あらすじ


 昭和十七年(1942年)八月。
 サンフランシスコ湾に超弩級戦艦「大和」がその巨体を現した。


 自慢の45口径46cm3連装砲塔が火を噴き、サンフランシスコの街を火の海にした。
 主戦級空母「赤城」「蒼龍」「飛龍」「加賀」を失って、ミッドウェイ会戦に敗北し撤退したはずの聯合艦隊がなぜ?
 エンタープライズ、ホーネットなどの合衆国空母はどうしたのか?
 だがすでに太平洋海域は、大日本帝国海軍の作戦領域となっていて、立ち向かえる合衆国軍艦隊はいなかった。


 主戦級空母4隻を失ったとしても、戦闘継続には十分すぎるほどの戦力が、聯合艦隊には残されていた。
 大和、長門、陸奥がいる山本五十六率いる第一戦隊を含む連合艦隊。
 高須四郎中将率いる第一艦隊。
 近藤信竹中将率いる第二艦隊。
 細萱戊子郎中将率いる第五艦隊。
 小松輝久中将率いる第六艦隊。
 これらが無傷のまま残されており、総勢でははるかに合衆国太平洋艦隊を凌駕していた。


 それらを結集して合衆国本土を急襲すれば、講和条約に持ち込めます。
 と、聯合艦隊司令長官山本五十六を説得して、反攻作戦を進言した青年将校がいた。
 巡洋艦や駆逐艦などの高速艦艇による電撃作戦こそが航空母艦に勝る。
 航空母艦など取るに足りない戦力だ。
 これが彼の持論であり、正攻法として信じて疑わなかった。


 彼は大鑑巨砲主義、空母至上主義を廃して、巡洋艦や駆逐艦などの高速部隊を主戦力とした戦術を展開した。
 解読に時間のかかる暗号通信ではなく、無線封鎖を解除して平文による作戦伝達で速やかなる行動を移した。
 たとえこちらの行動を察知されても、敵が迎撃体勢に入るまでに、高速艦艇を繰り出して速攻で叩き潰す。
 艦攻や急降下爆撃機の攻撃を受けても、小さくて高速の艦艇に当てるのは至難の業であり、それらの攻撃をかいくぐって敵艦船への急襲を成功させていた。
 ロバート・H・イングリッシュ少将率いる潜水部隊を、第五艦隊と第六艦隊の駆逐艦部隊及び潜水部隊が協力して全滅させて、水中における制海権を確保して、艦船の航行を安全なるものとした。
 このようにして太平洋海域の制海権を確実に確保していった。


 エンタープライズ、ホーネットなどの主戦級空母を次々と血祭りに上げ、合衆国太平洋艦隊を殲滅させることに成功したのである。

  ⇒準備中