続・冗談ドラゴンクエスト 冒険の書・2
2020.10.07

続・冗談ドラゴンクエスト 冒険の書・2


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ガラナの村へ

ナレ「依頼者の元を訪れて、金の竪琴を受け取って、一路ガラナへと出発する一行」
勇者「ガラナか……懐かしいな」
コンラト「何がですか?」
勇者「通っていた高校の食堂に、ガラナのある自動販売機があったんだ。今とは違ってガ
ラス扉があって、縦に並んだラックから瓶の飲料水を取り出すタイプの自動販売機があっ
てね。取り出すのに失敗すると、途中で引っかかって取り出せなくなるという罠のある自
動販売機だったよ。ちなみにそのタイプの自動販売機は製造中止になっているらしい」
*参考画像
リリア 「ガラナ飲料の話ですか?」
ナタリー「あんた、一体何歳よ。ガラナを売っていたのは随分昔のことだよね。北海道なら、
今でも売っているみたいだけど」
勇者「ところでよ。この金の竪琴、だいたい5kgくらいはあるよな。金の価格が1g7000
円として、3千5百万円じゃないか。金地金に潰して売っ払ってしまえば大儲けじゃない
か。1円1Gに換算してよお、依頼の報酬よりいいんじゃね(*^^)v」
コンラト「いきなり話を変えましたね」
ナタリー「都合が悪くなると、いつもそうよ」
リリア 「だめですよ。依頼物の横領は、例えゴム紐1本でも懲役15年以上の刑になります。
ギルドの情報網は全世界に広がっていますから、指名手配一発でお縄です」
勇者「ちぇっ!冗談だよ、本気にするなよ。ゴム紐って、花売りしながら押し売りしてた
んじゃないだろな?」
ナタリー「あんたの場合、冗談が冗談じゃないからね」
リリア 「押し売りなんかしてません!」
ナタリー「昭和30年代の話をよく知っているわね」
勇者「おうよ。俺は網走刑務所を脱獄してきたからよ、ってかあ(*'▽')」
コンラト「さっきから、何の話をしているんですか?」
勇者「いやなに、この物語は作者の思いつくままに創作されてるから、話があっちこっち
に飛ぶし、不条理や摩訶不思議もありだ。そうでなきゃ、長期連載などできん!!構想を
練って創作されている銀河戦記とは違うのだよ。諸君」
ナタリー「なんのことよ"(-""-)"」
ナレ「などと口論している間に、魔物が現れた!」
コンラト「みなさん、気を付けてください!」
勇者「スライムか、まかせろ!」
ナレ「勇者の攻撃は当たらない」
勇者「もう一度!」
ナレ「魔物は笑っている」
勇者「こなくそ!」
ナレ「魔物の反撃、勇者に50Pのダメージを与えた」
ナタリー「ちょ、ちょっと待ちなさい」
ナレ「ナタリーは勇者のステータスを確認した」
ナタリー「馬鹿な!あんた、攻撃力、防御力、素早さ……体力以外全部【1】じゃないの?」
勇者「そうなのか?」
ナタリー「呆れたわ。はじめて会った時と同じステータスじゃない」
リリア 「待ってください。前回の時は、それなりのレベルでしたわよね」
ナタリー「あんた、あれから何してたのよ」
勇者「何って、俺は根っからの遊び人だぞ。攻撃力とか必要ないじゃないか」
コンラト「まさか……あれからずっと遊んでいたのですか?」
勇者「それ以外に、何がある」
ナタリー「呆れたわ。あんた、どうしようもないクズね」
リリア 「はい。クズです」
コンラト「同意します」
勇者「なにを!俺は『おそ松さん』じゃないぞ!」
ナタリー「もういいわ」
ナレ「勇者以外の三人は、何故こいつが勇者に選ばれたのか……と、自問自答していたの
だった(が、口には出さない)」
リリア 「ともかく、魔物が時々落とす、素早さの種とかは全部勇者さんに渡しましょう」
コンラト「仕方ありませんね」

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