冗談ドラゴンクエストⅢ 冒険の書・39
2020.09.21

冗談ドラゴンクエストⅢ 冒険の書・39


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最終決戦の時


ナレ「地下五階に到達した」

勇者「静かだな……BGMが流れないのが不気味だ。なんだあれは?」
コンラト「どうやら祭壇のようです」

ナレ「一行が祭壇に登ると……。前方にかがり火が灯りゾーマの姿が現れた。奥の方から
スススと進み出て、一行の正面に立った」
ゾーマ「勇者よ!わが生けにえの祭壇によくぞきた!われこそは、すべてをほろぼすもの!
すべての生命を、わが生けにえとし、絶望で世界をおおいつくしてやろう!勇者よ!わが
生けにえとなれい!出でよ、わがしもべたち!こやつらをほろぼし、その苦しみをわしに
ささげよ!」
ナレ「キングヒドラが現れた」
勇者「何だ。自分では戦わないのかよ。こいつは、オルテガを倒した奴か?」
コンラト「そのようです」
勇者「なら、復讐戦だ!戦闘開始!!」
ナレ「キングヒドラは、もえさかる炎攻撃と打撃攻撃を仕掛けてくる」
ナタリー「こいつ卑怯だわ。打撃の時は、防御力の低いあたしかリリアばかり狙ってくるよ」
勇者「ふうっ。何とか倒したぜ」
ナレ「続いてバラモスブロスが登場する。激しい炎とイオナズン攻撃を最大3回連続攻撃
してくる」
勇者「冗談じゃないぞ。3回連続なんてあるのかよ!?」
ナレ「事実です。確かに3回攻撃はありました。私が保証します」
勇者「それにしても、バラモスブロスってなんだよ。ドラクエ10では兄のバラモスに対
して弟のバラモスブロスが登場するらしいが……」
コンラト「Baramos Bros. ということでしょうか」
ナタリー「弟が兄の復讐に来たということね」
ナレ「とにかくも、バラモスブロスを倒して先に進む」
勇者「次はどいつだ!」
ナレ「続いて、バラモスゾンビの登場だ」
勇者「バラモスゾンビ?もしかして、バラモス城のあいつがゾンビになって復讐に来たっ
てことかあ?」
ナタリー「弟に続いて、兄が直接ゾンビとなってやってきた?」
ナレ「ちなみに、スマホ英語版では、バラモスブロスは Soul of Baramos、バラモスゾン
ビは Bones of Baramos となっております。前者は魂で後者は死体。つまり、魂と肉体が
別々に襲い掛かってくるという設定か?」
ナレ「バラモスゾンビも何とか倒して、とうとうゾーマの目前へと進んだ」
ゾーマ「勇者よ!なにゆえ、もがき生きるのか?ほろびこそ、わがよろこび。死にゆく者こ
そ美しい。さあ、わがうでの中で息絶えるがよい!」
ナレ「ゾーマが現れた。今度こそ、最終決戦か?」
勇者「よっしゃあ!いてこましたれや!!こいつを喰らえ!」
ナレ「勇者は『ひかりのたま』を高く掲げた。あたりにまばゆいばかりのひかりがひろが
るっ!」
ゾーマ「ほほう……。わがバリアをはずす、すべをしっていたとはな。しかし、むだなこと
……。さあ、わがうでのなかで、もがきくるしむがよい。
ナレ「ゾーマは必ず2回攻撃を行い、打撃、マヒャド、凍える吹雪、いてつく波動を繰り
出してくる」
ナタリー「凍える吹雪が一番厄介ね。吹雪を軽減できる装備が必須ね」
勇者「俺は光の鎧、リリアは光のドレス、ナタリーは水の羽衣装備だ。コンラッドは……
ないので頑張れよ」
コンラト「なんですかその言い方は」
勇者「やいばのよろい装備で、打撃がくるのを期待しようぜ。反撃できるからな」
ナタリー「コンラッドさんはHP高いから、リリアがしっかり回復してくれるから」
リリア 「はい。まかせてください」
ナレ「苦しい戦いだった。長期戦となり呪文を唱えるためのMPも乏しくなってゆく」
勇者「これでどうやあ!レベル45の力を見せつけてやるう!!」
ナレ「そして、悪戦苦闘の末にとうとうゾーマをやっつけた!」
ゾーマ「勇者よ……。よくぞ、わしを倒した。だが、光ある限り、闇もまたある……。わし
には見えるのだ。再び何者かが、闇から現れよう……。だが、そのときはお前は年老いて
生きてはいまい。わははは……っ。ぐふっ!」
ナレ「ゾーマが倒され消滅すると同時に、辺りが炎に包まれ天井が崩れてゆく」
ナタリー「危ない!この城が崩れていくわ!」
勇者「退散するぞ!!」
ナレ「一行が元来た道を戻ろうとした時、地響きが起きて奈落の底へと墜落した」
勇者「ここはどこだ?」
コンラト「見たことのある場所ですね。あちこちに開けた宝箱が転がってます」
リリア 「ここはラダトーム北の洞くつですよ」
勇者「そういえば、この割れ目に飛び込もうとして、突風で押し戻されたことがあったよ
な。念のために、もう一回飛び込んでみよう」
ナレ「と飛び込んでみるも、やはり押し戻されるだけだった」
ナタリー「間違いないわね。ここの穴は片道切符の一方通行になってるのね」
勇者「そうか……リレミト!……だめだ。呪文が利かない」
リリア 「歩いて戻りましょう」
ナレ「出口に向かって引き返そうとしたが、途中で壁が崩れてこれまで通ってきた道が塞
がれた」
勇者「まあ、もうここには来ることはないだろうから関係ねえよ」
ナタリー「早く外へ出ましょう」
コンラト「魔物が出ないのが救いですね」
ナレ「そとへ出てみると、再び地響きが起きる。やがて、空の上のほうでなにかが閉じた
ような音がした……そして、暗闇だった世界に光が戻った」
勇者「なんだ?今の地震は?」
リリア 「分かりませんが……この世界にも朝が来たようですね」
勇者「朝が来たということは、太陽が昇ったということだろ?」
コンラト「そういうことになりますね」
勇者「おかしいだろ?ここは地下世界だよな。なんで太陽が昇る?ラダトームの住民もこ
う言ってたよな」
町女「ここアレフガルドは、閉じられた闇の世界。ただ絶望があるだけですわ」
勇者「と、言ってたじゃないか」
コンラト「ドムドーラの住民はこうも言ってました」
町娘「なんだか、今日もひえるわね。光をうしなってからは、この町もさむくなるいっぽ
うだわ」
コンラト「なんだか分かりませんが、地下世界とはいえ昔は光が射していたようです」
勇者「わからん……わからんぞお!!」
ナレ「地下世界であるはずのアレフガルドに光が戻った。勇者は永遠の不可思議に頭を抱
えるのだった」
ナタリー「もう、そんなことはどうでもいいでしょ。早くアリアハンに戻りましょう」
勇者「そうしたいんだが……」
コンラト「なんでしょうか?」
勇者「実は……、ルーラのリストから地上世界の町村のすべてが消えているんだ」
リリア 「なんですって?」
勇者「ルーラで行けるのは、このアレフガルド世界だけだ」
ナレ「ともかくもラダトーム城へとルーラで戻って来た」
コンラト「見てください!ゾーマの城が消えています!!」
ナタリー「ほんとだ!ゾーマを倒したから?」
リリア 「とりあえず、ラダトームの国王に事態の説明を報告しましょう」
勇者「そうだな……」

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