかし、そなたら
が希望をもたらしてくれるというなら、待つことにしよう。勇者が次のレベル…以下略」
ナレ「謁見を終えて階段を降りようとした時」
コンラト「あれ?南に門がありますよ」
勇者「よし、行ってみよう」
ナレ「そこは城の二階テラスのようであった」
神父「おや、見ない顔ですね。なんと、魔王をたおすため、上の世界からっ!?」
勇者「そうだよ」
神父「おお、やはり!しかし、不慣れな土地で、さぞや苦労をなさいましょう。おお、そ
うじゃ!これをもってゆきなされ!この地図があれば、すこしは役にたちましょう」
ナレ「勇者は、ようせいのちずをうけとった!」
神父「ようせいのちずを見て、大陸をくまなく歩けば、きっと道はひらけましょうぞ」
勇者「ようせいのちずか……。上の世界の地図とはまた別になっているのか」

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