37.網膜色素変性症
1 自覚症状
@ 夜盲
A 視野狭窄
B 視力低下
2 臨床検査所見
(1) 眼底所見
網膜血管狭小
粗?胡麻塩状網膜
骨小体様色素沈着
白点状
(2) 網膜電図の振幅低下又は消失
(3) 蛍光眼底造影所見で網膜色素上皮萎縮による過蛍光
3 診断の判定
@ 進行性の病変である。
A 自覚症状で,上記のいずれか1 つ以上がみられる。
B 眼底所見で,上記のいずれか2 つ以上がみられる。
C 網膜電図で,上記の所見がみられる。
D 蛍光眼底造影で,上記の所見がみられる。
(アレルギーがあり検査不可能な場合は除外)
E 炎症性又は続発性でない。
上記,@〜Eのすべてを満たすものを,特定疾患としての網膜色素変性症と診断する。
4 重症度分類 | |
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T度 | :矯正視力0.7 以上,かつ視野狭窄なし |
U度 | :矯正視力0.7 以上,視野狭窄あり |
V度 | :矯正視力0.7 未満,0.2 以上 |
W度 | :矯正視力0.2 未満 |
注:矯正視力,視野ともに,良好な方の眼の測定値を用いる。 |