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2026.04.30 20:20 | pmlink.png 固定リンク | folder.png top_page | com.gif コメント (0)
銀河戦記/波動編 第四部 第一章 Ⅲ 惑星トゥーロン

第一章


Ⅲ 惑星トゥーロン


 公国艦隊旗艦デヴォンシャーの艦橋。
 正面スクリーンにプラール中将が出ている。
「惑星グロベンラーデの治政を、惑星ケムニッツと同じように公国の支配下となるように尽力してくれ」
『自分がですか?』
「ドゥーゼ中将にやらせたんだ。君もやらなくてどうする?」
『分かりました。やってみます』
 通信が切れた。
「ドゥーゼ中将は元々駐留艦隊ですが、プラール中将は遠征ですから、やりづらいでしょうね」
 タスカー大将が同情するように言った。
「軍事国家だしな。一般住民は施政者が誰であろうが同じだろうし、軍人は階級しだいだしな。そう難しいほどでもないだろ」


 作戦会議室に集まった参謀達。
「次の目標はどちらへ?」
 副官のアリスター・カークランド大佐が尋ねる。
「メルドルフラント恒星系の惑星トゥーロンだ」
「トゥーロン……ということは、遂に『レマゲンの橋』攻略ですね」
「そうだ」

 銀河系渦状腕ペルセウス腕とオリオン腕の間に掛かる航行可能な宙域を『レマゲンの橋』と呼ぶ。
 軍事的要衝のために、橋の両端の近くにある惑星は軍事要塞化されている。トゥーロンはそんな惑星だった。

「しかし、我々が次々と帝国惑星を攻略しているのを知れば、守りをガッチリと固めてきていると思いますよ」
「固められる前に攻略するまでだ」
「どうやって?」
「アルデランに残している五万隻をこちらに回す」
「本国の防衛は大丈夫なのでしょうか? ロベスピエール公爵が謀反を起こすことも考えられますが……」
「大丈夫だろうよ。今の公爵に謀反を起こす気概はないし、仮にあったとしても百戦錬磨の我が艦隊が舞い戻れば足が震えて逃げ出すだろう」

 端末が鳴り出し、秘書官が出る。
「閣下、オルコット少将から連絡が入っております」
「スクリーンに出してくれ」
 秘書官が端末を操作すると、オルコット少将が出る。
『オルコットです。生存者の救助終了しました。これより、そちらに向かいます』
「オルコット少将、例の奴の方の首尾の方はどうだ?」
『はい。ともかく修理すれば自力で動かせる艦が三千隻集まりました。動かせないけど外見上それなりに見える艦が千五百隻で曳航すれば何とかOKです』
「ご苦労だった。何とかこっちまで運んでくれ」
『了解しました』
 オルコット少将は、戦闘領域で生存者の救助活動を行う他に、漂流する艦艇の調査も行っていたのだった。
 通信を終えると早速カークランド大佐が尋ねてくる。
「ガラクタ集めてどうなさるおつもりですか?」
「使い方次第でガラクタも役に立つものさ」
 意味深に笑みを浮かべる公王アレックスだった。
「惑星トゥーロン侵攻作戦を発動させる」
 その一言で、侵攻作戦の準備が始まった。

 侵攻ルートの策定から艦隊編成。
 これまでの戦闘で損傷した艦艇の修理と乗員の補充。
 そしてガラクタ戦艦の改造である。



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銀河戦記/波動編 第四部 第一章 Ⅱ 迎合

第一章


Ⅱ 迎合


 公国艦隊旗艦デヴォンシャーの艦橋。
「帰国艦隊三千隻が出発しました。残る五千隻も出航準備完了!」
 参謀として赴いたプラール中将が報告した。
「うむ、ご苦労さま」
 まるで古株であるかのように応対する公王アレックス。
「全艦、惑星ケムニッツへ進路を取れ!」
 新たなる指令を下した。
「了解。惑星ケムニッツへ迎え!」
 タスカー大将が全艦に下令し、プラール中将も配下の五千隻に命令を下した。


「惑星ケムニッツです」
 正面スクリーンに映された惑星を指さすプラール中将。
「そうか……」
 しばし惑星を見つめる公王アレックスだったが、
「プラール中将!」
「はっ!」
「この惑星は君の配下の艦隊を使って、公国の領土となったことを流布してくれ」
 と、作戦を伝える。
「私達に任せると?」
「そうだ。税金とか、治政に関してこれまで通りとする」
「分かりました。旗艦ヴェルテンベルクのヘンドリック・ドゥーゼ中将にやらせましょう」
「任せる。貴官は一旦自分の艦に戻ってもいいぞ」
「御意!」
 こうしてプラール中将は、旗艦戦艦アルミニウスへと戻っていった。


「中将を解放して良かったのですか?」
 タスカー大将が尋ねた。
「情勢を違(たが)えるような御仁ではないよ」
「そうでしょうか?」
「ケムニッツはドゥーゼ中将に任せて、惑星グロベンラーデへ向かう」
「了解。進路、リューベック恒星系惑星グロベンラーデ」
 艦長のブレント・ブリンドル中佐が復唱する。


 惑星ケムニッツに向かうプラール中将率いるアルミニウス艦隊、惑星グロベンラーデに向かう公王率いるデヴォンシャー艦隊。二手に分かれて移動を開始した。そして、デイミアン・オルコック少将のシュトラールズント艦隊が捜索救助活動として居残った。
「先の帰国艦隊は、ワープゲートをちゃんと残してくれますかね」
 副官アリスター・カークランド大佐が危惧する。
「行けば分かるさ」
 タスカー大将が答える。

 九時間後。
 惑星グロベンラーデに到着した。
「ウォーズリー少将にワープゲートを任せる」
 公王が命令を伝えると、
『OK、任せてください』
 小躍り勇んでワープゲートに向かうウォーズリー少将だった。
 惑星パウサニアースでもワープゲート担当だったので経験済みだからだろう。
「さてと、地上はどうかな?」
 アレックスが呟くと、
「帰国艦隊の人が、事情を話してくれているとありがたいのですが?」
 副官カークランド大佐が呟くように言った。
「まあ、無理だろうな。負け戦でしょげていて、一刻も早く帰りたかっただろう」
「ですね……」
「プラール中将に繋いでくれ」
「繋ぎます」
 通信士のデイヴィッド・シモンズ少佐が答える。



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