冗談ドラゴンクエスト 冒険の書 5
2019.06.11


冗談ドラゴンクエスト


冒険の書 5

12/02 05:48 勇者「そうはいってもなあ……。ここの武具屋には、ドラゴンバスター剣
1000000Gに、ジュラルミン製盾100000G、そして炭素繊維ファイバー兜500000Gとか
超高額のアイテムしか置いてないじゃんかよ」


12/02 05:50 通行人女「馬鹿ねえ。それは表通りにある大きな店でしょう。裏通りに回
ればこじんまりとした何でも屋という武具も道具も売っている店があるのよ」


12/02 05:56 勇者「100Gで買えるような安い剣とかも置いてるのか?」


12/02 05:57 通行人女「もちろんよ!」


12/02 06:01 勇者「しかし、ギルドのおっさんは隣村にいかなきゃ売っていないような
言い方していたじゃないか」


12/02 06:01 通行人女「それはねえ……。ああ、見えてきたわ。あの店がそうよ」


12/02 06:02 ナレ1「と、指差す先には本当にこじんまりとした民家のような建物があ
った」


12/02 06:02 勇者「なんでえ、民家じゃないのか? 看板も掲げていないようだし」


12/02 06:06 通行人女「もぐりでやっているからよ。ちゃんと看板を掲げるには、ギル
ドに正式に承認される必要があるのよ。そしてそれは、品質保証された剣や盾、そして
薬草などの道具を扱っているという正式な店だということよ」


12/03 05:55 勇者「安いには安いが、ばったもんとかじゃねえだろうなあ。一度使った
だけで壊れちゃうとか」


12/03 06:02 通行人女「そんな事あるわけないじゃない。だいたいギルドから承認され
るには、最初の登録時にかなり高額の認可料、剣や武具には品質保証証明書発行料、さ
らに毎月売り上げの一定率の上納金を取られるのよ。だから看板を掲げている店の値段
は自然に高くなるというわけ」


12/03 06:09 勇者「なんでえ、なんでえ。用はギルドはそんな事やってるんか? 俺ら
が仕事を貰う時には斡旋料、仕事に必要な武具はどこそこの武具屋を紹介しよう、って
たぶん紹介料まで取ってたりするんだろうな。その武具の料金には上納金とかが上乗せ
されているってことだ」


12/03 06:14 通行人女「そうね。ギルドは一国家の規模をはるかに超える組織力を持っ
ていて、ギルドが発行する登録証があれば、各国間の入国審査はほとんどフリーパスだ
ものね」


12/04 17:03 勇者「そうなのか?」


12/04 17:04 通行人女「あなた、ほんっとに何も知らないのね」


12/04 17:05 勇者「自慢じゃないが、この国から一度も出たことがないぞ」


12/04 20:35 通行人女「まったくう……。これで勇者だというんだから、世の中間違っ
ているわね。自慢している場合じゃないでしょ」


12/04 20:37 勇者「だから何度も言ってんじゃねえか! 好きで勇者になったんじゃね
え!!」


12/04 20:38 通行人女「はいはい。とにかく中へ入りましょう」


12/04 20:39 ナレ1「と、扉を開けて中に入る二人だった」


12/04 20:39 なんでも屋「いらっしゃいませ!」


12/05 05:52 通行人女「こいつに見合う剣を見繕ってよ(と勇者を指差す)」


12/05 05:54 勇者「こいつとは何だよ。犬や猫じゃねえぞ」


12/05 05:55 通行人女「ふん。犬畜生の方がよっぽど頼りになるわよ」


12/05 05:55 勇者「あんだと!」


12/05 05:58 なんでも屋「まあまあ、喧嘩は店を出てからにしてくださいね。さてと…
…(と、じっと勇者を眺めてから)。そうですなあ、そのお方に見合う剣となると……。
これなんかいかがでしょうか?」



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