難病(特定疾患)と生活保護・社会保障を考える【携帯/モバイル版】

この場を借りて、難病(特定疾患)と生活保護などの社会保障制度について考えてみたいと思います。

混合性結合組織病/認定基準(公費負担)

特定疾患情報診断・治療指針

35.原発性免疫不全症候群
1 主要項目

(1) 原発性免疫不全症候群に含まれる疾患(WHO の分類に準ずる)
@ 複合免疫不全症
1.重症複合免疫不全症
〔アデノシンデアミナーゼ(ADA)欠損症,Omenn 症候群を含む〕
2.X 連鎖高IgM 症候群
3.プリンヌクレオシドホスホリパーゼ(PNP)欠損症
4.Bear Lymphocyte syndrome
・組織適合性抗原(MHC)クラスT欠損症
・組織適合性抗原(MHC)クラスU欠損症
・組織適合性抗原(MHC)クラスTおよびクラスU欠損症
5. ZAP-70 欠損症
A 抗体産生不全症
1.X 連鎖無γ-グロブリン血症
2.常染色体劣性無γ-グロブリン血症
3.IgG サブクラス欠損症
4.IgA 欠損症
5.分類不能型免疫不全症
6.非X 連鎖高IgM 症候群
7.乳児一過性低γ-グロブリン血症
B 明確に定義された免疫不全症
1.Wiskott-Aldrich 症候群
2.毛細血管拡張性小脳失調症
3.Nijmegen 症候群
4.DiGeorge 症候群
5.色素欠乏を伴う免疫不全症
6.X 連鎖リンパ増殖症候群
C 補体不全症
(下記補体成分のいずれかの欠損)
C1q,C1r,C1s,C2,C3,C5,C6,C7,C8α,C8β,C9,C1 inhibitor,Factor I, Factor H,Factor D,Properdin
D 食細胞機能不全症
1.重症先天性好中球減少症
2.周期性好中球減少症
3.白血球接着不全症
4.二次顆粒欠損症
5.慢性肉芽腫症
6.好中球G6D 欠損症
7.ミエロペルオキシダーゼ欠損症
8.白血球マイコバクテリウム殺菌能障害
E 先天性または遺伝性疾患に伴う免疫不全症など
1.高IgE 症候群
2.慢性粘膜皮膚カンジダ症
3.その他
(2) 除外事項
続発性免疫不全状態をきたすことの多い慢性代謝性疾患,染色体異常,HIV などのウイルス感染,悪性腫瘍や抗癌剤,免疫抑制剤投与,移植などによる医原性免疫不全状態が除外されていること。

2 参考事項
免疫不全症の多くに共通してみられる易感染性は,次のように要約される。
(1) 様々な部位の頻回の罹患傾向に加え,個々の感染が重症化しやすく,治癒が遷延する。
(2) 肺炎,髄膜炎,敗血症など重症感染症の反復罹患
(3) ニューモシスチス・カリニ,カンジダ,サイトメガロウイルスなどの日和見感染
この結果,免疫不全症では,下記の感染症状が様々な組合わせでみられる。
@ 復性気道感染症(中耳炎,副鼻腔炎を含む)
A 症細菌感染症(肺炎,髄膜炎,敗血症など)
B 気管支拡張症 主に抗体産生不全
C 膿皮症
D 化膿性リンパ節炎
E 遷延性下痢
F 難治性口腔カンジダ症 主に細胞性免疫不全
G ニューモシスチス・カリニ肺炎
H ウイルス感染の遷延・重症化(ことに水痘)


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