冗談ドラゴンクエストⅢ 冒険の書・27
2020.08.06

冗談ドラゴンクエストⅢ 冒険の書・27


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ネクロゴンド

勇者「よっしゃあ!ギアガの大穴だかネクロゴンドだかへ出発するぞ!」
リリア 「テドンの情報では……」
兵士「テドンの岬を東にまわり、陸ぞいにさらに川を上ると、ひだりてに火山がみえるだ
ろう。その火山こそがネクロゴンドへのカギ。しかし、よほどの強者でもないかぎり火口
には、近づかぬほうが身のためだろう」
リリア 「とありますが……」
コンラト「世界地図を見ると、アッサラームから南下すれば早道みたいです」
ナレ「ということで、ルーラでアッサラームへ飛び、船に乗り込んで南下する」
勇者「ここは何という海かな……。アッサラームがイラン・イラクならペルシャ湾という
ところだろうけど、ここの世界はかなり歪曲されているからなあ」
コンラト「南アフリカ沿岸が見えて来ました」
ナタリー「サハラ砂漠も見えてるわね」
勇者「な、なに!?これはまた……アラビア半島を縮めて、ペルシャ湾と紅海を繋げてし
まっているじゃないか」
コンラト「中国の時みたいですね」
リリア 「火山があります。目指す火山でしょうか?」
勇者「行ってみればわかる」
ナレ「紅海?と思しき海域に入り、注ぎ込む河川に進入する」
コンラト「この川の名前は?」
勇者「(´・ω・`)知らんがな。この辺りは、もう現世界とはまるで違う。川も火山の名
前も見当もつかん」
ナタリー「投げやりになってきたわね」
ナレ「川を遡ってすぐに火山に到達した。が行き止まりだった」
コンラト「火山の向こう側に広がる平原の先に目的地がありそうですが……」
勇者「この火山を登って、そしてまた降りよということか?」
リリア 「情報では、ガイアの剣を火口に投げ入れよ、ということですが?」
勇者「なんか、もったいない気がするのだが……」
ナタリー「ゲームクリアーのためよ。気前よく捨てなさい」
勇者「それを言うのかよ。しかたない諦めよう」
ナレ「勇者は、ガイアのつるぎを火口に投げ入れた。地響きとともに噴火が起き、溶岩が
流れて側の川を堰き止めて道を開いた」
コンラト「溶岩道の近道ができましたよ」
勇者「なあ、近道っつったって溶岩だろ?まだ靴が溶けるほど熱いんじゃないか?」
リリア 「大丈夫みたいですよ。川の水で冷やされているから」
勇者「溶岩流って、そんな簡単に冷えるものなのか?」
ナタリー「うだうだ言ってないで、さっさと渡りなさい!」
ナレ「勇者の背中を押して、先に進ませる」
ナタリー「ほら、みなさい。ちゃんと渡れたじゃない」
勇者「何を言うか!俺を先に行かせて、石橋を叩いて渡らせやがって」
ナレ「火山の先に広がる平原を進む一行」
勇者「なあ、ここはアフリカ東部だよな」
コンラト「ですよね、たぶん」
勇者「なんで、東海岸を山脈が塞いでいるんだ。おかげで上陸できないじゃないか」
ナタリー「そうね。この平原の西側も山脈が続いているし、さっきの火山の所が唯一の侵入口
になってるわね」
勇者「まあ、西側は分かるんだよ。地理歴史的にみても『大地溝帯』と呼ばれる造山運動
が盛んな地域だからな。が、東は……」
ナタリー「単に、ゲームマスターが簡単に上陸させないよう障害物を造ったんじゃないの」
ナレ「ゲームって言わないでください」
勇者「ほれみろ、ナレーションが怒ってる」
ナタリー「などと言いながら平原を進んでゆく。途中の毒沼のある森林地帯を抜けると」
コンラト「洞窟が見えましたよ」
リリア 「山脈の先北側にも洞窟が見えます」
ナタリー「南側の洞窟から北の洞窟に繋がっているようね。トンネルよ」
コンラト「その北側の洞窟の先に、川と山脈に囲まれた城が見えます」
勇者「どうやら、ついにラスボスの城を見つけたということか?」
コンラト「ラスボスの城が間違いないなら、この先の洞窟が最後のダンジョンということにな
りますね」
勇者「おうよ。気を引き締めて行くぜ!!」
ナレ「勇躍、最後のダンジョンへと突入する一行だった。地下1階に降ります」
勇者「なんか知らんが、剣を持った像が通路の両側に列をなして並んでいるな」
ナタリー「まさか、通過したら実体化して襲ってこないでしょうねえ」
コンラト「かも知れませんから、用心していきましょう」
ナレ「おそるおそる進み、何事もなく上への階段に着いた」
勇者「なんだよ、像は単なるブラフかよ」
ナレ「上の階、1階に上った」
勇者「地下1階は導入部というとこか。この階からが本番だな。マップ頼むぞ」
リリア 「はい。しっかり記入しています」
勇者「まあ、とりあえずダンジョンの基本の片手壁伝い歩きで行こう」
ナレ「右手を壁に当てて、離さないように壁伝いに歩いてゆく」
コンラト「宝箱がありました。小さなメダルが入っていました」
勇者「うむ、まあまあだ」
ナレ「続いて二つの目の宝箱」
コンラト「いなずまのけん、が入ってました!」
勇者「おお!ドラクエⅡ最強の剣じゃないか!!ラスボスが近い証拠だ」
コンラト「いなずまのけんは、道具として使うとイオラ(全体攻撃)の効果がありますよ」
勇者「ラストダンジョンなら最強の武具があるのが常識だからな。この調子でもっと探そ
う」
ナレ「さらに進むと、三つ目の宝箱」
勇者「やいばのよろい、ゲットだぜい(^^♪」
コンラト「この鎧は、敵の打撃攻撃の半分を打ち返す機能があります。うまい具合にはぐれメ
タルが打撃してくれば、反撃で倒すことができて経験値ガッポリです」
勇者「なるほど、それは便利だな」
ナレ「やがて上に上る階段に着いた」
リリア 「この階のマップは完成していませんけど……」
勇者「MPの問題もあることだし、先に進もう」
ナレ「2階に上がり、引き続き右手壁伝いで、途中落とし穴があるも無事に上への階段に
着いた」
勇者「なんだなんだ?この階には、どこにも階段がないじゃないか」
リリア 「引き返しますか?」
勇者「それもありだが……。気になるのは、この地割れだよ。その先に通路と階段が見え
るじゃないか。かと言って、アクションゲームみたいにジャンプして飛び越えられないか
らな」
ナタリー「ははん、つまり地割れに飛び込めと?」
リリア 「まあ、今までにも行き詰った時に、地割れや落とし穴に落ちて、先の道にたどり着
きましたものね」
ナレ「ということで、地割れに飛び込む。東側2階に落ちました」
勇者「なんだよその、東側2階ってのは?デパートなんかにある東側分館みたいな……」
コンラト「北の方に上り階段と、南西に落とし穴があります」
勇者「ここは無難に階段だろ」
ナレ「階段を上ると、先ほどの地割れから見えた通路に出た」
ナタリー「なるほどそういうカラクリになってたわけね。上り階段があったわ」
ナレ「迷わず階段を上る一行。目の前には水脈が流れていた」
リリア 「地下水脈?というよりも水路ですかね」
勇者「そうだな。橋も掛かっているし、人工的に作られたダンジョンのようだ。出口は近
いぞ」
ナタリー「しかし、やたら分岐路やシャドー処理されていて、非常に分かりづらい迷路だわ」
ナレ「悪戦苦闘しながらも、やっとこさ反対側の洞窟の地上に出られた」
コンラト「目の前に謎の城です。川と山脈が邪魔で、やはり空から行くしかないようです」
リリア 「北東に祠が見えます」
勇者「祠へ行ってみよう。もしかしたら地下通路で城と繋がっているかもだ」
ナレ「と、祠の方に歩いてゆくと、さらに北東に川に囲まれた洞窟が見えた」
ナタリー「あの洞窟はなにかしら?」
リリア 「これまでの情報を調べると……あそこがギアガの大穴ではないでしょうか?」
勇者「かもな、今はここの祠に入ってみよう。それからだ」
ナレ「祠の中は神殿のようであった。中に一人の神官が佇んでいた」
神官「なんと!ここまでたどりつく者がいようとは!さあ、このシルバーオーブをさずけ
ようぞ!」
ナレ「勇者は、シルバーオーブを手に入れた」
神官「そなたなら、きっと魔王をうち滅ぼしてくれるであろう!伝説の不死鳥ラーミアも
そなたらの助けとなってくれるであろう」
リリア 「ここのオーブを加えて、5つのオーブが揃いました。6つあるというオーブも後一
つですね」
勇者「そうみたいだな。目の前の城も気になるが、空からでないと行けない以上後回しに
するしかない。一応また、ショニンの町に寄ってみるか」
ナタリー「あれからまた町は発展したのかしらね」

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