冗談ドラゴンクエストⅢ 冒険の書・28
2020.08.16

冗談ドラゴンクエストⅢ 冒険の書・28


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夜の商人の町(革命)

ナレ「商人の町に戻ってきたのは夜だった」
ナタリー「四度目に来た時と、あまり変わっていないわね」
コンラト「まあ、それほど時間も経ってませんからね」
勇者「まずは、ショニンに会ってみよう」
ナレ「北西のショニンの屋敷に向かう」
リリア 「門の前に誰かいますよ」
ナタリー「あの人は、この町の創設者の老人じゃないの?」
老人「わし、ショニン会っていう。町の者どう思っているか。わし、ここ通りたい。あな
たもたのんで」
門番「ショニンさまは、お休みだ。帰れ帰れ!」
コンラト「門前払いされているようですね」
勇者「老人が通してもらえないくらいなら、俺たちでも会ってくれないだろう。町を散策
でもするか」
コンラト「南西のところに、人がたくさん集まっていますよ。なんでしょう」
勇者「行ってみよう」
人A「……してしまうのは、どうだろう」
人B「しかし、それではあまりにも……」
人C「だが、このままでは……」
勇者「いきなり密談になってしまったな」
人A「こうなったら革命を起こすしかなさそうだな。あんたたち、止めてもムダだぜ。オ
レたちゃ、やるっていったらやるんだ!」」
人B「ショニンのやりかたは、あんまりです!ぼくたちは、もうたえられませんよ!」
人C「この話……他言はなりませんぞ!」
勇者「革命か……物騒だな。一旦ここは離れよう。巻き添えを食らうのはたまらん」
ナレ「しばらくしてから戻ってみると……」
兵士「ここは、ショニンパークの町。しかし、もうショニンだけの町ではないのだ」
勇者「なぬ?ともかくショニンに会うか」
ナレ「屋敷の前には門番がいる」
兵士「私は、金でやとわれたこの町の兵士。だから、この町をよく知らぬ。ショニンとい
う者は、この町の創始者と聞くが、それならなぜ牢などにとらわれているのだ?」
勇者「牢に入れられた?ともかく中に……入れるな」
老人「ついに革命起こった。ショニン、牢屋のなか……。なんてこと……」
コンラト「やはり、革命が起きてショニンは囚われの身になったようです」
勇者「主のいない邸宅か……おや、宝箱が置いてあるな。当然頂くぜ」
ナレ「ショニンの玉座の裏側で、『イエローオーブ』を見つけた」
リリア 「これでオーブが6つ、揃いました」
勇者「一応、牢屋に入れられているというショニンに会っておこう」
兵士「ここは牢屋だ。本当は、ショニンが悪人をとらえるために、つくったそうだが……
自分がいれられるとは、ヒニクなものよな」
勇者「以前に来た時には、まだ建設中だったが……。牢屋だったのか、しかも本人が最初
の獄人となるとはな」
ナレ「牢の鉄格子の前に来た時、ショニンは気がついた」
ショニン「あ…勇者。私よ、ショニン……。私は、みんなのためと思ってやったのに……やり
すぎちゃったのかな……。あっ、そうそう。私のおやしきのイスのうしろを調べてみて。
私、しばらくここで反省してるわ。そうすれば……町の人たちも、きっと私のことを許し
てくれると思うの。そうしたら、また私に会いに来て」
勇者「オーブならもう貰っているがな」
ナレ「勇者、扉を開けてショニンに話しかける」
勇者「逃がしてあげようか?」
ショニン「ありがとう、勇者。でも逃げることはできないわ」
勇者「そうか……」
ナレ「仕方なく、ショニンを置いていく」
コンラト「責任感のある人ですね。情熱が過ぎて庶民の心まで把握することができなかったよ
うです」
ナレ「名残惜しいが、ひとまず商人の町を後にするのだった」

勇者「オーブが六個揃ったな」
リリア 「テドンの囚人さんが言ってました」
囚人「世界にちらばるオーブを集めて、はるか南のレイアムランドのさいだんにささげる
のです。あなたがたになら、きっと新たなる道がひらかれるでしょう」
リリア 「ですって……」
勇者「よし、そのレイアムランドへ向けて出発だ!」
コンラト「エジンベアから西に向かう途中に、祠がポツンと立っている氷原がありました」
ナタリー「たぶん、そこね」


レイアムランド

ナレ「ということで、大氷原の中にひっそりと建つ祠へとやってきた」
勇者「燭台のようなものが六角形の位置に置いてあるが……どうすりゃいいんだ?『!』
マークをクリックしても、足もとを調べた!だし……。オーブを選択してから、つかう・
そうび・わたす・みせる・すてる……なんだが?」
リリア 「……。燭台の手前で、オーブを『使う』んではないでしょうか?」
勇者「そうか……。オーブを持って、つかう。お!台座に置けたよ。両側の燭台に、火が
灯ったぞ」
コンラト「あとの5個も同様にやってみてください」
勇者「おおよ!」
ナレ「最後の6個目のオーブを台座にささげると……」
勇者「なんと!オーブが輝きだしたぞ!!」
ナレ「そして、祭壇の中央に鎮座していた巨大な卵が、ぶるぶると震えだした」
リリア 「卵が……」
ナレ「勇者が祭壇に近づくと、巫女?のようなものが二体現れた」
巫女「わたしたち、この日をどんなに、待ちのぞんでいたことでしょう。さあ祈りましょ
う。ときは来たれりいまこそ目ざめるとき、大空はおまえのもの、舞い上がれ空たかく」
ナレ「やがて、卵が割れてラーミアが孵化した。神殿内をしばらく飛び回った後、外へと
飛び立っていった」
巫女「伝説の不死鳥ラーミアは、よみがえりました。ラーミアは神のしもべ。心ただしき
者だけが、その背にのることを許されるのです。さあ、ラーミアが、あなたがたを待って
います。外にでてごらんなさい」
ナレ「外へ出てみると、ラーミアが待機していた」
ナタリー「心ただしき者だけが乗れるんだってよ。あんたは無理ね」
勇者「なにを!?ほら見ろ。乗れたぞ!俺は正しいのだ」
ナタリー「あ、そう。良かったわね」
リリア 「これで空を飛べるようになったようですが……確か、牢獄の祠へ向かう時に見た、
謎の城へ行きますか?」
勇者「そうだな、全員ラーミアに搭乗せよ」
ナレ「全員がラーミアに乗り込み、空へと舞い上がった」
コンラト「目指すはシベリアの未踏地ですね」
勇者「そういうこと」
ナレ「ラーミアの背に乗り、目的地の城の上空に到達した」
勇者「あ、行き過ぎたぞ。どうしたら降りられるんだ?」
ナレ「画面の隅に【おりる】ぼたんがありますので。ちなみにFC版だとAボタンです」
勇者「なるほど、おりるをチョイッとね……てか、ゲーム解説かよ」
ナレ「城のすぐそばに舞い降りた」
馬AB「ここは、天界に1番近い竜の女王さまのお城です」
住A「おいたわしや……。女王さまは、あといくばくかのお命とか……」
エルフ?「あんな弱ったお体で、タマゴを産むなんて……。女王さまが心配ですわ」
勇者「お、北側通路に小さなメダル見っけ(*^^)v」
エルフ?「ここは、天界に1番近い城。もし、まことの勇者の称号を得た者がいたなら、そ
の光の中で天界にみちびかれるそうですわ」
住B「女王さまは、ご病気なのだ。しかし、お命とひきかえに、タマゴを産むおつもり
らしい」
女王「私は、竜の女王。神のつかいです。もし、そなたらに魔王と戦う勇気があるなら、
ひかりのたまを、さずけましょう。このひかりのたまで、ひとときもはやく平和がおとず
れることを祈ります」
ナレ「勇者は、ひかりのたまを受け取った」
女王「生まれ出る私の赤ちゃんのためにも…………」
ナレ「女王は天に召され、後には卵が残されていた。勇者は、そっとタマゴにさわってみ
た……やすらかな寝息が聞こえたような気がした……」
勇者「これ、卵焼きにすれば何人前になるかな……。いや、もう発生しているから、焼鳥
じゃなくて、竜焼きか……」
リリア 「不謹慎ですよ」
住B「ついに女王さまは、お命とひきかえにタマゴを。ああ、女王さま!」
エルフ?「タマゴは、私たちが大事に育てていきますわ」
勇者「俺は知っているぞ。この卵が孵化してやがてドラクエIのラスボスの竜王になるん
だろ?今のうちに退治しておいた方がいいんじゃないか?」
リリア 「そんなネタバレ情報ばらしてもいいんですか?」
ナタリー「そうね。あくまで推測の裏話であって、公式には認められてないしね」
ナレ「あの……今の話は彼らの記憶から消去します」
勇者「……って、何話してたんだっけ?」
リリア 「次の目的地は、敵の本拠地と思われるネクロゴンドの城じゃなかったですか?」
勇者「そうだっけかな?」
ナレ「再び、ラーミアの背に乗り、ネクロゴンドへと向かう」
勇者「ちょっと待て、城に行く前に、その東にあるギアガの大穴だっけ?そこに行ってみ
ようか」


ギアガの大穴

ナレ「ということで、ギアガの大穴に降りる」
勇者「実はだな。南アフリカには、アルマゲドン洞窟というのがあるのだよ。20億年前
に巨大隕石が落下した名残だと言われる。90年代に突然平原が陥没してできたという」
ナタリー「ああ、NHK・BS「体感!グレートネイチャー『大地が語る!地球最古の記憶~
南アフリカ』という番組でやってたわ」
勇者「こ、こら!ばらすんじゃない"(-""-)"……それでも製作者はまだ知らなかったと思
うぞ。88年製作だからな」
リリア 「兵士が二人いますよ」
兵A「ここは、ギアガの大穴。われらは、ここを見張っている。ときどきやって来る者が
いるのだ。人生をはかなんで身を投げようとする者がな。どう見ても、天国へつながって
いるとは思えぬがな」
ナタリー「ここがギアナの大穴ということが確定したわね」
兵B「この大穴に入っていった者は、誰ひとり帰ってこぬ。穴の中がどうなっているのか
誰も知らぬのだ。もしそなたの仲間がこんらんして、穴にとびこもうとしたときなどは、
たたいてでも正気づかせることだな。こんらんはたたいてなおす。これは戦闘中でもいえ
ることだがな」
勇者「仲間へのパーティーアタックか……。FC版では可能だったが、スマホ以降ではで
きなくなってんだよな。なのに、なんでこんなセリフが残ってるんだよ」
ナタリー「めんどくさかったんじゃないの」
勇者「……ふむ、いまのところ何ともないただの穴か……それでは隣の城に行こう」

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