珍明解国語事典 「あし〜あん」

味の素:作家さんが密かに愛用している魔法の調味料。題材をどう調理するかによっ
    て、下手な文章もすばらしい作品に仕上がってくるが、これさえ使えばどん
    なに調理が下手でもいちおうの作品ができあがるというもの。おもに<しば
    き>とよばれる料理によく使われているらしい。

阿修羅:Asura 古代インドの経典《リグ・ヴェーダ》に登場する至高の霊神の一人。
    ところが後の二大叙事詩《マハーバーラタ》や《ラーマーヤナ》においては
    反神ないし悪魔という意味をもってくるようになった。神軍対魔軍の戦闘は
    多くの神話、文芸作品の中心的題材となっている。

アショーカ王:インド、マウリア朝第3代の王。
    「あ、しょーか。わかった」
    というのが口癖。

飛鳥時代:恐竜時代とならんで、鳥類が全盛をほこった時代。

アスガルド:Asugardh 北欧神話に登場する神々の住居。そこに男女の神々が12にのぼ
    る別居の住居をもち、昼となく夜となくまぐわったという。時として一箇所
    に集まり宴会と称する乱行パーティーも開かれていた。

あすなろ物語:小説工房に集まる人々の物語。みんなが、「あすはなろう。小説家に
    なろう」と日夜精進して、文章技術力を競いあい、工房本を出版したりして
    仲間みんなで小説工房を盛り上げようと頑張っている姿を描いている。

アスベスト:石綿でできた袖のない衣料(ベスト)。保温性は抜群なのだが、最近発ガン
    性を指摘されて着用している人を見かけなくなった。

アスパラガス:天然ガス、プロパンガスとならぶ家庭用気体燃料のひとつ。

汗  :皮膚に存在する汗腺から分泌されるもの。汗腺には、アポクリン腺とエクリ
    ン腺の2種がある。エ腺がほぼ全身にあるのにたいして、ア腺が脇下や乳首
    そして陰部に散在していて、特に脇下の腺はその分泌物中に複雑な成分を含
    んで特殊な臭いを発生させる。これはア腺が性生活とおおいに関連があって
    人類以外の動物のほとんどがア腺のみを持ち、その体臭で個体を識別すると
    いうことからも意義があることと思われる。

アセトアルデヒド:アセをだしてアルコールをはやく体外にださないとヒドい二日酔いにな
    るという意味である。アルコールが分解してできる、悪酔いの原因。

頭  :頭痛、ノイローゼ……、肉体的にも精神的にもすべての中枢が集中している
    ために、日頃から苦しみのすべてを背負っている身体の一部分。
    ストレスがたまりすぎてどうしようもなくなったら、そんな頭なんかとっぱ
    らって、新しい頭を買いにハビタット国へ遊びに行きましょう。

アダムのりんご:男性ののどぼとけの異名。
    ある日、へびにそそのかされてイブは禁断のリンゴを食べてしまいました。
    あまりにもおいしいのでアダムにもすすめますが、アダムはなかなか食べよ
    うとしませんでした。イブはふたつめを手にとって食べはじめます。じつに
    おいしそうに食べるイブを見て、思わずアダムは一口食べてしまいました。
    その時です。天上から突然、リンゴを食べただろうと糾弾する神の声が響い
    てきました。二個食べ終わったイブは平気な顔をして、食べていませんと嘘
    をつきした。アダムは正直に答えようとしましたが、一口食べたリンゴがの
    どにつかえて苦しくて声にだせませんでした。神は言いました。嘘をついて
    もごまかせないぞ。するとどうでしょう、イブの胸の部分がぷっくりとふく
    らんでくるではありませんか、それもふたつのリンゴのような豊かなふくら
    みです。一方リンゴがつかえていたアダムの咽の部分もすこしふくらんでい
    ます。
    これが。女性の乳房と男性ののどぼとけのできたわけでした。

当て字:いわゆるカルタ取りと同様な方式で行われる競技。読み手がJISコードを
    読み上げて、場に広げられた漢字が書かれた札を、すばやく取り合うという
    もので、さらに取った札の漢字を並べて単語を作る。<倶楽部><亜米利加>
    など読みさえ合えば得点を与えられ、その総合点で勝敗を決定する。

アテナ:ゼウスの額から飛び出したという女神。実は、ゼウスには女装趣味があって
    その願望がついに有形実現化したもの。

アトラス:ギリシャ神話で、ティタンのイアペトスおよびクリュメネの子。世界の西
    のはてで天空をささえる柱を肩に背負っている。
    ふと思ったのだがこの方がおしっこをしたくなったとき、どうするんでしょ
    うねえ。

アトランティス:アトラスの棲む島。だが、失禁した罪をとわれて一日一夜で沈んだという。

あな :鼻の穴、耳の穴、おしりの穴、結構いろんな穴があるもんだ。
    穴があったらはいりたい、っていうけどいわゆるこれはナニを意味している
    のでしょうか。

アナログ:時計はアナロクにかぎる!

アナログ・コンピュータ:高度な微・積分を解析するのを得意とし、3次の非線形微分方程式な
    ども瞬時に解いてしまう。もともとは軍艦の砲撃システムなど、変数が連続
    的に変わる物理量(アナログ)を計算するために開発・応用されてきた。宇
    宙船の任務をシュミレーションする際、カプセル制御動力学はアナログ・コ
    ンピューターによって操縦される。

アーナンダ:「あー、何だ」こりゃとふざけているのではない。サンスクリット語で
    《歓喜》を意味する言葉なんだぞ。

あねさま:姉様。女の子が自分で作る5寸前後の人形。貧しい農村の子供達が、雛草
    (ひいなぐさ)の葉やとうもろこしの皮で髪の形をつくり、千代紙を折って
    衣装をつくって着せた。一般的に顔はつけない。雛草の人形は《骨董集》に
    よれば平安時代末期にさかのぼることができるようである。

アブサン:キク科植物のアブサン(和名ニガヨモギ)の葉を主成分として、他にいろい
    ろな香料植物を加え、これをアルコールで浸出したものを蒸留、揮発成分を
    集めさらにアルコール加工した強烈なリキュール。主産地はフランスとス
    イス。世界の酒類中最高であるといわれ、アルコール含有量70%に及ぶもの
    もあり、アブサンの葉のエキスで緑色に着色されている。ただ、アブシンチンなど
    有害成分も含んでいるため、飲用には注意しなければならないが、強精の効
    があるとされ珍重されているところもある。水島酒造の主力商品。

油揚げ  :とんびの大好物。

アブラゼミ:油で揚げるときの音に似た鳴き声をするのでこの名がある。
    というがほんとにそうかなあ……
    ちなみにその抜け殻は漢方薬の原料。

アブラハム :油で揚げたハムのこと。聖書に登場する。

アブラムシ :同し(羽)目アブラムシ科のこん虫。農業・園芸上の害虫でアリマキともいう。
    屋内に侵入して嫌われるゴキブリ、網し(羽)目ゴキブリ亜目、とよく混同
    されるが、どっちにしても害虫なのは変わらないが、まだこっちのほうが蟻
    と共生して可愛げがある。

安倍清明:平安時代中期の陰陽道の大家。今昔物語、古今著聞集、宇治拾遺物語など
    に登場し、現代では魔物を扱うコミックやアニメにはなくてはならないお人。

アフロディテ:エロスの母にして愛欲の女神。でもね、どんなに美しくても人妻なんだよ
    な結局。私は、どっちかつうと純真なセーラー服の女子高生が好きだ。

アホ :Juhani Aho フィンランドの小説家。本名は<Juhani Brofeldt>
    ってペンネームがおもしろいから書いただけ。

海女 :写真集を見ると、昔の海女は上半身裸でおっぱいまるだしであわびなんかを
    取っていたらしいが、最近の海女はウェットスーツを着込んでいる。ふん、
    つまらねえの。

亜麻色の髪の乙女:りぼんの騎士(手塚治虫)で、はじめてサファイヤが人前でドレ
    スを着て扮装した姿。さぞかしうれしかったことでしょう。私も、影ながら
    応援していました。うるうる。

アマゾネス:ギリシャ神話中の伝説的女武人族。戦争の時弓を引き槍を投げる時の邪
    魔にならないように、幼いうちに右の乳を切り取る。
    同様に、陸上競技の男子選手が、より速くはしるため邪魔なオチンチンを切
    ってしまうということが、薬物使用と並んで現在のスポーツ界の社会問題と
    なっている。

天の川:アトラスが我慢しきれずについおしっこをもらしたものが、天にかかって出
    来たもの。きたねえなあ……

アマチュア無線:アマチュア無線家は、日夜精進し実験をつづけ、それまで不可能だと信じ
    られていた波長帯にチャレンジして業績をあげてきた。より遠くより明瞭に
    と先駆者達は腕を競い技術を高め、極光反射、流星雨反射、月面反射、赤道
    横断散乱波などの伝播法の解析研究、さらには超再生(1922)、水晶制御
    (1923)、ハイC発信回路(1928)、単信号スーパーヘテロダイン受信機
    (1932)、パイ型アンテナ結合回路(1934)などの技術開発を行ったのもア
    マチュア達である。そして、パソコンの心臓ともいえる固体集積回路技術を
    最初に取り上げたのも彼らであった。
    さて、小説工房のアマチュア達よ。あなたも見習うことができますか?

アマチュアリズム:商業リズムに汚染された現在のオリンピック憲章からはすでに末梢されて
    いる。

アマテラスオウカミ:日食を起こす神。

編物 :SM愛好家が非常に大好きである。ロープや紐を身体に巻き付け編んでゆく
    というもの。
    「ふふふ。どうだ、この編み方は」
    「いやいや、もっときつく編んで」

アムステルダム:オランダ、アムステル川がアイセル湖にそそぐ地点にあるダムのこと。
    あ! また冗談いってると思ったな? 思ったでしょう。正直に白状しなさ
    い。
    1204年アムステル侯ギスブレヒト2世がここに築城し同時にダムを構築した
    のがアムステルダムの起源です。

アームストロング:腕相撲のこと。またはその権威者をいう。サッチモと呼ばれるL.アー
    ムストロングが有名。また彼は世界一のトランペッターでもあった。

飴  :ふつう鞭と併用されて使われることが多い。

アメリカ:この国は、やたらいろんな国に干渉して大軍を送り込むくせがあって、検
    疫なしで運びこまれる軍事物資にまぎれて、数多くの病害虫を世界中にばら
    まいている。

アメリカシロヒトリ:アメリカからたったひとりでわたってきた、シロという名の蝶の子供が
    日本で大活躍するという冒険児童小説。

あめりか物語:永井荷風がアメリカ旅行にいったことを他人に自慢するために書いた
    紀行文。同様なものに、ふらんす物語や西遊日誌抄などがある。

アメリカンフットボール:この内容にかんしては、球蹴屋さんにおまかせしましょう。

あらいぐま:刺身の一種。屠殺したばかりのアライグマの生肉を冷たい水で洗ったも
    の。とにかく鮮度が大切で、まだ息のあるうちにすばやく3枚におろして皮
    をむき、うすづくりにして冷たい水で振り洗うと、肉がはぜてちりちりとち
    ぢむ。それを氷のうえにのせ、つまにはアオジソを刻んだものか穂ジソなど
    を加え、ワサビじょうゆをつけて食べる。

アラビアンナイト:千也一夜物語。一夜で千人の女性とナニした精力驚嘆な男の物語。

アララギ:イチイ科に属する常緑針葉樹。この樹の下に集まり俳句や詩を詠んだ人々
    をアララギ同人という。

あられ:夕立のはじめなどによくふってくる、米でできたおかしの一種。

あり :女系社会において、オスはただ生殖のためだけに存在している。ゆえにその
    日がくるまでは、じっと我慢していなければならない。
    女王「ええい、能なしのごくつぶしめ! こうしてくれるわ」
    オス「ああ、女王様。もっと、ぶって、浣腸して」

有島武朗:同人雑誌<白樺>創刊者の一人。
    小説工房本は白樺を越えることができるか?

アルカディア:キャプテンハーロックが建てたといわれる、ギリシアの中の理想都市のひ
    とつ。

アルキメデス:某食品会社が開発したという、歩きながらでも食べられるというインスタン
    ト食品。ちょっと古いか……

アルコール:Alcohol 酒を蒸留してアルコール濃度を上げていくことがはじめられた
    のは、9〜10世紀の練金術時代だという。かの名をあたえたのも大練金術士
    パラケルススである。

アルコン:Archon ギリシア語で第一人者、支配者、高官を意味するが、当FBOOKでは
    皆が看護婦OFFを開こうという企画を持ったとき、その権限をもって「俺が
    東京に出るまで凍結しろ。さもないと……」と強権発動をする水城SYSOPの
    ことをさすようである。

アルデバラン:「折詰弁当用のあれ、あったっけ?」
     「あるで、バランやろ」
     注:バランとは材料どうし味が移らないようにする仕切り、緑色していて
    見た目をよくする効果もある。

アルハンブラ:「禁じられた遊び」という曲とならんで、初心のギタリストがまず最初に
    覚えようとする曲。へっへえ。私はどちらも弾けますぜ。自慢モード。
    しかし、それを自慢するようでは、初心の域を脱していない。結局その2曲
    しか弾けないという……

アルファベット:語源がギリシア字母の最初の2字、アルファとベータの結合からきている。
    というような難しいはなしはおいといて、パソコン入力するときカナ入力の
    方式よりローマ字入力の方が、そのキーポジションを覚えて置かなければな
    らない必要性から、カナより少ないキー数で打てるというので愛用している
    人が多い。

アルルの女:ビゼーがくどき落したというフランス南部の農村の女性。

あれい:唖鈴と書く。超兄貴! になるための必需品。

アレルヤ:Alleluia ヘブライ語で<神を賛美せよ>の意。英独語では、ハレルヤ。
   ここFBOOKでは、作品を賛美するのはおおいに結構。しかし批判は水城以外許
   されないというローカルルールがある。また、神を水城と変換してよいしょす
   ると、いいことがあるかも知れない。

アロハシャツ:ホノルルのチャンという中国人が持っている登録商標名(1936)。その人が
   最初日本の更紗を使って製造していたのを、後にハワイアン調のデザインを日
   本に注文するようになってから売れ出した。

阿波踊:小説書くあほうに、読むあほう、おなじあほなら、書かなきゃそんそん。
   という合言葉のもと小説工房で流布されているという、映画「会議は踊る」の
   中でも紹介された爆発的会議踊りのこと。未読怪獣も踊りまくっているという、
   一度覚えると病みつきになるそうだ。

暗示 :あなたは、眠くなる。そして目が覚めたとき、どうしても小説を書きたくな
   る。書きたくてしようがない。そしてそれを会議室に、上げたくなる。さあ、
   パソコンの前に座って、書きなさい。書きなさい。

暗室 :せまい我が家の中でいかに暗室を作るかというのは、アマチュア写真家の頭
   痛のたねである。結局常時使わなくてあいている時間のある、浴室が臨時暗室
   となるのが多いようだ。他に押入暗室、トイレ暗室といのもある。どちらにし
   ても換気だけは十分心がけましょう。ちなみに筆者は浴室暗室である。

安息日:小説工房賞の〆切日の翌日をさす。

アンタレス :サソリ座生まれのネットワーカー。いつも女房から「あんた! RESばか
    り書いてないで少しはパソコンから離れて手伝ってよ」と尻をたたかれてい
    る。

アンダンテ:小説工房においてたてつづけに小説をUPしてくる人にたいして、「こんな
    にいっぺんにあげられても困ります、長編は分割して連載方式にして、少し
    ずつUPしましょう。アンダンテ! アンダンテですよ」てな具合に使う。

アンデルセン:デンマークの童話作家。児童文学の最高峰に位置する傑作童話を生涯にわ
    たって書き続けた彼は、精神年齢も子供のままで結局生涯独身で過ごし、つ
    いに童貞のまま世を去った。

あんねの日記:初潮を迎えたばかりの少女が、女の性に目覚めてとまどい、やがては
    数多くの男遍歴を重ねていくさまを赤裸々に綴っていく。主人公の名前は本
    条美津子。作者は、元漫画家のtoshibo氏。良く似た名の日記が別にあるよ
    うだがそれとはまるで関係ない。あんねがひらがなというところがみそ。

アンミン:金属イオンにアンモニア分子が配位して生成する錯化合物の一種。これら
    を服用してから眠るとぐっすり安眠できるという。特に[Co(NH3)6]-
    Cl2などはバラ色の夢がみられるという強力な酸化剤で、永遠に安眠する
    ことができるでしょう。

暗夜行路:志賀直哉が考えた標語のひとつで、暗夜行路用心痴漢を略したもの。暗い
    夜道を行く時は、痴漢に用心しましょう。

<あ の項おわり>


メニューへ