続・冗談ドラゴンクエスト 冒険の書・3
2020.10.12

続・冗談ドラゴンクエスト 冒険の書・3


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遊び人の能力

勇者「ところで、銀の竪琴は魔物を呼びよせたけど、金の竪琴はどうかな?」
ナレ「勇者は、金の竪琴を引いてみた。ゴールデンスライムが現れた!」
ナタリー「なにしてんのよ。わざわざ魔物を呼んだりして(*'へ'*)ぷんぷん」
勇者「いいから、ほれ。成敗しろよ」
コンラト「しかたありませんね」
ナレ「というなり、バッサリとゴールデンスライムを倒した。3000Gが手に入った」
勇者「おお、ナカナカ金持ちだな。なら、もう一度」
ナレ「ゴールデンゴーレムが現れた!」
コンラト「またですか……」
ナレ「ゴールデンゴーレムを倒して、1023G」
勇者「ふむ……確認のためにもう一度」
ナレ「ゴールデンパペットが現れた!」
勇者「やっぱりだ!この金の竪琴は、ゴールド系の魔物を呼びよせるらしいぜ」
ナレ「今度は強敵だ。金色したメタル系の魔物で、呪文を受け付けないし、打撃もほとん
ど1Pしか与えられない」
リリア 「もう、止めて下さい"(-""-)"」
ナタリー「とにかく逃げ足の速い奴だから、ピオリム掛けて素早さを上げるわ。リリアは確か
毒針持ってたわよね」
リリア 「はい。まかせてください」
勇者「俺はどうする?」
ナタリー「足手まといにならないように、応援歌でも歌ってなさい」
勇者「そうか……」
ナレ「勇者は【みんなを励ます】踊りを踊った。みんなの素早さが上がった」
ナタリー「ちょっと待って、なんで勇者のあんたが遊び人の能力持ってるのよ?」
勇者「だから、俺は根っからの遊び人だと言っているだろうが」
コンラト「念のためにお尋ねしますが……遊び人のレベルは如何ほどでしょうか?」
勇者「自慢じゃないが、遊び人のすべての能力を習得しているぞ。前に言わなかった?」
ナレ「といいながら、足元にあった石を投げつけた。20Pのダメージを与えてゴールデン
パペットを倒して、5040Gを手に入れた」
コンラト「遊び人の能力【石を投げつける】ですよね。今のは……」
リリア 「す、すごーい(*´ω`)」
ナタリー「い、意外だったわ……」
コンラト「た、確か遊び人レベルを極めると【女性のお尻を触る】だったか…で、ベホマズン
(全員全回復)と同等の効果が得られると聞きましたが……」
リリア 「ひゃっ!(お尻に手をやって後ずさりする)やめて下さい( ;∀;)」
ナタリー「いくら効果があるとしても、願い下げだわ」
勇者「それは違うな。全員回復効果のあるのは、レベル50の【やさしい気持ち】で、し
かもベホマラー効果だよ」
コンラト「そうでしたか……記憶違いですね」

勇者「ところでガラナとかいう吟遊詩人は、、こんな物騒なものを何で持ち歩いていたん
だろうな。曲を奏でるそばから魔物が現れるんだからな」
リリア 「というか私達のような素人が弾くから、魔物を呼びよせてしまうのではないでしょ
うか?」
ナタリー「じゃあ、熟練した者が弾けば、魔物は出てこないと?」
コンラト「聞いたことがあります。吟遊詩人は音楽で、精霊を呼び寄せたり、怒り狂う魔物を
鎮めたりできるそうです」
勇者「ほんとかよ?」
ナタリー「まあ、使える者が使えば、それなりのことができるということね。使えない者が使
えば魔物しか出ないのよ」
リリア 「私たちには宝の持ち腐れですか……」
勇者「その吟遊詩人のガラナとやらに早く会ってみたいものだな」
コンラト「竪琴の届け先に行けば会えるんじゃないですか?」
ナタリー「ほら、見えてきたわよ。ガラナの村」
ナレ「ガラナはこじんまりとした村だった」
勇者「で、依頼人はどこだよ?」
ナレ「村人に尋ねる」
村人「ガラナ?ああ、吟遊詩人のガラナ君ですか?」
コンラト「お宅はどちらでしょうか?」
村人「ああ、村はずれの墓地のそばにあるから、すぐ分かるよ」
ナタリー「墓地?」
リリア 「行ってみましょう」
ナレ「一行が墓地に向かうと、墓地の入り口にみすぼらしい家が建っていた」
コンラト「どうやら墓守の家みたいですね」
勇者「が~らなく~ん!遊びましょ!!」
ナタリー「なに言ってんのよ」
勇者「他人の家を訪れる時は、まず挨拶からだろ?」
ナタリー「挨拶が違うでしょうが」
ナレ「戸口の前で騒がしくしていたので、家の住人が出てきた」
住民「なにかご用ですか?」
ナタリー「え?ああ、ギルドの依頼でお荷物をお届けに参りました」
住民「荷物?」
リリア 「はい、この金の竪琴です」
住民「ああ、金の竪琴ですか……実は、ガラナは地下墓地に入っておりましてね」
コンラト「地下墓地ですか……。本人に直接手渡しせよとの依頼なのですが」
住民「では、地下墓地への入り口を開けますから、降りて探してみて下さい」
勇者「ええ?この人に代わりに受け取って貰ってはダメなのか?」
ナタリー「駄目よ。ギルドの契約だから」

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続・冗談ドラゴンクエスト 冒険の書・2
2020.10.07

続・冗談ドラゴンクエスト 冒険の書・2


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ガラナの村へ

ナレ「依頼者の元を訪れて、金の竪琴を受け取って、一路ガラナへと出発する一行」
勇者「ガラナか……懐かしいな」
コンラト「何がですか?」
勇者「通っていた高校の食堂に、ガラナのある自動販売機があったんだ。今とは違ってガ
ラス扉があって、縦に並んだラックから瓶の飲料水を取り出すタイプの自動販売機があっ
てね。取り出すのに失敗すると、途中で引っかかって取り出せなくなるという罠のある自
動販売機だったよ。ちなみにそのタイプの自動販売機は製造中止になっているらしい」
*参考画像
リリア 「ガラナ飲料の話ですか?」
ナタリー「あんた、一体何歳よ。ガラナを売っていたのは随分昔のことだよね。北海道なら、
今でも売っているみたいだけど」
勇者「ところでよ。この金の竪琴、だいたい5kgくらいはあるよな。金の価格が1g7000
円として、3千5百万円じゃないか。金地金に潰して売っ払ってしまえば大儲けじゃない
か。1円1Gに換算してよお、依頼の報酬よりいいんじゃね(*^^)v」
コンラト「いきなり話を変えましたね」
ナタリー「都合が悪くなると、いつもそうよ」
リリア 「だめですよ。依頼物の横領は、例えゴム紐1本でも懲役15年以上の刑になります。
ギルドの情報網は全世界に広がっていますから、指名手配一発でお縄です」
勇者「ちぇっ!冗談だよ、本気にするなよ。ゴム紐って、花売りしながら押し売りしてた
んじゃないだろな?」
ナタリー「あんたの場合、冗談が冗談じゃないからね」
リリア 「押し売りなんかしてません!」
ナタリー「昭和30年代の話をよく知っているわね」
勇者「おうよ。俺は網走刑務所を脱獄してきたからよ、ってかあ(*'▽')」
コンラト「さっきから、何の話をしているんですか?」
勇者「いやなに、この物語は作者の思いつくままに創作されてるから、話があっちこっち
に飛ぶし、不条理や摩訶不思議もありだ。そうでなきゃ、長期連載などできん!!構想を
練って創作されている銀河戦記とは違うのだよ。諸君」
ナタリー「なんのことよ"(-""-)"」
ナレ「などと口論している間に、魔物が現れた!」
コンラト「みなさん、気を付けてください!」
勇者「スライムか、まかせろ!」
ナレ「勇者の攻撃は当たらない」
勇者「もう一度!」
ナレ「魔物は笑っている」
勇者「こなくそ!」
ナレ「魔物の反撃、勇者に50Pのダメージを与えた」
ナタリー「ちょ、ちょっと待ちなさい」
ナレ「ナタリーは勇者のステータスを確認した」
ナタリー「馬鹿な!あんた、攻撃力、防御力、素早さ……体力以外全部【1】じゃないの?」
勇者「そうなのか?」
ナタリー「呆れたわ。はじめて会った時と同じステータスじゃない」
リリア 「待ってください。前回の時は、それなりのレベルでしたわよね」
ナタリー「あんた、あれから何してたのよ」
勇者「何って、俺は根っからの遊び人だぞ。攻撃力とか必要ないじゃないか」
コンラト「まさか……あれからずっと遊んでいたのですか?」
勇者「それ以外に、何がある」
ナタリー「呆れたわ。あんた、どうしようもないクズね」
リリア 「はい。クズです」
コンラト「同意します」
勇者「なにを!俺は『おそ松さん』じゃないぞ!」
ナタリー「もういいわ」
ナレ「勇者以外の三人は、何故こいつが勇者に選ばれたのか……と、自問自答していたの
だった(が、口には出さない)」
リリア 「ともかく、魔物が時々落とす、素早さの種とかは全部勇者さんに渡しましょう」
コンラト「仕方ありませんね」

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続・冗談ドラゴンクエスト 冒険の書・1
2020.10.04

続・冗談ドラゴンクエスト 冒険の書・1


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勇者再び

ナレ「それでは今回のクエストの冒険者達の自己紹介といきましょう」
勇者「自己紹介?まあいいや。俺は、勇者という名の勇者だ」
ナタリー「ファンタリオン王国魔導士協会所属、ナタリーよ」
勇者「おい!売春婦じゃなかったのか?」
ナタリー「あれは、バイトよ。お小遣い稼ぎで副業してたの」
コンラト「フェリス王国騎士団長のコンラッドです」
リリア 「ファンタリオン王国で花売り娘やってましたけど、薬草の勉強をして薬師の免許と
りました。リリアです」
ナレ「ということで、物語は始まる」
勇者「おう、はじめてくれや」
ナレ「とある王国。町を出ればモンスターが徘徊し、魔王が支配力を広げようとしてい
た。そんな折、一人の若者が国王の前に呼び出された」
国王「よくぞ参った。待っておったぞ」
勇者「また、あんたかよ」
国王「そなたの活躍、この耳にも聞き及んでおるぞ」
勇者「それで?」
国王「それはともかくだ……」
勇者「ん?」
国王「儂が頼んでおいた、姫の救出はどうなっておる?」
勇者「ああ、それね……で、肝心なことをまだ聞いていないぞ。姫は美人か?」
国王「いま一度、支度金として100Gをおまえに授けよう。城下町で装備を整えて、
野へ繰り出してモンスターを退治し、腕を磨いて精進し魔王の元へと向かってくれ」
ナレ「ということで、問答無用で追い出される勇者だった」
勇者「さて、これからどうするかな。武具屋は高くてアレだし……とにかくギルドに行っ
てみるか」
ナレ「ということで、ギルドに寄ってみると見慣れた人々がいた」
ナタリー「あら、奇遇ね」
リリア 「お久しぶりですね」
コンラト「国王に招聘されたと聞きましたが」
勇者「まあな……魔王を退治して、姫を救出しろとさ」
コンラト「それは大変な仕事を要請されましたね」
ナタリー「それで、魔王のことは分かったのかしら」
勇者「分かるわけないだろ!」
リリア 「それでギルドのクエストを引き受けながら、情報集めするのですね」
勇者「まあな。さてと……どんな依頼があるかなっと」
ギルト「いらっしゃいませ」
勇者「おい、突っ立ってるだけで100000G貰える依頼あるか?」
ギルト「そうですねえ……。これはいかがでしょうか?」
勇者「100000Gか?」
ギルト「500Gで、ガラナの村へ金の竪琴を運ぶ仕事はどうでしょうか」
勇者「ちぇっ!たったそれだけかよ。しかし、どっかで聞いたような名前だな。一文字違
いで」
ナタリー「それ、引き受けます」
ギルト「では、この書類に参加者のご署名をお願いします」
ナタリー「4名でもいいわよね」
ギルト「何名でも構いません」
リリア 「ここに署名すればいいのね」
コンラト「では、私も」
ナレ「順次書類に署名をする三人」
ナタリー「ほれ、あんたも署名しなさい」
勇者「なんで俺が?」
ナタリー「30000Gの借金があるのを忘れてない?」
勇者「覚えてない(-_-メ)」
ナタリー「いいから、署名しなさい!!三歩も歩けば忘れるなんて言わせないわよ」
ナレ「勇者の耳を引っ張って強引に書類に署名を強いるナタリーだった」
勇者「わ、わかったから、耳を引っ張らないでくれえ!」
ギルト「はい。確かに四名様の受託を確認しました」
ナタリー「それじゃあ、早速出発するわよ」
勇者「ま、待て、待てよ」
ナレ「しかし、問答無用に勇者を引き連れてゆく」
ナタリー「さあ!久しぶりの冒険よ(*'▽')」

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冗談ドラゴンクエストⅢ 冒険の書・41
2020.09.25

冗談ドラゴンクエストⅢ 冒険の書・41


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ドラクエ11に新ストーリーや新要素などを加えた「ドラクエ11S」が、PS4やsteam、PC、
XBOXで2020年12月4日発売決定!


エピローグ


海賊のアジト

ナレ「勇者が女性の場合であって、バラモスを倒した後で海賊のアジトを訪れると、おか
しらと会話&酒飲みするイベントがあり、返答次第で勇者の性格が変わります」

頭領「うわさを聞いたよ!あんたら、ホントに魔王をたおしちまったんだってな!あたい
だって負けちゃいないよ。男に女が勝てないってことは、ぜったいにないのさ。ようは、
やりかたさ。ちからでまけたって、勝つ手段はほかにもあるものさ。あんた勇者……だっ
け?あんたも、女だてらに魔王を倒したってことだし…あんたとは、気があいそうだよ。
どうだい今晩、あたいにつきあわないかい?」
ナレ「はい、いいえ、で答えてください」
勇者「いいとも」
頭領「あたいのみすぎると、話がクドくなることがあるけど、それでもいいかい?
ナレ「はい、いいえ、で答えてください」
勇者「いいだろう」
頭領「おっ、話せるじゃないか!よし!そうと決まれば、さっそく……おい!今晩はのみ
まくるぞ!倉から持ってこい!」
賊 「へいっ!」

こうして、勇者はおかしらと朝まで飲みかわすことになった。
勇者は、おかしらが海賊の親分のひとりっ子として生まれ、女だてらにきびしく船のあつ
かいを教えられたこと。
そして、いまではおかしらが、男にも負けない自分に、ほこりを持っていることなどを聞
いた。
また、さらにおかしらは、勇者にすすめるのだった。

頭領「……とまあ、あたいとしては、親父の遺志を守るためにも、こうして生きてきたわ
けさ。なにしろ、毎日あらくれどもを相手にするんだからね。女だからなんて、いっちゃ
いられないよ。あんたも、あたいみたいに男には絶対負けないって思う?」
勇者「おお、負けないぞ」
頭領「ふうん…いがいだね。勇者は、てっきりただのごうけつってカンジだと思ってたけ
ど。それとも、これからは、あたいみたいな生き方をしたいってわけかい?」
勇者「いや、俺はあんたとは違うぞ」
頭領「そうか…あんたは、あんたなりのやり方で、男を負かしてゆくというわけだね。…
……あんた、まさか色気で…とか、そんなことを考えてるのかい?」
勇者「ああ、それもいいかも知れないな」
頭領「あっはっは!おもしろい!あんたも、たいしたセクシーギャルだね。まあ、方法が
どうであれ、男には負けないという勇者のこころいきが気に入ったよ。ふふっ…おっと、も
うきれてるじゃないか。おいっ!もっとだ!もっと持ってきな!」


男には絶対負けないって思う?  はい ⇒次の質問へ
                いいえ⇒イベント終了
私みたいな生き方をしたい?   はい ⇒イベント終了(おとこまさり)
                いいえ⇒次の質問へ
まさか色気で?         はい ⇒イベント終了(セクシーギャル)
                いいえ⇒イベント終了


その夜、勇者はおかしらと心ゆくまで語りあった……。
そして、夜があけた!
しかし、勇者たちはゆうべのせいで、だいぶねすごした!

頭領「よう、おはよう!ゆうべはたのしかったぜ。また、こんどのもうなっ」
勇者「おう、いつでも相手になってやるぜ」
頭領「勇者。気をつけて、旅をつづけてくれよな。あたいも、おうえんしてるぜ」

セクシーギャルとは、リメイク版DQ3に登場する【性格】の一つ。
女限定の性格で、全てのステータスに対しプラスの補正がかかるという凶悪な性格。
【エッチなほん】を使ったり、【ガーターベルト】を装備してもこの性格になる。

女性の【勇者】をセクシーギャルにするためには、まず最初の【性格診断】でひたすら
「はい」と答え、
「どんな理由であれ いちどかわした約束をやぶってしまうのは 許されないことと思い
ますか?」が来たら、その後3回「いいえ」、次を「はい」と答える。
その後、【城】での性格診断に入るので、【大臣】に話しかけて、

もし【王】が間違ったことをしようとしても、王の命令は絶対だと思うか?→はい
王の命令はそれほどまでに重いと思うのか?→はい
と答えればOK。
すると精霊からこんなことを言われる。

「○○○○ あなたは エッチですね。私には 分かります。
たぶん 今 あなたは いきなり エッチと いわれて 顔を 赤らめたことでしょう。
それは 自分でも うすうす エッチであることに 気が ついているからなのです。
あなたは かくしていますが ひといちばい 男の子が 好きなはずです。
ぼんやり している時 ふと 気がつくと 好きな人のことを 考えてしまっていた。
ノートの すみのほうに ふと 気がつくと 好きな人の名前を 書いてしまっていた。
そして 思わず ニヤニヤしてしまう。そんなことが 多いはずです。
自分は もしかして エッチなのかな?あなたは ときどき そう思いますが
このさい はっきりと言いましょう。
あなたは エッチです。それも かなり です。
でも 心配は いりません。それは それほど あなたが 健康だということなのですから」

何度もエッチだと繰り返されますが、見事セクシーギャルになれます。


ゾーマを倒した後の各地での会話集


リムルダール

町娘「も、もしや大魔王をたおされたのではっ!?ええ、わかりますとも!ああ、光が
こんなにもまぶしいなんて……!まるで夢のようですわ」
武具「あの大魔王を倒しちゃったのかい?どひゃー!」
剣士「信じられぬ。あの大魔王を倒してしまうとはっ!なんというおかただっ!」
子供「わーい。わーい。勇者ばんざーい!」
町男「ありがとうございました!あなたさまこそ、まことの勇者です!」
ナレ「北側の家に入る」
老人「やれ、うれしや!もう生きていてもしかたないと思っておったが、長生きはするも
んじゃのう」
主婦「さあさ。今日はとびきりのごちそうをつくらなくては。精霊ルビスさまもきっとお
よろこびでしょう」
老人「ようやってくださった!これでこの国にも平和がおとずれることじゃろう」
ナレ「南西の家」
町娘「私は、信じていました!いつかこんな日の来ることを。あ、ありがとうございまし
た!」
老婆「そうか、おぬしらであったかこの世を、すくった勇者たちは……。ありがたいこと
じゃ」
牧師「おお、神さま!このおかたたちをつかわしてくれたことを感謝します!」
信者「ありがとうございました。おかげでこの国にも、朝がやってきました!」
ナレ「建物の外側を回って隠し通路から」
牢番「信じられぬ。あの大魔王を倒してしまうとはっ!なんというおかただっ!」
囚人「あんたのことを、これからは親分と呼ばせてください!」
宿屋「ありがとうございました。おかげでこの国にも朝がやってきました」
町男「なんと世界に平和がっ!もし、そのことをオルテガさまが知ったなら、さぞやおよ
ろこびになられるでしょう!ああ、オルテガさま……あなたは今いったいどこに……」
鍵屋「おお、聞いてくだされ!ついにこのわしにも『まほうのかぎ』をつくれたんじゃ!
じゃがのう…。できがわるいのか、いちど使うとこわれてしまう。こまったもんじゃよ」


マイラ

町男「も、もしや大魔王をたおされたのではっ!?」
ナレ「はい、いいえ、で答えてください」
勇者「人違いだ」
町男「そんな…。かくしてもわかりますよ。この光は、きっとそうにちがいないって、皆
でうわさしていたんです!あ、ありがとうございました!」
町娘「ああ、光がこんなにもまぶしいなんて……!まるで、夢のようですわ!」
町男「ありがとうございました。おかげでこの国にも朝がやってきました!」
武具「さあ、平和になったことだし、商売にせいを出さなくちゃ!けど、もう武器や防具
は売れないのかもな……」
宿屋「あなたさまこそ、まことの勇者です!」
剣士「信じられぬ。あの大魔王を倒してしまうとはっ!なんというおかただっ!」
番台「ここは、ろてんぶろでございまーす。朝風呂もなかなかいいものよ!」
老人「うーむ……。いい湯かげんじゃ!風呂は、このくらい熱くないと効かんわいっ。こ
れも世界に光があふれたおかげじゃよ。ああ…ごくらくごくらく…」
占師「ゾーマがほろび、別の世界につうじていた空間の穴は、とじられたようじゃな。そ
して、ここアレフガルドは光あふれる世界として、歩みはじめるじゃろう。そなたは、も
うもどれまい。この土地に骨をうずめなされい」
ナレ「南西の一角の家」
主婦「ああ、朝がこんなにもうつくしかったなんて、すっかり忘れていましたわ。私の国
ジパングも、それはそれは美しい日の出を見られましたのよ」
町男「ジパングから来たっていう2階の道具屋のだんな、なんだかさびしそうだったぜ。
こんなにめでてえ日だっていうのに、いってえどうしちまったんだ?」
ナレ「集会場へ」
町男「おお、神さま!このおかたたちを、つかわしてくれたことを感謝します!」
商人「よっしゃー!!これで、もうどんなに遠くにも商売にいけますよ!ところで、あな
たがもっているその剣をひとつ、私にゆずってくれませんか?」
勇者「いいだろう。もう必要ないしな。呪われた剣でもいいか?」
商人「わはは、冗談ですよ。魔王をたおしたというその剣、たしかに欲しいが、私などが
あつかえる物でもありますまい」
万屋「もう、ふるさとのことは思うまいっ!ここがわしの世界でござる!」


メルキド

兵士「信じられぬ。あの大魔王を倒してしまうとはっ!なんというおかただっ!」
ナレ「モンスター闘技場に入る」
案内「あの大魔王をやっつけたんだって!?ホントすごいよなあ。あんたたちが、ここに
出場したら皆があんたたちにかけるだろうな」
バニー「え?そとは明るくなったの?いや~ん。お化粧こいのがわかっちゃうー」
老人「ふがーっ!ふががが!ひゃまりのことに、ふゅればがひゅっとんだんじゃ!」
町男「すごいよ、あんたら!オレもうそんけいしちゃうよ」
商人「よーし、これからは、商売にせいをだすぞー!でも、その前に景気づけに、もうひ
と勝負だっ!」
マダム「大魔王?まあ、そんなのがいたザマスか?こわいザマスね」
店主「オレは、ぜったいにあんたらが大魔王に勝つと思っていたよ。なんたって、オレの
予想はめったにはずれないからね!」
兵士「あなたこそ、まことの勇者!さあ、王さまがお待ちかねですぞ!」
眠男「ま、まさか朝っ!ということは大魔王を…!あ、ありがとうございました!」
宿屋「ありがとうございました!これで商売にはげめます!あっ、そうだっ。おはようを
いう練習もしておかなくちゃ。おはようございます!ゆうべはよくおやすみでしたね。な
あんて……。やっぱ朝が来るっていいもんですよねえ」
客 「やあ、ぼくです。ガライです。いつまでもぶらぶらできないし、家に帰ることにし
ました。そして、あなたたちのことを、歌にするつもりです。きっと、いい歌になります
よ!」
店主「ぐうぐう……。なにやらまぶしいなあ……。でも夢だろう。むにゃむにゃ」
学者「わしは、巨大な人形をつくって、この町をまもらせようと思っていたのだが……も
うその必要はなさそうじゃな。ゴーレムという名前まで考えておいたのだが……いや、平
和がなによりじゃ」
主婦「ああ、光がこんなにもまぶしいだなんて……!まるで夢のようですわ!」
旦那「ありがとうございました。おかげでこの国にも、朝がやってきました!」
子供「すやすや……。ねえ、ガライにいちゃん、もっとお話を聞かせてよ…」
ナレ「この先は神官のいる場所」
男 「アレフガルドにひかりが!おお、なんとあたたかい。心から礼をいいますぞ」
神官「そなたたちのおかげで、ここアレフガルドも光ある世界として歩みはじめた。これ
からがこの世界のはじまりじゃ。そなたたちも、ちからをかしてくれよ。たのむぞよ」


ドムドーラ

町男「き、聞いてください!魔王がほろび去り、世界が平和になったんです!
剣士「も、もしやあなたがたが大魔王を、たおされたお方では?そ、そうでしたかっ!ま
さかあなたのような若者が、大魔王をたおしてしまうなど、夢にも思いませんでした」
武具「(東側)やっと子供の名前が決まりました!ええ、やっぱり『ゆきのふ』ってなづ
けたんです。この名前はきっと私の一族にひきつがれていくと思いますよ!」
主婦「やっと子供の名前がきまったんです!ええ、うちの人がどうしてもゆきのふってつ
けるって。すこし変な名前よね」
赤子「ふぎゃーふぎゃー」
ナレ「箪笥から、おしゃぶりをみつけた!」
武具「(西側)いらっしゃい!今日は気分がいいから、全品定価の半額だよ!え?もう武
器や防具はいらないって?そうか…そうだよなあ……」
宿屋「たびの宿屋にようこそ。でも、お客さん!外はまだあんなに明るいよ!泊まるなら
暗くなってから…なーんてね、こんなことをいえるのも、平和になったおかげ。あ、あり
がとうございました」
レナ「あたしは、昔アッサラームで人気だったおどり娘のレナ。でもそれも遠い思い出。
これからは、この世界でたのしくやってゆくわ」
ナレ「南西の家」
町娘「平和になったっていうのに、おとなりのおじいさん、まだくしゃみばかりしている
のよ」
老人「はくしょん!はくしょん!はくしょん!また、だれかわしのうわさ話をしているよ
うじゃな。じゃが、だれかがわしのことを気にかけてくれているというのは、この年にな
るとうれしいぞい。はっはっはくしょん!」
剣士「今頃、ラダトームの城は、平和を祝してうたげの準備におおわらわであろうな」
青年「ここから、東にゆくとメルキドの町です。え?そんなこと知ってる?そうですよね
え。でもほかに言うことが思いつかなくて…思えばずっとそのことだけを、言ってきたも
んなあ。しみじみ……」
馬 「ヒヒーン!(どうやら馬までもがよろこんでいるようだ)」
ナレ「井戸の中」
男 「おい!なにやら外が明るくなったようだけど、なにかあったのか?なんだって!こ
の世界にも朝が来たっ!?てことはだな……あの大魔王をたおした?お、おみそれいたし
やした!」
町娘「ああ、光がこんなにもまぶしいだなんて……!まるで夢のようですわ!」

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冗談ドラゴンクエストⅢ 冒険の書・40
2020.09.22

冗談ドラゴンクエストⅢ 冒険の書・40


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エンディング


ラダトーム

町男「おお!あなたがたはっ!すでにここラダトームまでも知らせはとどいていますっ!
しかし、あの大魔王をたおされてしまうとは……。いったい、あなたがたはどういう人た
ちなのです!?ふしぎでなりません」」
店主「いや~めでたいねえ!もう、魔物におびえる生活とはおさらばだよっ!」
町娘「ねえ、大魔王のゾーマをたおしたってほんと?」
ナレ「はい、いいえ、で答えてください」
勇者「いや……」
町娘「やっぱりね……。あなたたち、そんなに強そうに見えないから…。きっと、あのス
テキなおじさま…オルテガのおじさまがゾーマをたおしたんでしょ。あなたたちだめよ。
オルテガのおじさまの手がらをよこどりなんかしちゃ」
町男「われらの祖先は、ギアガの大穴を抜け、この地にうつり住んだそうだ。いったいだ
れがここを、アレフガルドって名づけたかは知らねえでどよ……アレフガルドに光があふ
れて、ご先祖さまたちもきっとよろこんでいなさるだろうよ!」
神官「おお、神さま!このおかたたちを、つかわしてくれたことを感謝します!」
カンタタ「どひゃー!あの大魔王をたおしてきたんですかいっ!どうりでオレが何回たたかっ
ても負けたわけだっ。ええ、もう悪いことはしませんよ。これからは、マジメにやってい
くつもりです」
老人「雨と太陽があわさるとき、虹の橋ができる……。やっぱり、あのいい伝えはほんと
うだったようじゃな。おかげでこうしてこの国にも、平和がやってきた。ありがたいこと
じゃ」
少年「ぼく、呪いをとく勉強をしているんだよ。おねえちゃんたちが世の中を平和にした
ように、ぼくも呪いにかかった人を助けるの。だから、もし呪わりしたらぜったいボクの
所に来てね。ボクずっとまってるから」
勇者「こいつ、ぼくと言ったりボクと言ったりしてるな。プログラムの入力ミスか?」
宿屋「朝だ、朝だよーっと……。やっぱりこれでなくちゃね。いままでは外が暗いのにお
客さんをおくりだしたりして、うしろめたかったんですよ。でもこれからは、胸をはって
おはよういってらっしゃい、っていえますよ!」
宿人「ぐうぐう……。なにやらまぶしいなあ……。でも夢だろう。むにゃむにゃ」


ラダトーム城

門番「(左)おお!もどられましたか!大魔王ゾーマをたおされたと聞き、わが王もおよ
ろこびです!」
門番「(右)あなたこそ、まことの勇者!さあ、王さまがお待ちかねですぞ!」
老人「よくぞやってくれた!心から礼をいうぞ!じゃが、ふたたびこのようなことが、お
こらぬともかぎらん。そなたの勇者としての血筋を、のちの世のために残されよ。わしは
まっておるぞ!(ピカピカ)」
子供「わーい。わーい、勇者ばんざーい!」
少女「大魔王をたおしたなんてすごーい!そんけいしちゃうなあ!」
宿主「まあ!大魔王の城にいき、帰ってきた勇者さまははじめてです。しかも、大魔王を
たおして帰ってきたなんて……。あ、ありがとうございました!」
ナレ「北側城外」
男 「うれしいねえー!王さまがおまちかねだっていうのに、こんな所にいるオレにわざ
わざ話にきてくれて!あんたたちのことは一生わすれないぜ。マゴの代まで…いや、ずっ
と語りついでゆくよ」
衛兵「ここ、アレフガルドは精霊ルビスさまがつくったと聞いています。え?ルビスさま
にお会いになったのですかっ!?」
ナレ「はい、いいえ、で答えてください」
勇者「まあな」
衛兵「なんと!ルビスさまから、せいなるまもりを……。うっうらやましいなあ…」
飯炊「ああ、いそがしい!はやく、うたげの準備をしなくちゃ!とびきりのごちそうを作
るから勇者さまたちも、オナカいっぱい食べていってねっ!」
衛兵「(バリアの先で)そ、それはまさしく『おうじゃのけん』!大魔王にこなごなにさ
れたはずを、ど、どうしてあなたが?」
ナレ「はい、いいえ、で答えてください」
勇者「はいでいいや。どっちでも同じ返答だからな」
衛兵「そ、そうでしたか……。なるほど、そんなわけで…。いやはや大変でしたね」
ナレ「城外地下室」
男 「そなたらのおかげで、ついにこの国にも朝が来た!うれしいかぎりじゃ!心より礼
をいうぞ。ところで、このわしになにか用かな?も、もしやっ!『たいようのいし』をこ
のわしにあずけに来たのでは?」
ナレ「はい、いいえ、で答えてください」
勇者「そうだな……これからドラクエIをプレイする人のために残しておくか」
男 「おお!あれは、まさしくまさ夢であったかっ!たいようのいし、たしかにあずかり
ましたぞ!」
勇者「それじゃ、エンディングに向けて、国王に会うとするか」
娘 「どうしましょう!うれしくって、からだが勝手におどりだしちゃうの。シャンシャ
ンシャン、アレフガルドに朝が来て、シャンシャンとおどりましょ」
詩人「私は、あなたさまのことを歌にします。私の歌は、きっと後の世まで歌われてゆく
ことでしょう」
娘 「大魔王がいなくなったなんて、すごいわすごいわ!だから、今日はきっと国中あげ
てのおまつりよ!」
大臣「まさか、あの大魔王を本当にやっつけてしまう者がいたとは…。しかも、かよわい
女の身で……な、なに?あのオルテガのひとつぶだね?そ、そうであったかっ!では、オ
ルテガどのに?」
勇者「知るかよ」
大臣「なんとっ!そのようなことが…。しかし、このたびのそなたたちの偉業。きっとオ
ルテガどのも雲の上から見ているはずですぞ!」
近衛「光が…光が…こんなにもまばゆくてあたたかいものとは知りませんでした。もう、
闇におびえることはないんですね。勇者ばんざい!勇者勇者ばんざい!」
近衛「勇者さまいかがなされましたか?もしかして、てれているのですか?さあ、はやく
王さまの前へ!」
国王「しずまれ、皆のもの!勇者とその仲間たちよ!知らせを受け、そなたの帰りをまち
かねていたのじゃ。よくぞ大魔王ゾーマをたおした!そして、よくぞ無事にもどった!心
から礼をいうぞ!この国に朝がきたのも、すべてそなたのはたらきのおかげじゃ!大魔王
がほろびたためなのか、別の世界に通じていた穴は、とじてしまったようじゃが…ここ、
アレフガルドも光あるひとつの世界として、歩みはじめるであろう。すべては、そなたら
のおかげ!勇者よ!そなたこそ、まことの勇者じゃ!そなたにこの国に伝わる、まことの
勇者のあかし『ロトの称号』をあたえよう!勇者、いや勇者ロトよ!そなたのことは、ロ
トの伝説として、永遠に語りつがれてゆくであろう!」

ファンファーレが鳴り響き、エンディングがはじまる。

かくしてロトの称号をうけた勇者は、ここアレフガルドの英雄となる。
だが祝いのうたげが終わった時、勇者の姿はもはやどこにもなかったという。
そして彼女がのしていった武器防具は、ロトのつるぎ、ロトのよろいとして、
せいなる守りはロトのしるしとして後の世に伝えられたという。

そして伝説がはじまった……!

各地巡りとスタッフロール。


to be continued to
dragon quest I・Ⅱ

これまでの旅を
冒険の書に記録しますか?

はい、いいえ

はい!

勇者「さてと、エンディングも終わって冒険の書に記録し、俺のステータスは勇者ロト
になった。ということで、隠しダンジョンへ行こうか」
コンラト「隠しダンジョン……なんのことでしょうか?」
勇者「知らないのかよ。ロトの称号を得られれば、隠しダンジョンに入れて、裏ボスの
『しんりゅう』に制限ターン内に倒せば、願いを叶えてくれるんだよ」
リリア 「それって、ドラゴンボール?」
勇者「ああ、何せモンスターデザインが鳥山明だからな」
ナタリー「それで、何をお願いするのよ」
勇者「『ちちオルテガをいきかえしたい』だ!」
コンラト「生き返らしたいのですか?」
勇者「一度ぶん殴ってやりたいからよ」
リリア 「そんなことのために……ですか?」
勇者「これまで父親として何もしていくれなかったからよ」
コンラト「ファザーコンプレックスですね」
勇者「ち、ちがわい!」
リリア 「お断りしますわ。それって、単なる私怨を晴らしたいだけですよね」
ナタリー「そうね。行くなら、一人で行ってよね」
コンラト「それじゃ、私たちはルイーダの酒場に戻ります。何か正当な依頼でも受けたのなら
協力しますよ」
ナレ「と言って、三人は立ち去った」
勇者「……………………」
ナレ「そして勇者は一人寂しくさすらいの旅に向かったのであった」

THE END


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