難病(特定疾患)と生活保護・社会保障を考える【携帯/モバイル版】

この場を借りて、難病(特定疾患)と生活保護などの社会保障制度について考えてみたいと思います。

脊髄小脳変性症/認定基準(公費負担)

特定疾患情報診断・治療指針

16.脊髄小脳変性症

【主要項目】

 脊髄小脳変性症は,運動失調を主要症候とする原因不明の神経変性疾患の総称であり、臨床,病理あるいは遺伝子的に異なるいくつかの病型が含まれる。臨床的には以下の特徴を有する。
(1) 小脳性ないしは後索性の運動失調を主要症候とする。
(2) 徐々に発病し,経過は緩徐進行性である。
(3) 病型によっては遺伝性を示す。その場合,常染色体優性遺伝性であることが多いが,常染色体劣性遺伝性の場合もある。
(4) その他の症候として,錐体路徴候,錐体外路徴候,自律神経症状,末梢神経症状,高次脳機能障害などを示すものがある。
(5) 頭部のMRI やX 線CT にて,小脳や脳幹の萎縮を認めることが多く,大脳基底核病変を認めることもある。
(6) 脳血管障害,炎症,腫瘍,多発性硬化症,薬物中毒,甲状腺機能低下症など二次性の運動失調症を否定できる。


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