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銀河戦記/波動編 第三部 第三章 Ⅶ 援軍来る!
第三章
Ⅶ 援軍来る!
惑星ケムニッツに近づく漆黒の艦隊、その数二万八千隻。
旗艦戦艦アルミニウスの艦橋。
「惑星ケムニッツです」
副官のダニエル・ボンホフ中佐が、正面スクリーンに映し出されている惑星を指さして答えた。
「味方は出払っているのか?」
司令官ヴァルター・プラール中将が尋ねる
「時間稼ぎのために出撃するとの連絡がありました」
「ああ、そうだったな。早速出迎えに行こうか。今の今、必死で戦っているだろうからな」
「そうですね。艦隊を先に進めます」
惑星ケムニッツを通過して、戦場へと急ぐ艦隊だった。
艦隊旗艦ヴェルテンベルク艦橋。
「今、何隻残っているか?」
艦隊司令官ヘンドリック・ドゥーゼ中将が尋ねる。
「千隻を切りました」
副官ヴィクトール・ラング少佐が答える。
「よく頑張ってくれている。全滅するかも知れないのに、一人一艦たりとも逃げ出さずにいてくれる」
しかし現状は、旗艦ですら満身創痍で最悪の状態である。
「後方に艦影あり!」
レーダー手のスヴェン・レッチュ少佐が叫んだ。
「後方? 援軍か?」
と言いつつ通信士の方を見るドゥーゼ中将。
「お待ちください」
通信士のカールハインツ・グラウプナー少佐が、機器を操作して援軍に繋げようと試みている。
「こちらヴェルテンベルク、応答してください」
しばらく沈黙があった。
『こちらアルミニウス、ヴェルテンベルク応答せよ』
相手から返答があった。
「司令! 繋がりました。アルミニウスです」
「アルミニウスということは、プラール中将だな。モニターに繋いで、プラール中将をだしてくれ」
「了解」
数分後、通信用モニターにプラール中将が呼び出された。
「ワット待っていたよ」
『ヘンリー、待たせたな。無事で良かった』
二人の中将は同期の親友だった。ワットはヴァルターの愛称、ヘンリーはヘンドリックの愛称だ。
惑星ケムニッツが侵略されると聞いて、遠征軍司令官に立候補したのがプラールだった。
やがて合流する両艦隊。
『君達は後方に下がって、修繕にかかってくれ』
「分かった。助かるよ」
後方に下がるヴェルテンベルク艦隊。
代わって前面に出て行ったのが、アルミニウス艦隊である。
「今度はこちらが攻勢に出る番だな。二万八千隻vs二万四千隻」
両艦隊が対峙したが、その数は若干帝国軍優勢だった。
「全艦戦闘配備完了しました」
「よおし、攻撃開始だ!」
放たれる強力なビームが、両艦隊の間を行き交う。
そのエネルギー量は、中性子星から放たれるγ線の到達量にも匹敵する。
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銀河戦記/波動編 第三部 第三章 Ⅵ 混戦
第三章
Ⅵ 混戦
旗艦戦艦デヴォンシャー艦橋。
「敵の分艦隊が本隊に合流しました。我が方の分艦隊は敵艦隊への側面攻撃が可能ですが」
艦隊参謀長のランドルフ・タスカー大将が報告する。
「そうだな、側面攻撃を仕掛けよう。ウォーズリー少将に連絡しろ」
「かしこまりました」
双方の分艦隊にとって、その位置取りが重要である。
帝国の分艦隊は、本隊と公国分艦隊との中間地点にいる。公国艦隊への攻撃には最適な位置だが、公国分艦隊からの側面攻撃を受ける。この状態では、あっという間に撃滅されてしまう。本隊に合流するのは理にかなっている。
第二部隊旗艦、戦艦ロイヤル・サブリンの艦橋。
「戦闘目標変更! 敵艦隊本隊を側面から攻撃する!」
指令を受けて敵艦隊本隊への攻撃を開始するウォーズリー少将。
「攻撃目標、敵艦隊本隊!」
副官のグレーム・アーモンド少佐が復唱する。
本隊に加えて、第二部隊千隻の攻撃が始まった。
「しかし、敵艦隊は装甲の厚い戦艦を前面に配置しながら、後退しています。壊滅的な打撃を与えるのは難しいでしょう」
航海長のハリスン・メイクピース中佐が指摘する。
「敵艦隊の狙いは、援軍の到着までの時間稼ぎというところでしょう」
「そうだろうね」
デヴォンシャー艦橋。
「しぶといですね」
タスカー大将の副官のアリスター・カークランド大佐が呟いた。
「敵は、後退しながらの防御戦闘だし、距離が縮まないから効果的な攻撃が当たらない」
艦隊参謀次長のジェフリー・ウォーカー大佐が説明した。
「艦艇数では、こちらが圧倒しているのですから、別動隊を分けて惑星ケムニッツに先着して奇襲を掛けてはどうでしょうか?」
「それは止めた方が良いな」
「なぜですか?」
「援軍の存在があるからだよ。奴らは明らかに時間稼ぎをしている。つまり援軍を待っているということだ。何隻かは分からないが、すでに惑星に到着しているかもしれない。そんなところへ別動隊が向かえば全滅するかもしれん」
「なるほど」
「それにだ。別動隊を作らずとも、全力で突撃すれば五千隻の艦隊など容易く蹴散らせるだろう。それをやらないで、敵の後退戦法に付き合ってあげてるのには、陛下には何か意図することがあるのだろう」
「陛下が?」
指揮官席に座って戦いの行く末を考えているアレックス公王を見つめるカークランド大佐だった。
じっと前方のスクリーンを見つめるアレックス公王。
時折、参謀長のタスカー大将と話し合っている。
「だいぶばらけてきたな」
アレックスが呟く。
「開戦から三時間が経過しました。敵艦隊の総数は約三千隻に減りました」
タスカー大将が伝える。
装甲の厚い戦艦もすでに撃沈し、艦隊へのダメージが大幅に増えていた。
「投降を呼びかけるのもありなのだがな」
アレックスが呟くと、
「援軍がくるということなら無理でしょう」
タスカーが答える。
「だよな」
ため息をつくアレックス。
「その援軍ですが、情報によりますと三万隻になります」
「三万隻、つまり今戦っているのと合わせて約一倍半か。まあ何とかなるだろう」
自身気ある発言に、胸を撫でおろす乗員達だった。
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