冗談ドラゴンクエストII 冒険の書・15
2020.02.14

冗談ドラゴンクエスト II 冒険の書・15


ナレ「ラダトーム城から南へ進路を取ると、やがて小さな島にぶち当たる」
勇者「お、あれが竜王の言っていた島だな」
王子「灯台が見えますね」
王女「たぶん、灯台に目指すものがあるのでしょう」
勇者「よし、行ってみよう」
ナレ「一行が塔に入ると、門番の兵士が立っていた」
兵士「だれに聞いたか知らぬが、そなたたちも紋章を見つけに来たのか?」
ナレ「はい、いいえ、で答えてください」
勇者「いつものとおり、両方聞くがな……。まずは、はい、だ」
兵士「紋章は、ものではなく心のしるし。おのれのつよさの中に、そのしるしがきざまれ
ると聞いている。いったいこれは、どういうことなのだろうか……。」
勇者「ふむ、いいえ、では?」
兵士「ならば立ち去るがよろしかろう。この大灯台の中はまものたちのすみか。とても生
きて出て来れまいぞ!」
勇者「そうか、大灯台という名称なのか。ゲームクリアのためには、昇るしかないだろな」
王子「ゲームクリアとか言わないでくださいよ」
勇者「ま、気にするな」
ナレ「ということで、大灯台の中へと突き進むのであった」
勇者「げっ!やたら入り組んでいるみたいだな。さすが、紋章のある必須ポイントだぜ」
王子「マッピングを開始します」
勇者「よろしく頼むぜ」
ナレ「迷路のような壁に囲まれた塔の中を探索する」
勇者「ミイラおとこ、を倒したがいいが、やたら『ぬののふく』落とす。持ちきれなくて
捨てるしかないぜ( 。・・)/⌒□ポイ」
王子「もったいなけど、仕方ないですね」
勇者「くそっ!行き止まりだぜ」
王子「壁がいつもと違います。どこかに隠し通路があるのでしょう」
王女「そういう時は、片手壁伝いで確認するのが常道ですよ」
勇者「忘れていたぜ。右手を壁に宛てながら歩くと……。あった!隠し通路だ」
王子「あ、階段があります」
王女「昇りましょう」
勇者「いや待て!最初に出てくる階段は、外れというのがセオリーだ。見れば隠し通路が
ある。その先に行ってみよう」
ナレ「言う通りに先に行くと、十字路になっていて、それぞれの辻に階段があった」
王子「階段が四つ。どれを上がりますか」
勇者「こういう時は、一番奥の方と決まっているさ」
王女「リーダーに任せます」
王子「とにかく上に上がりましょう」
ナレ「モンスターを倒しながら着実に上の階へと進んでゆく」
勇者「塔の縁を歩くのは辛いな。うっかり外へ落ちそうになる」
王女「一歩一歩、慎重に歩きましょう」
勇者「こういう時は、スマホ版のコントロールシステムはダメだな」
王子「ゲームパッドが欲しいですね」
王女「もう、王子も毒されましたか?」
王子「あ、いや。済みません(*- -)(*_ _)ペコリ」
勇者「何とか、5階まで来たけど、モンスターが強くなってきたな」
王子「6階に来ましたが、扉がありますね」
勇者「銀の鍵で開くかな?」
王子「開きました」
勇者「よし!いいぞ」
王子「7階に来ました」
王女「さらにモンスターが強力になりましたね。ゴールドオークの攻撃力は強力です」
勇者「むっ!なんか、モンスターがいるぞ!」
王子「話しかけてみますか?」
勇者「戦闘になるか、重要なヒントをくれるか、二者択一だな」
ナレ「近づこうと、一歩進むと、モンスターは壁の中に消えた」
王子「隠し通路に消えましたね」
王女「追ってみましょう」
勇者「そうだな、他に行き場所ないからな」
ナレ「隠し通路に入ると、翁が立っていた」
王子「あれ?さっきのモンスターは?」
翁 「いやいや、何もいわなくても、じじいには分かっておりますとも旅の人!ほっほっ
ほっ……。ついて来なされ。紋章のある場所へ案内してさしあげましょう!」
王女「怪しいですね」
勇者「だからといって前に進むしかない。じじいの後を追うぞ」
王子「下への階段があります。それも二つ」
王女「じいさん、角の側の階段から降りましたよ」
ナレ「翁の後を追いながら、下へ下へと階段を降りてゆく」
勇者「しかし、塔の縁ばかりの道行だな。落ちるのを待っているみたいだ」
王子「気を付けましょう」
勇者「おっ!やっとこ着いたみたいだな。宝箱が見えるぜ」
王子「おじいさんも宝箱の側に立っています」
王女「さあ、宝箱を開けよ。とばかりに誘ってますね」
勇者「罠かも知れないが、行くっきゃないだろ」
翁 「さあ、あの宝箱を開けなされ。」
勇者「ふむ、期待通りだな。とにかく開けるとしよう」
王女「その前に、体力を回復しておきましょう」
王子「そうですね。罠かも知れませんから」
勇者「よし、回復した。開けるぞ!」
ナレ「勇者は、宝箱を開けた。中はからっぽだった。」
翁 「ケケケ……!ひっかかったな!ここが、お前たちの墓場になるのさ!」
ナレ「グレムリンが4体現れた」
王子「やっぱり、罠でしたね」
王女「見え透いた罠です」
勇者「よっしゃあ!ここまでたどり着いた我々に負ける気がしないぜ!」
ナレ「こうして、グレムリンの火の息攻撃や、ラリホーの眠り攻撃に苦戦しながらも、何
とか倒すことに成功したのだった」
王子「何か落としましたよ」
ナレ「なんと、グレムリンたちは、紋章のひとつをかくし持っていた!勇者は『星の紋
章』を手に入れた!」
勇者「ちょっと待て!手に入れたっつうけど、手に持ってないぞ。王子、もってるか?」
王子「持ってません」
王女「あたしもです」
勇者「なんでやねん?」
王子「そういえば、門番の兵士が言ってましたよね」
兵士「紋章は、ものではなく心のしるし。おのれのつよさの中に、そのしるしがきざまれ
ると聞いている。いったいこれは、どういうことなのだろうか……。」
王子「おのれのつよさの中って言ってましたから。ステータスを見ろということじゃない
でしょうか?」
勇者「なるほどな……メニューの中の『つよさ』のところに☆マークが現れてるぞ」
王女「それが紋章を獲得したという証ですね」
王子「竜王は、五つの紋章を集めよ、と言っていましたから、後四つ集めなきゃいけない
ですね」
勇者「ともかく一旦ラダトーム城に戻ろう。王子、頼む!」
王子「リレミトとルーラですね。分かりました」
ナレ「こうしてラダトーム城に戻る一行だった」
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