冗談ドラゴンクエストⅢ 冒険の書・34
2020.09.10

冗談ドラゴンクエストⅢ 冒険の書・34


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メルキド

勇者「あれ?ゴーレムがいないな??まっ、いいか」
兵士「ここは城塞都市メルキド。しかし、こんな城塞など魔王の手にかかれば、ひとたま
りもないだろう……」
勇者「ともかく、時計回りに情報集めするか」
兵士「魔王をおそれ、絶望のあまり人びとは働かなくなってしまったのだ」
コンラト「そういえば、まったく活気のない町ですよね」
リリア 「ここの壁の切れ目はなんでしょうか?」
ナタリー「入ってみましょう」
ナレ「狭い通路の先に階段があった。降り立った一行が目にしたものは?」
コンラト「モンスター闘技場ですね」
勇者「なんか……ロマリアにあったものとほとんど同じようだな。中にいる連中も変わら
んようだし……さては、メモリーを節約したな」
ナタリー「さあ未成年は、とっとと退散しましょうね」
リリア 「それにしても、店構え造りなのに店員がいませんね。開店休業でしょうか」
コンラト「このアレフガルド世界は朝が来ないということですね。それで店を閉じているので
しょう」
ナタリー「しかし、やたら壁が続いていますね」
勇者「隠し通路があるのだろう。壁伝いに探そう」
リリア 「ありましたよ。というか、吊り天井になっているようです」
勇者「吊り天井?」
街男「魔王の島に渡りたいなら、この町の神殿に住む老人を訪ねることだな」
勇者「神殿か……。なんか何もない広場のような所があるな……あ、小さなメダル見っけ
(*^^)v」
リリア 「南の方にそれらしき場所がありますよ」
ナタリー「なによ!バリアーで囲まれているじゃない!?」
勇者「ほれ、あんたの出番だよ。トラマナ頼む」
ナタリー「なに、その言い草は?」

神官「魔王の島に渡るには、たいようのいし、あまぐものつえ、せいなるまもり、この3
つをたずさえ、聖なるほこらへむかうがよい」
リリア 「せいなるまもり?初耳ですね。太陽と雨だけでは、だめということでしょうか?」
勇者「今は分からんな。ここはなんだろうな。二階に上がってみよう」
学者「わしは、魔法のちからで動く人形の研究をしている。巨大な人形をつくって、この
町をまもらせようと思っておるのじゃ。そうじゃ!そいつの名前はゴーレムにしようぞ!
うむ、強そうでよい名前じゃ!」
勇者「こいつが、ドラクエ I でメルキドのゴーレムを作った奴か!で、本棚から、まけ
たらあかん、ごうけつのひけつ、あたまがさえるほん、しゅくじょへのみち、やさしくな
れるほん、を見つけたぞ。さすが学者本持だな」

主婦「こんな世界に生まれたばっかりに…。わたしはこの子がふびんでなりませんわ……
うっうっ」
子供「おねえちゃんたち強そうだね。おねえちゃんたちなら、魔王を……ううん、なんで
もないんだ。ごめんね」
旦那「どうせ死ぬんです!働いてもしかたありませんよ!」
コンラト「なるほど、それでどこの店も開店休業となっているのですね」
勇者「そのわりには、箪笥にパーティードレスなんて置いているなんてな」
リリア 「パーティードレスは、盗賊か遊び人の女性用の服ですね」
勇者「よし、俺が転職して遊び人になった時のためにとっておこう」
ナタリー「だめよ!勇者は、遊び人に転職できないの!」
勇者「そうなのか?」
コンラト「その通りです」
勇者「北西隅のこの一角はなんだ?なにもないぞ」
リリア 「建設途中で放棄されたのでは?」
勇者「そうか……。お、小さなメダル見っけ(*^^)v」
ナタリー「宿屋の看板が掲げてあるここはどうかしら?」
宿屋「旅人の宿屋へようこそ。こんな夜ふけにまでおつかれさまでした。一晩100ゴール
ドですが、お泊りになりますか?」
コンラト「珍しくこの宿屋は営業中でしたね」
勇者「旅人にとっては、体力を回復できなきゃ命取りになるからな。休むことはできない
だろうさ。お、泊まっている奴がいるな」
ガライ「うん?ぼく?ぼくはガライ。旅のぎんゆう詩人さ。楽器かい?ぼくは、たてごと専
門なんだけどね、家においてきちゃったよ。あの『ぎんのたてごと』の音色は、ちょっと
キケンなんだ」
勇者「箪笥からヘビメタリング見っけ(*^^)v」
コンラト「一応、一通り情報集めが終わったようです。これからどちらへ?」
勇者「そうだな。例の『せいなるまもり』を探すことだろうけどな」
リリア 「地図を見ると、歩いていけるところで残っているのは、北西の端だけですね」
勇者「行ってみるか」
ナレ「ルーラでラダトーム城へ飛び、MPを回復してもらい、国王に冒険の書に記録して
もらってから、大陸の北西へと向かった」
ナタリー「祠があるわね」
ナレ「祠に入ると二人の男女がテーブルの前に座っていた」
主婦「息子のガライには、こまっていますのよ。うたをうたいながら、旅をすると家を出
たままもどってきませんの」
リリア 「ドムドーラで出会ったガライさんの親御さんみたいですね」
旦那「ぎんのたてごとなら、息子のガライが持っていたと思うが……」
勇者「聞いてないことを答えたな。テレパシー能力でもあるのか?箪笥の中に、モヒカン
のケと小さなメダル見っけ(*^^)v」
ナタリー「裏庭の方に階段があるわね。見てみる?」
勇者「もちろん」
ナレ「地下室があり、宝箱が一つポツンと置かれていた」
勇者「ちぇっ!空っぽじゃないか(-_-メ)」
ナレ「と戻ろうとした時」
勇者「なんだ?宝箱のそばに落ちていたじゃないか。『ぎんのたてごと』ゲットだぜ」
ナタリー「それ、なんかの役に立つの?」
勇者「そうさな。ガライも危険だと言っていた通り、これを奏でるとすぐに魔物が寄って
来て戦闘になるんだよ」
リリア 「物騒ですね。捨てた方がいいんじゃないですか?」
勇者「いやいや。回復の泉がある所で使うと経験値稼ぎに便利だぜ。それにドラクエIで
は、あまぐものつえと交換する貴重アイテムでもあるんだ」
ナタリー「なんで知っているのよ」
勇者「今、思い出したんだ」
ナタリー「都合よく思い出すのね」
コンラト「あと行っていない場所は、ドムドーラへ行く途中にあった洞窟だけですね」
勇者「かったるいな……。ナレーション頼む」
ナレ「え?……一行は洞窟を探検して、はかいのつるぎ、じごくのよろい、いのりのゆび
わ、小さなメダルを手に入れた……でいいですか?」
勇者「ああ、それでいいよ」
ナタリー「なによそれ!?手抜きじゃないの"(-""-)"」
勇者「時短だよ。ゲームクリアに関係ない洞窟だからな」
コンラト「歩いての探検はここまでのようですね」
リリア 「地図を見れば船でしか行けない大陸があります」
勇者「そいじゃ、船に乗って次の大陸へ行くとしよう」

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