続・冗談ドラゴンクエスト 冒険の書・21

PCメニューへ ドラマに戻る
エピローグ ナレ「ブラモス城からフェリス王国へと向かう異次元世界。突如として、ブラモスゾンビ が襲い掛かった!」 勇者「なんだとお!ゾンビになって復讐戦かよ」 コンラト「来ますよ!」 ナタリー「油断しないで!」 ナレ「再戦が開始される。息つく暇のないほどの激しい戦いの末にブラモスゾンビは闇の 中に消え去った」 勇者「ふうっ……。今度は無言で逝きよったな。ドラクエUのシドーのように」 ナレ「やがて眩い光に包まれたかと思うと、元の大聖堂の魔法陣の中。大魔導師クアール の御前に立っていた」 導師「おお!よくぞ、無事に帰ってきた。姫さまもご一緒だな」 コンラト「それもこれも、クアール様のご尽力のおかげです。感謝致します」 導師「勇者殿。さすが、大魔王ズーマを倒された女勇者のご子孫。期待通りのご活躍でし たね」 勇者「よせやい。へそがくすぐったくなるぜ」 コンラト「姫さまを、ファンタリオンの国王陛下の元にお送りしたいと思います」 導師「そうじゃったな。早速馬車で送ってしんせよう」 ナレ「クアールの能力で、一瞬にファンタリオン王国へ瞬間移動できるのだが……。王女 には旅をさせたいと考えたのであろう。城に入ってしまえば、自由に外へ出入りできなく なるからである」 導師「ご苦労だった。コンラッドよ、フェリス王には、儂から伝えておこう」 コンラト「ありがとうございます」 ナレ「やがて、ファンタリオン王国に馬車は到着し、王女は無事に国王の元に戻ったので ある」 国王「勇者よ!よくぞ大魔王を倒した!心から礼を言うぞ!姫が戻ってきたのも全てそな たの働きのお陰じゃ!勇者よ!そなたこそ真の勇者!そなたの曾祖母と同じく、この国に 伝わる真の勇者の証ロトの称号を与えよう!勇者、いや勇者ロトよ!そなたの事はロトの 伝説として語り継がれてゆくであろう」 ナレ「国王主催の大宴会が開かれ、国民たちは歌えや踊れや楽しんだ。そして夜が明けた」 コンラト「さて、姫様を救出して、国王の依頼を完遂しましたし、一旦パーティーを解散する としますか」 リリア 「そうですね。ここいらでゆっくりと休息したいですね」 ナタリー「あたしは……こいつとペアを組むよ」 勇者「な、なんだよ。いきなり!」 ナタリー「あんたには、責任を取ってもらうからね。この書類に署名しなさい」 勇者「なに、これ?婚姻届け!?」 ナレ「だから、責任を取ってよ」 勇者「なんの責任だよ」 ナタリー「忘れたの?」 勇者「なんのこと?」 ナタリー「初めて会った時に……中出ししたでしょ。それにオリコレ村でもよ!」 勇者「同意の上での行為は犯罪じゃないはずだが」 ナタリー「そうじゃなくって!!」 リリア 「わかった!!ナタリーさん、できちゃったのね?」 ナタリー「(頬を赤らめて)そうなのよ(と勇者を見つめる)」 コンラト「そうなんですか!?勇者さん、これはもう逃げられないですよ」 リリア 「結婚式には呼んで下さいね」 勇者「け、結婚!!?」 ナレ「というわけで、とんとん拍子に話が進んで、勇者とナタリーの結婚式が執り行われ ることとなった」 母親「あんたには苦労かけさせられたけど……いや、こんな日に言うべき話じゃないね。 いいかい、ナタリーさんを大切にな」 勇者「…………」 母親「ナタリーさん」 ナタリー「はい」 母親「こんな奴だけど……言うこと聞かなかったら、尻を蹴飛ばしてでも構わないから、 ビシバシやってね」 ナタリー「はい。まかせてください」 コンラト「あはは、こりゃ完全に尻に敷かれますね」 リリア 「勇者さんには、ナタリーさんのような、しっかり者が必要です」 勇者「…………」 リリア 「それはそうと、あの姫様は、ナダトーム城へとお輿入れが決まったそうね」 コンラト「例の光の玉も持参金代わりに持っていかれるそうです」 ナレ「こうして、また一つの冒険が終わった」 時が流れること、およそ100年後。 大地アレフガルダの一角にあるナダトーム城の国王に、可愛い女の子が授かった。 国王は、ルーラ姫と名付け可愛がっていたのだが……。 突如として、竜王が現れ嫁にくれと願い出たのだった。 当然国王は断るが、竜王は激しく怒り、姫を力づくでさらってしまった。 竜王「ルーラ姫と光の玉は貰ってゆく」 と言い残して。 光の玉を失ったせいなのか、それとも光の玉の力を竜王が解放したのか……。 大地に異変が起こり、ファンタリオン王国とフェリス王国、そしてアリアヘンは消滅して しまった。 唯一残ったナダトーム王国も、前にも増して魔族が頻繁に出現する世界となったのだ。 その時、一人の勇者が国王に呼ばれて、はるばるナダトーム城を訪れた。 国王曰はく 「おお、勇者!  勇者ロトの血を引く者よ!  そなたの来るのを待っておったぞ」 「その 昔 勇者ロトが  カミから 光の玉を授かり  魔物達を封じ込めたと言う」 「しかし いずこともなく現れた  悪魔の化身 竜王が  その玉を 闇に閉ざしたの じゃ」 「この地に 再び平和をっ!」 「勇者よ!  竜王を倒し その手から  光の玉を取り戻してくれ!」 「わしからの贈り物じゃ!  そなたの横にある  宝の箱を 取るが良い!」 「そして この部屋にいる  兵士に聞けば 旅の知識を  教えてくれよう」 「ではまた会おう!勇者よ!」 こうして、新たなる勇者の新たなる冒険の旅がはじまった。 to be continued to dragon quest I・U
   
↓ 1日1回、クリックして頂ければ励みになります(*^^)v 小説・詩ランキング 11