冗談ドラゴンクエスト II 冒険の書・6

メニューへ ナレ「毒モンスターやギラ使いの『まじゅつし』を倒しながら、サンペタへやって来たの だった」 勇者「まずは、セーブだな。王様は……いるはずないか」 王子「とにかく情報集しましょう。セーブの仕方も判るでしょう」 勇者「おい、犬!セーブ場所はどこだ?」 王子「犬が、知るわけないでしょ。そもそも喋らないし」 勇者「だがよ、後ろにくっついて、一緒に着いてくるぜ」 王子「懐いてますね」 勇者「お!町の隅っこに誰か佇んでいるぞ。こういう奴に限って、重要なヒントをくれる はずだ」 兵士「じ、じぶんがはずかしい!私はあまりのおそろしさに、城から逃げ出したのです。 今頃、サンブルグの城は……。ああ、王女さまっ」 勇者「なんだ、脱走兵か」 王子「それを言っちゃ可哀相ですよ。だれだって逃げ出しているんですから」 勇者「おい、そこの女」 女 「まあ、あなたはもしや勇者さまではっ!?私はむかしルーラシア城におつかえして いた者です。こんな所で勇者さまにお会いできるなんて。ああ、夢のようですわ!」 勇者「おおそうか。じゃあ、セックスしようぜ」 女 「まあ、あなたはもしや……以下略」 勇者「つまらんな……所詮NPCキャラか、ふん!」 王子「決まり文句ですからね」 勇者「宿屋にいる奴、何か情報持ってるかな。おい、そこの男」 男 「まったくぶっそうな世の中になったもんですなあ。この前もサマートリアの近くで スリにあいましてね。幸い犯人は見つかりましたが。まあ、今頃は牢屋の中でしょうね。 わっはっは。」 勇者「ふむ、そういえば、地下牢にいたな。『ろうやの鍵』欲しがってるやつ」 王子「だめですよ。悪人の言うこと聞いちゃ」 勇者「聞くだけなら。大丈夫だろ?」 王子「そうですかね……何かありそうですが」 勇者「お、壁と壁の隙間に縮こまっているじじいは?」 王子「立ちションしているのでは……」 勇者「よし、また話しかけてみよう。リアクションが面白そうだ」 王子「面白がらないでくださいよ」 勇者「いいから。おい、そこのじじい」 翁 「なんと ここでも そなたの旅を 冒険の書に記録することが できるのじゃ。便 利な世の中になったものよのう。勇者が次のレベル……そなたの これまでの旅を 冒険 の書に記録してよいな?」 勇者「おお!もちろんだとも」 翁 「たしかに 書きとめておいたぞ!まだ休まずに冒険を続けるつもりかっ?」 勇者「いいえ、と答えたらどうなる?」 翁 「では ゆっくり休むがよい。王子よ!そなたが もどるのを待っておるぞ」 ナレ「そしておなじみの音楽と共に、タイトルメニューに戻るのであった」 勇者「冒険を再開して、冒険の書をポチッとな。お!始まったぞ」 王子「何やってるんですか。冒険を中断してどうするんですか?」 勇者「悪い、悪い。ちょっとためしにやってみたかったんだ」
     

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