それからしばらく平穏無事な毎日が続いた。
入院生活も通算で6ヶ月を越えて、ずっと病院のベッド生活だっ
早朝と夕刻の散歩を日課として、健康増進に努める。
しかし……。
そんな私を、次なる病魔が襲ったのである。
ある朝のこと。
目覚めた私は、起きようとしたが身体が動かなかった。
まさか金縛りか?
寝起きなどに良く起こると言われる。
医学的には睡眠麻痺と呼ばれる睡眠時の全身の脱力と意識の覚醒
一応目は開いていて、覚醒はしているみたいなのだが……。
しばらくじっとして待ってみることするが、一向に回復の兆候は
なかなか動かせない状態が続いていたが、いつまでもそうしてい
普通、寝起きには膀胱に尿が溜まっていて、それで目覚めること
トイレ……。
これはもう緊急事態である。
私は、必死になって身体を動かそうとした。
しかしなかなか動かない。
やがて我慢の限界を迎える。
失禁してしまったのである。
むなしく布団に世界地図が描かれた。
笑い事ではない、これは異常事態である。