美奈の生活 for adlut episode-1

 ふわりとベッドの上に放り出される加奈子。  そしてなだれ込むように、俊介がその上に覆い被さった。 「パ、パパ、何をするの」  いかに十二歳の中学生とはいえ、これから何をされるかくらいは想像できる年齢である。 「決まっているだろう。おまえが加奈子であることを思い起こさせるためには、いつもの ように夫婦としての日課を遂行するに限るからな」 「やめてよ。ボクは美奈なんだよ。ママじゃない! パパ、信じてよ」  しかし、俊介は聞く耳を持ってはいなかった。 「美奈はもういないんだ。パパなんて言い方はもうやめよう。昔のように『あなた』と呼 んでおくれ」  というと、右手で自分の一物を握り締め、狙いを定めるようにそれを加奈子の股間に誘 導する。  自分の股間に固いものがあてがわれるのを感じて、血の気が引いたようになる加奈子。  これから何をされるかを直感する加奈子。  というよりも脳の中に宿る美奈の心にとっては未知の大人の世界。  身体は成熟した加奈子の身体であるが、心は幼い十二歳の中学生なのである。  そして何よりも近親相姦のなにものでもなかった。  恐怖が先走る。 「い、いやだ!」  腰を引いて逃げようとする加奈子。  しかし無駄な抵抗だった。  がっしりとした体格の男性に組み敷かれては身動きが取れなかった。  ゆっくりと腰を落としていく俊介。  堅くて太い俊介のものが、加奈子の割れ目を押し広げて侵入してくる。 「い、痛い!」  思わず両手で俊介の肩を押さえて、その動きを止めようとしたが、簡単に振り解かれて しまう。  さらに奥へ奥へと俊介は侵入してくる。  加奈子の瞳に涙がこぼれる。  かすれる視界の中に、俊介の顔が映った。  これがあのやさしかった父親なのかと思えるほどに変貌した表情は、ただ性欲をむさぼ り尽くそうとする野獣の顔に思えた。  やがて加奈子の中に根元まで完全に挿入を果たして、完全に一体する二つの身体。  俊介の怒張したソレの脈動が膣壁を通してはっきりと感じられる。  突然の出来事になすすべもなく、痛みをこらえるしかない加奈子であった。  性の快感に至るためには、十分な愛撫があってこそ。  ほとんど犯されるに等しい状況では、快感などありえなかった。 「思い出すんだ。おまえは加奈子だ。こうして毎晩のように愛し合ってきたんじゃない か」  ゆっくりと腰を前後に動かし始める俊介。  さらなる激しい痛みが襲い掛かってくる。  愛液すら出ていない状況であるがゆえに当然のことであろう。  ただされるがままに、痛みに耐えつづける加奈子であった。  やがて俊介の息が荒くなり、前後運動のスピードが速くなってくる。 「出すぞ。加奈子」  次の瞬間。  加奈子の身体の中に、熱いものがどうっと流れ込んできた。  それが何であるかを直感する加奈子。 「いやあ!」  悲痛な叫びだった。  つづく
     
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