続・冗談ドラゴンクエスト 冒険の書・15

メニューへ ドラマに戻る
魔法の鍵 ナレ「ナダトームに戻り、ギルドに報告する一行」 ギルト「お疲れさまでした。報酬の15000Gです」 勇者「次の依頼をくれ!」 ギルト「では【魔法の鍵】をリマルダール北西の鍵屋に届ける依頼はどうでしょう?500 Gになりますが」 勇者「また配達かよ。パス!!だいたい、鍵なんて俺には必要ないもんな」 ナタリー「それ、引き受けます!」 ギルト「それでは、魔法の鍵をお渡しします。とりあえず期限はないそうですので、のんび り旅気分で行けばいいんじゃないでしょうか」 ナタリー「そうね。そうしましょう」 勇者「俺は行かないからな」 ナタリー「いいから来なさい!!」 ナレ「と、いつものように勇者の耳を引っ張って従わせる」 リリア 「リマルダールへは飛行船に乗りますか?」 ナタリー「そうねえ……レベルアップも必要だし、歩いて行きますか」 勇者「なんでやねん!飛行船があるのに、地べた這いずって行くのかよ」 コンラト「飛行船だと魔物に遭遇しないからレベルアップ出来ませんよ。例の竜王の依頼を受 けるためにも必要だと思いますが」 勇者「竜王か……レベル45だっけ?」 ナタリー「そうよ。竜王の依頼を達成できれば、1,000,000G よ!」 勇者「そうだった!(*''▽'')」 ナレ「大金をチラつかせて、誘惑するナタリー」 勇者「出発するぞお!!ルン♪ o(≧▽≦)o ルン♪」 ナタリー「乗りやすい男ね」 ナレ「ナダトームから北側の山脈を西側に避けて北の森林地帯へ入る。ここからは二つの コースがあり、遠回りだけど平原が広がる北東の橋を渡るか、南東の近道だけど毒沼を通 る道がある」 コンラト「どちらを通りますか?遠回りでも安全な方を通るか」 リリア 「近道の毒沼のコースかのどちらかですね」 勇者「遠回りすれば、それだけ魔物と遭遇するし、毒沼は通るだけでHP削られるしな」 ナタリー「勇者のあんたが決めなさい」 勇者「そうだな……どっちでもいいから、コイントスで決めようぜ。表が出たら北東の橋 裏が出たら南西の毒沼コースだ」 コンラト「では、私がコイン投げます」 ナレ「コンラッドが金貨を空中に投げると……」 リリア 「表が出ましたわ」 ナタリー「では、北東の橋を行くわよ。遠回りな分、魔物との戦いでレベルアップできるわよ」 ナレ「北東の橋を渡り、平原をのんびりと進む一行。やがて二つ目の橋に到達した」 コンラト「この橋が架かる前は、ナダトーム地方ととマイレ地方は海で隔たれていました」 リリア 「ここから北へ向かうとマイレ村です」 ナレ「逆に海沿いに南下すると、あの海峡トンネルとなる」 ナタリー「リマルダールも海峡トンネルが出来る前は隔絶してたのよね」 勇者「トンネルが出来たってよお…魔物が出るんじゃ繋がっているとは言いきれないじゃ ないか。竜王の隠し別荘みたいな場所もあるしよ」 ナタリー「まあ気にしないで行きましょう」 ナレ「正式には、沼地の洞窟と呼ばれる、その洞窟に入る一行。魔物との戦いを繰り広げ ながら、対岸のリマルダール地方に抜け出た」 勇者「おっしゃあ!リマルダールの町にたどり着いたぞ」 リリア 「北西の鍵屋と言ってましたよね」 ナタリー「あらら、入り口がないわよ」 勇者「おーい!お届け物ですよ!」 声 「ああ、悪いが町の入り口の所から、運河を外回りに巡ってきてくれないか」 ナレ「と、中から返事があった」 ナタリー「分かりましたあ!」 ナレ「村の入り口に戻って、橋のたもとから運河を外回りにぐるりと回ってゆくと、北西 の隅に橋が架けられていて目当ての鍵屋に到達した」 鍵屋「済まなかったのお」 ナタリー「はい、これがお届け物の【まほうのかぎ】です」 鍵屋「おお!これがまほうのかぎか……これと同じものを作ろうと思っていおるのじゃ」 勇者「俺には無用の長物だがよ。まあ、♪(*^ー゜)v(*^▽^*)*☆ガンバ☆♪」 ナタリー「では、この書類にご署名をお願いします」 鍵屋「ああ、いいとも」
     
11