冗談ドラゴンクエスト 冒険の書 23
2019.07.11


冗談ドラゴンクエスト


冒険の書 23




03/27 00:25 司祭「なるほど……。良く判りました」


03/27 00:43 ナタリー「司祭様。何か良い手立てはありませんか?」


03/27 00:44 司祭「そうですねえ……(と、腕組みをして考え込む)」


03/27 00:45 ナレ1「司祭に視線を合わせる一同」


03/27 00:46 ナレ2「しばし、重苦しい雰囲気」


03/27 01:31 司祭「ないことはないですが……(思わせぶりに)」


03/27 01:43 リリア「ほんとうですか?教えてください!(身を乗り出す)」


03/27 01:44 ナタリー「司祭様。それって、まさか?」


03/27 01:44 司祭「そうです。禁断の魔道書に記されているという」


03/27 01:45 ナタリー「人体練成ですね」


03/27 01:46 リリア「人体練成?」


03/27 01:47 騎士「禁断の魔道書……。私も、内容は知りませんが、噂だけは聞いたこ
とがありますよ」


03/28 01:48 リリア「その魔道書はどこにあるのですか?」


03/28 01:49 司祭「聞いてどうするのかね?」


03/28 02:00 リリア「女の子の身体に戻りたいんです。人体練成ができればかないま
す」


03/28 03:02 司祭「その気持ち判らないでもないが、人体練成を行うことは禁じられて
いる。だからこその禁断の魔道書なのです」


03/28 03:05 ナタリー「そうよねえ。簡単に男が女に女が男になったりしたら、役場の
人が困るわね」


03/28 03:05 騎士「そういう問題でもないと思いますが……」


03/28 03:08 ナタリー「そもそも、禁断の魔道書の在り処でさえ誰も知らないのよ。噂
だけ」


03/28 03:08 リリア「誰も知らないのですか?」


03/28 03:09 ナタリー「そうなのよ。だから本当に存在するかも疑わしいの」


03/28 03:10 騎士「しかし、火のない所に煙は立たずといいますからね」


03/28 03:17 ナタリー「司祭様。何か手がかりになりそうなことはご存じないです
か?」


03/28 03:19 司祭「そうですね……(しばし考える)クアール最高導師様なら、何か知
っておられるかもしれないですね」


03/28 03:21 リリア「クアール最高導師様?」


03/28 03:28 ナタリー「久しぶりに聞く名前だわ」


03/28 03:29 騎士「ご存知なのですか?」


03/28 03:32 ナタリー「噂だけよ。すべての魔法を習得した魔導師中の魔導師。何でも
500年くらいは生きているらしくて神に近い存在らしいわ」


03/28 03:35 リリア「すごいですね」


03/28 03:36 ナタリー「今は現役を引退して森の中でひっそりと暮らしているとか」


03/28 03:38 騎士「どこの森とかは判らないのですか?」


03/28 03:51 司祭「誰も知らないということです。ただ、引退直前まで仕えていたフェ
リス王国の大神官様なら、行方をご存知かも知れない」



冗談ドラゴンクエスト 冒険の書 22
2019.07.10


冗談ドラゴンクエスト


冒険の書 22


03/24 02:55 勇者「あたしはリリア。ニーチェ村の花売りよ」


03/24 02:56 ナタリー「リリア……。女の子?」


03/24 03:15 リリア「そうよ。それがこんな身体……男の子……」


03/24 03:20 騎士「失敗のようですね。どうやら勇者の魂ではなく」


03/24 03:22 ナタリー「リリアの魂が入り込んでしまったのね」


03/24 03:23 リリア「あたし、花畑で花を摘んでいる時に、魔物に襲われたの。それか
ら……」


03/24 03:24 騎士「気が付いたらここにいて、身体が入れ替わってしまっていたと」


03/24 03:35 ナタリー「どうやら魔物に襲われて命を失って、魂がさまよっている時に、
ちょうど蘇生術を行っている現場に出くわして、そのまま転生しちゃったというわけ
ね」


03/25 02:26 騎士「それでは元の勇者の魂はどこに行ったのでしょうか?」


03/25 02:27 ナタリー「究極の遊び人だからね。魂になっても、あっちフラフラこっち
フラフラと、女をあさって彷徨っているのよ」


03/25 02:32 リリア「どうでもいいですけど、元に戻していただけませんか?」


03/25 02:34 ナタリー「そうは言ってもねえ……。魔物に襲われたというのなら、たぶ
ん身体は食べられてしまっているでしょうね」


03/25 02:36 騎士「元に戻るべき身体がないというわけですね」


03/25 02:36 リリア「そんな……ひどいわ」


03/26 03:29 ナタリー「しかたがないわね。このままその格好で生きるしかないでし
ょ」


03/26 03:30 リリア「い、いやです。男なんて大嫌いです」


03/26 03:31 ナタリー「といっても、なっちまったもんはしようがないわ」


03/26 03:31 リリア「お願いです。女の子に戻してください」


03/26 03:32 騎士「戻る方法はないんですか?」


03/26 03:33 ナタリー「元の身体がないのにできるわけがないでしょ」


03/26 03:33 リリア「いっそ、殺してください」


03/26 03:34 ナタリー「とは言ってもねえ……」


03/26 03:41 ナレ1「見詰め合う騎士とナタリー」


03/26 03:43 ナレ2「祭殿の中に重苦しい雰囲気が流れる」


03/26 03:44 司祭「おや、蘇生に成功されたのですね(入場してくる)」


03/26 03:46 ナタリー「司祭様、実は……」


03/26 03:46 ナレ1「事の一部始終を説明するナタリー」



冗談ドラゴンクエスト 冒険の書 21
2019.07.09


冗談ドラゴンクエスト


冒険の書 21


03/15 22:36 ナタリー「お久しぶりです。司祭様」


03/15 22:42 司祭「元気にしておったか、何よりじゃな」


03/15 22:43 ナタリー「早速ですが、祭殿をお借りしたいのですが」


03/15 22:44 司祭「ほう……。そこの亡くなられておられるお方を蘇生させるのじゃ
な」


03/15 23:31 ナタリー「はい。大切な仲間ですので」


03/15 23:33 司祭「よろしい。使いなさい」


03/15 23:33 ナタリー「ありがとうございます」


03/15 23:37 ナレ1「二人は教会内に入り祭殿に勇者の亡骸を横たえた」


03/15 23:40 騎士「わさわざ教会に運ばなくても、その場で蘇生できなかったのです
か?」


03/15 23:54 ナタリー「司祭様のような高級神官ならできるけど、あたしのような普通
の僧正程度では無理」


03/15 23:57 騎士「レベルの問題というわけですか」


03/17 03:32 ナタリー「レベルというよりも、野外には魔物や怨霊が徘徊して、気を乱
す雑念の要素があふれているからね」


03/17 03:33 騎士「蘇生術には精神統一できる環境が必要というわけですか」


03/17 03:34 ナタリー「そうね。祭殿には結界が張られて、魔物は近づけないから」


03/17 03:36 騎士「なるほど……」


03/17 03:37 ナタリー「まあ、司祭様くらいになると、結界を張りながら蘇生できるけ
ど。あたしは、二つのことを同時にはできないからね」


03/17 03:39 騎士「それで教会ですか」


03/17 13:44 ナタリー「さてと……はじめますか」


03/17 13:45 騎士「雑念が入らないように少し離れて見ています」


03/17 13:45 ナタリー「ありがとう。そうしてくれると助かるわ」


03/17 13:46 ナレ1「祭殿入口付近まで退く騎士であった。」


03/17 13:46 ナレ2「目をつぶり精神集中して詠唱をはじめるナタリー」


03/18 22:45 ナレ1「やがて勇者の身体が輝きだす」


03/21 02:53 騎士「復活の時きたるかな?(つぶやく)」


03/21 02:54 ナタリー「ふうっ(ため息をつく)」


03/21 02:55 騎士「成功ですか?(歩み寄る)」


03/22 03:13 ナタリー「たぶん……しばらく様子をみましょう」


03/22 03:15 ナレ1「勇者は何の変化も見られなかった。本当に蘇生は成功したのだろ
うか?」


03/22 03:16 ナレ2「しばらくすると、勇者の手がかすかに動いたように見えた」


03/22 03:22 ナレ1「やがて、むっくりと身体を起こす勇者」


03/22 03:33 騎士「成功しましたね」


03/22 03:33 ナタリー「一応、そうみたいね」


03/22 03:34 ナレ1「キョロキョロとあたりを見回す勇者」


03/23 03:29 ナタリー「気が付いたようね」


03/23 03:37 ナレ1「なおも状況が判らないといった表情の勇者」


03/23 03:40 勇者「ここはどこ?」


03/23 03:40 騎士「カタリ村の教会です」


03/23 03:42 勇者「カタリ村?」


03/23 04:01 ナレ1「横たえられている祭壇から降りようとするが」


03/24 02:42 勇者「なにこれ?」


03/24 02:43 ナレ1「といいつつ、自分の身体のあちこちを触っている」


03/24 02:44 勇者「あたしじゃない! なんでよ?」


03/24 02:44 ナタリー「あたしじゃない……?」


03/24 02:51 勇者「あたしじゃないのよ!」


03/24 02:52 騎士「どういうことですか?」



冗談ドラゴンクエスト 冒険の書 20
2019.07.08


冗談ドラゴンクエスト


冒険の書 20


09/28 10:28 ナレ1「そして、無事にカタリ村へとたどり着いた」


09/28 10:29 ナタリー「あんた、強いわね」


09/28 10:29 騎士「一応、ナイトの称号を受けてますから」


09/28 10:30 ナタリー「ナイトってそんなに強いんだ」


09/28 10:34 騎士「王立騎士養成学校に4年、修士課程に2年、騎士見習いを3年、み
っちりしごかれましたからね」


09/28 10:39 ナタリー「医師免許取るのとまるで同じね」


10/06 21:03 騎士「医師免許?」


10/06 21:11 ナタリー「薬師と僧侶を合わせたような職業でね。身体を切り刻んだり、
臓物を弄り回したりして、病気とかを治すらしい……とかいう職業」


10/07 17:30 騎士「なんか、怖い話ですね」


10/07 18:18 ナタリー「腕や足がもげても、元通りにくっつけちゃうこともできると
か」


10/13 23:08 騎士「ほう……。それはすごい」


11/05 16:25 ナレ1「村の中央付近に池があり、そばに教会が立っている」


11/05 16:27 ナレ2「教会の周囲には幾人かの村人が集まって談笑している」


11/20 14:34 ナレ1「その中の一人が、ナタリーに気が付く」


11/20 14:34 通行人女「げっ! ナタリーよ!」


11/20 14:36 通行人男「なんだって!?」


03/14 03:24 ナタリー「何だよ。その魔物にでも出会ったような顔は?」


03/14 03:24 通行人男「い、いや。なんでもない(後ずさりする)」


03/14 03:25 騎士「嫌われているみたいですね」


03/14 03:28 ナタリー「まあ……以前、村の集会所をぶち壊したことがあってね」


03/14 03:34 騎士「なるほど……」


03/15 03:06 ナタリー「法術を使ってロウソクに火をつけようとしたら、術が暴走して
しまって……ドカン!  」


03/15 03:09 騎士「で、村の人々に恨まれてしまったというわけですね」


03/15 03:09 ナタリー「まあ、それだけじゃないけどね」


03/15 03:10 騎士「それはともかく、そろそろこの人を何とかしませんか?」


03/15 03:11 ナレ1「といいながら、肩にかついでいる勇者の亡骸を示した」


03/15 03:21 ナタリー「ああ、そうだったわね。教会に運んでちょうだい」


03/15 22:36 ナレ1「教会前には村人から聞きつけたのか、司祭が出迎えていた」



銀河戦記/機動戦艦ミネルバ 第四章 新型モビルスーツを奪還せよ VIII
2019.07.07


 機動戦艦ミネルバ/第四章 新型モビルスーツを奪回せよ


                VIII

 ミネルバが海上で奮戦している頃、丘の上の特殊部隊陣地では作戦決行の準備に余念
がなかった。銃器の手入れ、爆弾の信管のチェック、侵入ルートの再確認などである。
「ミネルバはどうしている?」
 隊長が見張りに確認している。
 丘の上からは海上がよく見渡せ、守備艦隊と交戦しているミネルバの模様が手に取る
ようにわかる。
「だいぶ苦戦しているようです」
「しかしたった一隻でこの基地にやってくるなんて無謀なのではないでしょうかね」
「作戦部の首脳達の考えだろう。ミネルバ一隻で何とかなるとね。何せ最新鋭の機動戦
艦らしいからね」
「下の者は命令されれば、どこへでも行く。たとえ困難な任務と判っていても服従する
しかない」
 その兵士が言ったことは、ミネルバもそうだが、こんな敵地に潜入している俺達も災
難だという含みを持っていた。
「まもなく作戦時間です」
 副隊長が時計を指差しながら注意した。
「よし。起爆装置をセットしろ」
 トーチカへ続く山腹に仕掛けた爆弾の無線信管を作動させるための起爆装置が接続さ
れる。
「作戦三十秒前です」
「カウント! 十秒前からだ」
「十秒前、九、八、……」
 起爆装置に手が掛かる。
「三、二、一」
「爆破!」
 起爆装置のスイッチが入れられる。
 するとトーチカのある山腹が大音響を立てて崩れ落ちた。
「よし! 突撃開始だ」
 特殊部隊が一斉に山肌を駆け下りてゆく。
「キースの班は訓練生を誘導しろ」
「はい」

 海上にあるミネルバ。
「艦長! トーチカのある山腹が爆発しました」
「トーチカのエネルギーシールド消失」
「特殊部隊が成功したようね。浮上します。アーレスのセーフティーロック解除、発射
体勢へ」
 ゆっくりと海上から浮上をはじめるミネルバ。
 海上に落とした影の中に、目標を失った数本の魚雷がさ迷っている。
「まずは右側のトーチカから叩きます。艦を右に六度回して」
 艦の真正面にしか発射できないアーレス。照準合わせは艦の方を目標に向けるしかな
い。しかし一度発射されれば山の一つや二つは粉々に粉砕してしまう威力を持っている。
「照準合いました」
「アーレス発射!」
 一筋の光輝がアーレスを発してトーチカへと向かう。実際には光の速度を持っている
レーザーなので一瞬の出来事なのであるが。
 トーチカを含む山肌が見事に吹き飛んだ。
「第二射準備。目標、左のトーチカ」
「回頭! 左三十度」
「燃料ペレット再注入」
「レーザー励起開始」
「回頭微調整、左へ三度」
 左のトーチカが砲撃してきたが、有効射程距離に入っておらず、射程を延ばすための
山なりの放物線弾道だった。弾丸スピードもかなり低下していて、CIWSで十分迎撃
が可能であった。
「アーレス発射体勢に入りました」
「発射せよ!」
 再び原子レーザーが炸裂して、二つ目のトーチカも吹き飛ばした。
「邪魔者はいなくなりました。バルモア基地へ突入します」
 ミネルバの基地への総攻撃が開始された。
「第三砲塔は地上基地を直接攻撃、第一砲塔は山肌を攻撃して山崩れを起こしてくださ
い」


- CafeLog -