冗談ドラゴンクエスト II 冒険の書・10

メニューへ 勇者「ふう、やっとこたどり着いたぜ」 王子「これからが正念場ですよ」 勇者「おまえが、リレミト覚えてくれていれば楽だったのだが……ま、死ぬ気で行くっき ゃないな」 王女「死ぬ気なんていやですよ」 勇者「塔を登っていくうちに、リレミト覚えるだろうさ」 王子「急かさないでくださいよ」 勇者「とにかく入るぞ!」 王女「はい!」 ナレ「こうして序盤の最難関というべき、風の塔攻略に上り始めたのであった」 勇者「お、早速NPCの登場だぞ」 衛兵「塔のがいへきの通路を歩く時は、足元に気をつけろよ。」 勇者「いいえ、と答えたら?」 衛兵「なんと、足を踏みはずして落ちてもいいのか!?そんなにむてっぽうではこの先の 旅が思いやられるぞ。」 王子「はい、と答えると?」 衛兵「なかなか素直なヤツだな。さてはもう足をふみはずして落ちたことがあるのだろ う。」 王女「何を遊んでいるのですか!」 勇者「王女はまじめだなあ」 王女「これが普通です!」 王子「ところで勇者さん」 勇者「ん?」 王子「片手に何を持ってらっしゃるのですか?冊子のようですが」 勇者「あ、これね。攻略本だよ、塔内のマップを見てるんだ」 王子「そんなズルしていいんですか?私たち、冒険しているんですよね……?」 勇者「何を言うか!こんな入り組んだマップじゃ直ぐに迷子になるぞ。攻略本なしではお 目当てにたどり着けるか!!」 王女「いい加減なんですね」 勇者「いい加減、結構じゃないか」 ナレ「こうして、勇気と知性ならぬ、攻略本のおかげで無事に『風のマント』を入手した のであった」 勇者「ようし、この調子で最上階にある『いのりのゆびわ』も手に入れるぞ!」 ナレ「レベルアップも兼ねて、塔の宝箱アイテム集めを続ける」 勇者「いのりのゆびわGET!まあこんなもんだろう。塔を出るとしよう」 ナレ「作戦会議?のために、一旦サンペタに戻ってきた」 勇者「さて、これからどこへ向かうべきか?情報はどうなっているか」 王子「済みません……。サンペタの後については、メモがないです」 勇者「そうか……。行き当たりばったりで行くしかないか」 王女「攻略本を見ないのですか?」 勇者「そうそう、攻略本ばかり見ていてはつまらんだろ」 王子「そうですよね。王女ならどうしますか?自国領土内ですよね」 王女「サンペタから西の方角へ道なりに進んでいくよりないでしょう」 勇者「そうだな。そちら方面はまだ行っていなかったな」 王子「装備を整えてから出発しましょう」
     

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