腸閉塞を患う
2019.12.19
○月○日 腸閉塞

 ある夜、優雅にココアを飲んでいたら……。
 突然吐き気をもよおし、あわてて流しに走って吐いた。
 直前に飲んでいたココアは無論、それまで胃に入っていたものすべて。

 胃が空っぽになって吐くものがなくなり、続いて襲ってきたのが胃の痛み。
 キリキリと、胃が捻じられるような激しい痛み。
 胃酸が食道に逆流したような感じもする。
 喉が渇くので、水を飲むと胃の痛みが和らぐ。
 助かったと思った矢先、また吐き気。

 胃が空になると激しい痛み。
 胃に何か入れると吐き気。

 土曜日の夜。
 救急な症状かも知れないが、一晩とりあえず様子を見よう。
 翌日の日曜日となっても相変わらず。
 どうしようかな……。
 と悩んでいるうちに翌日の月曜日となった。

 もはや悩んでいる時ではないと、個人経営総合病院へと車を走らせた。
 あくまで救急車は呼ばない。

 とりあえず、診療科目は消化器外科だ。
 問診表を書いて診察を待つ。

 検査が始まる。
 X線(レントゲン)から始まってCTスキャンなどの各種検査。
 超音波検査に至って、腹水がたまっていることが判る。
 そして、小腸と大腸の接合部付近、大腸と直腸の間にあるS字結腸、それぞれに狭窄が
起きていることが判明。それが原因で、腸閉塞の症状がでているらしい。

「入院治療が必要です」
 それともう一つ。
「肺の陰影が薄いようですね」
 と何気なく言ったが、専門が消化器外科では、それが何を意味しているかを診断するこ
とは無理からぬことだろう。
 それが後日に判明する、大病の前兆だったとは……。

 ということで、一旦家に帰って、入院に必要な一式を揃えることにした。

つづく
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