冗談ドラゴンクエストⅢ 冒険の書・4
2020.04.08

冗談ドラゴンクエストⅢ 冒険の書・4


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シャンパーニの塔

勇者「ううむ……。シャンパーニの塔にたどり着いたはいいが、やたら塔の縁ばかりの行軍だ
な。うっかり縁から落ちそうだよ。一歩一歩十字ボタンをチョイチョイという感じで慎重にな」
ナレ「慎重に塔を攻略していく一行だったが」
ナタリー「……」
勇者「さっきから、何黙ってるんだ?」
ナタリー「だってえ……。毒針って魔物の急所を突いて一撃で倒せるはずよね」
リリア 「ええ、確かにそのはずですが。確率は低いですけど」
ナタリー「今までたくさんの魔物に毒針攻撃したけど、一度も急所を付けずにダメージ1Pだ
けなのよ。しかも、攻撃を外すこともあるし」
勇者「仕様が変わったんじゃねえのか?」
ナタリー「仕様って言わないでよ!」
勇者「おお、こわ……毒針攻撃はあきらめて、魔法に専念しろよ」
ナタリー「……」

ナレ「なんだかんだで、五階に上がりました」
勇者「おいナレーション、攻略情報を端折(はしょる)るなよ」
ナレ「この塔は、カンダタ一味を倒すことがメインですから、塔の構造は単純にできているん
です。攻略本なしでも大丈夫ですよ」
勇者「そんなこと言うのか?」
ナタリー「誰かいるわ!」
コンラト「例のカンダタの一味じゃないでしょうか」
賊A「おい!へんなやつらが来たぞっ!」
勇者「この可愛い女の子をつかまえて、へんなやつらとは失礼な!」
ナタリー「あんた、可愛いという自覚があるのね」
賊B「よしっ!おかしらに知らせにいこう!」
ナレ「賊は上の階へと逃げた」
勇者「逃がすか!追え!!」
カンタタ「よく、ここまで来られたな。ほめてやるぜ!だが、オレさまをつかまえることは、
だれにもできん。さらばだ!わっははは!」
ナレ「と、落とし穴が開いて、下に落ちる一行」
勇者「ちくしょう!もう一度上がるぞ!」
ナレ「上の階に昇るも、誰もいなかった」
リリア 「逃げたのかしら?」
コンラト「ここは、彼らのアジトです。どこかに隠れたのでしょう」
勇者「よし。下へ戻るぞ」
ナタリー「いたわ!今度は逃がさないで」
カンタタ「しつこいやつらめ!やっつけてやる!」
ナレ「カンダタ一味との戦いになった」
勇者「どいつから叩く?」
コンラト「ここは、子分の方から叩きましょう」
ナタリー「コンラッドが言うなら間違いないわね」
勇者「よし、子分からだ」
リリア 「わたしは回復役に専念します」
ナタリー「あたしはスクルト(守備力増強)かけるよ」

ナレ「戦闘がはじまる」
ナタリー「きゃああ!」
勇者「ナタリー!」
ナレ「カンダタの痛恨の一撃がナタリーを襲った。無念にも倒れるナタリー」
勇者「リリア!復活の呪文を使えないのか?」
リリア 「ごめんなさい。まだレベル不足で覚えていません」
勇者「ちきしょう!弔い合戦だ!!」
ナレ「きびしい戦いの中、ナタリーが倒れるも、カンダタ一味を倒すことに成功した」
カンタタ「まいった!きんのかんむりをかえすから、ゆるしてくれよ!な!な!」
勇者「どうしようかな……」
リリア 「許さないと言えば、逃げてまた最初から戦いになりそうです。執念深いから」
コンラト「私もそう思います」
勇者「ナタリーはどう思う?(棺桶に向かって話しかける)」
ナタリー「……(棺桶は答えない)」
リリア 「わざと言ってませんか?」
勇者「あは……。よし、許してやることにする!」
カンタタ「ありがてえ!あんたのことは、わすれないよ。じゃあな!」
ナレ「カンダタは、金の冠を置いて去っていった」
勇者「城に帰るぞ!ナタリーを生き返らせ、HP&MPを回復させて、戻って残った宝箱集め
とレベルアップだ!」
ナレ「ということで、いってこい(歌舞伎用語)で、塔に戻ってきた」
勇者「あれ、誰か人がいるぜ」
ナタリー「前からいたじゃない」
リリア 「カンダタのことで頭が一杯で、見えなかったんじゃない」
男 「あの、カンダタをたおすとは、あんたよほど有名なとうぞくなんだな」
勇者「勇者のこの俺を盗賊呼ばわりとは……」
ナタリー「こら!手を上げるな!」
リリア 「さあ、さあ、先に進みましょうよ」
ナレ「勇者をなだめながら、塔内に残された宝箱探しをはじめた」


ノアニール

勇者「シャンパーニの塔は探し終わったな。次の目的地はどこだ?」
リリア 「ノアニールの村ですね。カザフの村の北です」
勇者「よし、早速行くぞ!」
ナレ「カザーブから北へ進むと村が見えてきた」
勇者「みんな寝ているな。しかも立ったまま寝るとは、ずいぶんと器用だな」
ナタリー「カザーブの村で聞いた、エルフを怒らせたために眠らされた?」
勇者「皆寝てるから、箪笥とか探しまくっても、気づかれないな」
ナタリー「そうですわね(あきれ顔)」
リリア 「とにかく、起きている人がいないか、探してみましょう」
ナレ「村中を探し回る一行」
コンラト「いました!南西の家の前に」
老人「おお!どなたかは知りませぬが、どうかエルフたちに『ゆめみるルビー』をかえしてや
ってくだされ!」
勇者「ゆめみるルビー?夢シリーズなら、ここの作者の『妖奇退魔夜行』のタイトルの一つな
んだが……」
リリア 「宣伝するのですか?」
勇者「べつにかまわんだろう」
ナタリー「おじいさんの話は続いてるわよ」
老人「ゆめみるルビーをさがして、エルフにかえさなければ、この村にかけられた呪いがとけ
ませぬのじゃ。エルフのかくれ里は西の洞くつのそば。森の中にあるそうじゃ」
リリア 「エルフの里に、行ってみましょう」
ナレ「ということで、ノアニールを出立して西へと進む」
コンラト「洞窟が見えてきました」
ナタリー「そばにエルフの里があるということだけど……」
勇者「2Dマップ、トップピューで見れば一目瞭然だな。あそこの森の中の空き地がそうだろ
う!」
ナタリー「それは言わない!」


エルフの里

ナレ「エルフの里に入る」
エルフA「ここはエルフのかくれ里よ。あっ、人間と話しちゃいけなかったんだわ。ママにしから
れちゃう」
馬A「ヒヒーン」
老人「ノアニールの村の者が、ねむらされたのは、わしの息子のせいじゃ。あいつが、エルフ
のお姫さまとかけおちなんかしたから……。だから息子にかわって、こうしてあやまりに来て
おるのに、話さえ聞いてもらえぬ。ああ、わしはどうすればええんじゃ!」
道具「あなたがた人間には、ものは売れませんわ。おひきとりあそばせ」
勇者「なんだと!この野郎、殴られたいのか!!」
リリア 「やめて下さい!(必死で止める)」
エルフB「ひーっ、人間だわ!さらわれてしまうわ!」
勇者「ほんとにさらってしまうぞ!」
女王「あなたがた人間が、このエルフの里にいったいなんの用です?なんですって?ノアニー
ルの村の……。そう、そんなこともありましたね。その昔、わたしの娘アンは、ひとりの人間
の男を愛してしまったのです。そして、エルフの宝『ゆめみるルビー』を持って、男のところ
へいったまま帰りません」
勇者「いわゆる、駆け落ちというヤツか?」
ナタリー「あら、そんな言葉、よく知っていたわね」
勇者「バカにしているだろう?」
ナタリー「分かる?」
リリア 「あの……。女王の話が続いているんですけど……σ( ̄∇ ̄」
女王「しょせん、エルフと人間。アンはだまされたのに決まっています。たぶん、ゆめみるル
ビーもその男にうばわれ、この里へも帰れずにつらい思いをしたのでしょう。ああ、人間など
見たくもありません。立ち去りなさい」
勇者「……(我慢している様子)」
リリア 「我慢してください」
コンラト「その奪われたという、ゆめみるルビーを返してあげないと、ノアニールの村人たちを元
に戻すのは無理ということでしょう」
勇者「ちょっと待て!もしかして、ゆめみるルビーを取り戻そうと思っているのじゃないだろ
な?ノアニールの村人を助けるために?」
コンラト「困っている人を助けるのが、騎士、いや戦士の務めですから」
リリア 「とにかく、ここにいてもしようがありませんわ」
ナタリー「そうね。そのゆめみるルビーとやらを探しましょう」
コンラト「西の洞くつですね」
リリア 「はい。行きましょう」
勇者「おいこら!俺を差し置いて話を進めるな!」
馬B「ヒヒーン!ブルルルル……」
ナタリー「誰に向かって話しているのよ」
勇者「俺を無視しているからだ。馬しか話し相手がいねえじゃん」
ナタリー「で、行くの行かないの?」
勇者「どこへ?」
ナタリー「……。こいつは放っておいて、あたし達だけで行きましょう」
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冗談ドラゴンクエストⅢ 冒険の書・3
2020.04.08

冗談ドラゴンクエストⅢ 冒険の書・3


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ロマリア地方へ

勇者「国境の長いトンネルを抜けると……」
ナレ「深い森の中だった」
リリア 「そして森を抜けると」
ナタリー「新天地の大陸が広がっていたのであった」
コンラト「何やってるんですか?」
勇者「いやなに、ちょっとリレー対話を……」
リリア 「ともかく城が見えてますね」
勇者「そうだな。キメラの翼やルーラの拠点とするために、すみやかに入城しよう」
ナタリー「確かにね……」
ナレ「城に入る一行」
兵士「ようこそ、ロマリアのお城に!」
勇者「城下町か、城に入る前に町内を反時計回りに情報集めするぞ」
町人「これはうわさですが……やがてアリアハンの勇者がやってきて、魔王を退治してく
れるそうですよ」
勇者「おうよ。期待していてくれ」
ナレ「武器屋に入る」
町人「魔王が世界をほろぼすといううわさのせいかも知れんが…昔にくらべ、ひとびとの
心もみだれたものよ。なげかわしいことだ」
ナレ「東の家に入る」
住民「なにやら世の中がぶっそうになってきているらしいねえ。ここロマリアもせいぜい
王さまにがんばっていただかねばならんのに……」
勇者「箪笥の中に皮の帽子、壺の中に小さなメダル、見っけ(*^^)v」
リリア 「あなたは泥棒ですか?」
勇者「なに言ってるの。このゲームは、壺とか箪笥とかに入ってるものは、自由に持って
いってもいいんだぞ」

ナレ「中央広場で遊ぶ子供に聞く」
子供「ねえねえ、おねえちゃんたち、アリアハンからきたんでしょ?ボク、すぐにわかっ
たよ」
勇者「おねえちゃんたち……って、女だけのパーティーって、わかるのか?」
ナタリー「女だけじゃない」
勇者「そうかあ?俺のグラフィックは、どうみても男みたいだぞ」
リリア 「それは、いわないことにしましょう」
ナレ「東の教会に入る」
町娘「この城のはるか北にカザーブの村がありますわ」
勇者「ふむ、次の目的が分かったな。お、本棚から『あたまがさえるほん』を見つけたぞ。
これを使えば知力でも上がるのかな?おい、ナタリー読んでみろ!」
ナタリー「ええ、あたしが?なんで」
リリア 「知力が上がるとしたら、魔法使いのナタリーさんが読むべきですよね」
コンラト「私もそう思います。ナタリーさんは知力を必要とする呪文が頼みですから」
ナタリー「どうなっても知らないわよ」
ナレ「ナタリーは『あたまがさえるほん』をパラパラとながめた。とても合理的なあたま
の使い方が、ナタリーのかしこさを引き出す!ナタリーはひとにきれものと呼ばれるよう
になった!」
リリア 「門前のおじいちゃんに聞いてみましょう」
老人「フューフュー。ああ、くちぶえがうまくふけん。ボビーや!どこにいったんじゃ、
ボビー!そろそろ、うちに帰るぞい!」
コンラト「その犬なら、城の外壁の隅にいましたよ」
リリア 「そろそろ城に入りましょう」

城内へ

ナレ「ロマリア城の中に入る一行」
衛兵「もしや、アリアハンからまいられたおかたでは?おお!お待ちしていました!」
勇者「まあ、王さまに会うまえに城内を見物しようぜ」
ナレ「と、城の城郭通路に出て散策をはじめてしまった」
勇者「ぐるぐると城郭を巡って、西側の階段を昇って、昇って」
コンラト「ここはどうやら西側の尖塔のようですね」
リリア 「頂上です。鉄格子があります。中の人と話せるようですよ」
囚人「うるせえなあ!オレはカンダタの仲間じゃねえって、なんといったらわかるんだ!」
勇者「何も言ってねえよ」
囚人「…あれ?お前だれ?オレはてっきりこの城の兵士がまた聞きにきたと思って…まあ、
いいや。カンダタってのは、オレなんかより、よっぽど悪人だぜ。シャンパーニって塔に
分をあつめて住んでいるから、自信があるならやっつけてやれよ」
コンラト「どうやら、シャンパーニの塔へ行くことになりそうですね」
ナレ「西側の尖塔を降りて、再び城郭通路を巡って東に向かうと、階段のそばをうろうろ
ている人がいる」
商人「北のカザーブからくる途中、魔物におそわれて荷物をみんな落としてしまいました。
なんとかロマリアに着いたものの、もう商売あがったりですよ。トホホ……」
勇者「その荷物、見つけたら何か貰えるのかな……え?荷物探しのクエストはない?残念」
ナレ「階段を昇った先は、東側の尖塔であった」
老人「わしの息子は遊び好きでな、王さまになってもそのくせがぬけん。困ったやつじゃ」
勇者「本棚から、『ずるっこのほん』を見つけたぞ」
ナタリー「おじいさんの話聞かないで、本探しばかりしないでよ」
勇者「え?何か言ったか?」
リリア 「聞いてないですね。降りましょう」
ナレ「城郭通路を南下する」
コンラト「ここは兵士の待機所のようですね」
兵士「ふーむ。このあたりは、とくに魔物がふえているようだな」
勇者「それは知っているさ」
兵士「東にはおそろしい怪物が……。まず北に旅立ち、腕ためしするがよかろう」
コンラト「なるほど、まだ東には行くな!ということですね」
リリア 「北にあるというカザーブに向かうことになりますね」

勇者「だいたい情報は集まったな。王さまに会うとするか」
詩人「私は、かぜのささやきを聞きました。あなたも聞きますか?」
勇者「吟遊詩人か、聞かせてみろ」
詩人「カザーブの村のはるか西にシャンパーニの塔がそびえているよ、そびえているよ…」
リリア 「西の塔の囚人が言っていた、にシャンパーニの塔が西にあるということですね」
侍従「どうかわが王のたのみを聞きとどけてくだされ!」
王妃「アリアハンは美しいところと聞きます。きっとひとびとの心も美しいのでしょうね」
国王「よくぞきた!勇者オルテガのうわさは、われらも聞きおよんでおるぞよ。勇者が次
のレベル……。ではたのみがある!」
勇者「なんだよ」
国王「カンダタという者が、この城からきんのかんむりをうばって逃げたのじゃ。もし、
それを取り戻せたなら、そなたを勇者と認めよう!さあ、ゆけ!勇者よ」
勇者「認めようが認めまいが、俺は勇者だけどな」

カザーブの村

コンラト「まずは、カザーブの村へ行きましょう」

村娘「ここはカザーブ。山に囲まれた小さな村です」
勇者「ここは時計回りに情報集めだな」
ナタリー「時計回りとか反時計とか、どういう基準で決めてるの?」
勇者「気分だ!」
ナタリー「あ、そ……」
勇者「教会には何もなかったな。しかし、右に行けるぞ」
リリア 「墓地ですね。誰かいます」
剣士「ここには、偉大な武闘家が眠っている。彼は素手でクマをも倒したという。できる
ならあやかりたいものだな」
町娘「この村より北にいくとノアニール。西に行けばシャンパーニの塔があります」
ナタリー「聞いた?シャンパーニの塔ですって」
勇者「いずれ行くことになるだろう。今は情報集めだ」
コンラト「この家は、どうやら酒場のようですね」
店主「ここは村の酒場。ゆっくりしていってください」
町男「どこかに、ねむりの村があるなんて、信じられないよ。ねえ、旅のひと」
勇者「知るかよ!」
町娘「だからね、その村はエルフをおこらせたために、村じゅう眠らされたわけ!」
ナレ「酒場を出ようとした時……」
勇者「ちょっと待て!」
ナタリー「なあに?」
勇者「見ろ!酒場の北側に階段が見えるだろう」
コンラト「ああ、見えますね」
リリア 「隠し通路とかがありそうですね」
勇者「壁を調べろ!」
ナレ「一行が酒場の壁を調べたが、何もなかった」
勇者「ということは外だ!外壁を調べろ」
ナタリー「あった!裏階段」
コンラト「酒場の二階のようです」
子供「パパとママなら、夜になれば帰ってくるよ」
勇者「よし、夜になったらまた来よう。その前に……」
コンラト「また、家探しですか?」
勇者「けがわのフード、いのちのきのみ、見っけ(*^^)v」
ナタリー「いい加減にしたら?」
勇者「何をいうか!ドラクエでは探して見つけた者、早い者勝ちなんだから。さあ、次の
場所へGO!だ」
ナレ「道具屋の裏部屋に入る」」
勇者「ステテコパンツかよ。こりゃ、トルネコの愛用だよな。男性専用だから売るしかな
い。店内は……宝箱があるけど、店主が邪魔だな。夜になって眠ったらチャンスだ!」
ナタリー「中央の池の中の小島に誰かいるわよ」
老人「ちからのない魔法使いでも、どくばりで急所をつけば、怪物をしとめられるという。
昔はこの村の道具屋でも売っていたぞ」
リリア 「毒針?魔法使いとなれば、ナタリーさんが適格ですね」
勇者「道具屋かあ……。あの宝箱に入っているかもな」
リリア 「この町の情報は全部集まりました」
勇者「夜になるまで、外で時間潰ししよう」
コンラト「時間潰しと言っても、魔物との戦いですけどね」
ナレ「こうして夜になるまで町の外で、魔物との戦いに勤しむであった」
勇者「よし、夜になったぞ。町に戻って、夜這いを掛けるぞ」
リリア 「夜這い?ちょっと意味が違うようですが……」
勇者「気にするな。お、墓場に骸骨が蠢(うごめ)いているぞ。行ってみよう」
ナタリー「いやだ……」
骸骨「わたしは、偉大な武闘家。うわさでは、素手でクマを倒したことになっておる。し
かしてつのつめを使っていたのだよ。わっはっは」
勇者「ふむ、何かくれるかと思ったのだが……。お、右の墓のそばに、ちいさなメダル見
つけだぞ(*^^)v」
ナレ「つづいて、酒場の二階を訪れる」
店主「うわさでは、ノアニールの西の森の中に、エルフたちがかくれ住んでいるそうです
よ」
主婦「おやめくださいませ!主人がみていますわ!あら、いやだ。ねぼけちゃったみたい
……」
勇者「夢を見ていたのか……。16歳の女の子が夜這いかけられるわけないからな」
ナタリー「あんたなら、やりそうだわ」
勇者「俺がレズビアンとでも言うのか?」
ナタリー「冗談ドラゴンクエストIを読んだら?」
勇者「……読んだぞ。あの勇者は俺じゃないし」
ナタリー「そうかしら。男で2回、女レズで1回、合わせて30000G、キッチリ耳を揃えて支
払ってもらおうか」
勇者「た、たんま!それって異世界の勇者だろう?俺には関係ねえよ。な、な?」
ナタリー「じーー(勇者の顔を凝視する)ま、いいわ。そういうことにしてあげるわ」
勇者「(ほっと胸を撫で下ろして)つ、次だ。道具屋に行くぞ!」
リリア 「毒針があったらいいわね」
ナタリー「あなたまで、それを言うの?」
リリア 「じょ、冗談よ」
ナレ「道具屋に入りました」
店主「ぐうぐう……」
勇者「寝ているな。よしよしヾ(・ω・`)忍び足でいくぞ」
ナレ「勇者は、宝箱からこんぼうとどくばりを見つけた」
ナタリー「やったあ!どくばりだわ」
勇者「なに喜んでんだよ。やっぱり欲しかったんだ」
ナタリー「ち、違うわよ。ふん」
勇者「ま、いいか。とりあえず、この町周辺でレベルアップしよう」
コンラト「そうですね。全然、歯が立たない魔物のグループも出ますし」
ナレ「カザーブの村の近辺でレベルアップに励む一行」
勇者「ち、ちき、しょう……キラービーのま、ひ攻撃、うけち、まった、ぜ……」
リリア 「まんげつそうで治療しましょう」
勇者「ま、待て。む、らに、入れ。ある、き回れ、ば、治る」
コンラト「判りました。すぐに村に入りましょう」
ナレ「村に入り、しばらく歩き回って麻痺を回復させることにした」
勇者「よし!治ったぞ」
ナタリー「村が近かったから良かったもののケチねぇ…(^^;」

勇者「こういうこともあろうかと、すぐ避難できるように町のすぐそばをクルクル回って
いたのだよ」
リリア 「良かったですね。わたしが、麻痺回復呪文(キアリク)を覚えればいいのですが…」
ナタリー「これからは、麻痺回復のまんげつそう、持っていく必要ありね」
勇者「それにしても……SFC版とGB版には、この辺りに第一すごろく場があるはずな
んだがなあ('ω')」
三人「……(無視)」
コンラト「そろそろ、次の目的地に行きませんか?」
ナタリー「そうね、レベルアップもある程度進んだし」
リリア 「ロマリアの王さまの依頼である、きんのかんむりの奪還ですね。城の牢獄に入れられて
いた囚人が、カンダタがシャンパーニの塔にいると言ってました。ここから西へ向かったとこ
ろにあります」
勇者「シャンパーニの塔か……誰か、ダンジョン脱出呪文(リレミト)覚えているか?」
ナタリー「コンラッドは論外だし、あたしがレベルアップすれば……だけどね」
勇者「だと辛い行軍になるな、帰るか……」
ナタリー「あんたねえ!なんのために冒険はじめたのよ(と、勇者の耳を引っ張って)はいはい、行
くわよ」
勇者「痛い、痛い。なんか……。この情景、どこかで体験したような……」
ナタリー「Iを読み返しなさい」
ナレ「というわけで、次なる目的地であるシャンパーニの塔へと出発したのであった」
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冗談ドラゴンクエストⅢ 冒険の書・2
2020.03.26

冗談ドラゴンクエストⅢ 冒険の書・2


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ナレ「というわけで、勇躍原野へと踏み出したのであった」
勇者「よっしゃあ!冒険のはじまりだあ!」
コンラト「気を引き締めていきましょう」
ナタリー「まあ、まかせるわ」
リリア 「お手柔らかにお願いします」
コンラト「西に塔が見えますね」
ナタリー「と言われても、島になってるから行けないわ」
勇者「いずれ行くことになると思うが、とりあえず行けるところへ行く。ってことで橋を渡る
しかないが……」
コンラト「ともかく町や村を探しましょう」
ナレ「スライムやおおがらすなどの魔物との遭遇戦に苦労しながらも、城から北の方に村を発
見した」
リリア 「行ってみましょう!」

レーベの村へ

住人「レーベの村にようこそ」
コンラト「レーベの村というのですね」
勇者「そうだな。とりあえず、時計回りに聞いてみよう」
ナレ「中央の北側の家を訪ねる」
住人「とうぞくのかぎは、手に入れましたか?」
勇者「とうぞくのかぎ?持ってないな」
住人「この村の南の森にも、ナジミの塔に通じる洞くつがあるとか……。うわさでは、その塔
に住む老人がそのカギをもっているらしいですよ」
ナタリー「とうぞくのカギですって、重要アイテムのようね」
勇者「そりゃ、カギといえば、ドラクエ共通のクリア必須アイテムだもんな」
ナレ「池のほとりに立つ町人」
町人「まほうのたま……か。うちのじいさんにも、こまったもんだのお」
リリア 「また、重要アイテムのようですね( ..)φカキカキ」
勇者「北東の家は……だめだ、カギが掛かっているな」
コンラト「先ほどの、とうぞくのカギがあれば開くのでしょうか?」
勇者「かも知れない……」
ナタリー「とうぞくのカギを手に入れたら、戻ってきましょうよ」
ナレ「南東の片隅に人がいる。大きな岩を動かそうとしているようだ」
村人「よいしょよいしょ。だめだ……。重くて押してもビクともしないや」
勇者「どれ、俺にやらせてみろ!」
ナレ「岩を押しまくる」
村人「やや、すごい!そのチカラがいつかきっと役に立ちましょう!」
リリア 「たいしたこともなく動かせたようですが……。これって、ステータスの【チカラ】の数
値によっては、押せないこともあるのでしょうか?」
コンラト「関係なさそうですが……」
勇者「今はたんなるイベントのようだが……本人も言っているように、いずれ役にたつ……と
思うぞ。俺の感がそう言っている」
リリア 「感……ですか?」
町人「町の外を出て歩くとき、あやしげな場所にはなにかあるかも知れぬ。遠くから見るだけ
でなく、その場所まで行くことだな」
コンラト「意味深ですね」
勇者「覚えておこう。さて、最後は宿屋だな。1階の部屋は……ちぇ、鍵が掛かってるぜ」
ナタリー「二階に上がってみましょう」
子供「うわ~勇者さまって女の人だったんだ!」
ナレ「はい、いいえ、で答えてください」
勇者「いいえ、と言ったら?」
子供「え?ちがうの?でも、ボクには女の人に見えるけどなあ。いっぱいいっぱい魔物をやっ
つけてね!あいつらが、ボクのパパとママを……。ぐすん」
勇者「一応、はいと答えてみるか?」
子供「やっぱり!女の人なのに、魔物をやっつけながら、旅をしてるなんて、えらいなあ!
いっぱいいっぱい魔物をやっつけてね!あいつらがボクのパパとママを……。ぐすん」
勇者「うむ、まかせておきな」
コンラト「一応一通り、聞き終わりましたね」
ナタリー「鍵部屋を除いてね」
勇者「次の場所へ移動しようぜ」
リリア 「ナジミの塔ですね」
ナレ「レーベの村を出る一行だが、少し進んでナタリーが気づく」
ナタリー「ね、見て!森の中ほどに空き地のような所があるわよ」
コンラト「確かにそうですね。町人の言っていた、怪しげな場所ってことですね」
勇者「しかしよう……ドラクエのような2Dマップ、トップビューだから見えるけど、普通は
木々が邪魔して森の中なんか外からは見えねえよな」
コンラト「それ、言っちゃだめですよ」
リリア 「そうそう」
勇者「ま、いいや。とにかく、行ってみよう」
ナレ「その森に入ってみると建物があった」
リリア 「残念。鍵が掛かってます」
勇者「他に何かないか?」
コンラト「あ、階段がありますよ」
勇者「よし!降りてみよう」

岬の洞くつ~ナジミの塔

ナレ「そこはナジミの塔への近道。目の前にある階段を昇るとナジミの塔である」
勇者「通常、ダンジョンというものは基本、一番遠くの階段を昇るのがセオリーだが、元々隠
し通路的にここへ入ったのだから、今回は目の前の階段を昇るぞ」
ナタリー「そんなもの?」
ナレ「そんなこんなで、塔の魔物を成敗しながら、頂上にたどり着いた」
リリア 「誰かいますけど……。壁に囲まれてます」
ナタリー「扉にも鍵が掛かっているわ」
コンラト「おーい!そこの人聞こえますか?(扉を叩きながら)」
勇者「無駄だよ。ドラクエは、隣に接触した状態でないと会話できないんだから」
ナタリー「ほんと、面倒なのよね。特に動き回る人と会話するのは疲れるわ」
コンラト「でも、その人のそばに階段が見えます」
勇者「どうやら、昇る階段を間違えたようだな。一旦降りて、別の階段を探そう」
ナレ「元来た道を引き返して、さらに探索する」
リリア 「階段がありました。上の階の位置関係からすると、ここがあの部屋に入れる階段です」
勇者「わかった。昇ろう」
ナレ「その階段を昇り、例の人物のところにやってきた」
翁 「おお、やっと来たようじゃな。そうか、勇者というのか。わしは、いく度となくおまえ
にカギをわたす夢を見ていた。だからおまえに、このとうぞくのかぎをわたそう。受けとって
くれるな?」
勇者「無論だ。ここまで来て、いらないとは言えないだろ」
ナレ「勇者は、とうぞくのかぎを受け取った」
翁 「ところで勇者よ。この世界には、そなたの性格を変えてしまうほど、えいきょう力のあ
る本が存在する。もし、そのような本を見つけたら、気をつけて読むことじゃな。では、ゆく
がよい勇者よ。わしは夢の続きを見るとしよう」
リリア 「ごゆっくりどうぞ」
勇者「本棚があるな……(調べる)お、『おてんばじてん』があったぞ」
ナタリー「なにそれ?おてんばになれる事典かしら」
リリア 「勇者さんは、十分おてんばだから、必要ないですね」
勇者「うるせいやい!」
ナタリー「コンラッドさん、使ってみたら?」
コンラト「け、結構です。今のままで十分です(;'∀')」
勇者「とうぞくのかぎを手に入れたことだし、一旦城に戻って回復とセーブして、改めて取り
損ねた宝箱を収集しよう。レベルアップも兼ねてな」
リリア 「そうですね」
ナレ「洞窟に入って宝箱集めする一行。鍵のかかった扉には、すばやさのたね、きのぼうし、
があった。そうこうするうちに勇者のレベルが上がり『ホイミ』の呪文を覚えた」
勇者「おお!この俺が呪文を覚えたぞ。前々作冗談ドラゴンクエストと前作Ⅱではありえな
かったのにな」
ナタリー「でも、元祖ドラクエIでは呪文使えたでしょ?」
勇者「……。忘れた……。どうやら宝箱回収は終わったな。城に戻ろう」
ナレ「レベルアップを兼ねて、洞窟を適当に進んでいくと……」
勇者「おや、牢獄のようなところに出たな」
コンラト「アリアハンの地下牢獄ですよ」
勇者「ちょっと囚人に聞いてみるか。意外と重要なことを話すこともあるからな」
囚人「くそ~あのナジミの塔の老人め!このバコタさまを牢なんかに閉じこめて、おまけにカ
ギを持っていってしまいやがった!……ん?あっ、それは、とうぞくのかぎ!」
勇者「お、知っているのか?」
バコタ「とうぞくのかぎがあれば赤いトビラを開けられたのに…ちくしょう!このバコタさまが
つくったんだから大切に使えよなっ」
勇者「なるほど、こいつがバコタで盗賊の鍵を作ったのか……。牢の鍵がないと開けられない
ようだな」
ナレ「牢獄をあとにして、上へと向かう」
勇者「ふむ、城内に戻ったようだな。兵士がいるぞ」
兵士「私は、勇者オルテガにあこがれて城の兵士に志願しました。それなのに……。勇者オル
テガは戦いのすえ帰らぬ人に……。しかし、あのオルテガさまがカンタンに死んでしまうとは
どうしても思えません。きっとどこかで、生きているような…そんな気がしてならないのです」
勇者「そういう話があると、たいがいそうなるのだよな」
ナレ「王様に会って、冒険の書に記録してもらい、自宅にて休憩。そして再び旅立つのであっ
た」
勇者「レーベの村に鍵の掛かった家があったよな」
ナレ「ということで、レーベの村にやってきた。鍵の掛かった家の扉を、盗賊の鍵で開けて入
る」
老人「ん?なんじゃ、お前さんは?わしの家にはカギをかけておいたはずじゃが、もしやカギ
をもっておるのか?」
勇者「おうともよ。こいつが目に入らぬか( `ー´)ノ」
老人「なんと!それはとうぞくのかぎ!するとお前さんが、あの勇者オルテガの……。そう
じゃったか……。であれば、これをお前さんにわたさねばなるまい」
ナレ「勇者は、まほうのたまをうけとった!」
老人「その玉をつかえば、旅の扉への封印がとけるはずじゃ。気をつけてゆくのじゃぞ」
勇者「はいよ……。次は宿屋だな」
ナレ「鍵の掛かった宿屋の部屋を開けて入る」
兵士「ここより東に旅をし、山をこえると小さな泉があるという。かつては、その地より多く
の勇者たちが旅立ったそうだ」
コンラト「東の方の泉に次なる冒険の糸口がありそうですね」
ナタリー「行ってみるしかないわね」
ナレ「レーベの村を離れて、一路東に向かって歩き出した瞬間、バブルスライムに遭遇した」
勇者「バブルスライムだと?」
コンラト「こいつは毒攻撃を仕掛けてきます」
リリア 「痛い!毒にやられました」
勇者「誰か、毒消しか毒治療の呪文持ってないか?」
リリア 「持ってません。呪文はわたしの担当ですけど、レベルが足りなくて」
ナレ「毒攻撃を受けながらもバブルスライムスライムを倒した。魔物は毒消しを落とした」
ナタリー「ラッキー!毒の治療ができるわ」
勇者「なるほど、毒攻撃を仕掛ける奴は、毒消しを持っているってことか」
コンラト「リリアさんが、毒消しの呪文を覚えるまでは、あまり遠出はしないほうが無難なのです
が……」
勇者「そうもいくまい。早いとこ攻略しないと、この物語も先に進めないだろが」
ナレ「それを言っちゃうのですか?」
勇者「通ればリーチだぜ。HP回復させながら、進むっきゃないだろ?」
コンラト「バブルスライムが必ず毒消しを落とせば良いですが、いったん村に戻って毒消しなどを
調達しましょう」
リリア 「わたしも、そうした方がいいと思います」
ナタリー「賛成!」
コンラト「三対一です。戻って毒消しを調達しましょう」
勇者「しようがねえ。一旦町に戻る」
ナレ「毒消しを調達し、再びカザーブから東へと向かうのだった」
リリア 「あそこに何か祠のようなのがありますよ」
勇者「行ってみよう」
ナレ「祠に入り、鍵の掛かった部屋を盗賊の鍵を使って中に入る」
老人「お若いの。まほうのたまを、お持ちかな?」
勇者「持ってるぞ」
老人「ならば、いざないの洞くつにおゆきなされ。泉のそばのはずじゃ」
リリア 「その泉って、レーベの村の兵士が言ってましたよね」
コンラト「間違いないでしょう」
勇者「お、壺があるじゃないか♪ちいさなメダルとキメラの翼、見っけ(*^^)v」
コンラト「私は本棚を閲覧させていただきます」
ナレ「ムチやブーメランについて書かれた本を見つけた」
コンラト「読んでみましょうか?」
勇者「まあ、読むだけならタダだよな。読め!」
ナレ「ムチ、ブーメランは、1度に多くの敵を攻げきできる武器だ。ムチは、そのグループ。
ブーメランは、敵すべてにダメージをあたえるだろう。たとえ今より、こうげき力がおちよう
とも、そのほうが得という場合もある。考えて使うべし」
コンラト「なるほど。スライムなどの弱いモンスターが多数現れた時には重宝するが、強敵が出て
きた時は使えないということですね」
勇者「ふむ……他にはないようだな。出よう」
ナレ「祠を出ると、山脈に囲まれた中にある泉に向かった」
ナタリー「ほんとに小さな泉ね」
リリア 「対岸に階段がありますよ」
コンラト「あれが、新たなる地へといざなう洞窟のようですね」
ナレ「降りた洞窟の中には老人が立っていた」
老人「ここは、いざないの洞くつじゃ。じゃが、階段は石カベで封じられておる」
リリア 「ここで、あの『まほうのたま』を使うのではないでしょうか?」
勇者「まあ、やってみることだな、みんな下がっていろ!」
ナレ「勇者は、まほうのたまをカベにしかけた」
勇者「ちゅどーん!おお、カベが崩れたぞ!」
ナタリー「これで通れるようになったわね」
リリア 「宝箱があります」
勇者「どれどれ」
ナレ「アリアハンより旅立つ者へ。この地図をあたえん!地図を見たくば【地図】ボタン。さ
らに【開いた地図をタップ】で、より見やすくなるであろう。なんじの旅立ちに栄光あれ!」
勇者「ふしぎなちず……を手に入れたぞ。うん?ここでは使えないようだな」
コンラト「外に出たら、早速使ってみてみましょう。どんな風に役に立つかを確認しないと」
勇者「ドラクエⅡでは最初から持っていたのにな……(独り言)」
ナタリー「階段を降りてみたけど、ただ広くて、至る所に崩れた個所があるわね。落ちないように
気をつけなくちゃ」
勇者「まあ、こういうところは一番遠回りするのがセオリーだよな」
ナレ「ってことで、陥没場所を避けながら、ぐるりと遠回りで進む」
リリア 「下への階段がありましたわ」
勇者「降りてみよう」
ナタリー「あちゃー!三つの道に別れているわよ」
勇者「手当たり次第に行くか」
コンラト「西側の通路が正解でしたね」
ナレ「盗賊の鍵で開けた先に、旅の扉が現れた」
リリア 「これが旅立の扉ということですね」
勇者「いざ、ゆかん!あらたなる旅立ちの地へ!」
ナタリー「かっこつけるんじゃないわよ」
ナレ「と、旅の扉に飛び込む一行だった。この先、彼らの身になにが起こるか……。次回を
待て!」
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冗談ドラゴンクエストⅢ 冒険の書・1
2020.03.13

冗談ドラゴンクエストⅢ 冒険の書・1


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ナレ1「それは勇者が16才になるたんじょう日のことであった」
母親「おきなさい。おきなさい、わたしのかわいい勇者や」
ナレ1「そこは勇者の寝室。心地よい音楽の流れる中、母親に起こされる」
母親「おはよう、勇者。もう朝ですよ。今日はとても大切な日。勇者が王さまに旅立ちのゆる
しをいただく日だったでしょ。娘のおまえを、この日のためゆうかんな男の子のように育てた
つもりです」
ナレ1「というなり、部屋の外に出て、勇者の来るのを待っている」
勇者「あと、五分……」
ナレ1「などという、たわごとは許されず、とりあえずベッドをピョンと降りて、母親のそば
へ」
母親「さあ、母さんについてらっしゃい」
ナレ1「というと強引に王宮の門の前に引っ張ってゆく」
母親「ここから、まっすぐいくと、アリアハンのお城です。王さまに、ちゃんとあいさつする
のですよ。さあ、いってらっしゃい」
勇者「なんでやねん?」
ナレ1「どうやら納得していない勇者だった」
母親「勇者や、どうしたの?王さまに会っていらっしゃい」
勇者「ちょっと遊びに行くわ」
母親「勇者や、どこへいくつもり?あんなに楽しみにしていたのに、王さまに会わなくてもい
いの?」
ナレ1「はい、いいえ、で答えて下さい」
勇者「はい、だと?俺には関係ないもんね」
母親「そうなの?今日会わないと、もう王さまは勇者に会ってくれないかも。本当に、それで
いいのね?」
ナレ1「はい、いいえ、で答えて下さい」
勇者「はい、俺はもっと遊びたいんだ」
母親「そう……。そこまでいうなら、母さんはもうなにもいわないわ」
ナレ1「と言って、勇者を置いて立ち去ろうとするが……。ふと振り返って」
母親「じゃあ、おうちに戻るけど、最後にもう1度だけ聞くわ。本当に王さまに会わないの
ね?」
ナレ1「はい、いいえ、で答えて下さい」
勇者「俺は遊び人になるんだ!」
母親「わかったわ。勇者も、もう自分のことは自分で考えたい年頃ですものね。勇者の好きな
ようにしなさい。でも、無茶だけはしないでね」
ナレ1「はい、いいえ、で答えて下さい」
勇者「分かってるよ。しつこいなあ……」
母親「……。じゃあ、母さんはいくわ。気をつけてね」
ナレ1「そういうと、自宅へと戻っていくのであった」
勇者「ふむ、こういうのを天邪鬼あまのじゃくというんだっけ?まあ、いいや」
ナレ「城の外へと出歩く勇者」
勇者「さてと、とりあえず適当に歩き回るか」
ナレ「魔物が現れた。スライム1匹、おおがらす4匹」
勇者「スライムは簡単だな」
ナレ「まもののむれをやっつけた!勇者は28ポイントのけいけんちをかくとく!14ゴールドを
てにいれた!」
勇者「ざっと、こんなもんだろう……しかしHPが3になったな。今度魔物にであったら死ぬ
な」
ナレ「おおがらす2匹が現れた」
勇者「ほいさ!」
ナレ「勇者はレベル2にあがった!最大HPが……」
勇者「あはは、HP1だな。今度こそ死ぬぞ」
ナレ「スライムが3匹現れた」
勇者「うむ」
ナレ「勇者はぜんめつした!」
勇者「死んだ!……が、俺一人しかいないのに全滅はおかしいだろ?」
ナレ「どこかの建物の中の修女の前に立っていた」
修女「やっと、気がつかれたようですね。あまり無茶をなさいませぬように」
ナレ「そこはルイーダの酒場とよばれる場所だった」
勇者「なるほど……。王さまに会っていないとルイーダの酒場で復活するのか」
ルイーダ「ここはルイーダの酒場。冒険者たちが集う出会いと別れの酒場よ。もし、王さまに
旅立ちの許しをもらえたなら、あなたもここに来るといいわ。きっとステキな仲間たちを見つ
けられてよ」
勇者「そうか……。王さまに会わなければ、仲間を集められずパーティーも組めないというこ
となのね。つまりゲームクリアも不可能ということか……しようがねえ、王さまに会うとする
かな」
ナレ「ということで、遅まきながら登城する勇者だった」
国王「ふむ……。やっと来たようじゃな。いつまでまっても来ないので、やきもきしていたと
ころじゃ。そうか…そなたが、あの時の子か……。ずいぶんと大きくなったのう」
勇者「うむ、誰でも年を取れば大きくなるものだ」
国王「そなたはお ぼえておらぬだろうが、1度だけそなたに会ったことがあるのだ。あれは、
そなたの父オルテ ガが戦いのすえ、火山に落ちたとの報告をうけた日じゃったな」
勇者「覚えてないな」
国王「オルテガこそ、この国がほこ れる勇者であった……。まことにおしい命をなくしたも
のよのう……。しかし、その父のあと をつぎ旅に出たいというそのたの願い、しかと聞きと
どけたぞ!そなたなら、きっと父の遺志 をつぎ、世界を平和にみちびいてくれるだろう」
勇者「(´・ω・`)知らんがな」
国王「敵は、魔王バラモスじゃ!世界のほとんどの 人びとは、いまだ魔王バラモスの名前すら
知らぬ。だが、このままではやがて、世界はバラモ スの手に……。それだけは、なんとしても
くいとめねばならぬ!勇者よ、魔王バラモスをたお してまいれ!しかし、ひとりではそなたの
父オルテガの不運を、ふたたびたどるやも知れぬ」
勇者「話が長いな……(鼻くそホジホジ)」
国王「町の酒場で仲間をみつけ、これで仲間たちのそうびをととのえるがよかろう」
ナレ「勇者は、50Gと武器防具をうけとり、ふくろにいれた!」
勇者「ふくろ……?何のことだ?」
ナレ「解説します。スマホ版のドラクエⅢでは、預り所において道具の預りを廃止して、パー
ティー共通の『ふくろ』というアイテム保管袋が実装されました」
勇者「そうなのか……解説ご苦労さん」
ナレ「どういたしましたて……。国王の話は続く」
国王「では、また会おう!勇者よ!」
勇者「さてと、ルイーダの酒場で仲間を集めるか……」
ナレ「王様との謁見を終えて城を出て、ルイーダの酒場に向かう」
勇者「まずは二階の登録所だな」
登録「ここは、冒険者たちのとうろく所。あなたが仲間にしたいひとをさがしだし、冒険者の
めいぼにとうろくしてさしあげましょう。めいぼにとうろくしておけば、ルイーダの酒場でそ
の人をよびだすことができますよ。新しいひとをめいぼにとうろくしますか?」
勇者「無論だ!」
登録「どんなひとをご希望ですか?まずは名前を教えてください」
勇者「そうだな……コンラッド……なに?四文字しか入力できないだと?しょうげねえ、短く
して【コンラド】でいいや」
登録「おとこにしますか?おんなにしますか?」
勇者「そうさな、おんなでいいや。女だけのパーティーにしよう。女になったコンラッドも面
白そうじゃないか」
登録「職業は?」
勇者「騎士……はないから、戦士だ。女戦士ね」
登録「ごきぼうの条件だと、このひとが見つかりましたがいいですか?」
勇者「(ステータスを確認することなく)いいんじゃね(適当)」
登録「勇者さんのお仲間には、王さまからとくべつに、げきれいの品がおくられます。ちから
のたね、すばやさのたね、など5種類のたねのうち、いくつかを仲間につかうことができます。
どのたねにするかは、勇者さんが決めてもいいし、私におまかせしてくださってもけっこうで
す。勇者さんが決める場合は、もちろんお好きなたねを使っていただきますが……私におまか
せの場合は、とにかくそのときの私の気分でやらせてもらいます。では、コンラドさんへの、
たねのつかいかたはどうしますか?」
ナレ「じぶんでやる、おまかせにする、選択してください」
勇者「面倒だから、おまかせにするよ」
登録「そうですか。では、まかさせていただきます……(ステータスが上げられる)さて……
おわりました。なかなかロマンチストのようですね。では、コンラドさんをとうろくします。
よろしいですか?」
勇者「よろしく頼むぜ」
登録「たしかにとうろくしました。これでルイーダの酒場にいけば、コンラドさんを仲間にで
きます。ほかのひともめいぼにとうろくしますか?」
勇者「頼むよ」
ナレ「ということで、コンラド/戦士、ナタリー/魔法使い、リリア/僧侶、という仲間を登
録した。もちろん全員女性」
勇者「うむ、皆どこかで聞いたことのある名前だが、気にしないでおこう」
ナレ「1階に降りてルイーダの店に寄る」
ルイダ「ここはルイーダの店。旅人たちが仲間をもとめてあつまる出会いと別れの酒場よ。なに
をおのぞみかしら?」
ナレ「なかまをよびだす、なかまをあずける、めいぼをみる、からお選びください」
勇者「なかまをよびだすぞ」
ルイダ「だれをお呼びしましょうか?」
勇者「コンラド、ナタリー、リリア、を頼む」
ルイダ「お三方を仲間にくわえるのね。わかったわ。お三方!勇者さんがお呼びよー!」
ナレ「三人が仲間にくわわった」
勇者「そいじゃ、王からもらった武具を分配するぜ」
ナレ「武具を分配する勇者」
コンラト「ありがとうございます」
リリア 「仲間になったことだし、一応自己紹介しませんか?わたしは、リリアで僧侶です」
ナタリー「あたしはナタリー、魔法使いよ」
コンラト「私はコンラッド、戦士です」
勇者「そいじゃ、俺は勇者という名の勇者だ」
コンラト「勇者という名の勇者ですか……どこかで聞いたようなセリフですね」
ナタリー「そうそう、あたしも見たことがあるような気がするんだけど。しかも、30000Gの貸しが
あったような……」
リリア 「わたしもです。なんか懐かしいような……」
勇者「な、なにを言ってるんだい。俺は16歳になったばかりの女の子だぜ」
ナタリー「そうそう、その喋り方もね」
リリア 「どうやら前世では、ゆかりのある間柄のような気がします」
コンラト「もしかしたら、前世の昔か別の世界で、仲間同士だった者が、現在に転生してきたので
はないでしょうか?」
勇者「そうか……。異世界転生物語だったのか?スマホも持っているしな」
リリア 「ところで、女の子なのに自分のことを俺って呼ぶんですね」
勇者「そう……母によると、父のオルテガにような立派な勇者となるように、男の子として育
てとか……オープニングで言ってたしな……それに俺の方がしっくりくるんだよ」
ナタリー「前世はおかま?だったとか?」
リリア 「……(何か思い出そうとしているが思い出せない様子)」
勇者「ちょっと違うような気がするが……。まあ、いいや。ともかくゲームを始めよう」
リリア 「あの……。ゲームじゃなくて、冒険では?」
勇者「そうそう、冒険だよ。冒険に繰り出そう!」
ナタリー「やっぱり冒険ってワクワクするわ~!」
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11
冗談ドラゴンクエストⅢ 母に連れられて
2020.03.11


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ナレ1「それは勇者が16才になるたんじょう日のことであった」
母親「おきなさい。おきなさい、わたしのかわいい勇者や」
ナレ1「そこは勇者の寝室。心地よい音楽の流れる中、母親に起こされる」
母親「おはよう、勇者。もう朝ですよ。今日はとても大切な日。勇者が王さまに旅立ちのゆる
しをいただく日だったでしょ。娘のおまえを、この日のためゆうかんな男の子のように育てた
つもりです」
ナレ1「というなり、部屋の外に出て、勇者の来るのを待っている」
勇者「あと、五分……」
ナレ1「などという、たわごとは許されず、とりあえずベッドをピョンと降りて、母親のそば
へ」
母親「さあ、母さんについてらっしゃい」
ナレ1「というと強引に王宮の門の前に引っ張ってゆく」
母親「ここから、まっすぐいくと、アリアハンのお城です。王さまに、ちゃんとあいさつする
のですよ。さあ、いってらっしゃい」
勇者「なんでやねん?」
ナレ1「どうやら納得していない勇者だった」
母親「勇者や、どうしたの?王さまに会っていらっしゃい」
勇者「ちょっと遊びに行くわ」
母親「勇者や、どこへいくつもり?あんなに楽しみにしていたのに、王さまに会わなくてもい
いの?」
ナレ1「はい、いいえ、で答えて下さい」
勇者「はい、だと?俺には関係ないもんね」
母親「そうなの?今日会わないと、もう王さまは勇者に会ってくれないかも。本当に、それで
いいのね?」
ナレ1「はい、いいえ、で答えて下さい」
勇者「はい、俺はもっと遊びたいんだ」
母親「そう……。そこまでいうなら、母さんはもうなにもいわないわ」
ナレ1「と言って、勇者を置いて立ち去ろうとするが……。ふと振り返って」
母親「じゃあ、おうちに戻るけど、最後にもう1度だけ聞くわ。本当に王さまに会わないの
ね?」
ナレ1「はい、いいえ、で答えて下さい」
勇者「俺は遊び人になるんだ!」
母親「わかったわ。勇者も、もう自分のことは自分で考えたい年頃ですものね。勇者の好きな
ようにしなさい。でも、無茶だけはしないでね」
ナレ1「はい、いいえ、で答えて下さい」
勇者「分かってるよ。しつこいなあ……」
母親「……。じゃあ、母さんはいくわ。気をつけてね」
ナレ1「そういうと、自宅へと戻っていくのであった」
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