冗談ドラゴンクエストII 冒険の書・22
2020.02.25

冗談ドラゴンクエスト II 冒険の書・22



勇者「さて、次の目的は?」
王子「世界地図を見てみましょう」
王女「せかいじゅのはを取りに行く途中にあった半島に点滅している箇所がありますね」
勇者「よし、行ってみよう」
ナレ「ザハンに飛び、そこから舟で半島へと向かう」
勇者「よし、着いたぞ。入ろう」
ナレ「町の中には、焚火をしている少年と犬。そして金の扉があった」
少年「みんな、私だけをのこしてどこかに行ってしまった……。うえ~ん、さびしいよお
っ。」
勇者「町人がいない?おい、犬!」
犬 「きゃいん!きゃいん!」
勇者「お、珍しく、わんわんわん!とは鳴かないな」
王女「金の扉を開けて入ってみましょう」
王子「それしかないですね」
ナレ「その先で一行が見たものは?」
勇者「おお!地下街じゃないか?」
王子「みなさん、ここにいたんですね」
王女「さっきの少年に話してあげましょうね」
勇者「いつもの通りに情報集めだ」
女性「ようこそ、ペルポイの町に。ここはロンダルギアふもとの南。ハーゴンの呪いがふ
りかからないよう、町を地下につくったのです」
王子「なるほど、そういうわけでしたか」
少年「ぼくの名前はルーク。しかし、それいがい思い出せないのです。気づいたら、この
町の近くの海岸にたおれていて…神父さまに助けられたのです。ああ、いったいぼくは、
どこから来たんだろう」
王子「そう言えば、ザハンの村の宿屋の女将が、恋人のルークの帰りを待ち焦がれていま
したね。この人じゃないでしょうか?」
勇者「かもしれないが、彼はNPCだから、ここからは動けない。永遠に再会のできない、
儚い恋といわけだな」
王女「悲しいですね」
勇者「それが、ゲームシナリオの冷たい作為だ」
王子「教会に人がいますね。聞いてみましょう」
男 「すやすや……」
王女「寝ているだけですね」
兵士「私は見た!町の北西、ロンダルギアのふもとで、岩山がわれるのをっ!あれは、悪
魔のなせるわざ!おお、神よ!」
王子「聞きましたか?ロンダルギア……たぶん、そこにハーゴンがいるのでしょうね」
勇者「ふむ……。エンディングに向けて、まっしぐらということだな。しかし、そこから
が一番難しいんだよ。君!」
ナレ「君、とは王子と王女に向けられたものではない。つまり、これを読んでいる貴方で
すよ」
勇者「何を言っているんだか……。ここは福引き所か、券を持っていないからパス」
王子「宿屋に誰か泊まっているみたいですよ」
宿女「あら、ボーイさん。ちょうどよかったわ。お風呂はどこかしら?え?ボーイじゃな
いし、ここにはお風呂がないですって?まあ!なんてホテルなのっ!」
勇者「風呂がない?つまり、覗きもできないということか。じゃあねバイバイ(@^^)/~~~」
王子「宿の北に誰かが、散歩してるのかな」
男 「ハーゴンはまやかしのじゅつが、とくいと聞く。しかしもし、大地の精霊ルビスの
まもりがあれば、まやかしをうちやぶれようぞ!」
王子「大地の精霊ルビスのまもり……メモしておきます( ..)φカキカキ」
王女「さて、この一角は、預かり所と道具屋か。お、ここにも禿男がいる」
禿男「おたくたちも、ろうやのカギを買いに来たのかい?」
勇者「買い物には来ていないが……何か知っていそうだな。ここは、はいだ!」
禿男「オレもよお、この町で売ってるって聞いて来たんだが、とんだデマだったようだな。
ちっ!」
勇者「なるほど……。この禿男の言っていることからすると、ろうやのカギを売っている
という噂がながれている、ってことだよな」
王子「そうですね。もしかしたら、どこかで密かに売られているかもしれませんね」
勇者「こうなれば、もう一度片っ端から聞いて回ろうぜ」
王子「ここの道具屋は知らないようです」
勇者「次に回るぞ。道を隔てたとこの道具屋で聞こう」
道具「いらっしゃいませ!ここは道具屋です。どんなご用でしょう?」
勇者「何を売っているんだ?」
道具「へい。こんなものですが……。やくそう、どくけしそう、?????、キメラのつばさ、
ですが」
勇者「おい!その、?????ってのは何だ?」
道具「おっと、だんな。誰から聞きました?これはちょっと値が張りますよ。いいです
か?」
勇者「……。なんか薬物取引しているみたいだな……。それをくれ!」
道具「では、お売りいたしましょう。でも、誰にもいわないで下さいよ。どなたがお持ち
になりますか?」
勇者「もちろん俺だ!」
道具「はい、どうぞ。勇者さん!ほかにも何かご用は?」
勇者「ない!」
道具「ありがとうございました。今後ともごひいきに!」
王女「何を受け取ったのですか?アイテム名が言われませんでしたけど……」
勇者「まあ、秘密取引だからな。聞かれたらマズいのだろうよ」
王子「で、何を?」
勇者「ああ……」
ナレ「と、アイテム欄を確認すると……」
勇者「ろうやのカギだ!」
王子「やりましたね!これで各地の牢屋を開けて回れる」
勇者「まだ、全部情報を聞いていないぞ」
王子「そうですね。町の隅に家があるようです。尋ねてみましょう」
老人「テパの村に羽衣作りの名人 ドン・モハメが住んでいるそうじゃ。わしも一つ作っ
てもらいたいもんじゃのう。」
王女「えええ、羽衣作りの名人ですってえ!!(目を輝かせて)テパの村ですか?どこに
あるのですか?」
王子「知らないみたいですね」
勇者「次の目的地はテパの村に決まりだ。最後に、武器屋のメニューを見て終わりにしよ
う」
王子「武具屋のメニューは、ドラゴンキラー・ひかりのつるぎ、ミンクのコート、そして
ちからのたて、です……。金が足りませんね。ミンクのコートが欲しいところですけど」
勇者「ちょっと待てよ。北東の方に建物があるぞ、まだ見てなかったよな」
王子「そうでしたね。行ってみましょう」
王女「あら?建物の外、町の隅っこに誰かいますよ」
勇者「うむ、そういうヤツに限って重要アイテム持ってるはずだ。行くぞ」
ナレ「建物の中は牢獄だった」
牢番「私は、ラゴスというぬすっとをろうごくに入れておいた。しかし、ラゴスは逃げ出
してしまったのだ!いったい、どこからどうやって……。うーむ、ふしぎだ……。」
王女「ラゴスというえば、テバで水門のカギを持ち去った?」
王子「どうやら、ここに逃げ出してきて捕まり、また逃げ出したようですね」
勇者「どうやら脱走の名人のようだ」
ナレ「金の扉を開けて左側の牢の中にいた老人に尋ねると」
老人「大神官ハーゴン様はロンダルキアの山々に。邪心の像を持つ者だけがロンダルキ
アへの道を開くことができるのじゃよ。ふあっふあっふあっふあっ」
王子「邪心の像?メモしておきます( ..)φカキカキ」
勇者「さて、右の牢屋には誰もいないようだが……。と見せかけて、隠し扉があるはずだ
な。建物の外にいた奴が隠れているはずだ」
ナレ「壁を調べていくと隠し通路があった。出てみると、先ほどの人物が立っていた」
町人「あは、見つかっちゃった!ぼくがウワサのラゴスだよ。水門のカギを返すからもう
許してね。ごめんね」
ナレ「すいもんのカギを手に入れた」
王女「テパの村に急ぎましょう!」
勇者「テパ、テパ、言うけど……。どこにあるんだよ?」
王女「世界地図を見て、まだ行っていない所があるわ。ベラヌールから北東にある大陸の
中ほどに点滅している所があるじゃない。たぶん町だと思うわ」
王子「なんだか分かりませんけど、行くだけ行ってみればどうでしょう?どうせ行かなき
ゃならなくなりますよ」
勇者「しようがねえな。行ってみるか」
ナレ「というわけで、テパの村と思われる場所へと向かったのであった」
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冗談ドラゴンクエストII 冒険の書・21
2020.02.24

冗談ドラゴンクエスト II 冒険の書・21



ナレ「情報集めに再びベラヌールに戻ってきた」
王子「たまには宿屋に泊まってみませんか?旅立ちからここまで、一度も宿に泊まってま
せん」
王女「そうですね。お風呂にも入って、汗を流したいです」
ナレ「久しぶりに宿屋に泊まることにした一行なのであるが……翌朝」
宿屋「おはようございます。夕べはよくおやすみでしたね。ところでもうひとり、お連れ
の方は?もしかしてご病気では?それならば、元気になられるまでお預かりしますが…」
王子「か、からだが動かない…どうやらハーゴンがぼくに呪いをかけているらしい。しか
し、やられたのがぼくひとりでよかった……たぶん、ぼくはもうだめだ。さあ、ぼくにか
まわず行ってくれっ!ううっ…」
勇者「おいおい。泊まろうと言ったのはおまえだろうが。病気になってどうする」
王女「やはり、ハーゴンの呪いでしょうか?」
兵士「……しかし、王子さまがこんなことになるなんて、私は王様に何とお伝えすればよ
いのでしょう……」
勇者「おまえが心配してもしようがねえ。王子は宿屋に任せて、先に進もう」
王女「だれか、呪いを解く方法を知っているかも知れません」
ナレ「町人に聞いて回る二人」
老人「世界樹の葉には死者を蘇らせる力があると聞く。ハーゴンは遠くからでも人を呪い
殺すことができるというが…ここはハーゴンのいるロンダルキアの地ではない。呪いの力
も弱いはずじゃ。もしかしたら、世界樹の葉でお仲間を助けることができるかもしれんぞ」
勇者「世界樹の葉か……」
王女「町の外れに来ました。花畑に女の人がいます。聞いてみましょう。何か知っている
かも」
女性「ずっと東の海の小さな島に世界樹の木が1本生えているそうですわ。そして、その
大切な葉を一度に1枚ずつだけ落とすと伝えられています」
勇者「東の海の小さな島か……」
王女「世界地図で見ると、どうやらザハンのある島の近くみたいですよ」
勇者「よし!キメラの翼で飛んで付近を探してみようぜ」
王女「その前に、隣の家にいるお方にまだ話を聞いていませんが」
勇者「そうだったか?」
ナレ「話しかけてみると、おなじみのセーブ翁だった」
勇者「冒険の書にも記録してもらったし出発だ!」
ナレ「ザハンに飛び、舟に乗って探索を始める一行」
王女「見て!あの島怪しくないですか?」
ナレ「指さす方角に、山脈に囲まれた砂漠があり、真ん中あたりだけ森があった」
勇者「島の西側の河口から入れるようだな」
王女「行ってみましょう」
ナレ「二人がその森を調べてみると」
勇者「せかいじゅのは、があったぞ!」
王女「これで王子を救えますよね」
勇者「ベラヌールに戻ろう。王子がいればルーラが使えるのだがな」
ナレ「二人は、キメラの翼を使ってベラヌールに戻ってきた」
ナレ「相も変わらず町の入り口に立つ神父」
神父「話は聞きましたぞ!お仲間の身体が呪いで動かなくなったとか……もしやあなたが
たはハーゴンを倒すつもりでは?なんと無謀なっ!……ともかく、勇気あるあなたがたの
ために祈りましょう。神のご加護があらんことを。アーメン……」
勇者「殴るぞ!こいつ、まともなこと言わんな」
王女「早く、王子の元へいきましょう」
ナレ「宿屋のベッドに臥す王子」
勇者「おい、薬を持ってきてやったぜ」
王子「あ、ありがとうございます。王女に飲ませてもらいたいな」
勇者「殴るぞ、甘えるな」
王女「いいわよ。あたしが、飲ませてあげるわ」
ナレ「やさしく介抱する王女」
王子「ありがとう!ぼくはもう大丈夫だ!心配をかけて悪かったな。さあ行こう!」
勇者「げんきんなやつだ」
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冗談ドラゴンクエストII 冒険の書・20
2020.02.21

冗談ドラゴンクエスト II 冒険の書・20



勇者「さてと、次の目的地はどこだ?」
王子「確か、サンペタに行く途中のローラの門に金の扉がありましたね」
勇者「そうだったな。まだ、その先を確認していなかった」
王女「あたしは初めてになりますね」
勇者「よし!行ってみよう」
ナレ「ローラの門の金の扉を開けて、旅の扉に入る一行」
勇者「と、飛んできたが……。どっかで見たことのある禿男とじじいがいるな」
王子「確かに来たことありますよ。出てみたけど、魔物が強すぎて退却した所ですよ」
勇者「おお、そうだったな。今のレベルで行けるだけ行ってみようぜ」
ナレ「オークの強力な打撃攻撃に苦労しながらも、無事に町にたどり着いた。入口に立つ
神父に聞いてみると」
勇者「ふうっ。何とかたどり着いたな」
神官「なんと、不吉な!あなたがたの顔には、死相が出ていますぞ。とても邪悪なチカラ
がとりついています。ああ、おそろしい……」
勇者「なんだと、このやろう。いきなり、そのセリフはねえだろ!!(殴りかかろうとす
る)」
王子「やめてください!(必死で止める)」
勇者「覚えておけよ。その面覚えたからな」
町人「水の都ベラヌールへようこそ。」
王女「ベラヌールって言うんですね。でも、とても広いです」
勇者「北の方に牢屋があるな」
衛兵「危険だから、ろうの中の男に近づいたりするなよ。」
勇者「そう言われると、是非とも話を聞かなきゃな。とは言っても、まずは牢屋のカギを
手に入れるしかないか」
王子「いつものように、時計回りに聞いて回りましょう」
王女「まずは、武具屋のところにいる二人ですね」
戦士「オレは『いなずまのけん』を探して旅をしている。その剣を使えば、オレのように
呪文を知らぬ男でも、稲妻を呼べるらしいのだ」
勇者「いなずまのけん……か。どこにあるのだろうな」
町人「デルコンダルにはいきましたか?なんでもルーラシアのずっと南の海にあるとか…
…。」
勇者「ううむ。ここも来る順番を間違えたようだ。おや、宿屋に顔見知りがいるぞ」
使者「おお、これは勇者さま!王さまからの伝言を伝えるため、お待ちしてしました。な
んでも、炎のほこらと呼ばれる場所に、太陽の紋章があるという話です!」
勇者「ご苦労だった。すでに知っているし、紋章も手に入れたよ」
町娘「あまつゆのいとを、せいなるおりきでおると、みずのはごろもができるそうよ。で
も、それをつくれるのは、世界で一人しかいないんですって!」
王女「教えてください!その人はどこにいらっしゃるのですか?」
町娘「……」
勇者「知らないようだな」
王女「どなたか、知っている人はいないのかしら」
王子「もっと情報を集めましょう。おのずと道は開かれます」
神父「自らを大神官などと名乗るハーゴンには、いつか必ず天罰が下るでしょう」
勇者「天罰?何をいまさら、ハーゴンを倒すのは、勇者である俺様だ!覚えておけよ」
王子「まあ、レベル上げして、ハーゴンの居場所を突き止めなければいけませんけどね」
兵士「うわさに聞くと、デルコンダルの王さまが月の紋章を持っているらしいぞ」
王女「やはりですね。この町に来るのが遅すぎました」
王子「もう、持ってますからね」
勇者「ところで、この柱が並んでいる建物は何だ?後ろの方にも通路が続いているようだ
が……」
牧師「ただしき神は、ただしき者の味方なり。わが教会にどんなご用でしょう?」
勇者「今のところ用はないぞ。後ろに何があるんだ?隠してもだめだぞ」
神父「おお神よ!この者たちにあなたのかごがあらんことを!」
勇者「聞いても無駄だな。強行突破しかないか」
王子「カギが掛かっています」
王女「金のカギで開けましょう」
ナレ「扉を開けて、一歩踏み込んだ途端」
勇者「げっ!バリアーがあった」
王子「油断しました。トラマナ!」
ナレ「バリアーを避けて通れる呪文を唱える王子」
勇者「おい!いつの間に、そんな呪文を覚えたんだ」
王子「ここへ来る途中でレベルアップして覚えました」
勇者「そういうことは、早く言えよな」
王子「す、すみません」
勇者「まあ、いい。先へ進むぞ」
ナレ「旅の扉を進んだ先にある階段を昇ると」
老人「このほこらの西にロンダルギアへ通じる道があるという。しかし、お若いの。その
道は、かなりけわしい。あせらずにな。」
王子「メモしておきますね」
ナレ「別れを告げて、階段を降りると」
勇者「あ、こんなところに『すばやさのたね』見っけ!ラッキー(*^^)v」
王子「戻りますか?」
王女「待って下さい!先ほどのおじいさんが、ロンダルギアへ通じる道がある、とおっし
ゃってましたよね」
勇者「なるほどな。隠し通路があるということか……。もう一度トラマナ掛けてバリアー
の南側を調べてみよう」
王子「はい。あ、ありましたよ。南に通路が」
勇者「でかしたぞ。通ってみよう」
王女「あ!魔物がいます」
魔物「キイ!キイ!いぢめないでくれよー!いいこと教えるからさー。サンペタの町に、
水の紋章があるって話だよ。」
勇者「そうか、ありがとよ。ふむ、外へ出てみるか。あれ?炎が揺らめいているぞ」
王子「違いますよ。あれは、人魂です。サンブルグ城でも見たでしょう?」
人魂「……。勇者の子孫よ。どこへ行こうというのか?今のままでは、おぬしをこの先に、
通すわけにはいかぬ。世界をめぐり人々の話に耳をかかむけるのだ。さすれば、きっと道
は開ける。」
王子「どうやら、なんか足りないものがあるようですね」
王女「たぶん紋章か、他の何かだと思います」
勇者「そうだな。魔物が言ってた。サンペタにあるという紋章を取りに行こう」
ナレ「取り急ぎサンペタに戻る一行」
勇者「サンペタに戻ってきたぞ」
王子「水の紋章があるということですよね」
勇者「だとしたら、焚火をしている老人のところに行く途中にある……ちっ、魔物がいる
にはいるが、牢屋に入っていやがるな」
王子「ここも牢屋のカギが必要のようですね」
勇者「急ぎ過ぎたか……もう一度、ベラヌールに戻って情報をさらに収集だ。まだ聞いて
いない人がいる」
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冗談ドラゴンクエストII 冒険の書・19
2020.02.20

冗談ドラゴンクエスト II 冒険の書・19



ナレ「デルコンダル城に着いた」
勇者「お、禿げ男がここにもいるな」
禿男「お前も、かくとう試合に出るのか?くれぐれも命をそまつにするなよっ」
王女「試合ですって。出ると何か貰えるのかしら」
衛兵「まったく、王さまのかくとう好きにはこまったものです。この前も、旅の戦士をキ
ラータイガーと戦わせて……その戦士は大ケガをしてしまったんですよ。」
勇者「ふむ……なんかいやな予感がするな。とりあえず、城郭をぐるりと回ってみよう」
ナレ「城の内部に入らずに、城郭通路を見て回る」
王子「旅の扉がありました」
勇者「お!金の扉があるぞ。なんか良いものがあるかな?旅の扉は後回しだ」
商人「お客さん!こんなところに入ってきちゃこまります!」
勇者「悪い悪い。武器屋の店内だったか。おや?宝箱があるな。これは売り物か?」
商人「お客さん!以下同文」
勇者「NPCか……。つまり自由に宝箱の中身貰っても良いってことだよな」
王女「なんか悪いみたいですけど……」
勇者「気にしない気にしない。お、ガイアのよろいが入っていたぞ。ラッキー!」
王子「もう一つは、せいなるナイフでした」
勇者「ガイアのよろいは、俺しか装備できないようだな。ということで装備!!っとね」
王女「これから、どうしますか?」
勇者「ルーラのポイントは記憶したよな」
王子「はい。いつでも戻ってこれます」
勇者「なら、旅の扉に入ってみよう。どこへ通じているか確認だ」
ナレ「ワープした先は小部屋。上と右に金の扉があった」
勇者「取り敢えず右だな」
翁 「おお、待っておりましたぞ!このじいは、勇者さまにお教えすることがあります。
実は、この世界にはぎんのカギときんのカギのふたつがあり、とびらにも二つの種類が。
まずぎんのカギを見つけなされ。サマートリアの西、湖の洞くつの中にかくされていると
いう話ですじゃ。……へ?もう、ぎんのカギは手に入れたですと?いや、さすが王子さま。
おそれいったわい。」
勇者「ぎんのカギどころか、きんのカギも手に入れたぞ。王子が知っていたのでな」
ナレ「念のために外へ出てみると、ルーラシア城の南にある祠だった。さらに上の扉を開
けても、やはり同じ祠に出た」
王女「戻りましょうか?」
勇者「ラダトーム城に戻って、MPの回復とセーブしてから、ルーラで戻ろう」
王子「いやな予感のためですか?」
勇者「ああ、俺の予感は良く当たるんだ」
ナレ「ラダトーム城に戻って、回復とセーブしてから、デルコンダル城に戻る」
勇者「ここは、中庭というところか?」
王子「北の方の壇上にいるのが王さまみたいですね」
勇者「取り敢えず情報集めが先だな。中庭を時計回りに回って聞いてみよう」
王子「まずは、教会横にいる人ですね」
男 「嵐の夜、いっせきの舟が、財宝とともに海にしずんだそうです。なんでも財宝の中
には、やまびこのふえもあったとか……。」
勇者「ああ、それなら。俺が貰ったぞ。教えろ、笛の使い道を」
男 「……」
王女「知らないみたいね」
勇者「教会か……用はないが、取り敢えず聞いてみるか」
牧師「やまびこのふえは、精霊のうたごえ。城…町…洞くつ…塔…ほこら…。行くさきざ
きで、ふえを吹きなされ。ふえを吹き、山彦のかえる所に、紋章があるはずです。ところ
で……ただしき神はただしき者の味方なり。わが協会に、どんなご用でしょう?」
勇者「ふむ、またあとでな」
牧師「おお、神よ!この者たちに、あなたのかごがあらんことを!」
王子「ついに、やまびこのふえの使い方が分かりましたね」
勇者「ああ、聞いてみるものだ。次は、武器防具屋にたむろしている奴だな。お、ここに
も禿男がいる」
禿男「オレはガイアのよろいを探している。風のウワサでこのあたりの武器屋のおやじが
持っていると聞いたのだが……」
勇者「残念だが。すでに俺が見つけて装備しているぞ。ガハハハッ」
王女「お隣の女性は、預り所の人でした」
勇者「今は用がないな」
王子「ちょっと武器防具屋に寄りませんか?勇者さんはガイアの鎧だし、王女も今はみか
わしの服ですが、職人さえ見つかればみずのはごろもが手に入りますし」
勇者「そうだな。王子に集中攻撃されたら、たまらんからな」
武具「ここは武器と防具の店だ。どんな用だね」
王子「ええと……。まほうのよろいを下さい」
ナレ「まほうのよろいは、ギラ系呪文のダメージを3/4にする効果がある」
武具「また来てくれよ!」
勇者「どうやら、店内からガイアの鎧を万引きしたことには気づいていないようだな。よ
しよしヾ(・ω・`)」
王女「宿屋近くの男性は?」
男性「あまり物を持ちすぎず、要らなくなったものは売るか預けるか捨てる!これが旅の
秘訣ですよ」
勇者「おまえ、俺をおちょくっているのか?ゲーム初心者でも知っているぞ」
王女「あのおじいさんのお店は何かしら。聞いてみましょう」
占師「わしは、占い師。何かおさがしものかな?」
ナレ「はい、いいえ、で答えてください」
勇者「探し物と聞かれりゃ。はい、しかないだろ。聞きたいことは山ほどあるからな」
占師「では、占ってしんぜよう。むむむ……。広場じゃ!戦いの広場が見える!さがしも
のは、この城の中。強い者のみに与えられる、と出たぞ!信じる信じないは、もちろんそ
なたたちの自由。気をつけて行きなされよ。」
王女「戦いの広場、ですって」
王子「入り口の衛兵が言ってた。旅人をキラータイガーと戦わせるという王さま……です
かね」
勇者「ううむ。男たるもの、時として敢えて戦いの渦中に身を投じることも必要だ。とも
いうがな」
王女「あそこに鉄格子に入れられた人がいますよ」
勇者「牢屋だな。囚人だろう。衆人の面前に晒す、一種のさらし刑かな。鉄格子越しに話
せるようだ」
囚人「もう、この牢に入れられて10年になる…暇つぶしにいいことを教えてやろう。金の
カギを手に入れろ!はるか南の島、ザハンに住むタシスンという男が持っているそうだ」
勇者「きんのカギはすでに持っているが……。つまり攻略の順番を間違えたってことか」
王子「このデルコンダル城を攻略してから、ザハンの町に向かうのが順当だったというわ
けですね。ルーラの町リストも、そうなっています」
勇者「まあ、そういうこともあるさ。ゲームクリエイターも予想できなかったのさ。例の
祠にあった旅の扉を、ここに設定しておけば良かったのだよ」
王女「一通り聞いて回りました。後は、壇上の王さまだけです」
勇者「まてよ、バニーガールがいるじゃないか」
王子「王さまの御前で、ナンパですか?」
勇者「悪いか!!まずは左のバニーちゃんからね」
バニ「ああ……戦ってる男の人って素敵……」
勇者「そうか。じゃあ、俺とベッドの上で、一戦しないか?」
王女「何言ってるのよ!!ポカポカ」
勇者「痛えなあ。次は右のバニーちゃんね」
バニ「ここは、戦いの広場。勇者たちのスタジアムでございますわ。」
勇者「ねえねえ、他に言うことないの?素敵な人、とか」
王様「おい!」
勇者「なんだよ。今取り込んでいるんだ」
王様「はるばるデルコンダルの城によくぞ来た!わしがこの城の王じゃ。もし、わしを楽
しませてくれたなら、そちたちに褒美を取らせよう。どうじゃ?」
勇者「勝手に話しかけてきやがったぜ」
王子「御前でじらすからですよ」
ナレ「はい、いいえ、で答えてください」
勇者「だから、とりこんでいるから。いいえ!だ」
王様「それは残念だな。気が変わったなら、また来るがよい。さらばじゃ。」
王子「あれ?無理やり戦わせるというわけじゃないみたいですね」
王女「噂とは信憑性のないものですわ。みなさん、王さまから直接話を聞いたわけじゃな
いでしょうから」
勇者「ふむ……。気が変わったぞ。そういうことなら、その楽しみとやらを叶えてやろう
じゃないか」
王子「本気ですか?それって、キラータイガーと闘うことだと思いますけど……」
王女「古代ローマで見世物として行われていた剣闘士……?見れば広場の中にキラータイ
ガーの入れられた檻が」
勇者「これもゲームクリエイターの陰謀だろうが、まあ負けても所持金半分持っていかれ
て、最後のセーブポイントに戻されるだけだ」
王子「勇者が、そう言うなら。仕方がないですね。幸い、まほうのよろい買って、所持金
も少ないですから」
勇者「王様!戦ってやるぜ!!」
王様「なら、このスタジアムのまん中まで進むがよい!」
ナレ「言われるままに広場の方に進む一行」
魔物「ガルルルルー!」
ナレ「キラータイガーが現れた」
勇者「よっしゃあ!みんな頑張れよ!!」
ナレ「三人の協力で、キラータイガーを打倒したのであった」
王様「あっぱれ!あっぱれ!みごとな戦いぶりであった!わしからのほうびじゃ。月の紋
章をあたえよう!そちたちのかつやくを期待しておるぞ!」
勇者「ありがとうよ。期待してな」
王様「おお、勇者よ。デルコンダルの城によくぞ来た!勇者が次のレベルに……」
勇者「なるほど、戦い済んで、セーブ王になるのか。ここは野球場だったのか……」
王女「バカなこと言わないでよ」
王子「王さま、いい人でしたね」
王女「ええ、立派な方です」
勇者「さて、次の目的地へ向かおう!」
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冗談ドラゴンクエストII 冒険の書・18
2020.02.19

冗談ドラゴンクエスト II 冒険の書・18



ナレ「金の扉を開けるために、ルーラシア城に戻ってきた一行」
勇者「よっしゃあ!開けまくるぞお!!」
王子「さすが勇者さんのお城ですね。宝箱が沢山並んでいます」
勇者「一応、宝物庫だからな。最強の武器とかあるかな?」
ナレ「金の扉を開けて、次々と宝箱を開ける勇者。何が見つかったかは省略」
勇者「なんだ、武器はないのか、つまらん」
王子「でも、『ロトのしるし』が入っていました。これ、後で役立つのでは?」
勇者「そういえば、ザハンに行く途中の祠に、しるしを持ってこいとか言ってた奴いる
な。後で行ってみよう」
王女「地下牢の方は?」
勇者「ああ、そこは牢屋のカギがないとダメだ。次に行こう」
王子「次は、サマートリア城ですね。金の扉が一つありました」
老人「よくぞ来た!ロトの血を引きし者たちよ!さあ!宝箱を開け、その中の物を取る
がよい!」
王子「ロトの盾が入っていました」
勇者「王子が装備していいよ。ここはおまえの城だからな」
王子「ありがとうございます。せっかくだから、久ぶりに妹に会ってきます」
妹 「あっ、お兄ちゃん。ねー、あたしも連れてってよお!」
王子「だめだよ、おまえは」
妹 「なによ!お兄ちゃんのいじわるうっ」
勇者「次は、サンペタだな」
王子「焚火をしている老人のいる所ですね」
老人「大きな海のどこかに精霊のほこらがあるそうじゃ。5つの紋章を手に入れた者は、そ
こで精霊を呼び出すことができるという。もっともこの言い伝えがどこまで本当なのか、
それは誰も知らんがの……」
王女「五つの紋章を集めて、その精霊のほこらへ行けということね」
勇者「牢屋に入れられているのは魔物か……。何か持っていそうだけど、牢屋のカギを手
に入れたら戻ってこよう」
王子「はい。重要マークを付けてメモしました」
勇者「次はラダトーム城の武器屋の二階だな」
隠居「ほれ、命の紋章をやる!」
勇者「はあ?何言ってんの?」
ナレ「実は、セリフを書き留めるのを忘れてしまいました(*- -)(*_ _)ペコリ」
勇者「命の紋章を貰ったという事実だけかよ」
ナレ「貰ったあとのセリフならありますよ」
隠居「こんな所まで来るとは仕方のない奴だな。わしはただの武器屋の隠居じゃよ。かっ
かっかっ!」
勇者「しようがねえな、しっかりしろよ。ナレーション」
ナレ「気を付けます」
勇者「取り敢えず、行けるところで金の扉があるのは、ここまでか」
王女「もっと町を探して回りましょう」
王子「そうですね」
勇者「とりあえず、例の祠に行ってみるか」
ナレ「再び、精霊の祠に戻り、賢者に会うと」
賢者「おお、わしは待っておった!勇者ロトの子孫が現れるのを!そなたたちにロトの兜
を授けよう!」
ナレ「『ロトのかぶと』を受け取ったのであった」
勇者「これは俺しか装備できないようだな」
王子「ですね」
王女「良くお似合いですよ」
勇者「そうか……照れるな(〃▽〃)ポッ」
ナレ「おだてに弱い勇者だった」
勇者「それにしても、行き詰ったな。町人に聞いても、先の情報が見当たらん」
王子「世界地図を見ながら、町を探していくしかないですね」
王女「そうですね。それぞれの町は地図上で点滅していますものね」
ナレ「地図を開いて確認する勇者」
勇者「ふむ、一番分かりやすいのは、ザハンの北にある島にあるな。船出だあ~」
ナレ「再び、舟に乗り北方の島、デルコンダルへと向かうのだった」
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