冗談ドラゴンクエスト 冒険の書 28
2019.07.22


冗談ドラゴンクエスト


冒険の書 28


04/10 02:03 ナレ1「一同はニーチェ村に入り、リリアの家に立ち寄った」


04/10 02:46 ナタリー「ここがリリアの家?」


04/10 02:46 リリア「ええ、そうです」


04/10 02:47 ナレ1「と言いながら寂しそうな表情のリリア」


04/10 02:48 ナレ2「かつて暮らしていた自分の家。生活臭がまだそこここに残ってい
た」


04/10 02:49 コンラッド「ご両親は?」


04/10 02:49 リリア「亡くなりました。魔物に襲われて……」


04/10 02:50 ナタリー「そうなの。生活も苦しかったでしょうね」


04/10 02:58 リリア「魔物に襲われて家族を亡くした人はたくさんいますから。自分一
人だけが苦しいんじゃないと、言い聞かせていました」


04/10 02:58 コンラッド「感心しました」


04/10 02:59 ナレ1「そこへ大きな獣がのそりと入ってきた」


04/10 02:59 ナタリー「魔物!?」


04/10 03:00 ナレ1「身構えるナタリーとコンラッド」


04/10 03:01 リリア「(二人を制して)大丈夫ですよ。人を襲ったりはしませんから」


04/10 03:49 ナタリー「飼ってたの?」


04/10 03:50 リリア「そうじゃないですけど、たまに遊びにくるんです。(と言いなが
ら戸棚を探している)まだあるはずなんだけど……」


04/10 03:51 ナレ1「戸棚から小さな缶を持ち出して」


04/10 03:51 リリア「やっぱり、あったわ。はい、お食べ(と獣に差し出す)」


04/10 03:52 ナレ1「獣は、目の前に差し出されたものをクンクンと嗅いでいたが、や
がておいしそうに舐めはじめた」


04/10 03:55 コンラッド「それは何ですか?」


04/10 03:58 ナレ1「獣が舐めている黒い塊を指差してたずねるコンラッド」


04/10 04:00 リリア「近くの森に甘い樹液を出す木があって、それを煮詰めて固めたも
のです」


04/11 03:15 コンラッド「人も食べられるのですか?」


04/11 03:16 リリア「料理の隠し味に使う程度です」


04/12 02:20 ナレ1「獣は餌を舐め終わると、リリアに飛びつくように覆いかぶさると
クーンクーンと鳴いて顔を舐めはじめた」


04/12 02:22 リリア「あはは、やめて。あたしが誰か判るのね」


04/12 02:23 コンラッド「動物の本能というか野生の感で、姿は変わってもリリアさん
だと判るのでしょう」


04/12 02:24 ナタリー「なるほどね。獣も馬鹿にはできないわね」


04/12 02:26 ナレ1「やがて獣は、振り返り振り返りしながら名残惜しそうに去ってい
った」


04/12 02:48 コンラッド「変わった動物でしたね」


04/12 02:49 ナタリー「そうね。目鼻耳と両手足が黒で、全体が白という一見熊のよう
な動物でした」


04/12 02:50 ナレ1「と聞けばジャイアントパンダ(大熊猫)が想像できるであろうが、
なぜこの世界にいるかは謎である」


04/12 02:51 リリア「さてと……。旅の支度をしなくちゃね」


04/12 02:53 ナレ1「リリアが家の中を探して旅に必要な小物を集めて、ポシェットの
ように腰にぶら下げた」


04/12 02:54 リリア「お待たせしました。それでは出発しましょうか」


04/12 02:55 ナタリー「準備は整ったのね。じゃあ、行きましょう」


04/12 02:55 コンラッド「まずはモトス村ですね」


04/12 02:56 ナタリー「そうね。ギルドから請け負った仕事は果たさなくちゃね」



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