難病(特定疾患)と生活保護・社会保障を考える【携帯/モバイル版】

この場を借りて、難病(特定疾患)と生活保護などの社会保障制度について考えてみたいと思います。

結節性甲状腺腫

甲状腺の病気のひとつ、結節性甲状腺腫について

結節性甲状腺腫は、甲状腺の機能にほとんど異常がない為に、自覚症状がなく知らない間に徐々に大きくなり、のどの一部が腫れ、腫瘤に気付いていきます。自覚症状が何もないものですから、放っておく患者さんがいますが、悪性腫瘍の場合もあります。きちんと甲状腺専門医にかかり、検査を受ける事をお勧め致します。


結節性甲状腺腫について(原因と症状)
結節性甲状腺腫の治療方法
結節性甲状腺腫の検査目的について

結節性甲状腺腫・原因と症状

結節性甲状腺腫について

甲状腺内に腫瘤ができる病気です。良性と悪性があり、結節性甲状腺腫は、以下のように分類されます。
甲状腺良性結節(腺腫・腺腫様甲状腺腫・嚢胞)
甲状腺悪性腫瘍(乳頭癌、濾胞癌、髄様癌、未分化癌、悪性リンパ腫)
甲状腺機能性結節(プランマー病)

結節性甲状腺腫は、甲状腺の機能にほとんど異常がないため自覚症状はなく、知らない間に徐々に大きくなり、写真のようにのどの一部が腫れ、腫瘤に気付いていきます。

自覚症状が何もない為に放っておく患者さんがいますが、悪性腫瘍の場合もありますから、きちんと甲状腺専門医にかかり検査を受ける事をお勧め致します。

腫瘤は、良性か悪性かきちんと鑑別する事が絶対必要です。その為に、超音波、シンチグラフィー、MRIなどの画像検査や腫瘤の組織検査である穿刺吸引細胞診を行ないます。

結節性甲状腺腫の原因・症状

原因 : 不明
症状 : 甲状腺腫瘤
一般的に甲状腺の働きは正常で、甲状腺ホルモンに異常はないので身体に影響はありません。その為に、よほど大きくならない限り自覚症状はまったくありません。


甲状腺機能結節
甲状腺ホルモンを必要以上作っており、いろいろな症状(バセドウ病と同じ)がでます。


結節性甲状腺腫の治療方法

治療方法

結節性甲状腺腫で治療が必要なのは、腫瘤が大きく食道や気管を圧迫している場合と、腫瘤から甲状腺ホルモンが過剰につくられている場合です。腫瘍はどの臓器にもでき、そして手術して摘出しない事には完治致しません。

手術適応は
1.腫瘤が大きく、食道や、気管への影響がある方
2.腫瘤が小さくても、悪性の疑いがある方
3.腫瘤から甲状腺ホルモンが過剰に作られている方


内視鏡下手術(VANS)

最近では、甲状腺疾患でも内視鏡下手術が導入されています。なぜなら甲状腺疾患は女性が大半を占め、頚部手術で常に見える場所に残る手術の傷は、美容上切実な問題でした。

内視鏡下手術は限られた疾病に行なわれますが、開襟衣類の隠れる位置に小さい傷ができる程度ですから、手術が必要な甲状腺疾患の若い女性には、明るい治療方法となっております。


PEIT

最近よく行なわれるのがペイト(PEIT)という治療方法で、甲状腺嚢胞に対しての穿刺吸引、縮小させてからエタノールを注入し、嚢胞を消失させる治療方法があります。2002年4月から、健康保険が適用されるようになりました。


日常生活のご注意

原因は不明のため、食事や運動など特に制限することはありません。手術後も、日常生活は普通の人と変わりありません。

甲状腺ホルモンが正常で腫瘍が小さく良性のようなら、3〜6ヶ月に1度ずつ診察を受けて頂きます。また良性結節で甲状腺ホルモン剤を飲むと、腫大するのがおさえられる可能性がありますので、薬を服用し経過をみる治療方法もあります。


結節性甲状腺腫の検査目的について

腫瘤が良性か悪性かきちんと鑑別するには、超音波、シンチグラフィー、MRIなどの画像検査や腫瘤の組織検査である穿刺吸引細胞診を行う必要があります。

● 甲状腺エコー
甲状腺内の腫瘤の大きさ、形、性状、性質などやリンパ節への転移などがわかります。

● 甲状腺MRI、CT、レントゲン
甲状腺腫瘤による食道や気管への影響がわかります。

● 甲状腺シンチグラフィー
甲状腺の形、腫瘍の大きさ、性質がわかります。

● 穿刺細胞診
腫瘍内に細い針をさし細胞をとり、腫瘍に悪性細胞があるか検査します。

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