冗談ドラゴンクエストⅢ 冒険の書・29
2020.08.17

冗談ドラゴンクエストⅢ 冒険の書・29


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バラモス城

ナレ「ラーミアの背から降りてバラモス城と思しき地に降り立つ」
勇者「よし、最後の敵の牙城だ。気を引き締めて行くぞ」
三人「わかった!!」
ナレ「バラモス城に入った。荘厳な建物が一行を出迎える」
勇者「正面突破!……と行きたいけど、ここは我慢して周囲の庭園を見て回るか」
ナタリー「珍しく慎重なのね」
勇者「サマンオサ城のこともあるしな。急がば回れっていうだろ?」
コンラト「別棟に階段がありますね。降りてみますか?」
勇者「いやいや、まだまだ庭園は広がっている。もっと奥まで行ってみよう」
ナレ「城をぐるりと巡って、建物と外壁の間にある狭い通路を見つけた」
勇者「ふむ……怪しいな。この先に行ってみよう」
ナレ「通路の先は中庭になっており、池の先にさらに裏庭と思われる場所には……」
コンラト「見てください。池の中ほどに階段があります」
ナタリー「しかも、バリアー床が施されているわ。何か重要なものがありそうね」
リリア 「こちらに城に入る勝手口がありますわ」
勇者「よし、ここから侵入しようぜ」
ナレ「城に入り、目の前の階段を上る」
勇者「また二体の像が置いてあるな」
ナタリー「どうせまた、こけおどしでしょ。無視しましょう」
ナレ「像の先にある階段を降りると、バリアー床の二段構えが待っていた」
コンラト「バリアーはナタリーさんのトラマナの呪文で回避できます」
勇者「おう、頼むぜナタリー」
ナタリー「なにを偉そうに(-"-)」
ナレ「バリアー床を過ぎて、さらに進むと王の間と思しき部屋に到達した」
コンラト「玉座がありますね」
ナタリー「亡骸が座っているわ」
ナレ「返事がない。ただのしかばねのようだ」
リリア 「どうやら、この方が本来の城主のようです」
勇者「サマンオサのようにか?じゃあ、今の主はどこに雲隠れしている?」
コンラト「サマンオサでは本物の城主は地下に幽閉されてましたけど、ここでは逆になってい
るとか?」
ナタリー「まさか、さっき見た池の中の階段かしらね」
勇者「ありうるな」
ナレ「王の間から南の扉を出ると裏庭だった」
コンラト「見えました。例の池の中の階段です!」
ナタリー「地下に通じていますから、もしかしたら」
勇者「おっしゃあ!主にご対面するとしようか」
ナレ「一行が階段を降りると、そこは豪華な宮殿内のようであった。そして目の前の玉座
に鎮座していたのは……」
勇者「おお!あいつがラスボスか!」
ハラモス「ついにここまで来たか。勇者よ。この大魔王バラモスさまに、逆らおうなどと身の
ほどをわきまえぬ者たちじゃな。ここに来たことをくやむがよい。ふたたび生き返らぬよ
う、そなたらのハラワタを喰らいつくしてくれるわっ!」
ナレ「おどおどろしいBGMとともにバラモスの登場だ」
勇者「まずは、奴の戦闘行動パターンを読むんだ!パーティー全滅は覚悟する!!」
ナレ「と、奮戦むなしく全滅する」
勇者「死んだ……。まるで歯が立たなかったな」
ナレ「例のごとく、王様の前で復活する勇者。教会で仲間を生き返らせてから、作戦会議
を開く」
リリア 「バラモスの戦闘パターンは、イオナズン→打撃→激しい炎→打撃→メラゾーマ→メ
ダパニ→イオナズン→バシルーラ→イオナズン(以下繰り返し)でした」
コンラト「メダパニ(混乱)とバシルーラ(跳飛)の呪文が厄介ですね。仲間撃ちしたり、跳
ね飛ばされ戦力外になりますから」
ナタリー「まず最初に、呪文封じするしかないわね。呪文が効けば、打撃と炎攻撃だけになる
から」
勇者「となると……リリアのマホトーン&フバーハの呪文と、ナタリーのスクルトとバイ
キルトの呪文が要になるな」
コンラト「その前に、私たちのレベルアップも必要でしょう。今の体力では、回復呪文のMP
がすぐ尽いてしまいます」
ナタリー「レベルアップなら、ダーマ北のガルナの塔のメタルスライム狩りね」
ナレ「ということで、レベルアップに励み、頃合いよしとみて、バラモスとの再戦に臨む
のであった」
勇者「とどめだああああ!レベル35の底力を見せてやる!!」
ナレ「ついにバラモスを倒すことに成功したのだった」
勇者「やったぜええ!!ざまあみやがれ!」
ハラモス「ぐうっ……お…おのれ、勇者……わ…わしは……あきらめ…ぬぞ…ぐふっ!」
ナレ「ゴーッ、という音と共に砕け散るバラモス。あたたかい光があたりをつつむ……。
勇者たちのHPとMPが回復した!どこからともなく、声が聞こえる…」
声「勇者…勇者…私の声が聞こえますね?あなたたちは、本当によくがんばりました。
さあ、お帰りなさい。あなたたちを待っている人びとのところへ……」
ナレ「声が途切れるとともに、一行はアリアハン城の前に運ばれていた」
勇者「お、ルーラで各地を回ろうとしたけど……目的地がアリアハンだけだぜ」
ナタリー「寄り道しないで、さっさと王さまに報告しろ!ということじゃない?」
リリア 「そうですね。国王の勅命である大魔王バラモスを倒したのだから」
コンラト「さあ、王さまのところへ!」
勇者「しようがねえなあ……」
ナレ「と、アリアハン城に入る勇者」

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冗談ドラゴンクエストⅢ 冒険の書・28
2020.08.16

冗談ドラゴンクエストⅢ 冒険の書・28


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夜の商人の町(革命)

ナレ「商人の町に戻ってきたのは夜だった」
ナタリー「四度目に来た時と、あまり変わっていないわね」
コンラト「まあ、それほど時間も経ってませんからね」
勇者「まずは、ショニンに会ってみよう」
ナレ「北西のショニンの屋敷に向かう」
リリア 「門の前に誰かいますよ」
ナタリー「あの人は、この町の創設者の老人じゃないの?」
老人「わし、ショニン会っていう。町の者どう思っているか。わし、ここ通りたい。あな
たもたのんで」
門番「ショニンさまは、お休みだ。帰れ帰れ!」
コンラト「門前払いされているようですね」
勇者「老人が通してもらえないくらいなら、俺たちでも会ってくれないだろう。町を散策
でもするか」
コンラト「南西のところに、人がたくさん集まっていますよ。なんでしょう」
勇者「行ってみよう」
人A「……してしまうのは、どうだろう」
人B「しかし、それではあまりにも……」
人C「だが、このままでは……」
勇者「いきなり密談になってしまったな」
人A「こうなったら革命を起こすしかなさそうだな。あんたたち、止めてもムダだぜ。オ
レたちゃ、やるっていったらやるんだ!」」
人B「ショニンのやりかたは、あんまりです!ぼくたちは、もうたえられませんよ!」
人C「この話……他言はなりませんぞ!」
勇者「革命か……物騒だな。一旦ここは離れよう。巻き添えを食らうのはたまらん」
ナレ「しばらくしてから戻ってみると……」
兵士「ここは、ショニンパークの町。しかし、もうショニンだけの町ではないのだ」
勇者「なぬ?ともかくショニンに会うか」
ナレ「屋敷の前には門番がいる」
兵士「私は、金でやとわれたこの町の兵士。だから、この町をよく知らぬ。ショニンとい
う者は、この町の創始者と聞くが、それならなぜ牢などにとらわれているのだ?」
勇者「牢に入れられた?ともかく中に……入れるな」
老人「ついに革命起こった。ショニン、牢屋のなか……。なんてこと……」
コンラト「やはり、革命が起きてショニンは囚われの身になったようです」
勇者「主のいない邸宅か……おや、宝箱が置いてあるな。当然頂くぜ」
ナレ「ショニンの玉座の裏側で、『イエローオーブ』を見つけた」
リリア 「これでオーブが6つ、揃いました」
勇者「一応、牢屋に入れられているというショニンに会っておこう」
兵士「ここは牢屋だ。本当は、ショニンが悪人をとらえるために、つくったそうだが……
自分がいれられるとは、ヒニクなものよな」
勇者「以前に来た時には、まだ建設中だったが……。牢屋だったのか、しかも本人が最初
の獄人となるとはな」
ナレ「牢の鉄格子の前に来た時、ショニンは気がついた」
ショニン「あ…勇者。私よ、ショニン……。私は、みんなのためと思ってやったのに……やり
すぎちゃったのかな……。あっ、そうそう。私のおやしきのイスのうしろを調べてみて。
私、しばらくここで反省してるわ。そうすれば……町の人たちも、きっと私のことを許し
てくれると思うの。そうしたら、また私に会いに来て」
勇者「オーブならもう貰っているがな」
ナレ「勇者、扉を開けてショニンに話しかける」
勇者「逃がしてあげようか?」
ショニン「ありがとう、勇者。でも逃げることはできないわ」
勇者「そうか……」
ナレ「仕方なく、ショニンを置いていく」
コンラト「責任感のある人ですね。情熱が過ぎて庶民の心まで把握することができなかったよ
うです」
ナレ「名残惜しいが、ひとまず商人の町を後にするのだった」

勇者「オーブが六個揃ったな」
リリア 「テドンの囚人さんが言ってました」
囚人「世界にちらばるオーブを集めて、はるか南のレイアムランドのさいだんにささげる
のです。あなたがたになら、きっと新たなる道がひらかれるでしょう」
リリア 「ですって……」
勇者「よし、そのレイアムランドへ向けて出発だ!」
コンラト「エジンベアから西に向かう途中に、祠がポツンと立っている氷原がありました」
ナタリー「たぶん、そこね」


レイアムランド

ナレ「ということで、大氷原の中にひっそりと建つ祠へとやってきた」
勇者「燭台のようなものが六角形の位置に置いてあるが……どうすりゃいいんだ?『!』
マークをクリックしても、足もとを調べた!だし……。オーブを選択してから、つかう・
そうび・わたす・みせる・すてる……なんだが?」
リリア 「……。燭台の手前で、オーブを『使う』んではないでしょうか?」
勇者「そうか……。オーブを持って、つかう。お!台座に置けたよ。両側の燭台に、火が
灯ったぞ」
コンラト「あとの5個も同様にやってみてください」
勇者「おおよ!」
ナレ「最後の6個目のオーブを台座にささげると……」
勇者「なんと!オーブが輝きだしたぞ!!」
ナレ「そして、祭壇の中央に鎮座していた巨大な卵が、ぶるぶると震えだした」
リリア 「卵が……」
ナレ「勇者が祭壇に近づくと、巫女?のようなものが二体現れた」
巫女「わたしたち、この日をどんなに、待ちのぞんでいたことでしょう。さあ祈りましょ
う。ときは来たれりいまこそ目ざめるとき、大空はおまえのもの、舞い上がれ空たかく」
ナレ「やがて、卵が割れてラーミアが孵化した。神殿内をしばらく飛び回った後、外へと
飛び立っていった」
巫女「伝説の不死鳥ラーミアは、よみがえりました。ラーミアは神のしもべ。心ただしき
者だけが、その背にのることを許されるのです。さあ、ラーミアが、あなたがたを待って
います。外にでてごらんなさい」
ナレ「外へ出てみると、ラーミアが待機していた」
ナタリー「心ただしき者だけが乗れるんだってよ。あんたは無理ね」
勇者「なにを!?ほら見ろ。乗れたぞ!俺は正しいのだ」
ナタリー「あ、そう。良かったわね」
リリア 「これで空を飛べるようになったようですが……確か、牢獄の祠へ向かう時に見た、
謎の城へ行きますか?」
勇者「そうだな、全員ラーミアに搭乗せよ」
ナレ「全員がラーミアに乗り込み、空へと舞い上がった」
コンラト「目指すはシベリアの未踏地ですね」
勇者「そういうこと」
ナレ「ラーミアの背に乗り、目的地の城の上空に到達した」
勇者「あ、行き過ぎたぞ。どうしたら降りられるんだ?」
ナレ「画面の隅に【おりる】ぼたんがありますので。ちなみにFC版だとAボタンです」
勇者「なるほど、おりるをチョイッとね……てか、ゲーム解説かよ」
ナレ「城のすぐそばに舞い降りた」
馬AB「ここは、天界に1番近い竜の女王さまのお城です」
住A「おいたわしや……。女王さまは、あといくばくかのお命とか……」
エルフ?「あんな弱ったお体で、タマゴを産むなんて……。女王さまが心配ですわ」
勇者「お、北側通路に小さなメダル見っけ(*^^)v」
エルフ?「ここは、天界に1番近い城。もし、まことの勇者の称号を得た者がいたなら、そ
の光の中で天界にみちびかれるそうですわ」
住B「女王さまは、ご病気なのだ。しかし、お命とひきかえに、タマゴを産むおつもり
らしい」
女王「私は、竜の女王。神のつかいです。もし、そなたらに魔王と戦う勇気があるなら、
ひかりのたまを、さずけましょう。このひかりのたまで、ひとときもはやく平和がおとず
れることを祈ります」
ナレ「勇者は、ひかりのたまを受け取った」
女王「生まれ出る私の赤ちゃんのためにも…………」
ナレ「女王は天に召され、後には卵が残されていた。勇者は、そっとタマゴにさわってみ
た……やすらかな寝息が聞こえたような気がした……」
勇者「これ、卵焼きにすれば何人前になるかな……。いや、もう発生しているから、焼鳥
じゃなくて、竜焼きか……」
リリア 「不謹慎ですよ」
住B「ついに女王さまは、お命とひきかえにタマゴを。ああ、女王さま!」
エルフ?「タマゴは、私たちが大事に育てていきますわ」
勇者「俺は知っているぞ。この卵が孵化してやがてドラクエIのラスボスの竜王になるん
だろ?今のうちに退治しておいた方がいいんじゃないか?」
リリア 「そんなネタバレ情報ばらしてもいいんですか?」
ナタリー「そうね。あくまで推測の裏話であって、公式には認められてないしね」
ナレ「あの……今の話は彼らの記憶から消去します」
勇者「……って、何話してたんだっけ?」
リリア 「次の目的地は、敵の本拠地と思われるネクロゴンドの城じゃなかったですか?」
勇者「そうだっけかな?」
ナレ「再び、ラーミアの背に乗り、ネクロゴンドへと向かう」
勇者「ちょっと待て、城に行く前に、その東にあるギアガの大穴だっけ?そこに行ってみ
ようか」


ギアガの大穴

ナレ「ということで、ギアガの大穴に降りる」
勇者「実はだな。南アフリカには、アルマゲドン洞窟というのがあるのだよ。20億年前
に巨大隕石が落下した名残だと言われる。90年代に突然平原が陥没してできたという」
ナタリー「ああ、NHK・BS「体感!グレートネイチャー『大地が語る!地球最古の記憶~
南アフリカ』という番組でやってたわ」
勇者「こ、こら!ばらすんじゃない"(-""-)"……それでも製作者はまだ知らなかったと思
うぞ。88年製作だからな」
リリア 「兵士が二人いますよ」
兵A「ここは、ギアガの大穴。われらは、ここを見張っている。ときどきやって来る者が
いるのだ。人生をはかなんで身を投げようとする者がな。どう見ても、天国へつながって
いるとは思えぬがな」
ナタリー「ここがギアナの大穴ということが確定したわね」
兵B「この大穴に入っていった者は、誰ひとり帰ってこぬ。穴の中がどうなっているのか
誰も知らぬのだ。もしそなたの仲間がこんらんして、穴にとびこもうとしたときなどは、
たたいてでも正気づかせることだな。こんらんはたたいてなおす。これは戦闘中でもいえ
ることだがな」
勇者「仲間へのパーティーアタックか……。FC版では可能だったが、スマホ以降ではで
きなくなってんだよな。なのに、なんでこんなセリフが残ってるんだよ」
ナタリー「めんどくさかったんじゃないの」
勇者「……ふむ、いまのところ何ともないただの穴か……それでは隣の城に行こう」

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冗談ドラゴンクエストⅢ 冒険の書・27
2020.08.06

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ネクロゴンド

勇者「よっしゃあ!ギアガの大穴だかネクロゴンドだかへ出発するぞ!」
リリア 「テドンの情報では……」
兵士「テドンの岬を東にまわり、陸ぞいにさらに川を上ると、ひだりてに火山がみえるだ
ろう。その火山こそがネクロゴンドへのカギ。しかし、よほどの強者でもないかぎり火口
には、近づかぬほうが身のためだろう」
リリア 「とありますが……」
コンラト「世界地図を見ると、アッサラームから南下すれば早道みたいです」
ナレ「ということで、ルーラでアッサラームへ飛び、船に乗り込んで南下する」
勇者「ここは何という海かな……。アッサラームがイラン・イラクならペルシャ湾という
ところだろうけど、ここの世界はかなり歪曲されているからなあ」
コンラト「南アフリカ沿岸が見えて来ました」
ナタリー「サハラ砂漠も見えてるわね」
勇者「な、なに!?これはまた……アラビア半島を縮めて、ペルシャ湾と紅海を繋げてし
まっているじゃないか」
コンラト「中国の時みたいですね」
リリア 「火山があります。目指す火山でしょうか?」
勇者「行ってみればわかる」
ナレ「紅海?と思しき海域に入り、注ぎ込む河川に進入する」
コンラト「この川の名前は?」
勇者「(´・ω・`)知らんがな。この辺りは、もう現世界とはまるで違う。川も火山の名
前も見当もつかん」
ナタリー「投げやりになってきたわね」
ナレ「川を遡ってすぐに火山に到達した。が行き止まりだった」
コンラト「火山の向こう側に広がる平原の先に目的地がありそうですが……」
勇者「この火山を登って、そしてまた降りよということか?」
リリア 「情報では、ガイアの剣を火口に投げ入れよ、ということですが?」
勇者「なんか、もったいない気がするのだが……」
ナタリー「ゲームクリアーのためよ。気前よく捨てなさい」
勇者「それを言うのかよ。しかたない諦めよう」
ナレ「勇者は、ガイアのつるぎを火口に投げ入れた。地響きとともに噴火が起き、溶岩が
流れて側の川を堰き止めて道を開いた」
コンラト「溶岩道の近道ができましたよ」
勇者「なあ、近道っつったって溶岩だろ?まだ靴が溶けるほど熱いんじゃないか?」
リリア 「大丈夫みたいですよ。川の水で冷やされているから」
勇者「溶岩流って、そんな簡単に冷えるものなのか?」
ナタリー「うだうだ言ってないで、さっさと渡りなさい!」
ナレ「勇者の背中を押して、先に進ませる」
ナタリー「ほら、みなさい。ちゃんと渡れたじゃない」
勇者「何を言うか!俺を先に行かせて、石橋を叩いて渡らせやがって」
ナレ「火山の先に広がる平原を進む一行」
勇者「なあ、ここはアフリカ東部だよな」
コンラト「ですよね、たぶん」
勇者「なんで、東海岸を山脈が塞いでいるんだ。おかげで上陸できないじゃないか」
ナタリー「そうね。この平原の西側も山脈が続いているし、さっきの火山の所が唯一の侵入口
になってるわね」
勇者「まあ、西側は分かるんだよ。地理歴史的にみても『大地溝帯』と呼ばれる造山運動
が盛んな地域だからな。が、東は……」
ナタリー「単に、ゲームマスターが簡単に上陸させないよう障害物を造ったんじゃないの」
ナレ「ゲームって言わないでください」
勇者「ほれみろ、ナレーションが怒ってる」
ナタリー「などと言いながら平原を進んでゆく。途中の毒沼のある森林地帯を抜けると」
コンラト「洞窟が見えましたよ」
リリア 「山脈の先北側にも洞窟が見えます」
ナタリー「南側の洞窟から北の洞窟に繋がっているようね。トンネルよ」
コンラト「その北側の洞窟の先に、川と山脈に囲まれた城が見えます」
勇者「どうやら、ついにラスボスの城を見つけたということか?」
コンラト「ラスボスの城が間違いないなら、この先の洞窟が最後のダンジョンということにな
りますね」
勇者「おうよ。気を引き締めて行くぜ!!」
ナレ「勇躍、最後のダンジョンへと突入する一行だった。地下1階に降ります」
勇者「なんか知らんが、剣を持った像が通路の両側に列をなして並んでいるな」
ナタリー「まさか、通過したら実体化して襲ってこないでしょうねえ」
コンラト「かも知れませんから、用心していきましょう」
ナレ「おそるおそる進み、何事もなく上への階段に着いた」
勇者「なんだよ、像は単なるブラフかよ」
ナレ「上の階、1階に上った」
勇者「地下1階は導入部というとこか。この階からが本番だな。マップ頼むぞ」
リリア 「はい。しっかり記入しています」
勇者「まあ、とりあえずダンジョンの基本の片手壁伝い歩きで行こう」
ナレ「右手を壁に当てて、離さないように壁伝いに歩いてゆく」
コンラト「宝箱がありました。小さなメダルが入っていました」
勇者「うむ、まあまあだ」
ナレ「続いて二つの目の宝箱」
コンラト「いなずまのけん、が入ってました!」
勇者「おお!ドラクエⅡ最強の剣じゃないか!!ラスボスが近い証拠だ」
コンラト「いなずまのけんは、道具として使うとイオラ(全体攻撃)の効果がありますよ」
勇者「ラストダンジョンなら最強の武具があるのが常識だからな。この調子でもっと探そ
う」
ナレ「さらに進むと、三つ目の宝箱」
勇者「やいばのよろい、ゲットだぜい(^^♪」
コンラト「この鎧は、敵の打撃攻撃の半分を打ち返す機能があります。うまい具合にはぐれメ
タルが打撃してくれば、反撃で倒すことができて経験値ガッポリです」
勇者「なるほど、それは便利だな」
ナレ「やがて上に上る階段に着いた」
リリア 「この階のマップは完成していませんけど……」
勇者「MPの問題もあることだし、先に進もう」
ナレ「2階に上がり、引き続き右手壁伝いで、途中落とし穴があるも無事に上への階段に
着いた」
勇者「なんだなんだ?この階には、どこにも階段がないじゃないか」
リリア 「引き返しますか?」
勇者「それもありだが……。気になるのは、この地割れだよ。その先に通路と階段が見え
るじゃないか。かと言って、アクションゲームみたいにジャンプして飛び越えられないか
らな」
ナタリー「ははん、つまり地割れに飛び込めと?」
リリア 「まあ、今までにも行き詰った時に、地割れや落とし穴に落ちて、先の道にたどり着
きましたものね」
ナレ「ということで、地割れに飛び込む。東側2階に落ちました」
勇者「なんだよその、東側2階ってのは?デパートなんかにある東側分館みたいな……」
コンラト「北の方に上り階段と、南西に落とし穴があります」
勇者「ここは無難に階段だろ」
ナレ「階段を上ると、先ほどの地割れから見えた通路に出た」
ナタリー「なるほどそういうカラクリになってたわけね。上り階段があったわ」
ナレ「迷わず階段を上る一行。目の前には水脈が流れていた」
リリア 「地下水脈?というよりも水路ですかね」
勇者「そうだな。橋も掛かっているし、人工的に作られたダンジョンのようだ。出口は近
いぞ」
ナタリー「しかし、やたら分岐路やシャドー処理されていて、非常に分かりづらい迷路だわ」
ナレ「悪戦苦闘しながらも、やっとこさ反対側の洞窟の地上に出られた」
コンラト「目の前に謎の城です。川と山脈が邪魔で、やはり空から行くしかないようです」
リリア 「北東に祠が見えます」
勇者「祠へ行ってみよう。もしかしたら地下通路で城と繋がっているかもだ」
ナレ「と、祠の方に歩いてゆくと、さらに北東に川に囲まれた洞窟が見えた」
ナタリー「あの洞窟はなにかしら?」
リリア 「これまでの情報を調べると……あそこがギアガの大穴ではないでしょうか?」
勇者「かもな、今はここの祠に入ってみよう。それからだ」
ナレ「祠の中は神殿のようであった。中に一人の神官が佇んでいた」
神官「なんと!ここまでたどりつく者がいようとは!さあ、このシルバーオーブをさずけ
ようぞ!」
ナレ「勇者は、シルバーオーブを手に入れた」
神官「そなたなら、きっと魔王をうち滅ぼしてくれるであろう!伝説の不死鳥ラーミアも
そなたらの助けとなってくれるであろう」
リリア 「ここのオーブを加えて、5つのオーブが揃いました。6つあるというオーブも後一
つですね」
勇者「そうみたいだな。目の前の城も気になるが、空からでないと行けない以上後回しに
するしかない。一応また、ショニンの町に寄ってみるか」
ナタリー「あれからまた町は発展したのかしらね」

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冗談ドラゴンクエストⅢ 冒険の書・26
2020.08.02

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幽霊船

ナレ「地中海に入り、ふなのりのほねの指し示す方角へと舵を切る」
コンラト「またマストに登りましょうか?」
勇者「いや、その必要はないだろう。ほねが案内してくれるのだからな」
リリア 「あ!右手に船が見えます!」
勇者「よし、面舵一杯だ!」
ナレ「やがて幽霊船とおぼしき船に横づけする」
勇者「ものどの、かかれ!宝は一つ残らず分捕れ!!」
ナタリー「まるで海賊が襲い掛かるみたいな物言いね」
勇者「いやなに、ちょっと気分を出しただけだ」
ナレ「幽霊船に乗り移る」
勇者「とにかく、虱潰し(しらみつぶし)に調べよう」
ナタリー「うひゃあ!中は至る所ボロボロじゃない。よくこれで浮いてられるわね」
勇者「とりあえず、甲板からだな」
コンラト「大砲があります。一応軍船のようです」
勇者「この部屋はなんだ?」
コンラト「操舵室のようですね。舵の周りを骸骨が動き回っています」
ナタリー「もしかしたら、船長だった人じゃない?」
船長「どんな嵐が来ようと、わしの船はぜったいに沈まないのだ!わはははは」
勇者「たとえ沈んでいなくても死んで骸骨になっては同じだろうが」
コンラト「死んだことが分からず、彷徨っているんでしょうね」
リリア 「テドンの村人を思い起こします」
勇者「あそこに樽があるな。中に何か入っているかも」
コンラト「しかし、魔物が邪魔してますよ」
勇者「やるしかないだろう」
魔物「ひひひっ…。幽霊船には、しかばねがふさわしかろう。おまえも死ぬがいい!」
ナレ「ミニデーモンが現れた」
勇者「冷たい息か……たいしたことないな」
ナレ「あっさりとミニデーモンを倒して樽を調べる」
勇者「やた!小さなメダル見っけ(*^^)v」
コンラト「船尾は休憩室でしょうか?ベッドがあります」
リリア 「人がいますよ。生きている?」
剣士「おや?あなたは亡霊ではなさそうだ。さては、あなたも財宝がおめあてですね?で
も、この船にいるのは亡霊ばかり……まいりましたよ」
勇者「幽霊船だからな。さて、甲板はこんなもんか……次は下だな」
ナレ「船倉に降りる」
ナタリー「なにこれ?骸骨とか亡骸ばかりじゃない!」
骸骨「船をこぐのはドレイか罪人の仕事なのさ」
亡骸「返事がない。ただのしかばねのようだ」
勇者「ううむ、完全に腐敗して骨だけになった奴は動いて喋ってる、が死んだばかりで、
まだ肉が残っているヤツは動かず喋らない。おかしいじゃないか」
骸骨「つれーよお……」
骸骨「おれたちゃ、ドレイよ!ギーコギコ!」
勇者「箪笥からガーターベルトみつけた!」
骸骨「死んじまっても、船がこげるなんて知らなかったよ。ハハハ……」
ナタリー「見て!この人、まだ生きてるわよ」
囚人「おら、人を殺しちまったでな。どんな死にかたしたって、しかたねえって思うだよ。
でも、そこにいたエリックてやつは、無実の罪だったって…かわいそうになあ……」
エリック「オリビア…もう船が沈んでしまう…キミにはもう永遠に会えなくなるんだね…でも
ぼくは永遠に忘れないよ…キミとの愛の思い出を……せめてキミだけは…幸せに生きてお
くれ……」
勇者「こいつ……。見た目にはそこいらの亡骸と同じようだが……。生きているのか、死
んでるのか?喋ったからには生きているのか?」
リリア 「この人、オリビアって言いましたけど、サマンオサの途中に寄った岬の宿に泊まっ
ていた人が言っていたオリビアの岬。その人のことじゃないですか?」
ナタリー「関係ありそうね」
人魂「おぼれて死ぬのは苦しい…!いやだ!死にたくねえよお!」
人魂「あ、嵐が来る……風が…波が……ああ!」
コンラト「やはり嵐に遭遇して、こうなってしまったようですね」
勇者「この部屋には、宝箱が5個、樽が6個、壺が4つあるな」
リリア 「また、ミミックの罠?」
コンラト「かも知れませんので、情報集めを終わってからにしませんか?」
ナタリー「その方がいいわね」
ナレ「とりあえず宝箱を後回しにして、船尾へと向かう」
勇者「ここも休憩室のようだな。1個だけ宝箱があるぞ、こいつが目当ての物らしいな」
ナレ「なんと!あいのおもいでをみつけた!」
勇者「あいのおもいで?何に使うんだこれは??てっきりガイアの剣が入っていると思っ
たんだがな」
リリア 「もしかしたら、オリビアさんとエリックさんに関わるものでは?」
勇者「まあいいや。あとは、宝箱だけだな」
ナレ「最初の宝箱はミミックだった。だが、すでに十分なレベルに達していたので楽勝で
あった」
ナタリー「どくばりがあったわ。でもすでに持っているから必要ないわね」
勇者「まあ、今は必要なくても、いずれパーティー編成変えた時に使えるかもな。とって
おこう。樽の中から、ちからのたね、小さなメダル見っけ(*^^)v」
ナタリー「後は、まんげつそう、ちからのたねが入っていたわ」
勇者「ここはもう手に入れるものはなくなったな。次の目的に行こう」
リリア 「オリビアの岬の先の祠の牢獄のある小島ね」
コンラト「おそらく、北極海の方から回り込んで、川を遡るのでしょう」
リリア 「北極海なら、エジンベアからの出発になりますね。海岸線をたどりながら遡上でき
る川を探しましょう」
勇者「例の超硬い巨大イカの群れに遭遇はいやだがな」
リリア 「巨大イカなら、わたしのザキ系呪文で瞬殺できますよ」
勇者「どうして分かる?」
リリア 「前回戦ったときに気づきました」
勇者「それを早く言えってえの!」
リリア 「言いませんでしたか?」
ナタリー「聞いてないわよ」
ナレ「エジンベアから西へ西へと突き進んでいくと、河口らしき場所に祠があるのを見つ
けた」
勇者「祠か……この川が例の場所へ通じていることを暗に示しているということだな」
ナタリー「しかも、エジンベアから真っすぐ西に進んで、突き当りにある大陸だものね」
リリア 「シベリア大陸のどこかは分かりませんが。ともかく、祠を調べてみましょう」
ホビト「旅の者か……そなたらを見ていると、わしの若いころを思い出すのう。わしもオル
テガという勇者さまのおともをして冒険をしたものじゃ。オルテガさまは、火山の火口に
落ちて亡くなったそうじゃが、わしにはまだ信じられぬ」
コンラト「その火口って、ギアガの大穴に通ずるという場所ですね」
リリア 「猫ちゃんがいるわね。(オイデオイデする)」
左猫「にゃ~ん」
リリア 「可愛いわね」
右猫「にゃ~ん?」
ナレ「はい、いいえ、で答えてください」
勇者「なんだよ突然。はいと答えたらどうなんだ?」
右猫「では、ここから南。4つの岩山の、まんなかを調べてみてください。にゃ~ん」
ナタリー「喋ったわ!!」
リリア 「その場所へ、行ってみましょう」
ナレ「猫の指示に従って南へと進んでゆくと、まず最初の一つ目の岩山にあたった」
勇者「4つの岩山って……どこだ?」
リリア 「もう少し南に行ってみましょう」
ナタリー「見えたわ!もう一つの岩山」
コンラト「となると……少し東に歩いてみましょう」
勇者「あるな。東の岩山だ……今度は西へ歩くと?」
リリア 「見えました!西の岩山です」
ナタリー「東西南北にある岩山が、ちょうど菱形になっているわね」
コンラト「つまり……猫の指示した場所は、菱形の対角線の交わる地点ということですね」
勇者「おお!せかいじゅの葉(生き返り薬)があったぞ!」
リリア 「でもどうして猫ちゃんが知っていたのでしょうか?」
勇者「いわゆる招福猫だったんじゃないか」
コンラト「なるほど」
ナレ「世界樹の葉を手に入れて祠に戻る」
リリア 「猫ちゃん(ナデナデしながら)ありがとね(≧◇≦)」
右猫「にゃ~ん」
勇者「さて、出発するぞ!」
ナレ「船に乗り込み、川を遡上する」
コンラト「ちょっと右舷の方向を見てください。山脈に囲まれた城が見えます」
勇者「そうだな……しかし、徒歩では行けないようだし、船でも行けないぞ」
リリア 「テドンの村人がこう言ってました」
村娘「ああ、空を飛べたら、どんなにステキかしら!そうすれば魔物におびえることもな
く、行きたい所へ行けるのでしょうね」
リリア 「あの言葉が伏線だとしたらどうでしょうか?」
勇者「つまり、空を飛べるアイテムがあるってことか?」
ナタリー「ありうるわね。もしかしたら、オーブを集めると手に入るとか?」
リリア 「ともかく、あの城のことをメモしておきますね( ..)φカキカキ」
勇者「そうだな、空を飛べるようになったら一番に訪れる必要があるようだ」
ナレ「城を横目にさらに内陸部へと船は進む。やがて、どこかで見かけたような湖に到着
した」
コンラト「ここって、オリビアの岬のある湖ですよ。祠も見えます」
勇者「念のために上陸して祠に入ってみようぜ」
ナレ「一行が祠にはいると、まさしくオリビアの岬の宿屋だった」
ナタリー「間違いなかったわね」
勇者「よし!早速、あの島の牢獄に行くぞ!!」
ナレ「船に戻って、オリビアの岬を航行しようとしたが……船が押し戻されてゆく」
勇者「な、なんだ!?船が前に進めないぞ!」
ナレ「どこからともなく、悲しげな歌声が聞こえる……」
勇者「げげっ!船が引き戻されちまったぜ!」
コンラト「いわゆるセイレーンとかの仕業でしょうか?」
リリア 「もしかしたら、ここで『あいのおもいで』を使うのではないでしょうか?オリビア
の岬にいた吟遊詩人が『恋人エリックとの思い出の品でも捧げれば、オリビアの魂も天に
召されましょうに』と言ってましたから」
勇者「なるほど……」
ナレ「勇者は、あいのおもいでを、空にかざした!エリックとオリビア、ふたりの愛の思
い出があたりをあたたかくつつむ。(織姫と彦星の話のように)岬を挟んでエリックとオ
リビアが登場する」
オリヒア「ああ、エリック!私の愛しきひと。あなたをずっとまっていたわ」
エリック「オリビア、ぼくのオリビア、もう君をはなさない!」
オリヒア「エリックーッ!」
ナレ「二人の魂が、くるくると円舞しながら、天へと舞い上がってゆく。そして、オリビ
アの呪いがとけた!」
勇者「よっしゃあー!これで海峡を通れるようになったぞお!」
ナレ「船が進んだ先には、小さな小島に祠があった。そこは監獄島」

勇者「上陸して探検してみよう」
ナレ「祠に入る一行。すぐに炎のような人魂が出迎えた」
人魂「ここは、さびしいほこらの牢獄……」
ナレ「十字路を東に行くと、空き牢屋。西に行くと骸骨が横たわっている」
骸骨「返事がない。ただのしかばねのようだ」
勇者「壺の中に小さなメダル見っけ(*^^)v」
ナレ「十字路から南へ突き当りを東に行くと、牢屋にまた骸骨」
骸骨「返事がない。ただのしかばねのようだ」
勇者「残る西の牢獄が最後だな」
ナレ「そこにはゆらめく人魂が」
人魂「私は、サイモンのたましい。私のしかばねのそばを調べよ……」
勇者「しかばね?」
リリア 「亡骸が2体ありましたよね。そのどれかではないかと思います」
ナレ「そこから東の骸骨のところに戻り、周囲を調べた」
勇者「あった!ガイアのつるぎ!!」
コンラト「これでテドンのそばにあるという火山に行けますね」

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冗談ドラゴンクエストⅢ 冒険の書・25
2020.07.28

冗談ドラゴンクエストⅢ 冒険の書・25


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南の洞くつ

勇者「ともかくラーの鏡だ。偽国王の化けの皮を剥がしてやる」
ナレ「サマンオサを抜け出して、南東の洞くつへと向かう」
コンラト「ここって、海賊のアジトに行く途中に見えた毒沼の洞くつですよね」
勇者「そうみたいだな。ここの洞くつに、ラーの鏡があるんだよな」
リリア 「その通りです」
勇者「よし、入るぞ。毒地があるが一歩だけだから無視だ」
ナレ「中に入ると早速魔物の出迎えを受けた。ゾンビマスター2匹とガメゴンが現れた」
勇者「何はなくとも、ゾンビマスターから叩くぞ。仲間を呼んだり復活させたり、おまけ
にMPを奪うからやっかいだ」
ナタリー「おやすみなさい:*:・{[(。-_-。)]}zzzZZZ・:*:・」
勇者「なにを!こんな時に寝るなよ!」
コンラト「違いますよ。ガメゴンの眠り攻撃を喰らったのです」
勇者「まぎらわしいぞ(`A´)」
ナレ「魔物を倒せば、眠りから覚める」
ナタリー「あれ?ここはどこ?あたしは誰?」
勇者「遊ぶなよ」
ナタリー「冗談よ。それにしても、この階には何もないわね」
リリア 「あそこに下への階段があります」
勇者「よし、降りよう」
ナレ「地下二階。そこには無数の宝箱が落ちていた」
コンラト「これは……罠ですね。さもありげに置かれてますけど。たぶんほとんどがミミック
だと思います」
勇者「しかし、中には有益なアイテムも潜んでいるんじゃないのか?」
リリア 「それはそうですけど……今はパスして、もっと最深部へ行きましょう」
コンラト「そうですね。もっとレベルを上げてから取りに来てもいいんですし」
リリア 「はい、ここのことはメモしておきますね( ..)φカキカキ」
ナレ「地下三階に降りました」
勇者「お、地下水脈だ。ノアニール南西の洞くつを思い出すな」
リリア 「あそこでは、エルフの娘と人間の青年が駆け落ちして、入水自殺されました」
勇者「パターンの使いまわしかよ」
ナタリー「それは言わないの!水脈の縁と、中洲に宝箱が一つずつあるわ」
コンラト「中洲の方が本命でしょうね」
リリア 「しかし、水脈に囲まれていて行けませんよ」
勇者「ふむ……どうやら、例によって上の階から落ちてくる必要がありそうだな」
リリア 「では、この宝箱は?」
勇者「開けるさ。ミミックだったとしても、1個くらいなら大丈夫だ」
ナタリー「ぬいぐるみ、が入っていたわ」
勇者「ぬいぐるみ?なんか特殊効果とかあるのか?ちょくら着てみよう」
ナレ「勇者はぬいぐるみを着込んだ。すると姿が猫になった」
リリア 「猫の着ぐるみですね」
勇者「猫に変身する一種のジョークアイテムか?」
ナタリー「可愛いわよ。そのまま着てなさい」
勇者「暑苦しいし、動きづらいぞ。一応守備力は35もあるけどな」
ナレ「勇者は、ぬいぐるみを外した」
勇者「さてと……そいじゃ、中洲の宝箱だ。上の階に戻ろう」
ナレ「地下二階に戻り、宝箱の合間を縫って抜け穴を探す」
リリア 「MAPを見れば、下の中洲に相当するのはここら辺りなんですが……」
ナレ「と、地下二階入り口の階段のそばを探す」
勇者「壁とかに地下への道を開く仕掛けとかあるのか?」
ナレ「壁を調べようと、近寄った瞬間」
四人「きゃあああ!!Σ( ̄□ ̄|||)」
ナレ「落とし穴に落ちた」
勇者「びっくりしたぜ。壁際に落とし穴とは……お、目のまえに宝箱だ」
コンラト「丁度中洲の上でしたね」
リリア 「ラーの鏡が入ってました!!」
ナタリー「やはり無数の宝箱が目隠しになっていたわね。欲があれば当然宝箱の方へ視線が向
くから、すぐそばの落とし穴に気づかれない」
コンラト「盲点でした」
勇者「よっしゃあ!ともかくリレミトで脱出だ」
リリア 「それしか方法がないですものね」
勇者「おうよ。リレミトなしかMP尽きてれば、ここでゲームオーバーだ。リセットして
やり直しだ」
ナタリー「ゲームオーバーとかリセットとか言ったら、ナレーションが怒るわよ」
勇者「気にしない、気にしない」
ナレ「……というわけで、地上に戻った一行」
コンラト「これから、偽の王さまと対峙することになりますが……」
勇者「その前にどこかの城で回復と、冒険の書に記録しておこう」
ナタリー「そうね。サマンオサはルーラのリストに入っているから、いつでも来れるわね」


夜のサマンオサ城

ナレ「ルーラで、サマンオサに再び舞い戻ってきた一行」
勇者「やみのランプを使って、夜中にこっそり忍び込むぞ」
ナレ「前回のように、城の勝手口から入城する」
兵士「もぐもぐ……ぐっ!うっ、げほっげほっ!す、すまん、このことはどうか王さまに
は…このところ、ちゃんとした食事をとってないんだ。だから、つい……」
飯炊「ひ!王さま!なにとぞお許しを!ぐうぐう……」
勇者「立ったまま寝てるぜ。器用だな」
リリア 「よっぽど疲れているのでしょう。しかし、横になっているところを見られたら死刑
ですから」
勇者「無意識に身体を硬直させて立っている技を覚えたということか」
飯炊「ああ、神さま!今日も命がありました」
コンラト「この人たちのためにも、一刻もはやく偽国王を退治しましょう」
勇者「目指すは東の尖塔から入れる王さまの部屋だ」
ナレ「城郭の東階段を昇り展望台のような所から飛び降りる」
国王「だれじゃ、わしを起こすのは?むにゃむにゃ……。明日にせい。明日に……」
勇者「見つかったと思ったら、寝言かよ。おどかすなよ」
リリア 「ここで、例のラーの鏡を使うんですよね」
ナレ「勇者はラーの鏡をのぞきこんだ。なんと鏡には、眠っている化け物の姿がうつしだ
されている!」
国王「見~た~なあ!けけけけけっ!生きて帰すわけにいかぬぞえ」
ナレ「国王は正体を現した。ボストロールが現れた」
勇者「よっしゃあ!いくぜよ」
ナレ「激しい戦闘の末にボストロールを倒した」
勇者「なぬ!?戦闘シーンを端折りやがったな!最近手抜きが多いぞ」
ボス「ぐげげげ……お、おのれ……うぐあーっ!!」
ナレ「勇者によって、ニセの王さまは倒され、すぐさま本物の王さまが助け出された……
そして夜が明けた!目の前には宝箱が」
勇者「お、宝箱だ!こいつも宝箱の化身だったのか」
ナタリー「やったあ!へんげのつえが入ってたわよ」
勇者「ラーの鏡……そうか!これまで、鏡の前で『わたしきれい?』とか問答やってたの
は伏線だったんだな」
ナタリー「今頃気がついたの?」
リリア 「そうです。鏡は心の潜在意識を映すこともあるということね」
勇者「……まあいいや。早速、グリーンランドのじじいの所へ行こう」
ナレ「お待ちください」
勇者「何だよ。邪魔するのか?」
ナレ「いえ、へんげのつえがあれば、エルフの里でお得な買い物ができます」
勇者「お得?」
ナレ「はい。へんげの杖でホビットに変身すれば、買い物ができます」
勇者「何が買えるんだ?」
ナレ「魔物を眠らすことのできる『ねむりのつえ』MPを回復できる『いのりのゆびわ』
などです。特にねむりのつえは便利ですよ。ともかくふなのりのほねと交換する前に」
勇者「なるほど、それは便利そうだ」
ナレ「ということでエルフの里へ行き、へんげのつえを使ってホビットに変身して、道具
屋にて、ねむりのつえといのりをゆびわをありったけ買った」
勇者「たまには、良い情報をくれるのだな」
ナレ「ちなみに、FC版ではつえを持ったものをバシルーラで飛ばして、つえがあった場
所に行けば、改めてもう一本手に入れることができました」
勇者「つまりもう一本で、エルフの里の道具屋で買い物が、ずっとできるというこか」


氷の氷原

勇者「例のじいさんのいる氷原地帯に舞い戻って来たぞ。オアシスともいうべき、草原の
ある場所へGO!だ」
リリア 「少し右に歩いてから、ひたすら北へ進むんでしたよね」
老人「おお!それは、へんげのつえ!わしも欲しかったのじゃ。ものは相談じゃが、この
ふなのりのほねと、へんげのつえをとりかえっこせぬか?」
勇者「ダメ!」
老人「やっぱりだめか。そうじゃろうのう……わっはっはっ」
リリア 「あの、ここに何のために来たのですか?」
勇者「冗談だよ、いつものこと。いいだろう、取り替えてやるぜ」
老人「なんと、まことか!?なんでもいってみるものじゃ。では、ふなのりのほねをわた
そう!」
ナレ「勇者は、へんげのつえをふなのりのほねとこうかんした!」
老人「いやー、ありがたい!わっはっはっ」
勇者「物々交換も終わったことだし、ショニンの町に行くか」


商人の町4度目の訪問

ナレ「商人の町にやってきた。四度目の来訪である」
勇者「うひゃあ~!また大きくなったなあ……見違えるようだ」
町娘「ショニンパークにようこそ。ここはショニンさまがつくった町ですわ」
リリア 「この町、本当にショニンが一人で造成したのでしょうか?」
勇者「ともかく時計回りに情報集めだな」
コンラト「南の大きな屋敷からですね。確かショニンさんは、ここに劇場を造ると言ってまし
たが」
案内「どうぞ、お通りくださいな」
娘 「キャー!こっち向いてー!」
男 「うっとり……」
酔人「ひっく……ぼく、よっぱらっちゃいました~」
商人「う~む……私には、彼らの歌のどこがいいのか、よくわかりませんな。まあ、顔が
いいのは認めますがね」
店主「いらっしゃい。お酒なら、いっぱいあるよ。ゆっくりしていってくれ」
芸人「(A)なんだいキミたちは、ぼくたちのファンかな?ステージにはあがらないで。ぼくた
ちからのお願いだよ(B)ぼくらは、ふたり~で~手と手取りあ~って~」
勇者「舞台袖の箪笥から、うさみみバンドとガーターベルト見っけ(*^^)v」
ナレ「屋敷を出ようとした時だった」
案内「お帰りですね?それではお代をちょうだいします。しめて50000ゴールド。はらっ
ていただけますね?」
勇者「ああ、いいとも」
ナタリー「ちょ、ちょっとお!そんなお金持ってないわよ」
勇者「皿洗いでもするか?」
ナタリー「ばか!」

案内「あら?ショニンさまのお知りあいでしたの?あらら、これはこれは……」
コンラト「こうなることを知っていたのですか?」
勇者「いやなに、50000ゴールドなんぞ持ってねえから、どういう反応を見ただけさ」
リリア 「いい加減ですね」
商人「私は、ときどき品物をとどけに、ここへ来るんですが……見ちがえるほど大きくな
りましたなあ」
男 「ランシールの村には、大きな神殿があるらしいな。その神殿から、ブルーオーブの
ある洞くつに行けるらしいぜ。でも、なにかとてつもない試練がまってるって話だ」
コンラト「そのようですね……(勇者をチラリと見る)」
勇者「ここは看板がないが……確かあの老人が住んでたところだよな」
店主「ここはどうぐ屋です」
勇者「なんだ……お、裏に扉と階段がある」
ナレ「裏に回って、道具屋に入って店主に話す」
店主「ん?じいさまなら、外へ出とるがのう」
勇者「そうか……二階は……何もないじゃないか」
老人「おお、あなた!わしわし!ここ、はじめからいた、じい!ショニンよくやる。しか
しやりすぎ……町の者、よく思ってない。わし、とても心配」
勇者「そうなのか?会ってみるしかないな」
町男「ショニンさまは、私たち町の人間を働かせすぎる!このままでは、私たちはたおれ
てしまいますよ」
勇者「南西の建物は……なにもないな。建設中かな?」
ナタリー「次は北西の大きな屋敷ね」
門番「ここは、ショニンさまのおやしきだ」
勇者「ほお~。こんな頑丈な扉を作って、門番をおいているとは、よほど恨まれているの
だな」
ショニン「よく来てくれたわ。どう?この町もやっと、それらしくなってきたでしょ?でも、
まだまだこれから。まあ、見ててちょうだい」
勇者「おお、そうかい。そいじゃ、両脇の宝箱見せてくれよな。きんのクチバシと小さな
メダル見っけ(*^^)v」
コンラト「ショニンさんは頑張っているみたいですけど、町の人々の印象は悪いですね」
リリア 「何かよからぬことが起きなければいいんですけど」
勇者「まあ、なるようになるしかないさ」
リリア 「後は宿屋です」
宿人「うわさでは、シルバーオーブは、ネクロゴンドのほこらに……。しかし、そのほこ
らは、あのネクロゴンドの山のいただきにあるといいます。あんなところに、たどりつけ
る者がいるとは思えません」
勇者「ネクロゴンドか……どうやって行くんだろうな?」
リリア 「テドンの兵士が言ってましたよ。テドンの岬を東にまわり、陸ぞいにさらに川を上
ると、ひだりてに火山がみえるだろう。その火山こそがネクロゴンドへのカギ。ってね」
コンラト「ショニンの町に三度目に訪問した時に会った剣士もこう言ってました」
剣士「ガイアのつるぎ……大地をつかさどるその剣は、巨大な山をもゆるがすという……。手
に入れたい!しかし、どこにあるのか、さっぱりわらぬのだ」
コンラト「関連があると思いますが?」
勇者「なるほど、ガイアのつるぎを手に入れる必要があるということか……」
リリア 「ガイアのつるぎを持っているのは、サイモンという方です」
コンラト「その行方は幽霊船にありそうです」
勇者「幽霊船か……ふなのりのほねが関係あるということだが……ほねを【つかう】して
みるか」
ナレ「勇者は、ふなのりのほねを糸でつるして持った。ふなのりのほねは、ぐるぐるとま
わりだし……南に15、東に65 の方向をさししめした」
勇者「なるほど、こいつは幽霊船の現在地を示してくれるのか」
コンラト「その位置だと、地中海の方向ですね」
勇者「よし、地中海へGO!」

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