銀河戦記/波動編 第四章 第二部 Ⅰ 作戦会議

第四章


Ⅰ 作戦会議


 アムレス号内作戦室にて、各艦長を集めて作戦会議を行っているアレックス。
 スクリーンパネルに投影された星図を前に、艦隊参謀長のジェフリー・ウォーカー少佐が演説する。
「敵艦と我が艦の航行速度と両国間の距離から、このヴォルソール星域が主戦場になると見られます」
 さらに端末を操作して恒星図に切り替えた。
「主星ヴォルソールは赤色巨星で、五つの惑星が回っています。いずれもケイ酸塩を主体とした岩石惑星」
「惑星には居住地とかあるのか?」
「ございません。かつて鉄鉱石などの採掘場があったのですが、公国分裂以降には経済効果が薄いと判断されて撤退、無人惑星となりました」
「経済効果か。本格的な戦争になれば経済効果なんて言ってられないからな」
 すでに戦争は始まっているが、本格的な戦争とは何を示しているのだろうか。
「閣下、シミュレーターの準備が完了しました」
 カテリーナが報告する。
「起動してくれ」
「かしこまりました」
 会議室の正面に据えられたパネルスクリーンに映像が映し出される。
 アレックスが解説する。
「ヴォルソール星域での戦闘を三つほどシミュレーションしてみた。まずはAパターンからだ」
 それから、解説しながら三パターンのシミュレーションを再生してみせた。
 数時間後。
 見せつけられた映像に感嘆のため息をつく艦長達。
「これらのシミュレーションを記録したディスクを渡す。各艦の戦術コンピューターにインストールしておいてくれ」
 各艦長にカトリーナがディスクを手渡す。

 作戦会議を終了して艦橋に戻ってきたアレックス。
「六時間後にヴォルソール星域に到達します」
 エダが報告する。
「哨戒機を飛ばすとするか。カトリーヌ頼む」
「かしこまりました。哨戒作戦発令します」

 アムレス号艦載機発着場。
 警報音が鳴り響き、
『哨戒機乗員は直ちに発進準備せよ!』
 艦内放送が艦内に響いている。

 手回し良く、哨戒機がいつでも発進できる状態で、十二機甲板上に用意されていた。操縦士・電探手兼通信士・機銃手の三人体制で乗り込む。
「エンジン良好、燃料満タンです」
 整備士がパイロットに伝える。
「ありがとう」
 言いながらコクピットに乗り込むパイロット。
「重力加速度計・磁気感知計などすべて正常だぜ」
 先に乗って敵艦隊を発見する機器を調整していた電探手が伝える。
「こっちもOKだ」
 とは、機銃手。
「発進準備完了だな。管制室に連絡する」

 十数分後。
 アムレス号の艦載機発着口が開いて哨戒機が宇宙空間へと飛び出してくる。
「こちらブルーリーダー。配置につきました」
『了解。各機、予定のコース取りで哨戒任務に当たって下さい』
 カトリーナの指示で、各機が扇状に十度間隔、都合前方百二十度の範囲を索敵を開始した。

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