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2026.03.30 20:20 | pmlink.png 固定リンク | folder.png top_page | com.gif コメント (0)
銀河戦記/波動編 第三部 第三章 Ⅶ 援軍来る!

第三章


Ⅶ 援軍来る!


 惑星ケムニッツに近づく漆黒の艦隊、その数二万八千隻。
 旗艦戦艦アルミニウスの艦橋。
「惑星ケムニッツです」
 副官のダニエル・ボンホフ中佐が、正面スクリーンに映し出されている惑星を指さして答えた。
「味方は出払っているのか?」
 司令官ヴァルター・プラール中将が尋ねる
「時間稼ぎのために出撃するとの連絡がありました」
「ああ、そうだったな。早速出迎えに行こうか。今の今、必死で戦っているだろうからな」
「そうですね。艦隊を先に進めます」
 惑星ケムニッツを通過して、戦場へと急ぐ艦隊だった。


 艦隊旗艦ヴェルテンベルク艦橋。
「今、何隻残っているか?」
 艦隊司令官ヘンドリック・ドゥーゼ中将が尋ねる。
「千隻を切りました」
 副官ヴィクトール・ラング少佐が答える。
「よく頑張ってくれている。全滅するかも知れないのに、一人一艦たりとも逃げ出さずにいてくれる」
 しかし現状は、旗艦ですら満身創痍で最悪の状態である。
「後方に艦影あり!」
 レーダー手のスヴェン・レッチュ少佐が叫んだ。
「後方? 援軍か?」
 と言いつつ通信士の方を見るドゥーゼ中将。
「お待ちください」
 通信士のカールハインツ・グラウプナー少佐が、機器を操作して援軍に繋げようと試みている。
「こちらヴェルテンベルク、応答してください」
 しばらく沈黙があった。
『こちらアルミニウス、ヴェルテンベルク応答せよ』
 相手から返答があった。
「司令! 繋がりました。アルミニウスです」
「アルミニウスということは、プラール中将だな。モニターに繋いで、プラール中将をだしてくれ」
「了解」
 数分後、通信用モニターにプラール中将が呼び出された。

「ワット待っていたよ」
『ヘンリー、待たせたな。無事で良かった』
 二人の中将は同期の親友だった。ワットはヴァルターの愛称、ヘンリーはヘンドリックの愛称だ。
 惑星ケムニッツが侵略されると聞いて、遠征軍司令官に立候補したのがプラールだった。

 やがて合流する両艦隊。
『君達は後方に下がって、修繕にかかってくれ』
「分かった。助かるよ」
 後方に下がるヴェルテンベルク艦隊。
 代わって前面に出て行ったのが、アルミニウス艦隊である。
「今度はこちらが攻勢に出る番だな。二万八千隻vs二万四千隻」
 両艦隊が対峙したが、その数は若干帝国軍優勢だった。
「全艦戦闘配備完了しました」
「よおし、攻撃開始だ!」
 放たれる強力なビームが、両艦隊の間を行き交う。
 そのエネルギー量は、中性子星から放たれるγ線の到達量にも匹敵する。

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