冗談ドラゴンクエストV 冒険の書・11
メニューへ
ドラマに戻る
ポルトガ
ナレ「女王イベントを終えて、冒険の旅に戻る一行」
勇者「何を抜かすか!おまえのおかげで苦労したぜ」
ナレ「たまには、息抜きもよろしいかと」
勇者「何が息抜きじゃ!ちっとも息抜きできんかったわい」
ナレ「あら、そうでしたか?」
勇者「ところで、お前たちはどこに雲隠れしてたんだ?どこにもいなかったよな」
ナタリー「あら、パーティーを解散させられたから、ルイーダの酒場に戻っていたわよ」
リリア 「勇者さんの女王としての風聞が届いていましたよ」
コンラト「美しく立派な女王だとのもっぱらの噂でしたよ」
勇者「そ、そうか?美しいとな(頬を赤らめる)」
ナタリー「なるほど、やはり16歳の女の子の反応ね」
勇者「う、うるせいやい!」
コンラト「パーティーも復活しましたし、冒険を再開しましょう」
リリア 「そうですね。ロマリア城の西の方角に活路ありでした」
ナレ「城を出て西に進むと、祠が見えてきた」
勇者「なんだよ、こんなところにあったのか」
リリア 「ロマリアに初めて来たときは、カザーフ村の情報を得て、真っすぐ北に向かったか
ら、目に入らなかったのですね」
ナタリー「早速、祠に入ってみましょう」
ナレ「祠の中には、魔法の扉とその前に立つ兵士がいた」
兵士「トビラを開けば、その先はポルトガの国だ。まほうのカギをもっているなら通るが
よい」
勇者「そいじゃ、通らせてもらうぜ」
ナレ「扉の鍵を開けて、地下通路へと降りる」
勇者「鍵が掛かっている扉があるな」
コンラト「まほうのカギでも開きませんね」
ナタリー「別の鍵が必要なようね」
リリア 「ここのことはメモしておきます( ..)φカキカキ」
ナレ「祠を出て南下すると城が見えてきた」
勇者「ポルトガルに到着!っとね」
少年「ここはポルトガだよ」
勇者「そ、そうだったな。よおし、右回りに情報収集だ!」
コンラト「右手に宿屋と武具屋、そして道具屋があります」
娘 「ああ、死ぬまでにはいちど『こしょう』というものをたべてみとうございます」
リリア 「こしょう……ですか。こしょう1グラムが、金塊1グラムに相当するほどの貴重品
だそうですね」
ナタリー「大航海時代の話ね」
勇者「懐かしいなあ……。レオン・フェレロなる没落貴族が、交易で名誉や爵位を上げて
ポルトガル王の一人娘と結婚して王位を継ぐまでの話だな」
ナタリー「どこの世界の話をしているの?あんた何歳なのよ?ほんとに16歳?」
コンラト「まあ、いつものことですよ」
勇者「(聞いちゃいない)盗賊の鍵の扉があるな…。なんかありそうだ。調べてみよう」
ナタリー「馬小屋のようね」
馬 「ヒヒーン!」
勇者「お!茂みの中に小さなメダル見っけ(*^^)v」
コンラト「そろそろ武具を買い替えませんか?この先魔物はより強くなりますから」
勇者「そうだな。おい、武具屋!」
武具「こしょうひとつぶは、おうごんひとつぶ。あんなねだんの高いものは、ここには置
いておけませんよ。ところで……ここは武器と防具の店だ。どんな用だい?」
勇者「見せてくれや」
ナレ「鉄シリーズの他、はがねのつるぎとはがねのむち、くろしょうぞくが並んでいた」
勇者「……いまいちだな。コンラッドには悪いが、もっと先の町で買うことにしよう」
コンラト「仕方がありませんね」
老人「なに?船がほしい?王さまに会いなされ」
住民「ここの王さまは、こしょうがだい好きだ。はるか東の国ではやすく手にはいるそう
だが…こしょうのためだけに、東へキケンな旅をするものもあるまい」
勇者「北側にも盗賊扉だ」
ナタリー「また家探しするのね」
娘 「わたしはサブリナ。こうして恋人のことを思っています。でも、夜になれば……。
夜がこわい。ああ、わたしのカルロス…」
勇者「壁に掛けられた袋のなかに、ちからのたねがあった!」
住民「ここは恋人たちのかたらいの場所。かつて愛しあうふたりが、よくここに来ていた
のですが、あのふたりはいまどこに…?」
勇者「そろそろ城に入るか」
衛兵A「ポルトガ城にようこそ」
衛兵B「このようなちいさな国とはいえ、王さまはりっぱなおかたです。どうかそそうのな
いように」
男 「なんと、東にはしょくぎょうをかえられる神殿があるそうです。私もいってみたい
ものですなあ」
ナレ「北東のまほうのカギの扉に入る」
娘 「みなは東の国にいってみたいというけれど、私はこわいですわ。だって東にはやば
ん人しか住んでいないのでしょう」
勇者「東の方の野蛮人?ロマリア地方のことだよな……」
ナタリー「そうみたいね」
ナレ「中央に宝箱の並んでいる部屋がある」
勇者「な、なんだこれは!?」
コンラト「バリアーですよ。踏み込んだだけで強烈なダメージを食らいますよ」
勇者「ふむ、一歩ずつHP回復させながら行けばいいんだろ?」
ナタリー「一歩で死んじゃうかもよ」
勇者「なあに、はじめるまえにセーブしておいて、死んだら再起動してやり直せばいい」
リリア 「あの……。セーブなんて言っていいんですか?」
勇者「いいんだよ。冗談からはじまる真実さ」
ナタリー「勝手にすれば……(呆れている)」
ナレ「まふうじのつえ、スタミナのたね、いかりのタトゥー、を見つけた」
勇者「ほらみろ、まふうじのつえなら、呪文使い相手には役に立つぞ。さて次行こうか」
老人「わしは真実をかたるもの、真実を聞きたいか?」
勇者「聞かせてもらおうか?」
老人「いそがばまわれ!これが真実じゃ。ふあっふあっふあっ」
コンラト「先ほどの行動のことを言ってますね」
勇者「うるせいやい!聞きたくないと答えたらどうだ?」
老人「それは、ざんねんじゃのう」
リリア 「当然の返答ですね」
衛兵「おおくのものたちが東をめざし、そして死んだ。気をつけることだな」
ナタリー「ここでも、東がやばいと言ってるわね」
コンラト「ロマリアからアッサラーム、そこからさらに東を指しているのではないかと?」
大臣「よくぞまいられた!わが王は、いまいそがしいので、私がかわってそなたらの話を
聞こう。勇者がつぎのレベルになるには……以下略」
勇者「なんだ、この城は王さまのかわりに侍従が冒険の書に記録するのか。じゃあ、王
さまは何しているのかな?」
国王「はるか東の国では、くろこしょうがおおくとれるという。東に旅立ち、東方で見聞
したことを、わしにほうこくせよ。こしょうをもちかえったとき、そなたらを勇者とみと
め、わしの船をあたえよう!この手紙を東への洞くつに住むノルドに見せれば、みちびい
てくれるはずじゃ」
ナレ「勇者は、『おうのてがみ』をうけとった!」
国王「ではゆけ、勇者よ!」
勇者「ところでノルドって誰だよ?」
リリア 「アッサラームの東の洞くつにノルドっていう方がいましたよ」
勇者「ああ、あの洞くつか。よし、さっそく行ってみよう」
ナレ「ルーラでアッサラームに飛び、東にあるノルドの洞くつに入る」
ノルド「わしは、ホピットのノルド。おじょうさんがたは、なんだね?さっ、出てゆきなさ
れ!」
勇者「前と同じこと言ってるぞ。普通持っているだけで、シナリオが進むんじゃなかった
のか?ロマリア城のきんのかんむり女王事件のように」
リリア 「ポルトガの王から頂いた『おうのてがみ』を【つかう】のではないですか?」
勇者「そうなのか?」
ナレ「勇者はおうのてがみを読み上げた」
国王「しんあいなるノルドよ。この手紙をもつ旅人をバーンのぬけ道へあんないしてやっ
てくれ。ポルトガの王より」
ノルド「ふむ!すると、おじょうさんがたは、東へいきたいのかね?」
勇者「むろんだ!」
ノルド「ふむ!ほかならぬポルトガの王さまのたのみとあらば…さ!ついて来なされ」
ナレ「と言って、先に行ってしまったノルドの後を追う」
ノルド「ふむ!そこで待っていなされ」
ナレ「洞くつの突き当りで、ノルドが岩盤にアタックすると……新しい道が開けた」
ノルド「さあ、お通りなされ!これがバーンのぬけ道への入り口じゃ」
勇者「すっごい!荒業だな。身体は大丈夫なのか?」
ナレ「抜け道へと進む一行。新たなる土地へ、どのような冒険が待ち受けているのだろう
か?」