冗談ドラゴンクエスト 冒険の書 39
2019.08.08


冗談ドラゴンクエスト


冒険の書 39


その他大勢「(マンドレイク)ギャー!!」
ナレ1「森中に響き渡る悲鳴のような雄叫びを上げるマンドレイク」
リリア「これで大丈夫です。皆さん、念のために耳を塞いでください」
ナレ1「そういうと、慎重にマンドレイクを引き抜く。一同は耳を塞ぐ」
リリア「採れましたわ」
ナタリー「大丈夫なの?」
ナレ1「恐る恐る近づいて、マンドレイクに触るナタリー」
ナタリー「(ツンツンと突きながら)大丈夫みたい……ね」
コンラッド「日が傾きかけています。戻りましょう」
リリア「そうですね。暗くなると人面樹も増えて、攻撃もきつくなりますから」
ナレ1「急ぎ足で、モトス村へと向かう」
ナレ2「と突然、目の前を巨大な影が道を塞ぐ」
コンラッド「オーガだ!!」
ナタリー「後ろからゴブリンよ!」
リリア「挟み撃ちだわ」
コンラッド「前のオーガがリーダーのようですね。後ろのゴブリンは逃げ道を塞ぐ役で
す」
ナタリー「となると、先に倒さなきゃならないのは」
コンラッド「もちろんオーガです!」
ナレ1「言うが早いか、剣を素早く抜いて、オーガに斬りかかるコンラッド」
コンラッド「とりゃー!!神剣フェニックスブレードの威力を見よ!」
ナレ1「岩場を足掛かりにして空中高く飛び上がり、オーガの頭上から剣を振り下ろ
す」
ナレ2「一瞬にして、オーガを真っ二つに切り裂く」
ナタリー「やったあ!凄い凄い!!」
ナレ1「すると切り裂かれたオーガの腹の中から何かが現れた」
ナレ2「それは人間だった。」
リリア「ああ!あたしだわ!!」
ナタリー「なんですってえ!?この人があなたなの?」
ナレ1「オーガの体液にまみれているが、確かにその容姿は女性であった」
リリア「間違いありません」
コンラッド「襲って丸呑みにしたのでしょう」
ナレ1「いつの間にか、後方のゴブリン達の姿が見えなくなっていた」
ナタリー「ゴブリンの奴ら、恐れをなして逃げ出したか」
リリア「この身体があれば、元に戻るのでしょうか?」
ナタリー「上手くいけば、元通りになるかもね」
コンラッド「とにかくマンドレイクも手に入れたし、急いでモトス村に戻りましょう」
ナレ1「と言って、倒れている女性を担ぎ上げる」
ナタリー「そうね、そうしましょう」
ナレ1「コンラッドが倒れている女性を抱え上げて歩き出す。」
ナレ2「その後に付きながら、心配そうなリリアだった」
ナタリー「戻ってきたわよ!」
ナレ1「襲い掛かってくる魔物達をなぎ倒しながら、無事にモトス村へと戻ってきた一
向だった」
コンラッド「道具屋に急ぎましょう」
ナタリー「まずは、マンドレイクを届け報酬を頂きましょう」
道具屋「お帰りなさい。ご無事でなりよりです」
リリア「はい、マンドレイクです」
ナレ1「それを受け取り、確認して」
道具屋「確かにマンドレイクです。ありがとうございます」
リリア「これで村人達の呪いを解くことができますね」
道具屋「ええ。でも、どうやって手に入れたのですか?知ってますよね?」
リリア「引き抜くと、死の悲鳴を上げるですよね」
道具屋「その通りです」
リリア「これを使いました(と、小瓶を差し出す)」
道具屋「聖水……ですか?」
ナタリー「あったりー!」


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