続・冗談ドラゴンクエスト 冒険の書・10

メニューへ ドラマに戻る
ナダトーム城 リリア 「次はナダトーム城ですね」 コンラト「リマルダールからナダトーム城へ飛行船が運航しています」 ナレ「ということで、飛行船に乗ってナダトーム城へとやってきた」 コンラト「国王に謁見を願いましょう。城内を動き回るのですから、一応許諾を頂いておかな いとね」 国王「おお!勇者!よくぞもどって来た!わしはとても、うれしいぞ。そなたが次のレベ ルになるには……(以下略)レベルが上がったときにはわしに会いに来るようにな。では また会おう勇者よ!」 勇者「ちょっと待て!!今のセリフ、もしかして、ゲームのドラクエ I じゃないのか?」 国王「おお、勇者よ! よくぞ無事で戻ってきた。わしはとても嬉しいぞ。そなたが次の レベルになるには××ポイントの経験が必要じゃ。そなたに復活の呪文を教えよう! 『がぐつろぐ ぐめとねぼどぶ あくしたて ぶどぢ』 これを書き留めておくのだぞ。ではまた会おう! 勇者よ!」 勇者「こいつ、全然聞いてねえよ」 コンラト「仕方がありませんね。適当に探し回りましょう」 ナレ「城内をくまなく探し回り、城外地下室を見つけて降りると、一人の男がいた」 男 「なに?たいようのいし?そんな物は、ここにはないぞ。しかし、おかしなものじゃ な。わしは、夢を見たのじゃ。この国に朝が来たとき、誰かがわしにその石をあずけに来 る夢をな……」 勇者「おうよ。その太陽の石を持ってきてやったぞ。その夢はお告げだよ」 男 「おお!あれは、まさしくまさ夢であったかっ!たいようのいし、たしかにあずかり ましたぞ!」 ナタリー「あの……。この書類に受け取りの署名を頂けませんか?」 男 「ああ、いいとも。正夢ならば当然だろう」 コンラト「これで、二つの依頼完了ですね」 リリア 「ギルドへ報告に行きましょう」 ギルト「お疲れさまでした。報酬の700Gです」 ナレ「掲示板を見ていた勇者が尋ねる」 勇者「おい!この、報酬 1,000,000G という依頼はなんだ!武具屋のドラゴンバスター 剣が買えるじゃないか!!ブラフじゃないだろな?」 ギルト「いいえ。正式な依頼です」 勇者「ええい!!引き受けた!」 ナタリー「詳細も聞かないで引き受けていいの?」 勇者「おうよ。大金のためなら命を投げ出すぞ。ナタリーの借金も返せるしな」 コンラト「まずは内容を聞いてからにした方が……」 勇者「あん?ためらっているうちに、他の奴に取られちゃうだろが。依頼が出てるのはこ こだけじゃないんだろ?」 ギルト「はい。インターネットで全世界のギルドに配信されていますから」 勇者「ほらみろ!早いもん勝ちなんだからな。その依頼受けるぞ。いいな!?」 ナタリー「依頼を一つ受けたら、それが達成するまで他の依頼は受けられないのよ」 ギルト「いえ。この依頼は、他の依頼と重複していても構いません」 リリア 「ええ!?どうしてですか?」 ギルト「実は100年来続く依頼なのですが、これまで誰一人達成なさる方がいないのです」 勇者「100年間も誰も達成していない!?」 ギルト「それは、この町ナダトームから見える魔王城に住む竜王からの依頼だからです」 勇者「竜王だとお!」 ギルト「はい。依頼の内容を確認するだけでも、魔王城の7階まで登らねばならず、その間 中魔物が襲い掛かるという……超難題です」 コンラト「魔王城というと、かつて大魔王ズーマが君臨していたという城ですよね」 ギルト「その通りです。今の城主は竜王となっています」 リリア 「依頼の内容は分からないのですか?」 ギルト「はい。竜王に直接会って、依頼を受けることになっています。そして依頼を達成し た時に、竜王から報酬百万Gの約束手形が渡されるそうです」 勇者「約束手形?なんだよそれ?」 コンラト「手形をギルド銀行に持ってゆくと、額面の金額と交換してもらえるというものです よ」 ナタリー「魔物なんかと戦っていて落としたり奪われたりするじゃない。手形は紙に書かれた 証文だから懐にでも入れておけるから便利よ。場合によっては再発行してもらえることも 可能だしね」 勇者「まったく分からんが……"(-""-)"」 ナタリー「とにかく約束手形はお金と一緒と覚えておきなさい!」 勇者「へいへい」
     
11