冗談ドラゴンクエストII 冒険の書・31(エンディング)
2020.03.09

冗談ドラゴンクエスト II 冒険の書・31(エンディング)



エンディング前のエピソード会話集

ナレ「シドーをやっつけた。どこからともなく美しい声が聞こえる……(優しい音楽が流
れている)」
声 「破壊の神、シドーはほろびました。これでふたたび平和がおとずれるでしょう。私
は、いつまでもあなたたちを見守っています……。おお、すべての命をつかさどる神よ!
私のかわいい子供たちに光あれ!さあ、お行きなさい」
ナレ「声が途絶えると、一行はロンダルギアの平原に戻っていた。それと共に、ハーゴン
神殿が崩れていった」
勇者「終わったのか?」
王子「終わりましたね」
勇者「突然無言で現れて、無言のまま逝ってしまったな。出現の挨拶とか、死ぬときの断
末魔もなしとは……」
王子「いたる場所、多くの人々が、ハーゴンのことばかり言ってましたよね、それに比べ
てシドーの影の薄さは極まりないですね」
勇者「まあ、影のボスだからな」
王女「さあ、帰りましょう。故郷へ」
勇者「そうだな。ここに来ることはもうないだろう。最後に祠の神官に会っておくか」
ナレ「ロンダルギアの祠に戻り、神父と話す」
神父「おお、勇者よ!そなたたちは、本当によくやった!邪神がほろび、やがてはこのロ
ンダルギアの地もくずれ去ってゆくであろう。私も、長い間ここで人々の行く末を見守っ
てきたが……。その役目もそろそろ終わり。そなたたちともこれでお別れじゃ。おお、神
よ!伝説の勇者ロトの子孫たちをいつまでも見守りたまえ!さあ、行くのじゃ。みなが、
そなたちの帰りを待っておるぞ」
修女「勇者さま。王子さま。王女さま。あなたがたのおかげで人々は救われました。あな
がたのことは、今を生きる人々から次の時代の人々へ……そうして永遠に語りつがれてゆ
くことでしょう。どうかお元気で」


デルコンダル城

禿男「げっ!もしやあなたがたはハーゴンをたおされたという勇者さまたちではっ!?
おみそれしました!これからはせんぱいと呼ばせて下さい。せんぱい!」
武具「そこに入れておいたヨロイがいつの間にかなくなっていたんですよ。でも世界が平
和になったことだし……。こまかいことは、いいこなしにしましょう!」
勇者「それが良いと思うぞ!」
旅扉「(翁)このトシまで生きてきて今日ほどうれしいことはありませぬ。これからは気
楽にいんきょさせてもらうことにしましょう。ありがとうございました。さあ、王さまが
首を長くして待っておられますぞ!早く帰ってあげなされ」
勇者「後でな」
衛兵「あのハーゴンをたおすとはとんでもないお方だ!どうもありがとうございました」
禿男「やはり伝説の武器は、まことの勇者が使ってこそチカラを出しきれるのだな」
町男「もうハーゴンはいないんですね?もう、おそれなくていいんですね!わーいわー
い!」
占師「あの大神官ハーゴンをたおしてしまうとは!いやいやたいしたもんじゃんわい」
牢番「おぬしたちのようなすごいヤツがいるとは…オレもまだまだ修行をしなくてはいけ
ないな」
バニー「戦っている人ってステキ」       
バニー「あのハーゴンをやっつけちゃうなんて、信じられないわっ。あなたたちって本当に
強いのね!ステキよ」
王様「話は聞いたぞよ!わしは強い者たちが好きじゃ。よくやった!勇者よ!そなたの父
上もさぞかしおよろこびであろう」


ラダトーム城

MP翁「おお、古き言い伝えの勇者の子孫たちに光あれっ!(ピカピカ)……いや子孫ではなく
そなたたち自身が勇者になったのじゃな。ふむ」
王様「今まで、そなたたちをだましていて、すまなかった!実はわしは、この城の王さま
じゃったのだよ。かっかっかっ!では、そろそろもどることにするか……。そなたらも元
気でなっ!(退室し、謁見の間に移動する)かっかっかっ!やはり、このイスが1ばん落
ちつくわい!この国が、そなたらの家系に救われたのは、これで2度…いや、3度めじゃ
ったか……。ともかく礼をいうぞ!お父うえにもよろしくなっ!かっかっかっ!」
近衛「王さまがやっともどって来ました!これもみな、あなたがたのおかげです!ありが
とうございました!」


テパの村

翁 「あなたがたのおかげで再び平和がもどりました。どうもありがとうございました」
ドン「おお、お前さんか。たいへんなお手柄じゃったな。せいこん込めて羽衣をおってや
ったかいがあったわい。ほっほっほっ」


竜王城

竜王「おお、まどか!よくぞやってくれた。わしはとてもゆかいじゃぞ。昔のことはとも
かく、わしたちは、いい友だちになれそうじゃな。これからはそなたのことを勇者ちゃん
と呼ぼう。わしのことも、リュウちゃんと呼んでいいぞよ。わっはっはっはっ!」


精霊の祠

神官「これは勇者どの!そなたたちがロトの血を引く者なら、そのしるしがあるはずなど
と……あの時は、たいへん失礼なことを申しました。どうかゆるして下され。ひとめ見て
まことの勇者かどうか見ぬけないとは、この私もまだ修行がたりぬようですな」


ルビスの祠

ナレ「どこからともなく、美しい声が聞こえる」
声 「本当によくがんばりましたね、あなたたち…。私は、これからもどこかで、あなた
たちのことを見守っています。自分たちの信じる道を迷わずに進んでおゆきなさい。いつ
までも元気で……」


ルプガナ

舟翁「おお!お前さんたちお手がらじゃったのう!わしのかわいいまごむすめを助けてく
れただけのことはあるわい!ほっほっほっ。わいの舟もお前さんたちに乗ってもらってき
っとよろこんでおるはずじゃ。これからもかわいがってやっておくれ」
娘 「あなたがたは、私だけじゃなくて世界までも救って下さったのですね!本当になん
とお礼をいったらいいか……。どうもありがとうございました。あなたがたのことは、一
生忘れませんわ」
バニー「あなたたちって、スゴイのね?ねえ、よかったらぱふぱふしない?」
勇者「おうよ」
バニー「本当?うれしいわ」
バニー「ぱふぱふぱふ」
勇者「ぱふぱふぱふ」
バニー「さあ、後ろのあなたも…ぱふぱふぱふ」
王子「ぱふぱふぱふ」
バニー「どうもありがとう。元気でねっ」


サマートリア城

衛兵「あなたがたこそ、まことの勇者です!これからもどうぞごかつやくを。王子さま、
いもうとぎみもたいへんおおよろこびでお帰りをお待ちしていたのですよ」
妹 「あっ、お兄ちゃん!やったじゃない!あたし、見なおしちゃった。勇者さんも王女
さんもありがとう!お兄ちゃんて、けっこうのんき者なのに大丈夫かなって心配してたの」
王子「おいおい。のんき者とはなんだ!なまいきだぞ、こいつ」
妹 「えへへ……」
近衛「これは勇者さま、ごりっぱになられて……。ルーラシアのお父うえもさぞやおどろ
かれることでしょう!ささ、まずはわが王にご報告をっ!」
王様「これは勇者王子!よくぞもどられた!このたびの、そなたたちの働き、まことに見
事であったのう。勇者ロトの血すじがチカラを合わせふたたび平和をとりもどした!こん
なうれしいことはない!わが息子もよっくやった!さあ、勇者どのをルーラシアまでお連
れするのじゃ!」


感動のサンブルグ城

王魂「わしは、サンブルグ王のたましいじゃ…。わしに話しかけるのは誰じゃ?」
王女「お父さまっ!私よ!王女です!」
王魂「気のせいか、なつかしい声が聞こえるような……。しかし、そんなはずは……ま、
まさか!見える!見えるぞ!おまえは王女、わが娘!」
王女「お、お父さまっ!」
王魂「おうおう、そのように立派なすがたになって……。そなたたちの働きは、たましい
となった、このわしにも感じることができた。本当によくやったな。これで何も思い残す
ことなく、この世を去れるわい」
王女「お父さま…私……」
王魂「悲しむでない。王女よ。お前はこんなに立派なことをなしとげたのだからな。それ
に力強い仲間もいるではないか!勇者どの。これからも王女のことをよろしくたのみます
ぞ。さあ、わしは行かなくては…。せっかく見えた天国への扉が閉じてしまうわい」
王女「お父さま。私、きっとサンブルグの城をたて直してみせます。だから…」
王魂「分かっとるよ。お前はわしの娘じゃ。がんばるのだぞ。わしは、いつも天国から見
守っておるからな。では、お別れじゃ。おお、見える見える…あれは、天国へのとびら。
ありがとうありがとう、どうか元気でな……。(成仏する)」
他魂「光がみえる……。あれは天国へのとびら。ありがとうありがとう……」


ルーラシア城そしてエンディングへ

ナレ「戻ってきたが、1階にも地下にも誰もいない……二階へ。そして上に行かずに下へ
回って住民に話しかける勇者」
娘 「ああ、王子さま!とうとう大神官ハーゴンをほろぼされたのですね!王子さまがこ
のお城から旅立たれるのをお見送りしたあの日が夢のようですわ。本当にうれしゅうござ
います!王子さま。よくぞ、ご無事で…うっうっ」
男 「いや~王子さまっ、おやりになりましたね!さすがは勇者ロトの血を引くお方だ!」
男 「あなたのような王子さまがいればわたしら国民も安心して暮らせます。本当にありが
とうございました!」
男 「今まではこんな時代に生まれたことをうらんでたけど…今はこの時代に生まれて本当
によかったと思ってます。ありがとうございました!」
大臣「勇者王子!よくぞご立派にお役目をはたされました!思えば勇者王子を旅立たせる時
王さまはどんなにつらいお気持ちだったことか!それが、今日こうして無事にもどられて…
このじいは…まことにうれしゅうございますぞ!」
神官「ただしき神はただしき者の味方なり!邪悪な神はほろびました。人々の幸せなほほえ
みが、この私にも見えるようです」
ナレ「王さまに横から話しかけると」
王様「なんじゃ、勇者。えんりょしとるのか?こんなところから、こそこそしないで、みな
の前で話しなさい」
ナレ「そして、階段に戻って降りてまた昇って前にすすみ、仲間に話しかける勇者」
王子「キミにはいろいろめいわくをかけたけど、おたがいよくやったよな。さあ、お父うえ
が待ってるぞ!早く行きなよ」
王女「なーに?照れるなんてあなたらしくないわよ。さあ、お父さまのところに行って。
かっこいい王子さま。うふふっ」

王様「王子、勇者よ!さすがわが息子!勇者ロトの血を引きし者!そなたのような息子をも
って、わしはほこらしいぞ!まことによくやった。どうやら、そろそろ新しい時代が始まる
時が来たようじゃな…。勇者王子!今こそ、おまえに王位をゆずろうぞ!ひきうけてくれる
な?」
ナレ「はい、いいえ、で答えてください」
勇者「いいえ、だ!俺はもっと遊びたいぞ。これからは遊び人になることにしよう」
王様「これ!わがままをいうでない!ひきうけてくれるな?」
ナレ「……と、勇者が【はい】と答えるまで延々と問答は続くのであった」
勇者「しようがねえなあ……。エンディングを見るためだぞ。はい!だあ!」
王様「そうか!よく決心した。みなの者も聞いたな!?ローレシアの新しい王のたんじょう
じゃ!さあ、サーマトリア王子もサンブルグ姫もこちらへ!」
ナレ「謹んで玉座の前に進み出る三人」
王様「これからも、3人でチカラを合わせ、平和を守ってくれい!」
一同「新しい王さま、ばんざーい!勇者王、ばんざーい!」

ナレ「晴れ晴れしいテーマ音楽とともに、エンディングがはじまる。花火が打ち上げられ
る」


こうしてロトの血を引きし若者たちにより、世界に再び平和がおとずれました。王子、王女
そして勇者王の名は、永遠に人々のあいだで、語りつがれてゆくことでしょう。


そして最後に、藤光之介作詞、すぎやまこういち作曲のエンディング曲『この道わが旅』が流れる中パレードが始まる。
名残惜しい中、スタッフロール&クレジットが表示されて、THE END



その他の町村の会話集、重要なポイントだけを(*^^)v


ベラヌール

翁 「お若いの。よくがんがりなさったのう。平和への道はけわしい。しかし、だからこ
そその先にある平和の大切さが、わかるのかもしれんな」
ナレ「ベラヌールの教会に戻りました」
神父「あなたがたはもしや、あのハーゴンをたおしておもどりになられたのでは!?ええ
わかりますとも!この空気のすがすがしさ!これはまさに邪悪な神がほろびさったあかし!
あなたがたのただしき心が世界に平和をもたらしたのです。あなたがたこそ、まことの勇
者ですぞ!」
兵士「おぬしたちのような、すごいヤツがいるとは……オレもまだまだ修行をしなくては
いけないな」
牧師「あなたがたのおかげで、再び平和がもどりました。どうもありがとうございました」
翁 「(セーブ翁)おお、まどかよ!そなたたちならやってくれると信じておった。これ
からも3人でチカラを合わせ、世界を守ってゆくのじゃぞ。さあ、王さまのもとへ!きっ
と、そなたたちの帰りを待っておいでじゃ」
町娘「ついにハーゴンをたおされたのですねっ!ええ、わかりますともっ。このおだやか
な風……。平和がもどったあかしですわ」
町娘「平和が来ただなんて、うそみたい!これからはまものたちにおそわれずに旅行とか
もできるのね。うれしーっ!」
宿屋「あなたがたのおかげで再び平和が戻りました。どうもありがとうございました!」
翁 「このトシになって、よもやこんなうれしい思いをさせてもらえるとは……。ありが
たいことじゃ。なんまんだぶなんまんだぶ……」
兵士「いなずまのけんは、約にたったか?(はい)くーっ…!オレもほしかったなあ
(いいえ)ほほう…武器になどたよらないというのか。ふむ、さすがはまことの勇者」
少年「今までは、こんな時代に生まれたことをうらんでいたけど…今は、この時代に生ま
れて本当によかったと思っています。ありがとうございました!」
福引「あなたがたこそ、まことの勇者です!これからも、どうぞごかつやくを」
預所「ありがとうございました!これからは安心して商売にせいが出せますよっ」
道具「あのハーゴンをやっつけちゃうなんて、信じられないわっ。あなたたちって本当に
強いのね!ステキよ」
武具「げっ!もしやあなたがたは、ハーゴンを倒されたという勇者さまたちではっ!?お
みそれしました!これからは、せんぱいと呼ばせて下さい。せんぱい!」
神父「あのハーゴンをたおすとは、とんでもないお方だ!どうもありがとうございまし
た!」
案内「わっ!英雄のお帰りだ!ようこそ水の都ベラヌールへ!」
看守「いや~こんな夢みたいなことが本当にあるんですね。人生もすてたもんじゃありま
せんなあ。わっはっはっ」
囚人「おぬしたち!やはり、ここまで来れただけのことはあったなっ!しかし、本当にあ
のハーゴンをたおしてしまうとは、おぬしたちはいったい?なんと、ルーラシア王子に、
サマートリア王子、サンブルグ王女となっ!では、あなたがたがあの伝説の勇者ロトの…
おお神よ!ささ、私などにかまわずお行きなさい。私ももうすぐここを出られるだろう。
ありがとうありがとう……」


ベルポイ

ナレ「あの少年はいない」
犬 「わんわんわん!」
町娘「ああ!あのハーゴンをたおせるお方たちがほんとうにいたなんて……夢みたいです
わ!どうもありがとうございました」
道具「ありがとうございました!これからは安心して商売にせいが出せますよっ」
翁 「このトシになって、よもやこんなうれしい思いをさせてもらえるとは……。ありが
たいことじゃ。なんまんだぶなんまんだぶ……」
勇者「ベラヌールのじじいと同じことをいっているな」
道具「おや、だんながた買いものですかい?さてはお国へのおみやげですね。でもうちに
は平和以上のおみやげはおいてませんぜさ」
勇者「牢屋のカギはもう売っていないのか?」
神父「邪悪な神は、ほろびました。これで人々もきっと救われることでしょう。あなたが
たのただしき心が世界に平和をもたらしたのです」
禿男「げっ!もしやあなたがたは、ハーゴンをたおされたという勇者さまたちではっ!?
おみそれしました!これからはせんぱいと呼ばせて下さい。せんぱい!」
勇者「もう牢屋のカギはさがさないのか?」
道具「あなたがたのおかげで、再び平和がもどりました。どうもありがとうございました」
預所「今まではこんな時代に生まれたことをうらんでたけど……今はこの時代に生まれて
本当によかったと思ってます。ありがとうございました!」
少年「わーい!ボク一人しかいなくなったと思ったら、みんなここにいたんだ!もう一人
ぼっちじゃないぞ。わーいわーい!」
宿屋「あんたたち、お手がらだったね!みんなは、きっといつまでもあんたたちのことを
忘れないよっ!」
宿人「あのハーゴンをやっつけちゃうなんて信じられないわっ。あなたたちって本当に強
いのね!ステキよ」
福引「ありがとうございました!これからは安心して商売にせいが出せますよっ」
牧師「ただしき神はただしき者の味方なり。あなたがたに神の祝福がありますよう……」
兵士「あのハーゴンをたおすとは、とんでもないお方だ!どうもありがとうございました」
就寝「むにゃむにゃ……それっ、ハーゴンをやっつけろ!ぐうぐう……」
牢番「あなたがたこそ、まことの勇者です!これからもどうぞごかつやくを」
囚人「あの大神官ハーゴンをたおしてしまうとは!いやいやたいしたもんじゃんわい」
ラゴス「キミたちって、すごい人たちだったんだね。見なおしちゃったよ!」


ザハンの村

恋娘「ルークが…私の恋人ルークが帰って来たんです!ああ、神さま!私は、なんとお礼
をいえばよいのでしょう!」
町娘「ああ!あのハーゴンをたおせるお方たちがほんとうにいたなんて……夢みたいです
わ!どうもありがとうございました」
主婦「今まではこんな時代に生まれたことをうらんでたけど…今は、この時代に生まれて
本当によかったと思ってます。ありがとうございました!」
少女「お兄ちゃんたち、ハーゴンをたおしたんでしょ!あたし、大きくなったらお兄ちゃ
んのおヨメさんにしてもらおうかな……」
ルーク「ぼくは、海でそうなんして記憶をうしなってしまし、ベルポイの町の神父さまにお
世話になっていました。でもとつぜん頭の中のきりがはれるように記憶をとりもどしたの
です!もし、あのままだったら大切な恋人をうしなってしまうところでした。これも、あ
なたがたのおかげかもしれません。ありがとうございました」
町娘「ああ!あのハーゴンをたおせるお方たちがほんとうにいたなんて……夢みたいです
わ!どうもありがとうございました」
町娘「きのうまで、あんなに荒れていた海がウソのようにおだやかですわ。きっと私の主
人も天国でよろこんでくれていると思います。ありがとうございました」
福引「今まではこんな時代に生まれたことをうらんでたけど…今は、この時代に生まれて
本当によかったと思ってます。ありがとうございました!」
少年「わーいわーい!勇者さまばんざい!」
犬 「わんわんわん!」
修女「邪悪な神はほろびました。これで人々もきっと救われるでしょう。あなたがたのた
だしき心が世界に平和をもたらしたのです」
翁 「えがった……。長生きして本当にえがった……」
宿屋「あなたがたのおかげで再び平和がもどりました。どうもありがとうございました」
宿人「いや~こんな夢みたいなことが本当にあるんですね。人生もすてたもんじゃありま
せんなあ。わっはっはっ」


大灯台最上階

兵士「見なさい、あのすみきった空を!邪神がほろび、世界までが生き返ったようだ……
あなたがたのおかげです。どうもありがとうございました」


海底の洞窟

兵士「なんと、世界が平和に!そのことを、こんな所まで知らせに来てくれるとは、あな
たがたはいったい……」
兵士「おぬしたちのようなすごいヤツがいるとは…オレもまだまだ修行をしなくてはいけ
ないな」


勇者の泉の洞窟

翁 「一人の勇者が伝説となり、その心を受けつぐ者が、また新たな伝説をつくる。勇者
どの!これからの時代は、そなたたちがきりひらいてゆくのじゃ」


サンペタの町

福引「あなたがたは、ただ者じゃないとは思ってましたが、まさか世界を救うとはっ!
これは、ささやかですが、私からのおくりものです。どうぞ受け取って下さい」
ナレ「勇者はふくびきけんをもらった!以降何枚でも福引券を貰えます」
翁 「おぬしたちなら必ずやると思っておった!実にあっぱれじゃ!これからも3人でチ
カラを合わせてがんばるのじゃぞい」


ルリザの町

兵士「王女さま!私は、サンブルグの兵士として、何もすることができませんでした。し
かし姫さまにお許しをいただけるなら、もう一度やり直したいと思います。どうかお願い
です!サンブルグ再建の時には、私にもお手伝いをさせて下さい!」
王女「もちろんよ。私一人じゃ何もできないもの、ありがとう」
兵士「ひ、姫さま……うっうっ」
子供「わーい!パパが帰って来たんだよ。わーいわーい!勇者さまばんざい!」
福引「さあさあ!こんなめでたい日には、福引きでもやらなきゃソンですよっ!ここは福
引き所です。福引きをいたしますか?」

以上です

冗談ドラゴンクエストⅢにつづく……かも知れない(*^^)v
ポチッとよろしく!

11
銀河戦記/機動戦艦ミネルバ 第六章 新造戦艦サーフェイス Ⅶ
2020.03.08

 機動戦艦ミネルバ/第六章 新造戦艦サーフェイス




 一方のサーフェイスの方でも、戦闘体勢が完了していた。
「超伝導磁気浮上システム正常に稼働中です」
「光学遮蔽に入るかも知れん、重力加速度探知手は見逃すなよ」
 超伝導磁気シールドは、電磁気を通さず光さえも遮蔽することもできるが、重力を遮蔽
することはできない。
 惑星上で移動するには、重力に逆らって加速しなければならない。その加速度を計測す
るのが重力加速度計である。
「戦艦自体の戦闘能力は互角。後は将兵達の能力次第というわけだ」
「ミネルバの方は、士官学校出たての未熟兵が多いと聞きましたが」
「これまでにも幾度となく戦闘を重ねて、熟練度は向上しているはずだ。特にミネルバと
いう特殊戦艦の運用については、あちらの方が一日の長がある」
「そうですね。ミネルバ級という点では、こちらはマニュアルすら精読してません」
「まもなく、敵艦を射程内に捕らえます」
「待機せよ」
「大気圏内戦闘だ。光学兵器は使用不能と考えてよい」
「ミサイル接近中!」
「来たか!面舵一杯でかわせ」
 艦体が大きく右に動いて、ミサイルを回避した。
 ミサイルは後方で炸裂した。
「無誘導ミサイルのようです」
「なるほど、誘導ミサイルだと磁気シールドで撹乱されるというわけか」
「こちらも無誘導ミサイルで応戦しましょう」

 ミサイルが交わされたのを確認するフランソワ。
「ミサイルの射程が遠すぎたようです」
「次弾装填は?」
「いえ、その余裕はありません」
 サーフェイスは目の前に迫り、長距離用のミサイルは使えない。
「まもなくすれ違いに入ります」
「面舵五度、敵艦の左舷に回る。往来激戦用意!」
「面舵五度」
「往来激戦用意!」
 副長が復唱しながらも、感心する。
「往来激戦ですか……。まるで古代地球史にある大航海時代の海戦みたいですね」
 大航海時代の戦艦には、攻撃手段の艦砲が舷側に固定配置されており、戦闘は舷側を向
かい合わせて互いに撃ち合うというものだった。
 電子兵器は無論ありもしないし、艦長の判断と砲兵長の経験が戦闘の采配を左右した。
いかに有利な位置に船を誘導し、いかに大砲の弾を敵艦に届かせるかである。
 宇宙空間での戦闘における、ランドール戦法もこれに近いものだ。
「敵艦も我が艦の左舷方向に回りこむようです。敵もやる気のようですね」
「望むところだわ。戦闘要員以外は右舷に退避させて。ダメコン班出動準備!」
「了解。戦闘要員以外は右舷に退避せよ」
「ダメコン班出動準備!」
「第一主砲及び第三副砲に艦砲戦発令!砲塔を左舷旋回して待機」

 やがて、ミネルバとサーフェイスが、舷側を向かい合わせる配置についた。
 会戦の第二段階に突入したのである。
「敵艦、艦砲の射程内に入りました」
「撃て!」
 フランソワが戦闘の狼煙を上げた。
 当然、相手も撃ち返してくる。
 激烈なる戦闘が繰り広げられる。


「第十二ブロック第三発電室被弾、火災発生!」
「第十二ブロック、消化が間に合いません!」
「仕方がありません。ハロンガスで消化しましょう」
「第十二ブロック、総員退去して隔壁閉鎖!」
 ミネルバには、火災に対する対応法として、ハロンガス消化法が導入されていた。ハロ
メタン(トリフルオロヨードメタン)による消化で、一般・油・電気火災に対応できるが、
人体に有害であるから、火災区画を閉鎖する必要があった。しかし、消化剤を使わないこ
とから、鎮火後にはガスを排気すれば、すぐに点検なしで機器を使用できる利点がある。
ハロンガスとしては、かつてはブロモトリフルオロメタンが使われていたが、オゾン層破
壊が著しくて1000分の1といわれる、このガスに取って変わられた。
 特に発電室は、戦闘に不可欠重要な施設ゆえに、逸早く復旧が急がれるためにその処置
が取られたのだろう。


 新型モビルスーツも善戦したが、さすがに歴戦の勇士であるリンゼー少佐の方が戦闘巧
者であった。
 宇宙戦艦搭乗の際には、コテンパンにやられたが、今回は同型ミネルバ級機動戦艦同士
である。司令官もだが、率いられる部下の乗員達も戦闘慣れしていた。
 士官学校出たばかりで未熟なミネルバとは格が違った。


 さすがのミネルバも、戦闘巧者のリンゼー少佐によって、大変なことになっていた。
 的確な砲撃が次々に飛来する。敵の砲撃手も熟練者のようである。
「被害甚大!修復もままなりません」
 艦内のあちらこちらで火災が発生していた。
 恒久応急班も手一杯であった。

 だがそれも、サーフェイス側の方も全く同様であった。
「致し方ない。今回は痛み分け、引き分けとしよう」
 リンゼー少佐は、後退の指示を出した。
 このままでは、双方とも取り返しのつかない損害を被るだけ。
 無駄な戦いは続けないという信条のようだった。

 そんな敵側の情勢を報告するオペレーター。
「敵が退きます」
「こちらも後退しましょう。これ以上戦うのは無理です」
「判りました」
 両艦とも背を向けて離れていく。
「応急修理ではとても、巡航速度が出せるまでには回復できません」
「基地に戻って修理するしかないですね。入港許可をとって下さい」
 海底秘密基地の存在を、敵に知られないように転戦してきたわけだが、ここに至っては基地
に戻って、専門の造船技術者に頼るしかない。
ポチッとよろしく!

11
銀河戦記/鳴動編 第二部 第六章 皇室議会 I
2020.03.07

第六章 皇室議会




 皇太子問題を正式に討議する機関である皇室議会は、いまだ結論を出しかねていた。
 エリザベスが摂政権限でアレックスを宇宙艦隊司令長官及び元帥号の称号を与えたとし
ても、あくまで暫定的な処置であって恒久的なものではないと判断されているからである。
 皇室議会のメンバーは原則的には皇族以外の上級貴族達で構成されていた。
 皇族間の紛争を避けるために中立的な立場から意見を述べ合えるとの配慮からだった。
 だが実際には、皇族の息の掛かった貴族が選ばれるのが常だった。影で糸を引く実力者
として、ロベスピエール公爵の名前が噂に上っている。
 皇室議会はロベスピエール公爵の手の内にあると言っても過言ではなかった。
 ゆえに、摂政派の旗頭であるジョージ親王を、おいそれとは追い出せないのである。
 公爵にしてみれば、自分の嫡男が皇帝の座に着けば、銀河帝国の全権を掌握したにも等
しいことになる。
 何せジョージ親王は精神薄弱で、自分で意思決定ができず、すべて公爵の言いなりにな
っているからである。

 謁見の間に参列する大臣達の大半が摂政派に属していることも、アレックスの頭痛の種
となっていた。
 アレックスの意見や進言にことごとく反対して自由に行動させないようにしているのは、
ロベスピエール公爵の意向が計り知れなかったからである。
 何事にも公爵の意見を聞かなければ決断が出せないのである。自分で勝手に判断して、
公爵の機嫌を損ねたら大変だ。
 アレックスを自由にすれば皇太子派の勢力を冗長させるのは目に見えている。摂政派と
しては、そのことだけは何としても阻止しなければならない。
 もっと極端に言えば、アレックスには死んでもらった方がいいと考えるのが摂政派の考
えであろう。
 幼児時代の誘拐事件や、アルビエール侯国来訪時の襲撃事件も、裏から糸を引く公爵の
差し金によって、大臣の中の誰かが策謀したものに違いなかった。
 摂政派にとって憂慮することは、アレックスには正統なる皇位継承者である第一皇子と
しての地位が確保されており、なによりも【皇位継承の証】という伝家の宝刀を所持して
いるということである。
 ジョージ親王が、先の皇室議会での決定による皇太子詮議にもとづいて、皇位についた
としても、アレックスの第一位皇位継承権が剥奪されたわけではない。ジョージ親王の皇
帝即位は暫定的なもので、その子孫が皇位を継承する権利はなく、『皇位継承の証』を所
有するアレックスとその子孫が皇位につくことが決定されている。

 皇室議会が皇太子問題を先延ばしにしていることは、世論の批判を浴びることになった。
 アレクサンダー第一皇子暗殺計画が策謀され密かに進行しているとか、根も葉もない噂
も飛び交っていた。
 例え噂だったとしても、一国の将来を担う重大な問題だけに、噂に尾ひれがついて大き
な波紋へと広がりつつあった。
 皇太子派も黙って指を加えているはずがなかった。摂政派が第一皇子を暗殺するなら、
皇太子派の邪魔者であるジョージ親王を亡き者にしてやろうとたくらんでいるようだった。
 そんな不穏な動きが銀河帝国内を席巻しつつあり、内乱状態へと逆戻りするかも知れな
い一触触発の由々しき事態となっていた。
ポチッとよろしく!

11
冗談ドラゴンクエストII 冒険の書・30
2020.03.06

冗談ドラゴンクエスト II 冒険の書・30



ナレ「おどろおどろしい音楽の流れる城内に突入した」
勇者「ふむ……。ここがパーゴンの根城か。バリアに囲まれている両側の通路は、いかに
も重要アイテムがありそうに見えるが、まやかしである……と、攻略本に書いてあるな」
王女「至る所に、人魂が浮遊していますね」
王子「魔物に倒された人々の怨念が籠ってそうです」
人魂「ここは、道具屋です。どんなご用でしょう……」
勇者「こいつは、道具屋だったんだろうな」
人魂「たびびとの宿にようこそ……」
王子「なんか……哀れですね」
人魂「ここはルーラシア城です……」
王女「勇者さんの城の住人だったのでしょうか?」
人魂「メラメラ……」
勇者「としか言わない奴もいるな。きっと原爆の爆心地にいた人みたいに、気が付いたら
死んでいたのだろう」
王女「玉座がありますね。人魂がいます、どこかの国の王様か侍従かしら」
勇者「聞いてみれば分かるかも」
ナレ「玉座前の人魂に話しかける勇者」
魔物「ケケケケ!騙されていればよいものを!見破ってしまうとは、可哀想な奴め!」
ナレ「デビルロードが二体現れた」
勇者「可哀そうなのはおまえだ!黙って人魂してれば成仏できたものを、地獄へ送ってや
るぜ」
ナレ「難なくデビルロードを倒して先に進む一行」
勇者「玉座の後ろのバリアーの先に進むぞ。王子、頼む」
王子「トラマナ!」
王女「隠し通路がありますね」
ナレ「バリアーと隠し扉を通った先には、十字架模様のある部屋だった」
王子「十字架のまん中にある文様の上で何か、邪心の像とかを使うのでは?」
王女「あたしがやってみます」
ナレ「王女はじゃしんのぞうを高くささげた」
勇者「おお!城の内部にワープしたのか?」
王子「そのようですね」
ナレ「少し歩いたところで、あくましんかんが現れた」
王女「これより先は、魔物というよりもパーゴンの直属の手下が相手のようです」
勇者「あくましんかんか……いかずちの杖を落としてくれたらラッキーなんだが。確率は
32分の1らしい。魔物がアイテムを落とす確率は2の累乗となっているのを知ってるか?」
王子「攻略本に載ってましたか?」
勇者「まあな」
ナレ「言ってるそばから、あくましんかん2体とはぐれメタルが現れた」
勇者「はぐれメタルだ!俺はメタルを攻撃する。王子は神官を魔法封じ、王女はイオナズ
ン攻撃だ。メタルは早逃げするかもだし、神官の攻撃で全滅するかもだが、倒せれば経験
値がっぽりだぞ。どうせ、死ぬ気の決死行でやってるんだからな」
ナレ「まもののむれをやっつけた。それぞれ12086ポイントの経験値をかくとく!それぞれ
1レベルアップした」
勇者「うまくいった!」

ナレ「四階に昇りました」
勇者「ここから先には階段を守る中ボスがいるらしいぞ」
王子「中ボスですか……」
王女「目の前に五階への階段があります」
勇者「よし、戦闘態勢で突撃する!」
ナレ「中ボスのアトラスが現れた」
勇者「げげげっ!攻撃力が半端ないし、しかも二回攻撃してきやがる」
王子「攻略本はなんと?」
勇者「そ、そうか見るの忘れてた」
王女「せっかく有り金はたいたのに、有効活用しないとダメですわ」
勇者「お、おお!俺が攻撃するから、おまえらは回復呪文の他は徹底防御……だそうだ」


ナレ「五階に昇りました」
勇者「ここの中ボスのババズも前回とおなじにな」
王女「分かりました。回復魔法以外は徹底防御ですね」
ナレ「ババズはザラキを唱えた。勇者が死んだ」
王女「ちょっとお、いきなり死なないでよ。ザオリク!!」
勇者「ふうっ。いきなりザラキとはな」
王子「僕たちは防御体制だったので、ザラキが利かなかったようです」
勇者「王女がザオリク覚えていたので助かったよ」
王女「どういたしまして。王子もとっくに覚えていましたけどね」

ナレ「六階に昇りました」
勇者「ここはベリアルだ。こいつも同様の戦法でいく」
王子「はい!」
ナレ「なんとか倒して、七階へと上がる」

王子「ここが最上階のようですね。フロア全面がバリアーで囲まれています。トラマナ掛
けますね」
勇者「頼む。お!フロアの中心の玉座にいるのがパーゴンだな」
王女「そのようですね」
ナレ「そしてついに、パーゴンの前に到着したのだった」
勇者「おい!おまえがパーゴンか?」
ハゴン「誰じゃ?私の祈りを邪魔する者は?愚か者め!私を大神官パーゴンと知っての行い
か!?」
ナレ「はい、いいえ、答えてください」
勇者「いつもの通り、反対の返答、いいえだな」
ハゴン「では、覚えておくがよい。私が偉大なる神の使い、パーゴン様じゃ!」
勇者「で、はいだと?」
ハゴン「ならば許せぬ!おのれの愚かさを思い知るがよい!」
ナレ「ということで、どちらの返答でも戦闘に突入するのであった」
勇者「おいこら。だったら、はい・いいえを質問するな!」
ナレ「苦戦するも、何とかパーゴンを倒した」
ハゴン「お、おのれ、くちおしや……
このパーゴン様がお前らごときにやられるとは。しかし、私を倒してももはや世界を救え
まい!わが破壊の神シドーよ!今ここに生け贄を捧ぐ!ぐふっ!」
王子「危なかったですね。ギリギリでした」
王女「わたしはMP使い果たしまたわ」
勇者「帰るか。王子、リレミトできるか?」
王子「はい。リレミト!」
ナレ「しかし何も起こらなかった」
王女「どうなさったの?」
王女「呪文が利かないんです」
勇者「なんだと!パーゴンを倒したのにか」
王子「はい」
勇者「しようがねえ。歩いて帰るか」
ナレ「と、一歩踏み出した途端」
勇者「げっ!いきなり目の前を炎に塞がれたぞ!!」
ナレ「炎を避けて通ろうとすると」
王子「またです。行く先に炎が?」
王女「だめです。完全に塞がれました」
ナレ「眩い閃光とともに、床に穴が開いて完全に封鎖された。そして……」
勇者「な、なんだよ!翼の生えた六本足の魔物が現れやがった」
ナレ「本当の最終ボス、『シドー』が現れた。しかし、パーゴン戦でMPを使い果たした
一行には、新たなるボスに成す術がなかった」
勇者「死んだ!」
ナレ「気が付けば、いつものロンダルギアの祠に戻されていた。全員を全回復して」
勇者「もう一度チャレンジだ!ゲームを始めた以上、最期まで貫徹するのみだ!」
王子「ゲームなんて言わないでください。冒険ですよ、冒険!」
王女「そうですわよ。でも再チャレンジには同意です」
ナレ「ということで、再びパーゴンの神殿を昇り始める」
王女「前回よりは1レベル分アップしたので、ほんの少しですが余裕が出ています」
ナレ「四階まで昇ってきました」
王子「階段を守る中ボスはアトラスでしたね」
勇者「まだいるかな?」
ナレ「恐る恐る階段に来ると……」
王女「あら、出ませんわね」
王子「どうやら一度倒すと復活しないようですね」
勇者「ふむ、ということは残るババズもベリアルも出ないということか」
王女「パーゴンはどうでしょうか?」
王子「一度は倒したはずですよね」
勇者「行ってみればわかるさ」
ナレ「慎重に進み続け、再びパーゴンの前へと歩み出たのであった」
王子「残念です。ちゃんと鎮座していました」
王女「たぶんシドーが復活させたのではないでしょうか」
勇者「城の主だけに、簡単には死なないようだな。もう一戦いくぞ!」
王子「はい。今度はMPもかなり残っています」
ナレ「まあまあ苦戦しながらもパーゴンを倒した」
勇者「さあ、シドー戦だ。回復全快よろしく」
王女「はい!」
ナレ「シドーとの戦いは、強烈な二回攻撃と全体攻撃呪文『イオナズン』に加え、激しい
炎攻撃でHP100~120の体力を奪う」
王女「私は、水の羽衣で炎は二分の一に軽減できますから、イオナズンの方が脅威です」
勇者「頑張るぞ~!!」
王子「おお!」
王女「はい!」
ナレ「パーティーは全滅しました……」
勇者「なんでやねん!!」
ナレ「再び、ロンダルギアの祠に戻されました」
王子「はげしい炎攻撃三連発で沈みましたね」
王女「ステータスの素早さで負けています。こちらよりも早く攻撃してくるので防戦一方
になるのが辛いです」
勇者「おお、攻略本によるとシドーの素早さは、【110】らしいぞ。俺は 95 だが、おまえ
らはどうだ?」
王子「自分は 108 です」
王女「私は 125 です」
勇者「それほど遅いというほどでもないよな。でもなんで先制ばかりされるのか?」
王子「ゲームクリーエイターの作為でしょう」
勇者「おまゆう!?」
王女「とにかくレベルが足りないと思います。もっと経験値を重ねましょう」
王子「そうですね。素早さも大事ですが、体力も重要です。一撃で半分以上HPを削られ
たら防戦一方は必至ですから」
勇者「レベルアップの早道は?」
王子「パーゴンの神殿の三階には、はぐれメタルが出没しますから、二回攻撃できるはや
ぶさの剣を装備すれば」
勇者「うむ。その剣を装備できるのは、俺と王子だけか」
王女「メタルは必ず他の強力な魔物と一緒に出現するのが難点ですわ」
王子「私と勇者さんでメタルを叩き、王女にはイオナズン攻撃か回復呪文役に回るという
ことになりますね」
ナレ「それからレベルアップを重ね、頃合いよしとみて、何度目かの挑戦と敗北、さらな
る挑戦と諦めずに戦い。ついに最終局面に入ったのである」
ポチッとよろしく!

11
冗談ドラゴンクエストII 冒険の書・29
2020.03.05

冗談ドラゴンクエスト II 冒険の書・29



勇者「さあて、いよいよパーゴンの居城に向けて出発だ!ハンカチ持ったか?おやつは
300円分まで。バナナはおやつには入らないぞ」
王子「遠足ですか?」
王女「はいはい、分かりました」
勇者「バカにしたな。バナナだって、量子論を語るくらい高尚な問題なんだぞ。弁当の中
に入っていればオカズだが、間食すればおやつとみなされる。この弁当の中か外かという
命題について、シュレディンガーの猫、と同様でな難しいんだぞ」
王子「量子論ですか?」
王女「意外と博学ですね」
勇者「聞きかじったことを、言ってみただけだ」
ナレ「デビルロードが二匹現れた」
王子「攻略本に弱点は書いてありますか?」
勇者「今見ているよ……ええと」
王女「イオナズン!」
勇者「あ、こら!」
ナレ「デビルロードはメガンテを唱えた!勇者は砕け散った。全員死んでしまった」
神官「おお、勇者!死んでしまうとは、なさけない……そなたに、もういちどきかいを与
えよう。ふたたび、このようなことがないようにな。では、ゆけ!まどかよ!」
勇者「お……死んだのか?それも全滅とは……」
ナレ「勇者は生き返るものの、他の仲間は棺桶(死亡)状態だった」
勇者「おい、仲間を生き返させろ!」
神官「よくぞ来た勇者よ!わしは、そなたたちが来るのを待っておった!おお、神よ!伝
説の勇者ロトの子孫たちに光あれっ!(ピカピカ)」
ナレ「神官の呪文によって、全員が生き返ると同時に、HP・MPとも回復した」
王女「あれ?ここはどこ?」
王子「どうやらロンダルギアの祠のようですね」
勇者「そうだよ。所持金半分取られたぞ!」
王子「そこ?」
勇者「攻略本によるとだな……。デビルロードは、HPが少なくなるとメガンテを撃って
くるらしいぞ。マホトーンで呪文を封鎖して、イオナズンなどの最強魔法で一気に倒すし
かない。他の攻撃方法は、ベギラマ・火炎の息・甘い匂いの息などがある」
王女「申し訳ありません。あたしがイオナズン使ったものだから……」
王子「気にしないでください」
勇者「それはともかく、いつイオナズンを覚えた?」
王女「ロンダルギアの洞窟をさ迷っている時です」
勇者「よしよしヾ(・ω・`)時と場所を選んで使ってくれよな」
ナレ「ちなみにスマホ版などは、HP満タンでもメガンテ使ってくるようです」
ナレ「聳えそびえ立つ山々の裾野に広がるロンダルギアの雪原。強力な魔物を退治しなが
ら進軍する一行。やがて視界の中に、湖に囲まれたハーゴン神殿の荘厳な姿が現れた」
勇者「とかなんとか言いながらも、パーゴンの神殿に到着したぞ!」
ナレ「湖の中に鎮座する城に入ると……」
勇者「おりょ?ルーラシア城じゃないか?」
衛兵「ようこそ、ルーラシア城に!あっ、これは王子さま、お帰りなさいませ!」
勇者「ただいま……って、違うだろ」
町人「えっ?大神官パーゴンをたおしに来たですって?何をいうんです。ここはルーラシ
ア城ですよ。それに、パーゴンさまのようないい人をたおすだなんて……。ああ、おそろ
しい……。」
勇者「何を言うか!」
町娘「ああ、パーゴンさま……。すてき……。はっ、いけない!私ったらなんてことを
……ど、どうか。お忘れ下さいまし。身分ちがいの女のはかない思いなど……」
勇者「ならば、この俺としないか?」
扉翁「旅のとびらに入った者は、たちまち遠い所にはこばれまする。しかし、それも昔の
話。今は遠い所など行く必要はありませんわい。」
王子「その扉のお陰でザハンを発見できましたよね」
商人「サンブルグ城がパーゴンの軍団におそわれたというのは、デマだったようですね。
くわしい事は知りませんが、じつはただの火事だったとか……」
王女「生き証人がここにいますけど……」
修女「大神官パーゴンさまこそ、天が私たちにお与えになった救世主ですわ。さあ、勇者
さまもいっしょに、お祈りしましょう。大神官パーゴンさまに、神のごかごがありますよ
うに……」
神父「ただしき神は、ただしき者の味方なり!パーゴンさまを、信じる心を忘れずにいれ
ば、必ずや幸せになれましょうぞ!」
勇者「教会って、実のところ俺は生き返らせてくれる場所でしかないのだが。毒治療も呪
い解除も一度だってお願いしてないし」
商人「まよけのすずは、まものたちの呪文から身を守ります。なんでも眠らされたり、呪
文を封じこまれたりする事が、少なくなるとか。でも、パーゴンさまが、この世を治める
ことになれば、そんなものは必要なくなりますね。わっはっはっ」
王子「そういえば、魔除けの鈴は買っていませんね」
衛兵「あ、これは王子さま。宝物庫にご用ならどうぞご自由にお入り下さい。わがルーラ
シア王が、パーゴンさまの部下になられたおかげで、この国も安心ですよ」
勇者「そうは言っても、とっくに持ち去っているがな」
女 「こうして私たちがゆっくりデートを楽しめるのも、パーゴンさまおおかげですわ。
なんでも世界中の人々が、幸せになるために働くのが、パーゴンさまの夢だそうです。
この国にも、ずいぶんたくさんの寄付をして下さいましたのよ」
勇者「おい!おまえどこから入った。ここには衛兵しかいなかったはずだぞ」
ナレ「聞こえていません」
勇者「ふむ、地下牢に降りてみるか」
牢番「ここは、ろうやです。しかし、ごらんのとおり、今は悪さをするものはいなくなり
ました。これもパーゴンさまが、この国の平和のためにはたらきかけて下さったおかげで
すよ」
勇者「何を言うか!ここにいた悪魔神官は俺らが倒したからだぞ!」
王女「無駄ですね」
勇者「二階に上がるか」
衛兵「私は、自分がはずかしい!何も知らなかったとはいえ、あの大神官パーゴンどのを
たおそうなどと思っていたとは……」
勇者「おまえ首な!」
近衛「パーゴンさまの部下になられてから、王さまは本当に幸せそうで……。もし、勇者
さまがパーゴンさまとお会いすることがあったら、どうぞよろしくお伝え下さいませ」
勇者「おまえも首だ!!」
バニー「あん、王さまったら。私、もう飲めませんわっ。さあ、王さまがお飲みになって。
うふふふふっ」
勇者「おい、俺にも飲ませろよ」
バニー「あら、ステキな王子さま。さあ、私たちといっしょに飲みましょう」
勇者「どんどん、飲もうぜ!ガハハ」
バニー「私は、前の大臣にかわって、王さまにおつかえすることになった、ミリエラと申し
ます。こんな平和な世の中ですもの。王室を明るいふんい気にするためにやとわれたので
すわ。そうそう、私の踊りは、天下一品ですのよ。むずかしいおこごとをいう大臣よりも
気に入っていただけるんじゃありません?おほほほほっ」
勇者「確かにそうかも知れないな。しかし……。バニーガールなんていたか?」
王様「わっはっはっ!王子!よくぞ帰って来た!パーゴンどのを、ごかいしていたせいで、
そなたたちには、ずいぶん心配をかけたな。しかし、もう安心じゃ!パーゴンどのは、
じつに気持ちのいい人でな。わしも部下にしてもらったのだよ。わっはっはっ。そなたの
ことも、よくたのんでおいたからな。もう戦おうなどと、ばかげたことを考えるえないぞ」
勇者「ふむ……。それもいいかもな。いい加減戦いに明け暮れるのもバカらしくなってき
たぞ」
王子「勇者さん!毒気に煽られちゃだめですよ!!」
ナレ「王子は、ルビスのまもりをいだき天に祈った!どこからともなく美しい声が聞こえ
る……。」
天声「王子よ。だまされてはなりませぬ……。これらは、すべてまぼろし。さあ、しっか
りと目を開き、自分の目で見るのです……」
ナレ「王子が目を開くと、そこは禍々しい城の内部だった」
ポチッとよろしく!

11

- CafeLog -