陰陽退魔士・逢坂蘭子/闇にうごめくもの(2)
其の参  退院して我が家に戻った信子。  以前と変わった所がないだろうかと、室内を見回している。  蘭子が事件後に訪れたことを知らされていたからであるが。  やがて納得したように勉強机に座る。  引き出しを開けて何かを取り出す。  それは、おどろおどろしい夜叉の仮面だった。  信子は無表情のまま、それを元に戻して、何事もないように勉強を始めた。  大槻能楽堂。  住所 〒 540-0005 大阪市中央区上町A-7  Osaka Metro谷町線・中央線「谷町四丁目駅」または谷町線・長堀鶴見緑地線「谷町六丁 目駅」より約300m  URL http://www.noh-kyogen.com  授業の一環としての鑑賞会であった。  国語「古典」公民「現代社会」芸術「美術」地理歴史「日本史」そして総合的な学習時 間という、午後の時間をぶっ通しで学習するということだった。  大阪大空襲で1トン爆弾がさく裂して石積がずれてしまった石垣。  航空機からの銃撃あとの残る石垣。  そして、大阪市民によって再建された天守閣など。 大阪市在住の能面師。   大阪府在住の能楽師  池内光之助  久しぶりに、阿倍野区を離れて池田市にやってきた蘭子と友達一行。  本日、池田市で上演される薪能を鑑賞するためだった。  蘭子の知り合いから、公演のチケットを貰ったので友達を誘ったのだった。 事前講座 「能への誘い〜薪能によせて」  5月11日 PM1時〜3時  会場/申し込み:アゼリアカルチャーカレッジ   池田市天神1−9−3    池田市立カルチャープラザ内     阪急宝塚線 石橋阪大前駅下車。西出口より徒歩約8分。  受講料:アゼリアカルチャーカレッジ会員 1,650円                一般    1,870円   当日使用する能面、装束、小道具などを出演者が詳しく解説   装束付けの体験もあり、説明を聞いてから観賞すると物語を   より一層深く理解していただけます。 講師:井戸良祐 薪能  いけだ薪能 開場PM4:30 開演PM5:00  池田城址公園 池ノ上の特設舞台 室町時代から戦国時代にかけて、池田市域一帯などを支配していた地方豪族池田氏の居城 跡地を公園として整備を進め、平成12年(2000年)4月にオープンしました。 園内にある、やぐら風展望休憩舎からの眺めは、池田市街地はもちろんのこと、阪神高速 道路の新猪名川大橋(通称ビッグハープ)や園内が一望できます。 また、土日・祝日には、公園内に観光ボランティアガイドがおりますので、気軽に声をか けて下さい。 チキンラーメン開発で有名な安藤百福もここで創業した。 カップヌードルミュージアム 池田市満寿美町8−25  そうこうするうちに、薪能の上演が始まった。 戦災で被弾した大阪城を 今執筆中