冗談ドラゴンクエスト 冒険の書 62
2019.09.18


冗談ドラゴンクエスト


冒険の書 62


ナレ1「やがて祠の前に到着する一行」
勇者「ごめんくださーい!最高導師様はいますかあ!!」
ナタリー「何言ってんの?」
勇者「決まってるじゃないか。他家を訪問したら挨拶するのが礼儀だろ」
ナタリー「そんな場面じゃないでしょ」
ナレ1「その時、扉が軋めき音を立てて自然に開いた」
勇者「おお、自動ドアか進んでいるな。見ろよ、ちゃんと挨拶したからだ」
リリア「一応、歓迎していると考えてよろしいのでしょうか?」
ナタリー「拒絶はしていないということね」
コンラッド「ともかく入ってみましょう」
ナレ1「一行が中に入ると、ひとりでにドアが閉まり、真っ暗闇に包まれた」
リリア「閉じ込められた?」
ナタリー「やはり罠だったのかしら」
勇者「このまま進んだら、ただ広い原野に戻されるんじゃないか。堂々巡りでさ」
リリア「今回は正解のような気がします」
ナタリー「そうね。クアール様もそうそう酷いことしないでしょう」
勇者「おまえ、その言葉前にも言っただろうが。冒険の書60でよ」
ナタリー「何の事かしら(とぼける)」
ナレ1「前方に光が見えた」
勇者「そらきた光の先は原野だぜ」
ナタリー「行ってみなけりゃ分からないでしょ」
リリア「そうですよ。行ってみましょう」
ナレ1「慎重に歩み進むと、突然眩いばかりの光に包まれた」
ナタリー「まぶしい!」
ナレ1「やがて光に慣れてくると、目の前に大広間が現れた」
勇者「ここはどこだ?」
コンラッド「まるで大聖堂のようですね」
リリア「あ、誰かいるわ!」
ナレ1「バシリカ型3廊式と思われる大聖堂の身廊を突き進んだ先の主祭壇(Alta
re)に誰かが立っていた」
コンラッド「クアール最高導師様!!」
リリア「ええ!あの方がクアール最高導師様なんですか?」
ナレ1「一行の中で最高導師の素顔を見知っているのはコンラッドだけだった」
勇者「へえ、あいつが最高導師とやらか」
リリア「失礼ですよ」
ナレ1「さらに歩み寄って、最高導師の御前にひれ伏す一行だった(勇者は除
く)」
ナタリー「こら!頭が高い!!(と強引にひれ伏せさせる)」
勇者「痛い、痛い、痛いぞ」
最高導師「よくぞ参った。待っておったぞ」
コンラッド「私どもが参るのをご存知だったのですね?」
最高導師「君達のこれまでの道のりを考えれば分かるだろう」
コンラッド「やはり試練を与えてられてたのですね」
最高導師「いかにも、そなたらの願いも重々承知しておる」
リリア「では、わたし……いえ私たちの願いもご存知なのですね」
最高導師「皆の者、着いてまいれ(と燭台を手にする)」


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