冗談ドラゴンクエストⅢ 冒険の書・40
2020.09.22

冗談ドラゴンクエストⅢ 冒険の書・40


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エンディング


ラダトーム

町男「おお!あなたがたはっ!すでにここラダトームまでも知らせはとどいていますっ!
しかし、あの大魔王をたおされてしまうとは……。いったい、あなたがたはどういう人た
ちなのです!?ふしぎでなりません」」
店主「いや~めでたいねえ!もう、魔物におびえる生活とはおさらばだよっ!」
町娘「ねえ、大魔王のゾーマをたおしたってほんと?」
ナレ「はい、いいえ、で答えてください」
勇者「いや……」
町娘「やっぱりね……。あなたたち、そんなに強そうに見えないから…。きっと、あのス
テキなおじさま…オルテガのおじさまがゾーマをたおしたんでしょ。あなたたちだめよ。
オルテガのおじさまの手がらをよこどりなんかしちゃ」
町男「われらの祖先は、ギアガの大穴を抜け、この地にうつり住んだそうだ。いったいだ
れがここを、アレフガルドって名づけたかは知らねえでどよ……アレフガルドに光があふ
れて、ご先祖さまたちもきっとよろこんでいなさるだろうよ!」
神官「おお、神さま!このおかたたちを、つかわしてくれたことを感謝します!」
カンタタ「どひゃー!あの大魔王をたおしてきたんですかいっ!どうりでオレが何回たたかっ
ても負けたわけだっ。ええ、もう悪いことはしませんよ。これからは、マジメにやってい
くつもりです」
老人「雨と太陽があわさるとき、虹の橋ができる……。やっぱり、あのいい伝えはほんと
うだったようじゃな。おかげでこうしてこの国にも、平和がやってきた。ありがたいこと
じゃ」
少年「ぼく、呪いをとく勉強をしているんだよ。おねえちゃんたちが世の中を平和にした
ように、ぼくも呪いにかかった人を助けるの。だから、もし呪わりしたらぜったいボクの
所に来てね。ボクずっとまってるから」
勇者「こいつ、ぼくと言ったりボクと言ったりしてるな。プログラムの入力ミスか?」
宿屋「朝だ、朝だよーっと……。やっぱりこれでなくちゃね。いままでは外が暗いのにお
客さんをおくりだしたりして、うしろめたかったんですよ。でもこれからは、胸をはって
おはよういってらっしゃい、っていえますよ!」
宿人「ぐうぐう……。なにやらまぶしいなあ……。でも夢だろう。むにゃむにゃ」


ラダトーム城

門番「(左)おお!もどられましたか!大魔王ゾーマをたおされたと聞き、わが王もおよ
ろこびです!」
門番「(右)あなたこそ、まことの勇者!さあ、王さまがお待ちかねですぞ!」
老人「よくぞやってくれた!心から礼をいうぞ!じゃが、ふたたびこのようなことが、お
こらぬともかぎらん。そなたの勇者としての血筋を、のちの世のために残されよ。わしは
まっておるぞ!(ピカピカ)」
子供「わーい。わーい、勇者ばんざーい!」
少女「大魔王をたおしたなんてすごーい!そんけいしちゃうなあ!」
宿主「まあ!大魔王の城にいき、帰ってきた勇者さまははじめてです。しかも、大魔王を
たおして帰ってきたなんて……。あ、ありがとうございました!」
ナレ「北側城外」
男 「うれしいねえー!王さまがおまちかねだっていうのに、こんな所にいるオレにわざ
わざ話にきてくれて!あんたたちのことは一生わすれないぜ。マゴの代まで…いや、ずっ
と語りついでゆくよ」
衛兵「ここ、アレフガルドは精霊ルビスさまがつくったと聞いています。え?ルビスさま
にお会いになったのですかっ!?」
ナレ「はい、いいえ、で答えてください」
勇者「まあな」
衛兵「なんと!ルビスさまから、せいなるまもりを……。うっうらやましいなあ…」
飯炊「ああ、いそがしい!はやく、うたげの準備をしなくちゃ!とびきりのごちそうを作
るから勇者さまたちも、オナカいっぱい食べていってねっ!」
衛兵「(バリアの先で)そ、それはまさしく『おうじゃのけん』!大魔王にこなごなにさ
れたはずを、ど、どうしてあなたが?」
ナレ「はい、いいえ、で答えてください」
勇者「はいでいいや。どっちでも同じ返答だからな」
衛兵「そ、そうでしたか……。なるほど、そんなわけで…。いやはや大変でしたね」
ナレ「城外地下室」
男 「そなたらのおかげで、ついにこの国にも朝が来た!うれしいかぎりじゃ!心より礼
をいうぞ。ところで、このわしになにか用かな?も、もしやっ!『たいようのいし』をこ
のわしにあずけに来たのでは?」
ナレ「はい、いいえ、で答えてください」
勇者「そうだな……これからドラクエIをプレイする人のために残しておくか」
男 「おお!あれは、まさしくまさ夢であったかっ!たいようのいし、たしかにあずかり
ましたぞ!」
勇者「それじゃ、エンディングに向けて、国王に会うとするか」
娘 「どうしましょう!うれしくって、からだが勝手におどりだしちゃうの。シャンシャ
ンシャン、アレフガルドに朝が来て、シャンシャンとおどりましょ」
詩人「私は、あなたさまのことを歌にします。私の歌は、きっと後の世まで歌われてゆく
ことでしょう」
娘 「大魔王がいなくなったなんて、すごいわすごいわ!だから、今日はきっと国中あげ
てのおまつりよ!」
大臣「まさか、あの大魔王を本当にやっつけてしまう者がいたとは…。しかも、かよわい
女の身で……な、なに?あのオルテガのひとつぶだね?そ、そうであったかっ!では、オ
ルテガどのに?」
勇者「知るかよ」
大臣「なんとっ!そのようなことが…。しかし、このたびのそなたたちの偉業。きっとオ
ルテガどのも雲の上から見ているはずですぞ!」
近衛「光が…光が…こんなにもまばゆくてあたたかいものとは知りませんでした。もう、
闇におびえることはないんですね。勇者ばんざい!勇者勇者ばんざい!」
近衛「勇者さまいかがなされましたか?もしかして、てれているのですか?さあ、はやく
王さまの前へ!」
国王「しずまれ、皆のもの!勇者とその仲間たちよ!知らせを受け、そなたの帰りをまち
かねていたのじゃ。よくぞ大魔王ゾーマをたおした!そして、よくぞ無事にもどった!心
から礼をいうぞ!この国に朝がきたのも、すべてそなたのはたらきのおかげじゃ!大魔王
がほろびたためなのか、別の世界に通じていた穴は、とじてしまったようじゃが…ここ、
アレフガルドも光あるひとつの世界として、歩みはじめるであろう。すべては、そなたら
のおかげ!勇者よ!そなたこそ、まことの勇者じゃ!そなたにこの国に伝わる、まことの
勇者のあかし『ロトの称号』をあたえよう!勇者、いや勇者ロトよ!そなたのことは、ロ
トの伝説として、永遠に語りつがれてゆくであろう!」

ファンファーレが鳴り響き、エンディングがはじまる。

かくしてロトの称号をうけた勇者は、ここアレフガルドの英雄となる。
だが祝いのうたげが終わった時、勇者の姿はもはやどこにもなかったという。
そして彼女がのしていった武器防具は、ロトのつるぎ、ロトのよろいとして、
せいなる守りはロトのしるしとして後の世に伝えられたという。

そして伝説がはじまった……!

各地巡りとスタッフロール。


to be continued to
dragon quest I・Ⅱ

これまでの旅を
冒険の書に記録しますか?

はい、いいえ

はい!

勇者「さてと、エンディングも終わって冒険の書に記録し、俺のステータスは勇者ロト
になった。ということで、隠しダンジョンへ行こうか」
コンラト「隠しダンジョン……なんのことでしょうか?」
勇者「知らないのかよ。ロトの称号を得られれば、隠しダンジョンに入れて、裏ボスの
『しんりゅう』に制限ターン内に倒せば、願いを叶えてくれるんだよ」
リリア 「それって、ドラゴンボール?」
勇者「ああ、何せモンスターデザインが鳥山明だからな」
ナタリー「それで、何をお願いするのよ」
勇者「『ちちオルテガをいきかえしたい』だ!」
コンラト「生き返らしたいのですか?」
勇者「一度ぶん殴ってやりたいからよ」
リリア 「そんなことのために……ですか?」
勇者「これまで父親として何もしていくれなかったからよ」
コンラト「ファザーコンプレックスですね」
勇者「ち、ちがわい!」
リリア 「お断りしますわ。それって、単なる私怨を晴らしたいだけですよね」
ナタリー「そうね。行くなら、一人で行ってよね」
コンラト「それじゃ、私たちはルイーダの酒場に戻ります。何か正当な依頼でも受けたのなら
協力しますよ」
ナレ「と言って、三人は立ち去った」
勇者「……………………」
ナレ「そして勇者は一人寂しくさすらいの旅に向かったのであった」

THE END


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