冗談ドラゴンクエストII 冒険の書・27
2020.03.03

冗談ドラゴンクエスト II 冒険の書・27



勇者「どうやら、最終局面に入ったようだな」
王女「と言いますと?」
王子「これまで得られた情報と、手に入れたアイテムから、ロンダルギアへ向かうことに
なりそうです」
王女「ロンダルギア?ハーゴンの一味が出入りしているとかいう所ですね。確かベルポイ
の町人が言ってました」
勇者「そこへはどうやって行く?」
王子「ベラヌールの教会の奥に入った場所で、叱られたでしょ。たぶんそこですよ」
勇者「ああ、炎が通せんぼしていたな」
王子「炎じゃなくて人魂ですよ」
ナレ「ということで、ベラヌールへと舞い戻ってきた一行だった」
王子「まだ話を聞いていない人がいました」
勇者「だれだ?」
王子「牢屋に入れられている人です。バリアーも張られていましたしね」
囚人「おお!ここまで来られる奴がいたとは!あんたなら左に見える旅の扉へも入ってゆ
けるだろう。そして、たどり着いた場所こそがロンダルキアへ通じるただひとつの道!だ
れもこのオレの話を信じず、オレはこんなことになってしまったが……もしオレを信じて
くれるなら、ほこらの出口を探すことだ」
王女「やはり、情報は間違ってませんでしたね」
勇者「教会で一応セーブしてもらって……行くぞ!ロンダルギアへ」
ナレ「旅の扉を通って、以前通行阻止された山脈の谷間へと出た」
勇者「お、相変わらず通せんぼしているな」
人魂「…勇者の子孫よ。どこへ行こうというのか?おお…これでついに、憎きハーゴンの
もとへ…。この先の沼で像を天にかかげよ。さすれば道は開かれる。たのもしき勇者の子
孫よ!力をあわせ、悪をたおしてくれ。あとは…まかせたぞ。」
ナレ「通せんぼしていた人魂は消えて、道が開かれた」
勇者「よし、行くとするか」
ナレ「山脈の谷間、盆地の中を進んでいくと行き止まりの沼地に出た」
王女「ここで、邪心の像を使いなさいということですね」
勇者「よし、邪心の像よ!」
ナレ「……」
勇者「何も起こらないぞ」
王女「沼の淵にいるからじゃないですか?中に入らないとダメ?」
勇者「毒のダメージを受けるじゃないか」
王子「トラマナの呪文掛けますから、大丈夫ですよ」
勇者「これからの長丁場に、呪文のMPは大切にしなくちゃならんのだが……」
王女「毒のダメージを回復させるMPの方が多くなりそうですが」
勇者「分かったよ。トラマナを頼む」
王子「はい。トラマナ!」
ナレ「ロンダルギアの洞窟へ突入する」
勇者「入ってはみたものの、ここも階段だらけだな」
王子「複雑過ぎて、片手壁沿いによるダンジョンクリアも無理そうです」
王女「言っているそばから、モンスターです!」
ナレ「ドラゴンが3匹現れた」
勇者「いきなりかよ!参ったな……はやいとこ、いなずまのけん、ロトのよろいを手に入
れんとアカンな」
王子「そのアイテムがあるのを、どうして知っているのですか?」
勇者「ファミコン版で経験済みだ」
王女「ファミ……って、なんですか?」
王子「いや、気にしないでいいです。忘れてください」
王女「???」
勇者「しかし、ターンバトルのドラクエはいいな。魔物が目の前にいるというのに、こち
らがコマンド入力するまで、じっと待ってくれているのだから。だからこうやって会話が
できる」
王子「たまに先制攻撃されますけどね」
王女「話してばかりいないで、バトルに専念しましょうよ」
勇者「そうだったな。ではいくとするか」
ナレ「攻撃開始する一行」
勇者「やった!ドラゴンを倒したぜ!!」
ナレ「ドラゴンは、はかいのつるぎを落とした」
王子「こ、これは……最強の剣なるも呪われているという」
勇者「しかし、どうやって所持していたのだろうな」
王女「飲み込んでいたのでは?」
勇者「そうか!(ポンと拳で掌を叩いて)天叢雲剣アメノムラクモノツルギだったのか!!」
王子「それはヤマタノオロチ伝説の剣ですが……」
勇者「まあいいじゃないか。先に進むぞ」
ナレ「と、一歩進んだ途端」
勇者「あ!」
ナレ「落とし穴に落ちた」
勇者「ふむ……。落ちてもダメージがないのだけが取り柄だな」
王子「何もないですね。上に上がりましょう」
ナレ「ちなみに、FC版では、ここの宝箱に命の紋章があり、一旦出て『ルビスのまもり』
を得るために精霊の祠へ向かうのが正規ルートになります」
勇者「ということらしいので、一旦町に戻ろう。せっかく手に入れた、はかいのつるぎを
預かり所に入れよう。コレクションとしてな」
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冗談ドラゴンクエストII 冒険の書・26
2020.03.02

冗談ドラゴンクエスト II 冒険の書・26



勇者「このまま南下して、さんごにかこまれた洞窟とやらに向かうぞ」
ナレ「やがて小さな島が見えてくる」
王子「サンゴ礁に囲まれて、どこからも上陸できないですね」
王女「ここで『つきのかけら』を使うのではないでしょうか?」
勇者「なるほど」
ナレ「勇者は、『つきのかけら』を天にかざした!すると……」
王子「見てください!次々と珊瑚が崩壊して、島がむき出しになって上陸できるようにな
りましたよ!!」
勇者「よっしゃあ!洞窟に突入するぞ!!」
ナレ「勢い勇んで飛び込んだものの、そこは地獄だった」
勇者「な、なんだよ!辺り一面溶岩だらけじゃないか!!」
王子「トラマナの呪文で直接溶岩に触れることはないですけど、この熱さだけは凌ぎよう
がありません」
勇者「王女よ。マヒャドとかヒャダインとかの呪文できねえのか?」
王女「知りませんわ。そんな呪文……」
勇者「そうなのか?確か魔法使いなら、使えるはずなのだが……」
王子「もしかして、別のゲームのことと勘違いしてませんか?」
勇者「う……ん。確か……。あ!これはドラクエⅢからだった」
王女「もう、他のゲームのことはなしにしましょうよ」
勇者「悪かったな」
ナレ「とにもかくにも、王子のトラマナを頼りに、洞窟探査を始める。ちなみにFC版で
はトラマナの呪文は効かないので注意。水の羽衣を装備していればダメージを受けない。
王女がことのほか欲しがったのも無理もない事だろう」
勇者「やたらブラッドハンドが、群れなして出るじゃないか。しかも仲間を呼びやがる」
王女「パペットマン、嫌い!!」
王子「あくまのめだま、はもっと手ごわいですよ。甘い息で眠らせてくる上に、不思議な
踊りでMPも吸収しますから」
王女「地上ならMP尽きてもキメラの翼が使えますけど、ダンジョン内でMP尽きたら、
終わりです……」
王子「一応、MP回復できる『いのりのゆびわ』があります」
勇者「ダンジョンのセオリーで、一番遠くの階段が正解の道だろうな」

ナレ「といいつつ、地下二階に降りました」
勇者「それにも増して階段だらけのこんな地獄、攻略本なしにはクリアーできねえよ」
王子「ほんとうに迷子になりそうですね。マッピングはしてますけど」
王女「階段の側に兵士が立ってますよ」
兵士「その昔、海の底で火山がばくはつして、このどうくつができたそうだ。まったく、
ここは熱くてかなわんよ!」
王女「ここの階段が正解でしょうか?」
勇者「いや、これは罠だ。いかにも正解だと思わせているだけだ。だいたい、こんな熱地
獄に人がいること自体がおかしい」
王女「そう言えばそうですね」
勇者「おおお!はぐれメタル来たぞ!呪文使わず、打撃攻撃だけだからな」
王女「分かっておりますよ」
王子「まかせてください」
ナレ「はぐれメタルをやっつけた。それぞれ10150ポイントの経験値をかくとく!」
王子「レベルアップしました!それも2レベルアップです(*^^)v」
王女「あたしも、2レベルアップです(≧◇≦)」
勇者「なんだ俺だけ、1レベルかよ(;´Д`)」
王子「あ、また兵士がいました」
兵士「炎の聖堂を見つけたか?」
ナレ「 はい、いいえ、で答えてください」
勇者「はい、と言ったら?」
兵士「では行くがよい!あなたがたならハーゴンを倒せるかもしれぬ!」
王子「うそです。今のは嘘、いいえ、です」
兵士「この洞窟のどこかに悪霊の神をまつる礼拝堂があるという。そこにはハーゴンの神
殿に近づく手がかりがあるはず!だが気をつけるがいい。邪神のしもべが聖堂を守ってい
るに違いないからな」
王女「ですってよ。よけいな返答しないで下さいませ」
勇者「へい、へい」

ナレ「地下三階に降りました。銀の扉があったが、難なく開けて通路に出る」
王子「早速、宝箱があります」
勇者「取れとばかりに置いてあるな」
王女「罠ですか?」
勇者「かも知れない。ともかく目的のものを手に入れるまでは、宝箱は後回しだ」
王子「また後で取りにくれば良いということですね」
勇者「しかし、キラータイガー3匹はきついなあ……。すばやさが高いから先に攻撃され
るし、かつ攻撃力も高い」
王子「さっきのレベルアップで覚えたスクルト唱えたんですけど、先に攻撃されちゃいま
した」
王女「あたしも後出しになりました」
勇者「たまらんな……。相手の方が素早いということは、逃げることもできないからな」
王子「見てください、階段だらけです。1,2……10個以上はありますよ」

ナレ「地下四階に降りました」
勇者「あやー!ここも階段だらけ、すべて溶岩の中を渡って行かなきゃならんぞ。」
王子「しかし広大な広間ですね」
王女「冒険者泣かせのフロアです」

ナレ「地下五階に降りました」
王子「やっと最下層のようです」
王子「二回攻撃してくるメタルハンターがやっかいですね」
勇者「なんか変なのがいるぞ!しかも二匹!!」
王子「気をつけましょう。おそらくこの洞窟のラスボスだと思います」
王女「後ろの方に、何かありますよ。あれが目指すものでしょうか?」
王子「あ、気づかれました」
勇者「よおし、気合を入れて行くぞ」
魔物「炎の聖堂をけがすふとどき者め!悪霊の神々にささげるいけにえにしてやろう!!」
ナレ「じごくのつかいが二匹現れた、問答無用の対戦となった」
勇者「なんのこれしき、ここまで到達した俺達に負けるはずがない。悪魔神官にくらべれ
ば大した事ないさ」

ナレ「じごくのつかいを倒した」
地獄「おのれ……。ハ、ハーゴンさま、ばんざい!ぐふっ…!」
勇者「意外とあっけなかったな。さて祭壇に飾られているのはなんだ?」
ナレ「なんと!『じゃしんのぞう』を見つけた!勇者はじゃしんのぞうを手に入れた」
勇者「ともかく、一旦脱出しよう。残りの宝物は、改めて取りに来ようぜ」
王女「そうですね。レベルアップも必要ですし」
王子「分かりました。リレミト!そして、ルーラ!!」

ナレ「ちなみに地下三階の左上奥の宝箱には、『まほうのよろい』が入っています。また
地下四階中央には『魔よけの鈴』がありますが、スマホ版では、片方を取ると、もう一方
が空っぽになるというバグ?があります」
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冗談ドラゴンクエストII 冒険の書・25
2020.02.28

冗談ドラゴンクエスト II 冒険の書・25



ナレ「慌ててテパの村から脱出する一行」
勇者「これからだが、王子のメモ書きはどうなっているか?」
王子「そうですね。テパの村で得た情報として、満月の塔というものがあります」
王女「その満月の塔って、ほら丁度真南に見えるあの塔じゃないかしら」
王子「川を舟で渡っていけますね」
勇者「そのようだな。あれ?最初にここに来たときは、堰があって通れなかったか?」
王子「それは、ほら。水門開けたからでしょ、たぶん」
勇者「なるほど、たまには悪戯するのもいいもんだな」
王女「なによ、たまたま偶然が引き起こしたのでしょ」
勇者「と、とにかく。満月の塔、攻略だ!」
ナレ「ちなみにFC版などでは、満月の塔へは一旦大海へ出てから、テパに来る河口の南
にある別の河口を遡上しなければなりませんでした」
勇者「そうか……。スマホ版は、難解度を下げたというわけか」
王女「なにを言っているの?」
勇者「あ、いや。何でもないよ、独り言だ。ほら、満月の塔に着いたぞ。ってか、またも
や隠し通路だらけかよ」
王子「マッピング開始します」
勇者「どうせ、重要アイテムに到着するには、上へ上へと昇って、今度は下へ下へと降る
んだろうぜ。いつものことだけど……」
ナレ「ベギラマを使うじごくのつかい、MPを吸収するパペットマンなどに苦闘しながら
も、ついに『つきのかけら』を手に入れたのだった」
勇者「おい、こら!満月の塔の攻略を、たった一文だけで終わらせるなよ」
ナレ「いいじゃないですか。冒険の旅はまだまだこれからなんですから。端折るときは端
折らないと、飽きられますよ。一応宝箱を守っていた老人の話を聞いて終わりにしましょ
う」
老人「月みちてかけ、潮みちてひく。すべては、さだめじゃて……。ここは満月の塔。さ
あ、その宝箱を開けるがよい。それもさだめじゃて……。」
勇者「なんのこっちゃ」
王子「次の目標地は、テパの村の少年が言っていた『さんごに囲まれた洞窟』ですかね。
そこへ入るには今手に入れた『つきのかけら』が必要とのことです」
勇者「サンゴ礁か……。赤道付近から中緯度にかけて、大洋の西側にある浅瀬に形成され
るというからには……(世界地図を見て)たぶんデルコンダルの北西か南西にある、どち
らかの島だろうな」
王女「意外に物知りですね」
勇者「なあに、今スマホで検索しただけだ」
王子「なんだ……ってか、いつからスマホなんて持ってたんですか?」
勇者「いいだろう?便利だぞ。とにかく出発しよう」
王子「デルコンダル城からの船出ですね」
ナレ「ルーラでデルコンダル城へ行き舟に乗る一行」
王女「どちらの島から先に行きますか?」
勇者「そうだな、北西の方から先にしよう」
ナレ「世界地図で確認しながら、北西へと舟を進めると」
勇者「ほうらお迎えだぞ!」
ナレ「うみうし2匹とホークマンが現れた」
勇者「異種格闘戦は辛いな。うみうしって奴は、ねむりこうげき、どくこうげき、あまい
においのいき、おまけに助けも呼びやがる」
ナレ「などと喚きながらも、ホークマンらを倒した。あくまのしっぽを落とした」
勇者「あくまのしっぽ、ってなんだ?」
王子「あくま、とついているから呪われた品でしょうね」
王女「記念に預り所に寄った時に預けたらいかがでしょうか」
勇者「そうだな。売ってもどうせ二束三文だろうしな」
王女「見えましたわ。たぶん、あの島じゃないかしら」
王子「島……というよりも、祠がそのまま海に浮かんでいるという感じですね」
勇者「よし、行くぞ」
ナレ「舟を降りて、精霊の祠に入る」
勇者「精霊の祠というのか。下への階段があるな」
王子「1、2……、7階。地下7階に降りました」
ナレ「魔物との遭遇もなく降り立った階には、広々とした空間に教会のマークが四角形を
描くように配置されていた」
勇者「どうやら教会マークのまん中に立てば、何か起こりそうだな」
王子「罠ということは?」
勇者「かもしれんが……。まあ、当たって砕けろ!…だよ」
ナレ「5つの紋章が、かがやきはじめた!教会マークに炎が灯り、どこからともなく美し
い声が聞こえる……。」
声 「私を呼ぶのは誰です?私は大地の精霊ルビス…。おや?あなたがたはロトの子孫で
すね?私にはわかります。はるか昔、私が勇者ロトとかわした約束…。その約束をはたす
時が来たようです。さあ……。私の守りを、あなたがたにさずけましょう。いつか邪悪な
まぼろしに、まよいとまどった時は、これを使いなさい。必ずやあなたがたの助けになる
でしょう。♪……さあ、お行きなさい。ロトの子孫たちよ。私はいつもあなたがたを見守
っています…。」
ナレ「声とともに炎が消えて、やがて静寂がおとずれた」
王女「何を受け取ったのですか?」
勇者「え?ああ……(道具を確認)ルビスのまもり、というのが増えているな」
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冗談ドラゴンクエストII 冒険の書・24
2020.02.27

冗談ドラゴンクエスト II 冒険の書・24


まずは、お詫びです。
ベルポイとテパの村において、ラゴスの持つ『水門のカギ』について、情報が錯そうしま
した。時系列の間違いというか……。ベルポイにおいて、まだ行ったことのないはずのテ
パのことを語るという。気が付いた方も気が付かなかった方も、冗談話ということで……。
早い話が、テパの村の項(23)を読んでから、ベルポイの村の項(22)を読んで頂くと、
時系列が繋がります。


で、ここから本文。


ナレ「まずはルーラシアからということで戻ってきた」
勇者「ここには地下牢がある。しかも片方はバリアーで守られているから、かなり重要な
ものが手に入れられそうだ」
王子「帰郷したのですから、王様にお会いになられたらいかがですか?」
王様「おお、ムーンブルクの王女ではないか!心配しておったのだぞ。お父上や城の者た
ちのことはまことに残念であったが、そなただけでも無事でよかった!これからはこのわ
しが○○の父親代わりじゃ。困ったことがあったら、いつでもわしに言うのだぞ!」
王女「ありがとうございます。ルーラシア王……」
ナレ「自分の息子はよそに、王女の方を気遣う王さまだった」
勇者「ま、いつものことだ……」
ナレ「さらに地下牢に降りる一行」
衛兵「ここは、ろうや。勇者さまのような方がいらっしゃる所ではありませぬぞ!」
囚人「おいっ!ろうやのカギは持ってるか?」
勇者「持ってねえよ」
囚人「ちっ!さっさと行きやがれ!」
勇者「うそぴょん!持ってるよ」
囚人「うひょ~ありがてえ!牢を開けてくれたお礼にいいことを教えてやろう。ラダトー
ム城の王さまが命の紋章を持ってるらしいぜっ」
勇者「うむ、すでに持ってるぜ」
王女「牢を開けて上げたというのに、この人ここから一向に出ませんね。なぜでしょう?」
勇者「まあ、いつでも出られるということが気休めになるのだろう。それに三食昼寝付き
だからな」
王子「もう一方の囚人は注意した方がよさそうですね」
王女「バリアー付きだから、相当の悪人なのでしょう」
勇者「とりあえず、トラマナだ。王子」
王子「まかせて」
ナレ「トラマナを詠じて、バリーを進む。鉄格子を開けて、中の神父姿の囚人に話しかけ
る」
神父「ほっほっほっ、私をここから出してくれるのですか?ありがたいことです。あなた
たちの亡骸をハーゴン様への手土産にしてあげましょう」
ナレ「神父は本性を現した。悪魔神官だったのだ」
勇者「なるほど、バリアー付きの牢屋に入れられていたのは、そういうことだったのか」
ナレ「戦いになるも、これまでの苦難でかなりレベルを上げていた一行の前に倒される悪
魔神官だった」
勇者「お、なんか落としたぞ!」
ナレ「勇者は、いかずちのつえを手に入れた」
王子「これ、僕と王女が装備できますよ。道具として使うと、バギの効果があります」
勇者「バギか……。王子はその呪文覚えているし、ロトの剣装備しているから、王女が装
備しろよ」
王女「いいの?」
王子「ええ、僕は構いませんよ」
王女「なら遠慮なく(装備した)」
王子「おや、神官のいた場所に何か落ちてます」
ナレ「王子は、すばやさのたねを手に入れた」
勇者「次はサマートリア城か」
囚人「坊主、いいことを教えてやろう。銀のカギを手に入れろ!銀のふちのドアなら、全
部そのカギひとつで開けることができるぜっ」
囚人「どうせ、もうすぐ世界は破滅するんです。盗みくらいいいじゃないですか、ねぇ」
勇者「たいしたことなかったな。次はサンペタか……。焚火の老人の所に行く途中にあっ
たな」
ナレ「サンペタに到着し、牢獄の前に来た」
王子「魔物が二匹捕らえられていました」
王女「さて、今度は何を持っているかしら」
勇者「戦って勝てば分かる」
ナレ「鉄格子を開けて、魔物に対峙する」
魔物「キイ!キイ!」
ナレ「ベビル二匹が現れた」
勇者「こしゃくな、いてもたれ!」
王女「なんか……悪役が言ってるみたい」
ナレ「火の息を吐くベビルだったが、難なく倒してしまう」
勇者「俺たち、つおーい!(ガッツボーズ)」
王女「何か落としたわ」
勇者「水の紋章だ!」
王子「やりましたね。これで五つの紋章全部集めましたよ」
勇者「それで、どうすればいいのだ?」
王女「そのことも大事でしょうが……。牢屋はまだありましたよ」
王子「そうでしたね。デルコンダル城の牢獄の囚人から何か聞けるか行ってみましょう」
ナレ「デルコンダル城に戻って牢屋を開けると……」
囚人「お前はいつぞやの……そうか、ついに牢のカギまで手に入れたか!金のカギのこと
を教えてやった甲斐があったというものだ。では、ありがたく出させてもらうぞ。お前た
ちも元気でな!」
王子「……。逃げて行ってしまいましたね」
勇者「誰も見てないよな?俺たちもトンズラするぞ」
王子「なんか……」
勇者「いうな!黙っていればバレないさ。とにかく次はザハンだ。神殿の奥の通路をまだ
見ていない」
ナレ「ドンずらこいて、ザハンに飛んだ」
王子「ちょ、ちょっと、ナレーションさん、その言い方は」
ナレ「勇者に合わせただけです。ザハンに到着しましたよ」
勇者「神殿の前に来たぞ。王子、トラマナだ」
王子「分かりました」
ナレ「バリアーの床を慎重に進んで、通路の先左側に入って鉄格子を開けると」
王女「機織り機がありました!(目を☆彡キラキラと輝かせて)」
王子「これで、水の羽衣が作れますね」
勇者「ついでに右側は……いのりのゆびわ、だな」
王女「テパに戻りましょう」
王子「分かりました。ルーラ!」
ナレ「テパに着くと同時に駆け出して、ドン・キホーテ、じゃなくてドン・モハメの所へ
とッシュする王女だった」
ドン「お若いの。道具をそろえて来たな。どうしても、このわしに仕事をさせたいらしい。
よし!水の羽衣を織ってしんぜよう。しかし、時間がかかるぞ。日を改めて取りに来るが
よい」
王女「できあがるまで、ラゴスから取り返した水門のカギを返しておきましょうよ」
勇者「と、その前に水門を見てみないか?」
王子「早く返してあげた方がいいのでは?困っているんじゃないですかね」
勇者「いいから、いいから」
ナレ「問答無用に水門のところに行く勇者だった」
勇者「よし、開けるぞ」
王子「わたしは見てませんからね」
王女「あたしもです」
勇者「門扉を開けてと……。なんだ何もないぞ。おっと、カギ穴があるな。このカギで開
くのかな?」
ナレ「カギを差し込んで回してみると、外で大きな音が……」
王子「ありゃあ!水門が開いて、水が流れ出しましたよ」
勇者「で、出よう。ここはもう用がない(*ノω<*) アチャー」
ナレ「取り敢えず、水門のカギを返しに行く」
男性「水門のカギを取り返して下さったのですね!あ、ありがとうございました」
勇者「ま、まあな……。じゃあな」
ナレ「そそくさと退散する勇者だった」
勇者「日を改めるのか?」
王女「宿屋で一泊すれば、自動的に日が改まります」
王子「泊まるって……。なんかまた旅疲れで寝込むとか?」
勇者「なあに大丈夫さ。、せかいじゅのはも持っているしな」
王子「それならいいです。泊まりましょう」
ナレ「何事もなく夜が明けて」
王女「さあ、行くわよ!」
ドン「おお、いいところに来た!今ちょうど出来上がったところじゃ!ほーれ、これが水
の羽衣じゃ。そちらの娘さんに着せるとよかろう」
王女「ありがとうございました」
勇者「爺さんのいうとおり、王女が着なよ」
王女「うん。(((o(^。^")o)))ワクワク」
ナレ「水の羽衣は、ギラ系の呪文や火炎ブレスなどの特殊攻撃のダメージを半分にする効
果があります」
勇者「なるほど、それでか。王女が執着した訳が、分かったな」
王子「これで、一通り牢屋巡りが完了しましたね」
ナレ「そこへ、やってきたのは……」
男性「ちょっと、あなた。すいもんのかぎを勝手に開けたでしょ。こまるなあ……。
えっ!?大神官ハーゴンをたおすために旅を?あわわわ……。」
勇者「そ、そうなんだよ。だから悪かったな」
ナレ「ということにして、テパの村を足早に立ち去るのだった」
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冗談ドラゴンクエストII 冒険の書・23
2020.02.26

冗談ドラゴンクエスト II 冒険の書・23



ナレ「テパの村とおぼしき地点に向かって船出する一行」
王女「あの町に行くには、どこから上陸するのかしら?」
王子「山脈に囲まれて上陸できないですね」
勇者「平地が見えたぞ。取り敢えず上陸してみるか?」
ナレ「しかし遭遇するモンスターが強者揃いだった」
勇者「じごくのししゃ、じんめんじゅ……強い、強すぎる」
王女「パペットマンのMP吸収がいやらしい!」
王子「ここは違うようです。撤退しましょう」
ナレ「河口を見つけて上流へ向かおうとするも、やはり魔物は強力だった」
勇者「ここでもないようだ。もっと北へ向かおう」
ナレ「海岸線を北上しながら、上陸地点を探す」
王女「また河口がありましたよ」
勇者「どうなるか分からないが、行ってみるっきゃないだろ」
王子「当たって砕けろですね」
ナレ「遡って上流へと向かうと、川の行き止まりとなり、右手に町を発見した」
王女「見つけましたわ」
王子「ナイル川の源流を探していた冒険家もこんな心境だったのでしょうね」
勇者「見つけたわいいが、どうやらぐるりと回り道しなけりゃならんようだな」
ナレ「平原を歩き山裾を辿って、町の側に来ても湖が邪魔して、さらに回り道をしなけれ
ばならない」
王子「ふうっ。やっと到着しましたよ」
王女「早く入りましょう」
翁 「テパの村へようこそいらっしゃった」
王子「テパの村、っていうんですね」
兵士「私は、旅の兵士。なんても、この村には羽衣づくりの名人、ドンモハメどのがいる
と聞いたのだが……かなり気むずかしくて、気に入った道具と材料がないと、仕事を引き
受けないらしいぞ。」
王女「ええ!?羽衣づくりの名人ですってえ!!(目を輝かせる)」
王子「落ち着いてください」
王女「これが落ち着いていられますか。どこにいらっしゃるのですか?」
勇者「と、とにかく。聞き込みを開始するぞ」
王女「武器屋横の人は?」
商人「商人仲間のうわさでは、満月の塔に『つきのかけら』というふしぎな石があるそう
ですよ。でもいったい、その石にはどんなチカラがひめられているんでしょうね。うーん、
気になる……。」
勇者「それは、俺も気になるな。王子、メモしておけよ」
王子「メモしてます( ..)φカキカキ」
王女「次の人!行くわよ」
武具「ここは武器と防具の店だ。どんな用だね?」
勇者「一応、見せてくれや。はやぶさのけん、ちからのたて……か、20000G以上するの
か。金が足りん、また後でな」
武具「また、来てくれよ!」
王女「次!西の方にいる人」
男性「ラゴスを捕まえてください!あいつが水門のカギを村から奪っていったので
す!」
王子「水門のカギですか……メモしときます」
王女「次!」
住人「この村の南に、満月の塔と呼ばれるものが、たっています。昔はそこへ舟で行けた
と聞きますわ。」
王子「舟で満月の塔へですって、先ほどのすいもんのかぎが関係しているのでは?」
勇者「ありうるな」
王女「次よ!」
女性「あたしはジーナ!うちのやどろくったら、どこへ行ったのかしら!また水門のとこ
ろで飲んだくれているのかしら!ぷんぷん!」
王子「水門ですって、やはりすいもんのかぎが必要となりそうですね」
王女「あ!金の扉があるわ!!きっと、ここにいらっしゃるに違いないわ。早く扉を開け
て!」
勇者「おいおい、興奮するなよ」
王女「早く!」
ナレ「王女にせっつかれながら、金の扉を開けると下に降りる階段があった」
王女「降りますよ」
ナレ「何らかの機械の前に老人が立っている」
王女「あなたさまは?」
老人「わしはドン・モハメ。この村で隠居する者。このわしに何か用か?」
ナレ「はい、いいえ、で答えてください」
王女「はい!(目を爛々と輝かせて)」
ドン「悪いがわしの方はそなたたちに用はない。帰ってくれ!」
王女「いけない!持ち物を軽くするために、預かり所に置いてあるんだったわ!!」
勇者「ちなみに、いいえと答えると?」
ドン「そうじゃろう。ならば帰ってくれ!」
勇者「というわけで出よう」
王女「せっかく機織り名人が見つかったというのに……。ええと、この村に預り所はある
のかしら?」
王子「ちょっと待ってください。水の羽衣を作る材料である、あまつゆのいとは手に入れ
ましたけど……旅の兵士が言ってましたよね。気に入った道具と材料がいるって、つまり
道具がないから、断られたのでは?」
王女「そ、そうだったわ。道具が足りないのよ……」
王子「もう少し、情報集めを続けましょう」
勇者「次は宿屋だな。女と寝ている男がいる?」
王女「女性は預り所の人でした」
宿男「うぬぬぬ……。ラゴスのやつめ……。私の足がもう少しはやければ、おめおめ逃が
しはしなかったものを!」
王子「ラゴスとかいう人に逃げられたのですね。何か取られたのでしょうか?」
ナレ「向かい合って会話中の二人に質問してみると」
男 「水門を開けよ。さすればかわききった川にも流れがもどるであろうぞ」
娘 「もう、おじいちゃんたら、これしかいわないの。いったい、どうしちゃったのかし
ら」
王子「水門を開けるそうです」
勇者「ふむ……。おや?町の外を犬が歩いているぞ」
王子「どうやらもっと北の方に行けるようですね」
勇者「行ってみよう。おい、犬!」
犬 「わんわんわん!」
勇者「だよな。北に禿頭がいるぞ。ワクワク」
禿男「うわー、ジーナ!オレが悪かった。ゆるしてくれ!うん?ジーナじゃないのか……。
いいか、おれがここにいるってないじょだぜっ。ヒック……。」
ナレ「はい、いいで、答えてください」
勇者「なんだ、ただの酔っぱらいか。いいえだな」
禿男「あんた、けっこう冷たいヤツだな。」
勇者「貴重な情報をくれない奴は、冷たくするに限るぜ」
王子「あそこに階段のある扉が」
勇者「どれ?だめだ、金のカギでは開かないぞ」
王子「町人達が言っていた、水門のカギが必要なのでしょう」
勇者「ラゴスとやらが持ち逃げしたんだろうな」
王子「探してみますか?」
勇者「そうだな。これで町人全員から話を聞いたから次の行動だ」
王女「どうなさいますの?」
勇者「ふふん。これだよ(と、牢屋のカギを取り出す)」
王子「なるほど、ルーラで飛んで牢屋巡りですね」
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